レビューメディア「ジグソー」

中華タブレットの急速な進化を感じた

初めて購入した中華タブレットは、Ainol Electronics社製のNOVO7 Elfであった。


低価格でありながら高機能という点が中華タブレットの最大の魅力。

しかし、安かろう悪かろうという言葉どおりに、1年持たずして故障してしまい、中華タブレットの洗礼を浴びることとなった。

すぐに壊れたり不具合が出たとしても泣き言をいわない。
それが中華タブレットを購入する際の掟なのだ。

ということで、懲りもせずに同社製、同一シリーズのタブレットを新たに購入してみた。

今回購入したのは、「Ainol NOVO7 Fire」



付属品は、ACアダプタ、保証書、クイックスタートガイド、MicroUSBケーブル、USB変換ケーブル(Micro Bタイプ:オス→USB Aタイプ:オス)、イヤホン。


スペックは、次表のとおり。


既存の国内メーカー品と比較しても見劣りしないスペックで、価格は約15,000円。
品質が向上してこれば、国内メーカー品を選択する理由がなくなってしまうだろう。

Ainol NOVO7 Fireを選んだ主な理由は2つある。

1つは、ディスプレイサイズが7インチであること。
7インチというサイズは、片手でも両手でも持ちやすい大きさだ。
それ程重くはないので携帯しやすい。

もう1つは、Bluetoothを搭載していること。
大画面で使いたい時には、テレビとHDMI接続して、マウスとキーボードをBluetooth接続すれば、リビングPC代わりとして使えるのではと思ったからだ。


さて、前置きが長くなったが、レビューに入ろう。

【ディスプレイ】
IPS液晶で1280x800の高解像度だけあって画質は綺麗だ。
視野角は広く、上下左右から覗いても画面が白むようなことがない。



ニュースサイトなど文字が多いページでも読みやすい。



【裏面】
裏面の材質は大半が金属製。
筐体の強度強化と熱の拡散効率を高める効果を狙っているのだろう。
長時間使っていると熱は持ってくるが、持てなくなる程までに高温にはならない。

カメラ周辺はプラスチック製。
部分的にプラスチックを用いた理由は、Wi-Fi感度を弱めないための工夫ということらしい。
側面にも同じ材質が使われている。



【上側面】
電源、音量、ホームの3ボタンがある。
スリープ復帰時には、電源ボタンを押してから画面が映るまでに少し時間がかかる。




【左側面】
画像左から、DC-IN、MicroUSB、microSDスロット、MiniHDMI、3.5mmミニジャック、マイク。



【カメラ】
前面のカメラは200万画素。
裏面は500万画素。フラッシュ付きとはいうものの、ライトが点灯する程度。




【スピーカー】
裏面の隅にあるスピーカー。
スリープ復帰時に「ポッ」とノイズ音が出る。
NOVO7 Elfでも同様のノイズ音がよく鳴っていた。
まだ改善されていないようだ。



【Bluetooth】
手持ちのBluetooth対応マウスを接続してみた。



特に問題なくペアリングが完了。
切断されることもなく、意外にも普通に使えるな、と思っていたのだが・・・。


休止状態になると切断されてしまうので、復帰後には再接続しなくてならないという中華タブレットらしいオチがついた。


【ゲーム】
快適とまではいかなかったが、重めの3Dゲームでもそこそこ普通にプレーすることができた。
マシンスペックとしては十分だろう。
(動画撮影に相当のリソースを割いているため、映像が多少かくついている。実際はもう少し滑らかに操作できる)





【HDMI】
MiniHDMI - HDMI 変換ケーブルを使ってテレビと接続してみた。

50型テレビに出力してみたが、フルHD対応ということだけあり、画像はかなり綺麗だ。
ソファに座りながら大画面でブラウジングというようにリビングPCっぽく使ってみるのもいい。
マウスだけでも文字入力が出来るので、軽く使うくらいであればキーボードは不要だ。
ただ、なぜか音が断片的にしか出力されない。


【ベンチマーク】
Quadrant Standard Editionによる計測結果。



ANTUTU BENCHMARKによる計測結果。

MEM:1665
CPU-l:2379
CPU-F:1702
2D:247
3D:1034
DB:550
SD-READ:未計測
SD-WRITE:未計測



AnTuTu.comのベンチマークランキング


話題のGoogle Nexus 7の計測結果。



【使用感】
販売店が、日本語フォント導入、日本語化設定、マーケット拡張、GoogleIME導入、ルート化(superuser導入)、その他主要アプリ導入(youtube等)を済ませておいてくれたので、開封後すぐに使うことができた。
初期設定としては、Wi-Fiの設定をしたくらいだ。

NOVO7 Elfとの比較になるが、タッチ感度は非常に向上している。
気になる点としては、長押し時に多少反応が鈍くなることがある程度だ。

ブラウジング時には、特別に画像が多いページを開かない限りは遅延が生じない。

CPUとGPUがともにデュアルコアになった効果が大きいということだろう。
全体的にもっさり感がなくなり、ストレスなく使えるようになった。

Wi-Fiに関しては、途中で切断されることもなく、スリープ復帰後の再接続に要する時間も早い。

【総評】
NOVO7 Elfの発売から1年経たずしてここまで性能が向上していたことに驚かされた。

Google Nexus 7が発売後に13,000円程度に値下げされたようなので、更に購入しやすくなったことだろう。

安価で高性能なAndroid端末を試してみたいという方にはお勧めしたい。

(ただし、いつ壊れても問題ないと割り切った気持ちで購入すべきだろう。)


【ファームウェアアップデート方法】
1.液晶パネルの型式確認
液晶パネルの型式によって適用するファームウェアが異なる。
ファームウェアアップデート前に確認すること。
設定>タブレット情報>ビルド番号の末尾、アルファベットの2文字で確認 qm(奇美)、tm(天馬)

2.ファームウェアのダウンロード
安卓平板 Wiki - Ainol/Novo 7 Fire/ファームウェア
http://www38.atwiki.jp/novo/pages/124.html

3.ファームウェアファイルの解凍
ダウンロードしたファイルはRAR形式で圧縮されているので、解凍後にMicroSDカードに移動しNovo7本体に差し込む。(Zipは解凍しなくても良い)

4.リカバリモードで起動・実行
Novo7の電源をシャットダウンする。
「マイナスキー」を押しながら「電源ボタン」を押すとリカバリモードで起動する。
以下の手順で実行する。

マイナスキーで選択、プラスキーで実行

(1) wipe data/factory reset
   → Yes?delete all user data
(2) wipe cache partition
(3) wipe media partition
   → Yes?delete all media data
(4) apply update from sdcard
   → Novo7-[各機種の名称].zip
(5) apply update from sdcard
   → patch.zip
(6) reboot system now


【Root化】
Ainol Novo 7 Aurora 2 / Elf 2 Root化スクリプトがNovo7 Fireでも使用できる。
リカバリーモードから実行する。
Ainol Novo 7 Aurora 2 / Elf 2 Root化スクリプト


【日本語フォント】
Root化に同じ。
Ainol Novo 7 Aurora 2 / Elf 2 日本語フォント
  • 購入金額

    14,780円

  • 購入日

    2012年09月21日

  • 購入場所

    赤札天国

25人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • KoSさん

    2012/10/03

    え、MiniHDMI って、テレビに出力出来るの?
  • yachさん

    2012/10/03

    MiniHDMI - HDMI 変換ケーブルを使っています。

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