みんな大好きつくもたんの画集、そのいち。

すでに不動の地位を築いているPCショップツクモのキャラクター「つくもたん」。

2009年に「今年見かけたPC萌えキャラ人気コンテスト」という名称で始まった、現在の「アキバで見かけたPC萌えキャラコンテスト」。昨年末の「アキバで見かけたPC萌えキャラコンテスト 2018」でも他を寄せ付けず、初年度の2009年からぶっちぎりの1位で10連覇。

PC系の萌えキャラといえば、2009年コンテスト開始当時からの古参キャラとして、ギガバイ子やアンテッ子、窓辺ななみ、Corsairたん、最新の2018年参加キャラには、水晶雫や暮井慧(プロ生ちゃん)、そして窓辺とおこなど数多いが、このキャラクターほど認知度の高いキャラクターはいないだろう。

ツクモが多少他店と比べて高くとも、ついこの店で買わせてしまうその購買促進力は、最強のセールスガールであるともいえる。

そのつくもたんの初画集。発行は2010年12月29日．．．ということはC（コミケ）79。

第「1」巻。

総ページ数84ページにもなる画集には、つくもたんとらびたんの絵や設定画が収められている．．．って「らびたん」、識りませんか．．．

いっちばーんな姉妹。右がらびたん。

．．．そうですか。

らびたんとはつくもたんの姉、という設定で、ヤマダ電機にいる（ことになっている）。

最近では、ツクモ＝つくもたんのイメージが強いが、つくもたんが登場したのは2009年。ちょうど旧「九十九電機」が民事再生法の適用を受け、ヤマダ電機の完全子会社（運営は株式会社Project White）として再出発したのが2009年。世に多かった「萌えキャラ」販促の手法を取り入れて再起を図った。そのときツクモのキャラクターとして「つくもたん」、ヤマダ電機のキャラクターとして「らびたん」が設定された。つくもたんは、その後およそ月イチピッチで登場し、PCパーツを一定額購入させるという悪徳効果的な商法でツクモを無事立ち直らせたが、らびたんのほうは顧客層が幅広いからかヤマダ電機の販促にはほとんど使われず、まれに「つくもたんファミリー」として、ツクモ側の販促に顔を出すくらいにとどまっている。

つくもたんクリアファイルで高い人気とレア度を誇るATiコラボ版。

そのため、すっかり影が薄くなっているが、この画集では「TSUKUMO & LABI ILLUSTRATIONS」と二人の画集であることが明確にされている。まぁ、内表紙と奥付を除いた82ページ中、らびたんが登場するのは27ページに過ぎないので（つくもたんと一緒に描かれている絵も含む－メインでつくもたんが描かれていて、マスコットとしてぬいぐるみっぽくSDらびたんが付いている絵2枚は除く）、やっぱりメインはつくもたんなのだが。

でっでも、らびたんも「存在感」あるよ？

巻末には、キャラクター創造時のラフスケなんかもあって興味深い。つくもたんといえば、金髪（毛先はほんのり緑）のロングヘアーが印象的だけれど、一時はショートも検討されていたんだねー．．．

ラフ画にあるショートヘアーヴァージョン。

らびたんもイロイロ検討されたみたい。