インストール、接続共に簡単で手軽。できれば持っていたいアイテム
「GV-USB2/HQ」のプレミアムレビューでは、大きく分けて2つの使用方法が試された。その一つは既存のアナログ録画ビデオテープのデジタル化である。各ユーザーのレビューでは、機器の接続や付属ソフトウェアのインストールがスムーズに行われ「初心者でも手軽に使える」という点で大いに評価。付属のソフトウェア「CyberLink PowerProducer5 for I-O DATA」を使用し、編集なしで直接書き込みながらDVD化を行うのが最も手軽だったとレポートされている。PCのパフォーマンスの影響もあるが、レビューアーのPC(Celeron M 1.66GHz)では元になるアナログビデオを映すテレビモニター映像と取り込まれたPC画面でのタイムラグはほとんどなかったが、54分の番組をキャプチャ(mpeg2)すると約30GBのデータとなり「(データとしては重たいので)やり方を検討する必要がある」としデータ軽減の改善法を模索する必要を見出した。同条件で「Light Capture」を使い同じ作業をすると2つのモニター間でタイムラグが発生。時間経過を追うごとにラグの開きが増し、報告の動画では約2秒近くのずれが見られた。これに関してもPCの性能が影響する事象かもしれないが、多くのユーザーが使用するそれぞれのPC環境を持っている中で、起こりえることと思い本項で取り上げて報告したい。
取り込んだアナログ映像を「Power Drector8 for I-O DATA」で補正しよりきれいな画質で保存したいのは誰もが望むところ。「元ソースが劣化しているとあまり効果は感じられないので過度の期待はしない方が良い」や「ビデオ再生時に出る横筋のジッターノイズが再生時にあるものは残ったままである」と複数のレポートもあった。 これらのことを総括すると「編集にさえこだわらなければ簡単にアナログ映像をデジタル化できる」「編集ソフトを使わずに『Light Capture』だけならそれほどストレスは掛からない」というのがレビューアーの共通の感想である。
RCA端子をPCに接続する簡易インターフェースとしても使用可能
2つ目には「GV-USB2/HQ」の活用法が試された。本製品の特徴であるRCA端子出力をUSBへ変換できるのを簡易インターフェースとしてPCに取り込むのだ。ここではゲーム機を接続し「Light Capture」のプレビューを利用してモニターする方法が取られた。しかし表示に若干の遅延が起こる場合があり、動きの少ないアドベンチャー系なら使用できるが、3Dやスクロールをメインとするものでは少々無理があるようだ。また、プレイをしながらその画面を録画する場合には「アップスキャンコンバーターと併用するかテレビやPCモニターを用意して映す方が快適なゲーム環境になる」と分析するレビューもあった。 それぞれの趣味嗜好に合わせて本製品が活用できることはユーザーにとって歓迎すべきことであり、設置しても邪魔にならないサイズであることも好印象。何よりも低価格で気軽に導入できることがレビューアーに支持されていた。
TIPS!
リアルタイムのアップスケーリングは機器で、ノイズ除去はソフトとの組み合わせで
VHSテープをPCに1本取り込むと約10GBの容量となる。できるだけ美しいままで保存をするなら容量の再圧縮をする必要のないブルーレイディスク(25GBか50GBあたり)を選択するのが最良と思われる。
今回の試用した環境では1920×1080(1080i)にするHDアップスケーリングは作業時間40分ほど。ビデオエンハンスメントまですると4時間。最近のブルーレイプレーヤー等ならリアルタイムのDVDアップコンバーと再生機能が付いていると思われるので、このあたりの状況を踏まえてHDアップスケーリングを考えればよい。
「GV-USB2/HQ」には、元になるビデオテープより画像がきれいになるという機能はないが「Power Director8」の編集で『補正/強調』から『ノイズ除去』を有効にするとRGBの粒子ノイズはきれいになるようだ。
ゲームをプレイしながら録画するならアップスキャンコンバータと併用するかテレビやPCモニターを用意して映す方が快適なゲーム録画環境を整えることができる。