レビューアーの意見をそのまま集約!!ジグソープローブ

GV-USB2/HQ

「GV-USB2/HQ」は昔のテレビ番組を録りためたVHSテープや思い出のつまった8mmビデオテープをデジタル化して、ブルーレイやDVDに簡単に保存できる、USB接続のビデオキャプチャーです。

ビデオからパソコンを通して直接DVDに保存できる「ダイレクトレコーディング」機能を搭載しているほか、iPodやPSPでの映像を持ち出しやYouTubeへの直接アップロードにも対応しています。また、HDビデオ編集ソフト「CyberLink PowerDirector8 for I-O DATA」により、手軽に映像編集が可能。さまざまな機能を搭載したハイクオリティモデルとなっています。

かんたんダビング&充実編集機能搭載!大切なビデオテープをBD・DVDに保存 GV-USB2/HQ

インストール、接続共に簡単で手軽。
できれば持っていたいアイテム

GV-USB2/HQ

「GV-USB2/HQ」のプレミアムレビューでは、大きく分けて2つの使用方法が試された。その一つは既存のアナログ録画ビデオテープのデジタル化である。各ユーザーのレビューでは、機器の接続や付属ソフトウェアのインストールがスムーズに行われ「初心者でも手軽に使える」という点で大いに評価。付属のソフトウェア「CyberLink PowerProducer5 for I-O DATA」を使用し、編集なしで直接書き込みながらDVD化を行うのが最も手軽だったとレポートされている。PCのパフォーマンスの影響もあるが、レビューアーのPC(Celeron M 1.66GHz)では元になるアナログビデオを映すテレビモニター映像と取り込まれたPC画面でのタイムラグはほとんどなかったが、54分の番組をキャプチャ(mpeg2)すると約30GBのデータとなり「(データとしては重たいので)やり方を検討する必要がある」としデータ軽減の改善法を模索する必要を見出した。同条件で「Light Capture」を使い同じ作業をすると2つのモニター間でタイムラグが発生。時間経過を追うごとにラグの開きが増し、報告の動画では約2秒近くのずれが見られた。これに関してもPCの性能が影響する事象かもしれないが、多くのユーザーが使用するそれぞれのPC環境を持っている中で、起こりえることと思い本項で取り上げて報告したい。

取り込んだアナログ映像を「Power Drector8 for I-O DATA」で補正しよりきれいな画質で保存したいのは誰もが望むところ。「元ソースが劣化しているとあまり効果は感じられないので過度の期待はしない方が良い」や「ビデオ再生時に出る横筋のジッターノイズが再生時にあるものは残ったままである」と複数のレポートもあった。 これらのことを総括すると「編集にさえこだわらなければ簡単にアナログ映像をデジタル化できる」「編集ソフトを使わずに『Light Capture』だけならそれほどストレスは掛からない」というのがレビューアーの共通の感想である。

RCA端子をPCに接続する
簡易インターフェースとしても使用可能

2つ目には「GV-USB2/HQ」の活用法が試された。本製品の特徴であるRCA端子出力をUSBへ変換できるのを簡易インターフェースとしてPCに取り込むのだ。ここではゲーム機を接続し「Light Capture」のプレビューを利用してモニターする方法が取られた。しかし表示に若干の遅延が起こる場合があり、動きの少ないアドベンチャー系なら使用できるが、3Dやスクロールをメインとするものでは少々無理があるようだ。また、プレイをしながらその画面を録画する場合には「アップスキャンコンバーターと併用するかテレビやPCモニターを用意して映す方が快適なゲーム環境になる」と分析するレビューもあった。 それぞれの趣味嗜好に合わせて本製品が活用できることはユーザーにとって歓迎すべきことであり、設置しても邪魔にならないサイズであることも好印象。何よりも低価格で気軽に導入できることがレビューアーに支持されていた。

ポジティブな意見 / ネガティブな意見

  • 本体は片方がビデオ入力端子、もう片方がUSB端子のケーブル型で途中に回路の入った小さなドングル部がある。ビデオキャプチャというと仰々しい箱型のユニットや拡張スロットに挿すボード/カードタイプだったことがかつてのフォームファクタだったことを考えると素晴らしい技術進歩だと思う。
  • 機能のほとんどをソフトウェア化していてハードウェアがシンプル。
  • 本体に電源や操作するスイッチ類、リセットなどは一切ない。
  • 電源はPCのUSB端子から取るようになっている。ビデオ端子側はメスになっているのでビデオ機器につなぐには他にビデオケーブルが1本必要になり不便に感じるが、ビデオカメラなどは専用のケーブルなので変換アダプタを介さなくても接続できるのがいい。ゲーム機にも接続可能。
  • パッケージにある通りお手軽に旧世代の映像ソースをデジタル化することが可能で本体も小さく発熱もそれほどないので取り回しも楽だった。
  • 低出費で古い映像ソースやビデオをデジタル化する目的ならほぼ満足できる製品だと思う。
  • 入力端子さえ合えば色々な機器を接続・録画できるのが魅力的。
  • ゲーム目的でアップスキャンコンバータを使っているが、ビデオを映したりバックアップする用途ならこの機器だけで十分。
  • ソフトはそれぞれ別で、理解してしまえば設定を迷うことなく使いこなせるので初心者でもOK。
  • 「Power Director8 for I-O DATA」は機能限定版のソフトだからなのかビデオカードを利用したエンコードのチェックが操作不可なのは残念。
  • 「Light Capture」では、インターレース解除機能が欲しかった。多少CPUパワーが必要になると思うが、これがあると録画だけじゃなく視聴もしやすくなりさらに使い道が広がると思う。プログレッシブ表示(非インターレース?)だと画面がプルプルするような気がするので避けているのかも知れないが。(ジグソー運営事務局注: Ver.1.02でインターレース解除機能が追加されました)

tips

リアルタイムのアップスケーリングは機器、
ノイズ除去はソフトとの組み合わせで

VHSテープをPCに1本取り込むと約10GBの容量となる。できるだけ美しいままで保存をするなら容量の再圧縮をする必要のないブルーレイディスク(25GBか50GBあたり)を選択するのが最良と思われる。

今回の試用した環境では1920×1080(1080i)にするHDアップスケーリングは作業時間40分ほど。ビデオエンハンスメントまですると4時間。最近のブルーレイプレーヤー等ならリアルタイムのDVDアップコンバーと再生機能が付いていると思われるので、このあたりの状況を踏まえてHDアップスケーリングを考えればよい。

「GV-USB2/HQ」には、元になるビデオテープより画像がきれいになるという機能はないが「Power Director8」の編集で『補正/強調』から『ノイズ除去』を有効にするとRGBの粒子ノイズはきれいになるようだ。

ゲームをプレイしながら録画するならアップスキャンコンバータと併用するかテレビやPCモニターを用意して映す方が快適なゲーム録画環境を整えることができる。