フラットとグロスを使い分けたシンプルなデザインの筐体はPC周りに置いてもAV機器に並べても違和感なくマッチすると好感。若干大きめの本体サイズではあるが、縦・横とスペースに合わせられるが、他のHDDよりも奥行きがあるので少々工夫が必要との意見もあった。また縦置きの際本体に「貼付の滑り止めラバーフットの安定性が気になる」と指摘する意見があり「余程の揺れがない限り倒れないと思うが安心感が欲しい」と改善が望まれた。「HDJ-UT2.0」の特徴の一つでもある冷却ファンについて「音が気になる人もいるのでは」などの声もあったが「PCを起動している状況での使用なので全く気にならないレベル」と前向きな声も。音に関しては「ファンの動作音よりもハードのアクセス音の方が気になる」としたレビューアーもいた。また、前面吸気、背面排気方式を取る小型ファン内蔵の働きによりHDD高負荷時では38℃(S.M.A.R.T.値)までしか温度が上昇しないと検証を行ったレビューアーからは「HDDの寿命に影響してくるのでファン搭載モデルを選ぶべき」とファン搭載器の音問題を一蹴する声も聞かれた。
使い勝手の面では「フォーマット済みなので接続してすぐに使える」という手軽さ感や「ACアダプタが不要でコンセント周りがすっきりする」などの長所に対して「付属ケーブルが1mでは短くもっと長いものを」と各々の設置環境に合わせた汎用性への希望もあったが、製品に対しての不満点なかったといえる。視覚的な部分だがUSB2.0利用時に緑→青となるアクセスランプだが、USB3.0では青→青白となるのは少々分かりにくいとの指摘もあり今後の改善が望みたいところだ。機能面の大きな特徴のUSB3.0に関しては「USB2.0に比べて大幅に速度がアップしているのが体感できる」と好印象。実作業的な検証を行ったレビューアーのレポートから抜粋すると、40GBのデータコピー時に掛かった時間を計測したものがある。USB2.0で1613秒だったものがUSB3.0では797秒と掛かる時間が約半分以下となった。これは同環境で計測したeSATA(150Mbps)利用時の753秒に迫る数値であり「汎用シリアルバスながらHDD専用バスと同程度の速度」と大いに評価された。