レビューアーの意見をそのまま集約!!ジグソープローブ

HDJ-UT2.0

「HDJ-UT2.0」はUSB3.0に対応した3.5インチハードディスク(2.0TBモデル)です。 USB2.0接続時と比較して約3.6倍(※)の高速転送を実現。 USB3.0対応のインターフェイスと組み合わせることで、大容量データもスムーズに転送することができます。 また、 USB3.0はUSB2.0と上位互換性を持っているため、従来のUSB2.0インターフェイスにも接続可能。 今までお使いのパソコンでも安心してお使いいただくことができます。 静音ファンでハードディスクを確実に冷却する高性能モデル。 電源を内蔵しているため、ACアダプターをつなぐ必要がなく、すっきりと設置できます。

※I-O DATA調べ

USB3.0/2.0対応外付けハードディスク 「HDJ-UT2.0」

HDDの寿命を左右する温度上昇には
「冷却ファン搭載を選ぶべき」

HDJ-UT2.0

フラットとグロスを使い分けたシンプルなデザインの筐体はPC周りに置いてもAV機器に並べても違和感なくマッチすると好感。若干大きめの本体サイズではあるが、縦・横とスペースに合わせられるが、他のHDDよりも奥行きがあるので少々工夫が必要との意見もあった。また縦置きの際本体に「貼付の滑り止めラバーフットの安定性が気になる」と指摘する意見があり「余程の揺れがない限り倒れないと思うが安心感が欲しい」と改善が望まれた。「HDJ-UT2.0」の特徴の一つでもある冷却ファンについて「音が気になる人もいるのでは」などの声もあったが「PCを起動している状況での使用なので全く気にならないレベル」と前向きな声も。音に関しては「ファンの動作音よりもハードのアクセス音の方が気になる」としたレビューアーもいた。また、前面吸気、背面排気方式を取る小型ファン内蔵の働きによりHDD高負荷時では38℃(S.M.A.R.T.値)までしか温度が上昇しないと検証を行ったレビューアーからは「HDDの寿命に影響してくるのでファン搭載モデルを選ぶべき」とファン搭載器の音問題を一蹴する声も聞かれた。

大容量データコピーに必須
「USB3.0の速さを体感せよ!」

使い勝手の面では「フォーマット済みなので接続してすぐに使える」という手軽さ感や「ACアダプタが不要でコンセント周りがすっきりする」などの長所に対して「付属ケーブルが1mでは短くもっと長いものを」と各々の設置環境に合わせた汎用性への希望もあったが、製品に対しての不満点なかったといえる。視覚的な部分だがUSB2.0利用時に緑→青となるアクセスランプだが、USB3.0では青→青白となるのは少々分かりにくいとの指摘もあり今後の改善が望みたいところだ。機能面の大きな特徴のUSB3.0に関しては「USB2.0に比べて大幅に速度がアップしているのが体感できる」と好印象。実作業的な検証を行ったレビューアーのレポートから抜粋すると、40GBのデータコピー時に掛かった時間を計測したものがある。USB2.0で1613秒だったものがUSB3.0では797秒と掛かる時間が約半分以下となった。これは同環境で計測したeSATA(150Mbps)利用時の753秒に迫る数値であり「汎用シリアルバスながらHDD専用バスと同程度の速度」と大いに評価された。

ポジティブな意見 / ネガティブな意見

  • プラスチック製の筐体は艶消しブラックと光沢ブラックが使い分けられてデザイン性もいい。
  • PCの周辺、テレビやPS3®用のtorne™と並べても違和感がない。
  • 外付けHDDとしては珍しく防犯用のケンジントンロックを装着する穴がある。学校や職場などで外付けHDDを使用する場合には効果的。
  • ACアダプタ不要なのでコンセント周りがすっきり。
  • 分解して確認したところ丁寧な作りのケースだと感じた。ファンによるエアフローの確保、ステンレス板によるノイズシールド、国産のコンデンサを使用した電源回路など、よく売られているUSBケースとは作りの差が違っていて日本のメーカーという安心感は大きい。
  • 家庭用の製品なので冷却ファンのおとはかなり静か。私のPC環境では「まったく無音」といってもいい。
  • ファンレスケースと比べて確実に冷却されている。
  • 2TBのストレージをUSB2.0で使用するには待ち時間的に厳しい。USB3.0は圧倒的なパフォーマンス。
  • USB2.0との互換性を考えると、現時点でUSB3.0を持っていなくても将来的にアップグレードの予定があるなら「買い」。接続も簡単で動作も安定していて優れた製品。
  • 実勢価格では20,000円(定価23,100円)を切っているから、HGST製2TBのHDD単体で約10,000円、USB3.0対応ケース約10,000円にプラスして対応ソフトウェアとサポートが受けられると考えれば同種の他製品と比べてもおすすめ。
  • パワーモードについて、電源スイッチのほかに「オート」と「オン」の2パターンを切り替えるスイッチがあり、「オート」モードに設定しておくと接続しているPCと連動して電源がON/OFFされるから、毎回電源を落とさなくて済むので便利。
  • USB2.0とUSB3.0の比較では圧倒的にUSB3.0が高速で、シーケンシャルデータの転送速度では実に3倍以上。
  • SATAに接続したローカルドライブとほぼ同じ感覚で使用できる。
  • PC内蔵HDDのデータ(約150GB)をコピーしたところ約1時間で終了。USB2.0ならおそらく一晩かかる。
  • 「MAL-2435SBKU3」(MARSHAL製)だとUSB3.0を時々認識しないことがある。HDJ-UT2.0」ではそのようなことはなくしっかり動作していた点を何よりも評価したい。
  • PT2で「HDJ-UT2.0」に録画したTSファイル(3GB程度)をTMPGEnc4.0XPressでMP4AVCへエンコード。USB2.0で接続すると、カット編集時のコマ送りの速度を上げると途中で追いつかなくなるが、USB3.0なら内部接続のHDDと同じようにまったくストレスなく快適に編集が行えた。データ保存として使うよりも編集など頻繁に多くのデータを取り扱うなどの用途に向いていると感じた。
  • 製品にはUSB3.0規格のコードが添付されているが、硬くてUSB2.0の2倍以上の太さ。いずれはLANケーブルのような細さで性能保証のあるものができるだろうがちょっとびっくりする。
  • 書き込み中はHDDが結構うるさい。

tips

USB2.0でもマッハドライブ使用で高速化

アイ・オー・データ機器のwebサイトから豊富にそろうユーティリティをダウンロードして利用することが可能。ダウンロードの際にはHDD底面にあるシリアルナンバーの入力が必要なので、事前にメモを取っておきたい。マッハドライブはPCメモリをHDDバッファ代わりにして高速化を図るツール。デフォルトの設定ではまったく効果がないので、PCの余剰メモリと相談してある程度大きめに割り当てるとよい。USB2.0使用時、1ファイルで10GBもあるデータを転送し速度を計ったところ、無効時と有効時で1分30秒もの差があった。USB2.0でこのHDDを使用するのならぜひ有効に使いたい