レビューメディア「ジグソー」

超CPUパワー!なのに超コストパフォーマンス!

 今回レビューする機会を得たのはAMD製CPU Ryzen™ 7 1700Xである。すでに筆者はRyzen™ 7 1700を使用していたが、ここで改めてRyzen™ 7 1700Xの凄さを感じるべくレビューを致す。

 

 根っからのIntel党であった筆者がAMD CPUに転向したのは、ひとえに趣味の用途のためである。10年分の数値データをエクセルで計算処理したり、かなり長ったらしい関数を入れたりピボットテーブルを並べたりするので、純粋にCPUパワーが欲しいのである。それはロマンとかという話ではなく、現実的にCPUの能力がもろに計算速度に跳ね返ってくるのである。Ryzen™ 7 1700Xとかでも普通に15秒くらい掛かる計算を頻繁にさせるため、計算速度が遅いと、ファイルを分割したりしなくてはならず、面倒で、時間がかかり、手間がかかるのである。

 Core i5-6500→Core i7-6700→Core i7-7700と、いつまでも4コア(以下C)8スレッド(以下T)止まりで縛られていた筆者は、8C16Tという魅力的なニンジンをぶら下げされ、飛びついたのであった。

更新: 2018/02/12
性能

主な性能・仕様

製造メーカー:AMD

型番:Ryzen™ 7 1700X
ソケット形状:Socket AM4
開発コード名:Zen
コアの数:8
スレッド数:16
基本動作周波数:3.4 GHz

周波数オーバークロック:Ready
GPU:-
キャッシュ:20 MB
TDP:95W

更新: 2018/02/14
パソコン仕様と使用品

レビュー構成

【OS】Windows10 Pro
【CPU】AMD Ryzen™ 7 1700X
【CPUクーラー】サイズ 侍ZZリビジョンB
【メモリ】W4U2400CM-8G
【マザーボード】MSI B350M MORTAR
【SSD】SUMSUNG 950 PRO M.2 MZ-V5P256B/IT
【HDD】WESTERN DIGITAL WD25EZRX 2.5TB
【ケース】クーラーマスター Elite 361
【電源】SST-ST55F-PT
【GPU】GT710 1GD3H LP

静穏・省スペース志向。オーバークロックなどせず、基本性能での動作である。以下はアイドル状態の温度センサーである。

更新: 2018/02/14
テスト

Excel計算速度

 よくあるベンチマークソフトがあんまり役に立たない筆者は、とにかくExcelの計算速度を測るためのExcelファイルを過去に作成している。ExcelはExcel2016 64ビット版である。

・B1

=RIGHT(RANDBETWEEN(11,99)*RANDBETWEEN(11,99),2)+0

→11~99の中から2つランダムで数値を発生させ、2つを掛け合わせ、その下2桁の数値を算出する

これがB1~U20000の計200,000セル並んでいる。

・W1

=COUNTIFS(B:B,C1)

→B列に存在しているC1の数値の数を数える

これがW1~AO20000の計190,000セル並んでいる(なぜ1列少ないかは今となっては分からない…)。

 この計算が終了するまでの時間を計測するのである。手動・目視でw

 

 過去に残っている記録だと、Intel Core i7-6700(3.4GHz、4C8T)が30s、Intel Core i7-7700(3.6GHz、4C8T)が28sである。

 (容量が十分であれば)メモリの速度には依存せず、またこのレベルのCPUであればOSサービスなど止められないソフトウェアが食うCPUリソースは規模に対して小さく、あまり影響を受けない。

 Intel Core i7-6700→Intel Core i7-7700では、動作周波数が伸びた分だけ順当に7%ほど計算速度が速くなっている。となると、Ryzen™ 7 1700Xの想定速度は以下の通りとなる。

 30s × (4C8T/8C16T) × (3.4GHz/3.4GH) = 15s

 これよりも遅ければ「Ryzen™ 7 1700Xは性能が十分引き出し切れていない」ということになるし、速ければ「Coreシリーズよりも効率がいい」ということになる。さて。

更新: 2018/02/14
結果

無駄のないハイパワー!

 Ryzen™ 7 1700Xで上記Excelファイルで計算をさせた結果を以下に示す。左から、8C16Tで動作させた結果、8C8Tで動作させた結果、4C8Tで動作させた結果となっている。

 3パターンとも動作させたスレッドの使用率がきっちり100%となっている。ボトルネックがCPUパワーとなっている状態である。

 個々に見ていくと、8C16Tのパターンで16sとなった。予想より1s遅いが、誤差の範疇でほぼ事前の計算通りの結果といえるだろう。このことから、Ryzen™ 7 1700XはCoreシリーズと同等程度にCPUパワーが計算速度に結びついているといえる。

 つづいて8C8Tで動作させた結果、22sとなった。8C8Tと8C16Tの比較ではおよそ27%ほど計算が速くなった。つまりExcel計算でマルチスレッティングの効果がそのくらいある、ということである。

 最後に4C8Tで動作。31sで計算が終了し、8C16Tのほぼ2倍の時間となった。このことから、この計算テストがコア数、スレッド数にきっちり比例した結果が出ることが分かる。

 

 計算中の温度は上記のMaxの値を参照。熱が大きく上がる前に計算が終わってしまう。TDPはRyzen™ 7 1700の65Wに対しRyzen™ 7 1700Xは95Wだが、この使用方法では体感に差はない。動画編集など連続して動作させる場合は、性能差と引き換えに熱量でも差が出てくるだろう。

 

 結果として、Excelの単純計算において以下のことが言える。

・Intel Core i7-6700(および7700)とRyzen™ 7 1700Xは、ソフトウェアの最適化に差はなく、CPUパワーがしっかりと反映される。

→つまり単純なExcel計算であれば、Intel CPUでもAMD Ryzen™ 7でも最適化に相違なく、双方の性能と価格を比較して選択してもよい。ということになる。

・Ryzen™ 7 1700Xのマルチスレッティングの効果はおよそ27%。

→Intel CPUの結果がないのが実に惜しいが、こちらも最大で30%ほど、という評価をちらほら見かけた。実際に体感できると、今後のCPU選択で参考になるだろう。

更新: 2018/02/14
コストパフォーマンス

高いコストパフォーマンスを誇るAMD Ryzen™ 7 1700X!

 AMD Ryzen™ 7 1700Xの初値は49,000円ほど、現在は品薄ながら38,000円ほどから流通しているようだ。先のテストの机上計算から推測するに、Intel CPUの同等製品を考えると残念ながらCore i7-8700K(3.7GHz、6C12T)では足りず、ハイエンドモデルのCore i7-7820X(3.6GHz、8C16T)で超えることができるが、価格も6万円を超えてくる。そうなるとものすごいコストパフォーマンスである。

 あくまで「単純な計算動作」に限ったことであるが、Intel CPUとAMD CPUの性能数値から測る能力に差はなく、用途が合えば最高のパートナーとなる。

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