それなりに難しい内容であるにも関わらず、さくっと説明さくっと実行してあるので簡単に作れるような気がしてしまうのです。実際、難しいことは書いてありますが、プログラミングスキルを上げることよりも、とりあえずOSを作ることに重点をおいた本ですから細かい話はすっとばしてOS作り本体に専念できるよう考慮してあるような気がします。
おもしろいなと思ったのが筆者の失敗談やTry and Errorの痕跡が所々に書いてあるところです。普通にプログラムを組もうと思うとバグや環境に依存する問題など様々な問題にぶちあたります。この本では、どのような壁にあたったか、当たった壁をどうやって克服したかをざっとですが記述してあります。コンピュータ関連書籍に関わらず大抵の技術書ではこの辺を飛ばして書いてあるのですが、他人のTry and Errorの記録というのは読んでいて面白くもあり、自分のノウハウを高めるよい材料になると自分は考えています。
万人におすすめはできませんが、ちょっと「興味」があればなんとか読みきれる内容だと思います。
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購入金額
3,990円
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購入日
2008年頃
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購入場所
退会したユーザーさん
2010/03/03