H110チップセットを採用することによって、非常に低価格ながら高負荷の用途にも使えるマザーボードに仕上がっている。高価格帯に位置する他のゲーミングマザーボードに比べると、チップセットの制限の為どうしても拡張に難があるが、繋げるデバイスの数がそれほど多くないならばハッキリ言ってこれ1枚で十分。
この値段で上位クラスの性能を得られるというのはかなり魅力的。高い信頼感は、常時起動させる用途に向いていると思う。拡張性の低さが気にならないならとてもいいマザーボードだと思う
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マザーボードの構成部品は、同価格帯よりも耐久性のある物が使われている。PCIe X16のソケットは力のかかる部分がハンダ付け、オンボードのサウンドは回路を分離するなど、品質向上を図っている。どちらもゲーミングモデルでは流行りのつくり。
不安定な動作も見られず、信頼できるマザーボードである。
拡張性を犠牲にして価格を抑えているため、特にSATAやPCIeの数は少なめ。ただ、2スロット占有型を想定したPCIex16スロットを作るなど、制限をうまく生かしての設計によって最大限の拡張性が考えられている。
USBは背面にUSB3.1x4、USB2.0x2。あとはピンヘッダによる追加で、USB3.0のコネクタは1つ。SATAはx4で、SSD+ディスクドライブ+HDDx2が想定される最大か。PCIeは3か所で、グラフィックボードx1とすると、無線LANやTVチューナーなどであと2か所。ちょっと少なめ。メモリのスロットは2本。メモリ相場を考えると16GB(8GBx2)まで。ほとんどのユーザーはこれで十分だろう。
メモリスロットが2本のため、基盤のサイズが通常のMicro-ATXよりも幅が37mmコンパクト。大きな電源ユニットを小さなケースに入れてもケーブルの干渉が避けられる。
一方で、いろいろなものが狭いスペースに刺さる配置なので、大きなCPUクーラーは他のデバイスと干渉する可能性がある。夏場はケースファンが一つくらいあった方が排熱がうまくいくだろう。
デバッグランプは便利ちょっと安いパーツで揃えると、特にメモリのエラーが分かるのはありがたい。
イルミネーションとして、マザーボードの裏側が赤く光る。これもゲーミングモデルでは流行り。上位では光り方のカスタマイズとかができるけれど、このモデルはそこまでの機能はない。
簡易版ながら、キーボードなどのユーティリティやRamDisk作成など、実用的で充実している。RamDiskは簡易ながら使いやすく、この手のソフトウェアにありがちなエラーも発生しなかった。
他、定番ともいえるモニタリングやファンの制御など、ゲーミングモデルでは一般的なものは一通り。
↓RamDiskソフトで、DDR4-17000 8GB 2枚組に4GBのスペースを作成し、スピードを計測。
H110ではBIOSの設定などたかが知れており、それを求めるのは違う。
ファンのコントロールは専用のユーティリティソフトが便利。これは非常に使いやすかった。
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購入金額
0円
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購入日
2016年03月20日
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購入場所
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