茅原実里の2015年初のリリースは、セルフカバー・シンフォニックアルバム。

シンフォニック･･････交響曲、交響的な、ということで今回はオーケストラをバックに

みのりんが自曲を新たに歌い上げるアルバムとなった。

感想としては、オーケストラバックとなった事でスケール感は上がったし、

ニューアレンジになったことで若干の目新しさはあると思う。

ただ、何というかみのりんの歌い方にこれといった工夫もなく、ほぼほぼ普通に

今まで通りに歌っているのでどうにも新鮮さがなくて物足りなさが強い気がする。

スケール感を出そうとかそういった工夫もあんまり感じられなく、ただ淡々と

今までの自曲を歌い直しているだけというか･･････折角ボーカルも新規録り直しを

したのなら、もう少しアレンジがあっても良い気がした。

そして聴いてみて思ったのは、みのりんはシンフォニックというよりはアコースティック的な

感じ、アンプラグドのが似合っている気がするなと思ったということ。

小編成でしっとりと歌い上げる感じ。正直、今回は演奏にスケール負けしちゃってる。

これは別にみのりんを批判、否定してるわけではなくて、だれでも彼でもスケールアップして

オーケストラで歌えば凄いものになるってわけではないんだな、と再認識しただけであって

今作の感想でみのりんの歌の良さを否定してるわけではないのは一応、言っておきたい。

以前に出した、『クラスタシア・Crustacea』とのアルバムのが、みのりんの歌の良さやこの先の

可能性みたいなのは感じられた気が個人的にはする。個人的な好みもあると思うけれど、

壮大な曲をでっかいホールで歌うよりは、小さ目の箱で小編成で歌いあげるみのりんのが

個人的には合ってると思うし好きなんだな、と思う。

とはいえ、アレンジはやはりオーケストラにふさわしいスケール感もあって、オリジナルの楽曲と

比べても違和感もあまりなく、すんなり聴き込めるのは良い楽曲に仕上がったということだと

思うので、みのりんファンなら聴く価値はあるアルバムに仕上がったようには思う。

楽曲の転生に続いて、更に新しいみのりんが見れる日が早く来ることを期待したい。

Reincarnation　2015/03/25

01. 純白サンクチュアリィ
02. Melty tale storage
03. 詩人の旅
04. 蒼い孤島
05. sing for you
06. Tomorrow’ s chance
07. Sunshine flower
08. purest note ～あたたかい音
09. 境界の彼方
10. TREASURE WORLD
11. Joyful Flower