対象スマートフォン:iPhone 5 or 5s
素材:ABSライク
利用ソフトウェア:Alias Automotive + netfabb basic
ここしばらく3Dプリントが何となく話題になっていました。自分も新技術などが好きなのでもちろん気にはなっていましたが、実際に使うことは全くありませんでした。
ですが、とあるイベントでスマートフォンケースをつくろうということになったので、せっかくなら使えるスマートフォンケースを作ってしまおうと思った次第です。
利用ソフトウェアは前述の通りAutodesk社のAlias Automotiveです。
このソフトウェアは同社のMayaなどとは違い、ポリゴンエディタではなくサーフェースエディタなのですが、一応これを使って3Dプリント出力に必要なSTLデータを作成することが可能なので、利用してみました。
(本音を言うと、Mayaの使い方を知らないので、使えるAlias Automotiveを利用しただけです笑)
さておき。
DMM 3Dプリントサービスから注文して約6日、やっと手元に印刷されたスマートフォンケースが届きました。
素材はABSライクというもので、触感や性質などが非常にABSに似ている素材です。なので、スマートフォンケースにはとても向いている素材です。(←ここ重要)
(ちなみに緑っぽい色ですが、これは素材色であって選んだ色ではありません。)
値段は8000円とありますが、本体は4000円しかしていません。それにエクスプレスサービスと言う優先制作サービスを利用したので更に4000円かかりました。どうやら、本体価格の倍額のようです。正直待てるなら本体価格のみで注文した方がいいですね。
デザインはこんなかんじです。特に優れているわけでもなく、割とどこにでもありそう(殴打)
まぁ、自分で作って手に届いたということが重要なんです(笑)
実際にはめてみるとこんなかんじです。
データ上ではここ迄スッカスカになるとはあまり感じませんでしたが、実際に印刷してみると思いの外スッカスカ(笑)
まぁ個人的には好みの形状なのでよしとしましょう。
カメラや電源ボタン、充電端子などは全て避けてあります。なのでキチンと外さず使えます。
また、アップルマークもキチンと避けてあります(笑)
ここまではとてもポジティブですが、若干まだネガティブなことが2点あります。
まず1点目。
3Dプリントゆえのズレがある。(精度が若干悪い。)
写真で見るとあまりわからないのですが、XYZ全ての方向において0.3mm程度のズレが存在しています。なのでぴったりではなく、正直振り回せば抜け落ちるという致命的な問題が発生しています。
作成したデータ上では数値を入力しながら作成できます。ベースとしてiPhone 5sを再現した後、それにごく僅かな隙間(0.1mm未満)を作ってデータを作成しました。なので、その余裕を含めてその程度のズレが生じているということです。
これは選択した素材(ABSライク)での製造でのズレなので、他の素材を使ってプリントした場合はわかりません。
2点目。
前述しましたが、このケース素材としてABSライクを利用したと記載しました。
そして、触感や性質などが非常にABSに似ている素材です。とも記載しました。
ここで察しの良い方は気づいたかもしれませんが、ここまで細い形状のものを、ABSに似た性質を持つ素材で作るとどうなるのかということです。
つまりこのケース、非常によく曲がります・・・。
さすがに細すぎ&素材の選択を間違えたか・・・。次は気をつけよう。
ずいぶんと身近になってきた3Dプリントですが、3Dソフトを触れなくてはいけないことや、家庭用3Dプリンターが普及してないことなど、まだまだ問題点はたくさんあります。
ですが、自分の思い通りの形を気軽に作れるようになったと考えれば、とても優れたものだと理解できます。
今すぐは無理でしょうが、もう少し手軽に3Dプリントを行えるようになればいいのにな、と思っています。
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購入金額
8,000円
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購入日
2015年01月27日
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購入場所
DMM 3Dプリントサービス
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