早速レビューをしていきたいと思う。個人的に気に入った曲はオレンジで表記してみた。

あくまで個人の感想なので、勿論違った意見はあるだろうけれど、

それはそれということで、ご容赦頂きたいと思う。

 01. VIRGIN CODE
作詞:Hibiki 作曲:上松範康(Elements Garden) 編曲:藤田淳平(Elements Garden)

激しさだけはずば抜けている曲。最近の奈々さんにありがちな曲。

最近の奈々さんはただ激しければいいだろ的な曲が多いのであまり好きではない。

特にこの曲は後ろがやかましすぎて奈々さん自体が最前に出てきてないから個人的には

あまり触れたくない、言ってしまえばどうでも良い感じの曲。

「できるだけ削ぎ落として、直球で」

という奈々さんのリクエストにも答えられていないと思う。

ファンの中では評価は高いみたいだが、コレを聴いて、ますますエレガから離れるべきだと

個人的には感じた。Hibikiの詞は昔から好きなのだが･･････

02. GUILTY
作詞:SAYURI 作曲:藤末 樹・Ramon Riu 編曲:角田崇徳

初めて聴いた時から即気に入った曲。SAYURIの独特な言葉の使い回しと曲とが

独特の雰囲気を作り出していて、一回目に聴いた時から耳に残った曲。

ダンサブルでロックな曲。

03. アパッショナート
★TBS系テレビ『CDTV』4・5月度オープニングテーマ
作詞:水樹奈々 作曲:水樹奈々 編曲:藤間 仁(Elements Garden)

このアルバムのリード曲で本人と三嶋Pいわくメタル。

メタルはさほど聴かないからよく分からないけれど民族楽器を多用した曲で不思議な

オリエンタルな雰囲気のある曲。ただド派手にするのではなく、秘めた思いや、

力強さみたいなものを感じさせてくれる自分の好きな水樹奈々曲のパターン。

04. 笑顔の行方
作詞:吉田美和 作曲:中村正人 編曲:藤田淳平(Elements Garden)

言わずと知れたDREAMS COME TRUEの名曲。吉田美和の力強く歌い切るのとは違い、

優しさが込められた良アレンジ。　

05. アンティークナハトムジーク
作詞:藤林聖子 作曲:古川貴浩 編曲:古川貴浩

複雑な曲調展開をする曲で少し怖い感じを出している曲。そして、カラオケで歌ったら

自滅しそうな曲（笑）本人も言っているので機会があったら是非、フルオケで聴きたい曲。

06. Fun Fun★People
作詞:奈穂 作曲:h-wonder 編曲:h-wonder

昭和歌謡全開、あえてダサくしているっぽい曲。個人的にはGuiltyと並ぶ、

このアルバムでの好きな曲。サックスの使い方がもろに好みで上がる曲。

「苦しゅうない」のフレーズがキャッチーでとても耳に残る。

07. FATE
作詞:水樹奈々 作曲:陶山 隼 編曲:陶山 隼

ここに来てやっと「聴かせる曲」が来て、アルバムがちょっと落ち着く感じ。

アルバムなんで全部が全部激しきゃ良いってもんじゃない。

曲自体はR&B歌謡というか切なさ溢れる曲。タイトル名から『アレ』を思い出すが、

あんまり関係ないかな･･････

水樹奈々の事だから絶対に関係ないとも思えないのだけれども。

ただ、『アレ』を関係なしにしても、良いバラード曲なのは間違いない。

個人的には「星空と月と花火の下」と同じくらい好きな曲。

08. Vitalization -Aufwachen Form-
作詞:水樹奈々 作曲:上松範康(Elements Garden) 編曲:上松範康・菊田大介(Elements Garden)

まぁアレだ。前作でもあった出だしだけ弄った曲。

作中に使われたVersionですね。ま、コレはコレで良いんじゃないかと。

シングルと一緒じゃ芸がない。ヴァイタラ自体は好きな曲。

09. 哀愁トワイライト
作詞:水樹奈々 作曲:宇佐美宏 編曲:宇佐美宏

もろ昭和歌謡、中森明菜が浮かんでしまいそうな曲（もちろん褒め言葉）。

歌詞もメロディも隠すこと無い昭和歌謡で、ある年代からはたまらないんじゃないかという曲。

もちろん自分も好きな曲。ほんのりロッカバラード的なトコもアクセント効いていて良い。

10. セツナキャパシティー
作詞:丸田 新 作曲:丸田 新 編曲:藤田淳平(Elements Garden)

ガールズポップな曲。爽やかでスピード感あって、でもよく聴くと切ないという･･････

ガールズポップの王道的な曲で、最近の流れでいくとあまり日の目を見ないであろう悲しい曲。
昔の水樹奈々の楽曲に通じるかなりの良曲。

11. Ladyspiker
作詞:しほり 作曲:中野領太 編曲:中野領太

しほりーぬの詞が、いつの女性像だよ！！っていうツッコミを入れたくなる曲。

曲も王道ロックで激し目なので歌詞と合ってて良いんじゃないかと。

そして、水樹奈々にしては珍しく音程の高低差が少ない曲なので、聞いている

イメージよりもカラオケとかでも案外いけそう。←多分無理。

12. Rock you baby!
作詞:水樹奈々 作曲:遠藤直弥 編曲:角田崇徳

もうこれは出だしの『Rock you!! baby!!』だけでお腹いっぱい。水樹奈々が可愛すぎる。

中身もガールズ・ロックでカッコ可愛い。これまた水樹奈々にしては高低差があまりなくて

カラオケ･･････以下同文。

13. Million Ways=One Destination
 ★iOS/Android版「乖離性ミリオンアーサー」主題歌
 作詞:前山田健一 作曲:伊藤賢治・前山田健一 編曲:伊藤賢治

ゲームの主題歌と聞いてなるほどなっていう曲調。でもそんなベタベタなゲーム楽曲とは

なっていないのは流石。普通に楽曲として、流れも良いしスケール感のある曲。

14. 僕らの未来
 作詞:矢吹俊郎 作曲:矢吹俊郎 編曲:矢吹俊郎

やっぱり矢吹曲は良いよね。←懐古水樹厨というらしい（笑）そんなことは別にして、

本人曰く、『大人版 POWER GATE』メッセージ的には確かにそんな感じ。

ただ、曲調的にはちょっと違うように感じる。矢吹は同じような曲ばっかでつまらねー！！

とかいう連中はエレガにも同じこと言って欲しい。

どのアーティストにも似たような曲ばっか作るエレガのが罪は重い･･････

（独り言。気に障ったらそういうこと。）

まぁアレだ。自分が良いと思ったものは良いということで。音楽はそれが全て。

15. 愛の星 -two hearts-
作詞:水樹奈々・吉木絵里子 作曲:吉木絵里子 編曲:藤間 仁(Elements Garden)・上松美香

シングルとは違い、上松美香のアルパと1対１でのタイマン楽曲。

もう断然こっちのが良い。もとのメロディラインが綺麗だからアルパで奏でて

悪くなるわけがないわけで、とてもズルい楽曲に仕上がっている。

本当に好きな良アレンジ曲。

こういう曲、構成こそ水樹奈々の声の良さ、歌の上手さを活かせると思うのだが･･････

とまぁ、こんな感じであまり需要のないであろう、全曲レビューをしてみた。

長々と書いてしまったが、最後まで読んで頂いて感謝。

最近思うのは、一曲一曲の出来は相変わらず素晴らしい曲が多いが、 アルバムとしての

完成度はどうなのか･･････ということ。

ここがとても引っかかる。全部の曲に気合が入りすぎてて勿体無い。なんでもそうだが、

良い意味のちょっとした息抜きみたいなのは必要だと思うのだ。緩急というか。

水樹奈々のアルバムは常に最初から最後までメインが並んでしまっている。

ちょっと軽めの前菜来たかな？と思っても、見て（聴いて）みたら素材がフォアグラだった

みたいな。バラードですらアツすぎる。これはもう、すごい贅沢な要望だっていうのも

わかっているのだが、そろそろ全力全開だけではない表現力も身につけて欲しいところ。

すでに身に付いているのなら、そろそろ見せて欲しい。

 声優というより、シンガーとしての水樹奈々が好きでファンになった自分には、もっと

シンガーとしての高みを目指して欲しい。そんな視点からだと、アニメタイアップもさほど

多くなく、 シンガーとしての水樹奈々の集大成という意味合いが強くて良かったかなとは思う。

偉そうに色々と言ってきたが、バリエーション豊かな楽曲たちと、水樹奈々の圧倒的な歌声は

やはり聴き応えがあるなというのが全体を通した感想ということで〆ておきたい。

SUPERNAL LIBERTY CD+Blu-ray, Limited Edition 　2014.04.16

01. VIRGIN CODE
02. GUILTY
03. アパッショナート
04. 笑顔の行方
05. アンティークナハトムジーク
06. Fun Fun★People
07. FATE
08. Vitalization -Aufwachen Form-
09. 哀愁トワイライト
10. セツナキャパシティー
11. Ladyspiker
12. Rock you baby!
13. Million Ways=One Destination
14. 僕らの未来
15. 愛の星 -two hearts-