WALKMAN NW-X1060の後継として選定。ソニーによる本機発売発表を受け、購入の検討をした。音楽プレーヤーにはノイズキャンセル機能搭載が条件なのでソニー縛りであり、スマートフォン不所持の為、その代わりにもなると考えた。
再生:音楽、ビデオ、写真、FMラジオ
ディスプレイ:4.3型タッチパネル(800x480ドット)
容量:64GB
無線機能:Bluetooth機能、IEEE 802.11b/g/n
出力:内蔵スピーカー、ヘッドホン出力(ノイズキャンセリング機能)、HDMI
位置情報:GPS、E-Compass
充電池:内蔵型リチウムイオン
充電時間:5時間
充電池持続時間:
デジタルノイズキャンセリング機能オン時音楽再生:17時間
パソコンとの接続/本体端子の形状:WM-PORT
サイズ:約70.9 × 約134.4 × 約11.1 mm
重さ:約156g
機体は従来のウォークマンと比べると大きめ。音楽に加え、動画、ウェブサイトなどを「本格的に」楽しむためにはこれくらいのディスプレイサイズがないと厳しいだろう。個人的に、片手で使える大きさの限界と感じた。
機体のボタンは、電源、音量調節、ウォークマンロゴのボタン。従来の音楽プレイヤーに比べると、再生やスキップボタンが削られ、ディスプレイからの操作へと比重を移した。音楽再生の操作をウォークマンロゴのボタンで一発呼出しできるのはせめてもの妥協か。音楽中心で使うものとして、また今までの使い方からすると、使いにくい。慣れてくればそれほど手間を気にしなくなるのだが、やはりある方がいい。
音について。これはフラッグシップからフラッグシップへ移行しても、進化を感じる。音の深さ、広がりに違いを感じる。ノイズキャンセル搭載ということで、前機種とも付属のイヤホンとセットでの評価となるが、イヤホンにもちゃんと手をかけているのだろう。何もしていないときに聞こえるホワイトノイズも減った。
ディスプレイがきれいなので、動画や画像もきれいに映る。ただ解像度(800x480)はPCで扱う動画の基準で考えると小さめ(その考えがいけないのだが)。再生することは可能だが、ハードウェアスペックが足りず、カクツキや再生できないこともある。
HDMI出力はいい機能。実用よりもエンターテインメントに機能を振っていくのは個人的にあっている。ただ、上記の通りハードウェアスペックが不足気味なので、大画面のディスプレイに耐えうる動画を出力するのは厳しいこともある。
Android初搭載のウォークマンだが、ややハードウェアスペックの不足を感じた。音楽再生のみなら問題とならないが、ウェブサイト閲覧など、マルチタスクをこなすには足りない。音楽が再生中にブチ切れるし、ウェブサイトの読み込みも遅い。ただ、スマートフォンの現状を見ると、部品の価格との妥協点がこの性能なのは理解ができる。まだ、AndroidというOSは、「使える」ハードウェア性能を獲得していない。
多機能性は、iRiver H340を思い出させた。しかしAndroidによって汎用性も獲得し、時代がその長所を受け止められるようになった。スマートフォンの万能化が進み、音楽再生機の価値は相対的に下がっている。そうした条件で、メディア再生という機能をスマートフォンより一歩進めたのが同機種である。ウォークマンが形にしたエンターテインメント機器の傑作と評価したい。
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購入金額
42,800円
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購入日
2011年12月10日
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購入場所
ソニーストア
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