レビューメディア「ジグソー」

THE 高嶺の花

zigsow並びにIntel御担当者様に感謝申し上げます。


日記の慟哭が神様に届いたか、Core i5-750との比較レビューをせよという暗黙のプレッシャーか・・・・

何から手をつけてよいのか判りませんが、とにかくレビュー頑張らせて頂きます。


Core i7-870は既に到着し、あろうことか廊下に放置されていました。
キーボードをあっさりと破壊した、チビ怪獣達の餌食になっていないかが心配です・・・・


----- 2009.10.28追記 -----

■ うんちく
< CPU >
Core i7-870(Lynnfield)は、Nehalemアーキテクチャのメインストリームに位置付けられ、X-58プラットフォームのCore i7-9xxシリーズとは異なるP55プラットフォームを採用しています。
Core i7-8xxシリーズはCore i7-9xxの下位になりますが、強化されたTurbo Boostにより、時には同じ周波数のCore i7-9xxを凌ぐ性能を出すことも可能です。
またメインストリームらしく消費電力と発熱が抑えられ、扱いやすさと高性能が両立されたCPUです。

< P55プラットフォーム >
Core i7-8xxシリーズ(含Core i5)と組み合わされるP55は、Core i7-9xxシリーズのX58と比較して、
 ノースブリッジ機能のCPU統合
 メモリアクセスのトリプルチャネル⇒デュアルチャネル化
が行われています。
この変更がユーザーにもたらす恩恵は、メモリアクセスのデュアルチャネル化によるマザーボードの価格低下です。
また、ノースブリッジ機能がCPUに統合されており、P55チップセットは製造コストが安いと考えられるため、(Intelが本気になれば)さらにマザーボードが安価になる可能性もあると思います。


■ Core i7-870使用感
わずか一カ月の間に、Athlon64 3200+ ⇒ Core i5-750 ⇒ Core i7-870とわらしべ長者状態になりました。
実際の使用感は、
 Athlon64 3200+ ⇒ Core i5-750:激変
 Core i5-750 ⇒ Core i7-870:体感差無
です。
すでにCore i5-750の時点で体感的に飽和してしまっており、HDD等の「その他の領域」がPCの動作を決めてしまっているためと考えられます。


■ Core i7-870レビュー(詳細はコメントを参照願います)
Core i7-870とCore i5-750を比較してみました。特に記載がない場合は、WindowsXP HomeEdition 32bitの結果です。

◇ CPU温度編
通常のWeb閲覧, ストリーム映像の視聴ではCPUは1.2GHz動作からほとんど上昇せず、CPU温度は38℃位を推移します。また、OCCTで8スレッドをフルに使用した場合には65℃位で飽和状態する結果となりました。
実際にアプリケーションを使用した場合には、8スレッドすべてを使い切ることがないため、CPU温度はRAW現像で49.3℃, AVCHDのエンコードで55.9℃に落ち着いています。

【Web閲覧, ストリーム映像の視聴@室温22~23℃】
 Core i7-870:平均=37.4℃/最高=48℃/最低=34℃
 Core i5-750:平均=35.2℃/最高=43℃/最低=30℃

【OCCTによるCPU 100%動作@室温22~23℃】
 Core i7-870:65℃位で飽和状態

【RAW現像中のCPU温度(平均)】
 Core i7-870:49.3℃@室温21℃
 Core i5-750:50.9℃@室温25℃

【エンコード中のCPU温度(平均)@室温22~23℃】
 Core i7-870:55.9℃
 Core i5-750:56.6℃

◇ ベンチマーク編
Core i7-870, Core i5-750共に高い性能を誇っていますが、周波数とHyper-Threading有無がスコアの差となって現れました(同じLynnfieldなので当たり前ですが・・・)。

【Super PI】
Core i7-870の結果はCore i5-750に対し90%前後短縮されました。
419万桁
 Core i7-870:61秒
 Core i5-750:67秒

1677万桁
 Core i7-870:310秒
 Core i5-750:347秒

【CINEBENCH R10 Rendering】
1 CPUはCore i7-870とCore i5-750の周波数分の差が付いていますが、x CPUではHTの効果によりCore i7-870がCore i5-750を大きく引き離す結果となりました。
1 CPU
 Core i7-870:3905
 Core i5-750:3588

x CPU
 Core i7-870:15020
 Core i5-750:11124

【Windows エクスペリエンス】
あんまり差がつきません・・・
Windows7 RC 32bit
 Core i7-870:7.5
 Core i5-750:7.3

Windows7 RC 64bit
 Core i7-870:7.5
 Core i5-750:7.3

◇ 実使用編
【RAW現像時間】
ニコン株式会社のView NXを使用したRAW現像はCore i5-750に軍配が上がりました。Core i7-870は、HT ON/OFFでRAW現像時間が大きく変化しています。これはマルチスレッドに対応していないアプリを使用したことが原因だと考えられます。「OS上からHT ON/OFFをコントロール出来れば・・・」って思います。

RAW現像完了時間:200枚
 Core i7-870 : 6' 21'' 30
 Core i7-870 : 5' 39'' 43(HT OFF)
 Core i5-750 : 6' 07'' 81

【AVCHDエンコード時間】
トムソン・カノープス社製 EDIUS Neo2を使用したAVCHDのエンコード時間はCore i7-870がCore i5-750の3/4の時間でエンコードを終えるという圧倒的な差となりました。周波数+HTが最もハマった結果だと思います。

AVCHD(1440×1080, 15分, 2.7Gbyte)⇒BD形式
 Core i7-870 : 29' 29''
 Core i5-750 : 38' 50''


■ Core i7-870まとめ
今回、Premium Reviewで"高嶺の花" Core i7-870を使用する機会に恵まれました。
元々、AVCHDエンコードが可能なPCを構築するためにCore i5-750を購入したのですが、Lynnfield最上位であるCore i7-870はAVCHDエンコードでCore i5-750を霞ませる性能を示しました。
また、高周波数=高発熱を想定していましたが、実使用においてはCore i5-750と同等の発熱であり非常に扱いやすいCPUであると感じています。

Intelがメインストリームとして位置付け、世に送り出したLynnfieldは性能と発熱(消費電力)を両立させたCPUだと思います。


最後となりましたが、Core i7-870レビューという機会を与えて頂きました、zigsow並びにIntel関係者の方々に心より感謝申し上げます。

----- 2010.04.07追記 -----

Core i7-870を入手してから約半年間経ちました。

PC1号機のCPUとして安定稼働中です。
OC等は一切手を出していませんが、日常の使用においてストレスなど生じようがありません(笑)


そろそろCore i7-880の声も聞こえているようですが、処理能力の高さと発熱の低さでメインストリームの中心を担い続けられるCPUだと思います。

コメント (35)

  • Takkunさん

    2009/10/07

    870vs750期待してますよ~!
    うちはvsQ9550でがんばります~
  • 退会したユーザーさん

    2009/10/07

    Core i5-750とCore i7-870の差は、HT有無と動作クロックです。

    4コアを8コアに見せかけることが可能なHT技術は、アプリケーションが対応してくれば使える技術だと思うのですが、そこまでコアが必要なのか!?という気にもなります。



    動作クロックは、Core i5-750の定格クロック2.66GHzに対し、Core i7-870は2.93GHz。
    ここにTurbo Boostが絡んでくると・・・

    Core i5-750が3~4コア動作でした場合のTurbo Boostは、1段(=133MHz)上がって2.79GHz。平常心のCore i7-870はTurbo BoostしたCore i5-750以上の性能を叩き出します。

    さらに、Core i7-870が3~4コア動作でTurbo Boostに成功した場合、全てのコアが3.2GHz動作することになります。この3.2GHzというクロックは、Core i5-750が1コアでTurbo Boostした最大クロックと同じになります。(熱とか電源とか絡むようなので、ちゃんとブーストするのか判りませんが。。。)


    Core i7-870って、精神と時の部屋から出てきた後の超サイヤ人悟空みたいな感じ??
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