ファミリーコンピュータ・ブラザーズ
──世代を越えて愛される名作ゲーム機──

1983年のファミリーコンピュータ


初代ファミリーコンピュータ
(サトシさんのもちもの)

ゼルダの伝説(Ikkeさんのもちもの)

サッカーも野球も、プラモデルもクワガタ採りも、みんなみんな好きだった1980年代の少年たち。だけど、クラスでの話題の中心はいつもファミコンだった。お互いのゲームを貸しあっこし、最新のゲームを買ったコの家にはみんなで押しかけ、欲しいゲームを買うためにコツコツとお小遣いを貯めて、クリスマスが近づけばオモチャ屋さんの広告をウットリと眺めていたあの日。日本中の、いや世界中の子供たちがファミコンに熱狂していた。

任天堂からファミリーコンピュータが発売されたのは1983(昭和58)年7月15日。希望小売価格は14,800円、型番はHVC-001。発売と共にアーケード版ですでに人気を博していた「ポパイ」「ドンキーコング」「ドンキーコングJr.」の3本のゲームソフトがリリースされた。本体は電源スイッチとリセットボタン、ROMカセットの差込み口という簡素な造りで植え込み式のコントロ-ラが2つ。コントローラには十字ボタンとA・B二つのボタンのほか、コントローラⅠにはゲーム内容の選択やプレイ中にポーズをかけるのに使うスタートボタンとセレクトボタンが、コントローラⅡにはマイクが付けられていた。このマイクはそれほど活躍の場を与えられた訳ではなかったが、「バンゲリングベイ」や「ゼルダの伝説」など一部のゲームには、マイクを使った裏技や重要な謎解きが盛り込まれた。また最初期のファミコンのコントローラのA・Bボタンは四角型で指になじむシリコンゴムが用いられたが、使い込む事でボタンが欠けたり押したまま戻ってこないなどの不具合が生じたため、後にプラスチック製の丸ボタンへと改良される。