第3世代インテル® Core&trade i7 プロセッサー

5人1組のチーム制、合計30人がレビュー!

zigsowでは、インテル® vPro™ テクノロジーによる5つの機能を「5つの謎」に置き換えて、5人1組のチーム制で解き進む「冒険レビュー」を実施。「解読のストーリー」は、レビューアーに選出された30名をランダムに組み合わせて5人1組全6チームに編成し、テーマとして伝達された「謎=機能」を制限時間内で実験・検証を行うレビューです。各チームが行う実験・検証のプロセスを記したレビュー(冒険記)は自由に閲覧することができるので、インテル® vPro™ テクノロジーに対応したプロセッサーを最大限有効に使いたい時には最適です。

5人1組チームレビューの詳しい企画内容はコチラ!
インテル® vPro™ テクノロジー  第三の謎

「インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー」とは!?

「インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー」とは!?

インテルが開発したリモートコントロール技術

インテル アクティブ・マネジメント・テクノロジー(Intel AMT)とは、ネットワークに接続されているコンピュータの管理をリモートで行える技術。Management Engineという組み込みプロセッサによってシャットダウンされているコンピュータであってもリモートコントロールが行えます。

インテル® vPro™ テクノロジー 実施・検証レビュー

AMTのリモートコントロールを実施検証する

今回は2台のパソコンを使ってIntel Active Management Technology(AMT)を使ったリモートコントロールの実施検証を行います。
1台は支給されたマザーボードとCPUを使ったvProなパソコン、今後こちらを管理対象PCと呼称します。

管理対象PCの構成
OS: Windows 8 Pro 64bit
CPU: Intel Core i7-3770
マザーボード: Intel BOXDQ77MK
メモリー: CFD W3U1600HQ-8G 16GB
SSD: Intel SSD 330 SSDSC2CT120A3K5
電源: HuntKey 絢風 AYAKAZE300

もう1台は私がメインで使っているパソコンです。こちらに管理用のソフトウェアをインストールして管理対象PCを管理します。今後こちらを管理用PCと呼称します。

管理用PCの構成
OS: Windows 7 Home Premium SP1 64bit
CPU: Intel Core i7-3770K
マザーボード: ASUSTeK P8Z68-V
メモリー: Kingston KVR1333D3N9/4G x2 8GB
ビデオカード: 玄人志向 GF-GTX560TI-E1GHW
HDD: HGST HDS723020BLA642 2TB
電源: Scythe 剛力3 700W(GOURIKI3-700A)

管理対象PCのマネジメント・エンジン BIOS 拡張(MEBx)の設定を行います。

管理対象PCの電源を入れてCTRL+PでMEBxを開きます。
まずは「MEBx Login」を選択してパスワードの設定を行います。
初期パスワードは「admin」なのでadminと入力してEnterを押します。続けて新しいパスワードの設定を行います。※パスワードは8文字以上で大文字、小文字、数字、特殊記号を1文字以上含む必要があります。

パスワードの設定を行ってログインすると他が選択できるようになります。
AMT Configurationを選択します。Activate Network Accessでネットワークアクセスを有効にします。他はすべて初期設定で次に進みますが、簡単な解説を行っておきます。()内は初期設定

ME General Settings
>Change ME Password パスワードを変更
>Local FW Update ファームウェアのアップデート
>Power Control 電力設定
AMT Configuration
>Manageability Feature Selection (Enabled)
>SOL/IDER/KVM
>>Username and Password (Enabled) リモートでユーザーとパスワードの設定
>>SOL (Enabled) Serial Over LAN
>>IDER (Enabled) IDEリダイレクト
>>KVM Feature Selection (Enabled) Keyboard Video Mouse(VNC)
>>Legacy Redirection Mode (Disabled)
>User Consent
>>User Opt-in (KVM) リモート接続にローカルユーザーの同意が必要か
>>Opt-in Configurable from Remote IT (Enabled) リモートからUser Opt-inの変更
>Password Policy (Anytime)
>Network Setup ネットワークの設定
>>ME Network Name Settings ネットワークネームの設定
>>TCP/IP Settings DHCPを使わずに設定する場合はここで行う
>>>Wired LAN IPV4 Configuration
>>>>DHCP Mode (Enabled) Disableにすると設定項目がでます
>Unconfigure Network Access (Full Unprovision)
>Remote Setup And Configuration
>>Current Provision Mode
>>Provisioning Record

管理対象PCの設定はこれで終わりです。次は管理用PCでの設定に移ります。

リモートコントロールに使用するソフトウェアを管理用PCにインストールします。今回はManageability Developer Tool Kitに含まれているManageability Commander Toolを使用します。

Open Manageability Developer Tool Kit Intel® Developer Zone

ダウンロードしてインストールします。インストールが終わったらManageability Commander Toolを起動します。

まずはコンピュータを追加します。開始 IP アドレスと終了 IP アドレスを入力して「開始」を押して検出されたコンピュータを追加する方法と「既知のコンピュータを追加」を押して追加する方法があります。今回は1台なので「既知のコンピュータを追加」で行います。
Intel AMT computer hostname or IP addressに管理対象PCのIPアドレスを入力、Usernameにadmin、PasswordにMEBxで設定したパスワードを入力します。
ネットワークにコンピュータが追加されるのでこれを選択して「接続」を押します。

接続に成功するとボタンが切断になります。
次はWeb インタフェースを使ってみます。Web URLをクリックするとブラウザが開きます。
「Log On」のボタンを押してユーザー名にadmin、パスワードにMEBxで設定したパスワードを入力するとログオンできます。ここでシステムの状態、ハードウェアの情報、イベントログなどを見たり、リモートコントロールを行ったり、設定の変更を行ったりできます。ちなみに今回はManageability Commander ToolからWeb インタフェースを開きましたが、Web インタフェースはManageability Commander Toolとは関係なく、普通のブラウザで使えるので、専用のソフトウェアがなくてもアドレスとPortをブラウザに入力すればログオンする事ができます。

次はManageability Commander Toolのリモートコントロールとリモートデスクトップを使ってみます。タブを「接続」から「リモートコントロール」にして「コントロール」を押します。
Manageability Terminalが開きます。これでリモートコントロールが行えます。
管理対象PCが起動している時に接続すると管理対象PCの画面右上にアイコンが点滅します。
これで管理対象PCの電源のオンオフ、再起動、IDEリダイレクトで管理用PCにあるフロッピーディスクや光学ディスク、またはそのイメージを管理対象PCで使う事ができるのでいろいろな事ができるようになりましたが、GUI的な操作はできないので、次はそれを行えるリモートデスクトップの設定を行います。

今回はReal VNCのVNC Viewerを使います。

RealVNC

ダウンロードしたら「Not Set」を押します
Viewer TypeをRealVNC、Viewer Pathにダウンロードしたファイルを指定したら「OK」を押して閉じます。
Launch Viewerを押してVNCを起動します。
MEBxで設定したパスワードを入力してOKを押します。
User Consent Codeを入力する画面になるので管理対象PCの画面に表示されている6桁の数字を入力します。
管理用PC
管理用PC
管理対象PC
管理対象PC
※外出時など無人の管理対象PCに接続したい場合はMEBxのAMT Configuration > User Consent > User Opt-inを初期設定の「KVM」から「NONE」に変更しておく必要があります。

リモートデスクトップが行えました。
リモートデスクトップを行うと管理対象PCの画面に上記のアイコンと枠が付きます。
このリモートデスクトップはソフトウェアだけで行っているのとは違って、BIOSに行くことができます。またOSが起動しなかったり、エラーでフリーズするような状態でも管理対象PCの画面と同じ画面を管理用PCで見ることができます。

リモートデスクトップで再起動してそのままBIOSに行くところをアマレココで録画しました。

※アマレココは「マウスを録画」以外の設定は初期設定です。録画した動画(1280x720)をWindows Live ムービーメーカーで圧縮してYouTubeにアップロードしました。

設定が一通り終わっていろいろな事ができるようになりました。次はIDEリダイレクトしたフロッピーと光学ディスクでブートを行います。今回はmemtest86のフロッピーディスクイメージでmemtest86の起動。UbuntuのISOイメージでUbuntuのインストールを行います。

PassMark MemTest86 - Memory Diagnostic Tool

memtest86-floppy.img

Homepage Ubuntu Japanese Team

ubuntu-ja-12.10-desktop-i386.iso

上記のページでダウンロードした2つのファイルを使って実施検証を行います。

まずはManageability Terminalのメニューで「Disk Redirect > Change Target Floppy > Redirect Image File」でダウンロードした「memtest86-floppy.img」を開いて、memtest86のフロッピーディスクイメージを指定します。さらに「Disk Redirect > Change Target CDROM > Redirect Image File」でダウンロードした「ubuntu-ja-12.10-desktop-i386.iso」を開いて、ubuntuのISOイメージを指定します。指定が終わったら「Disk Redirect > Redirect Active」でRedirectを有効化します。これで準備は完了です。
※今回はどちらもイメージですが、「Change Target Floppy」または「Change Target CDROM」でドライブを指定すればフロッピーディスクや光学ディスクをそのまま使用できます。

メニューの「Remote Command > Remoted Reboot to Redirect Floppy」でMemtest86のブートを行います。

「Remoted Reboot to Redirect Floppy」でリブートしてMemtest86が起動するところをアマレココで録画しました。

※アマレココは「マウスを録画」以外の設定は初期設定です。録画した動画(1280x720)をWindows Live ムービーメーカーで圧縮してYouTubeにアップロードしました。

メニューの「Remote Command > Remoted Reboot to Redirect CD」でUbuntuのブートを行います。※管理対象PCのストレージをIntel SSD 330 SSDSC2CT120A3K5からSEAGATE Barracuda7200.10 ST3320620ASに変更してインストールしました。

「Remoted Reboot to Redirect CD」でリブートしてUbuntuのインストールを行い、Ubuntuが起動するところをアマレココで録画しました。

※アマレココは「マウスを録画」以外の設定は初期設定です。録画した動画(1280x720)は50分近くあるのでCorel VideoStudio Pro X4で操作を行っていないところ、変化がないところを早送りで短縮させて約6分に編集してYouTubeにアップロードしました。

TEAM REVIEW
5人1組のチームで計30人がレビュー