仮想化技術とは、CPUやメモリ、LAN、グラフィックスといったハードウェアリソースを仮想化することを意味します。
通常のPCでは、1台の物理PCがリソースを独占してしまいますが、リソースを仮想化することで、複数の仮想PC間でリソースを共有することが可能になります。
このような仮想化技術を提供するソフトウェアがVirtual Machine Monitor(VMM)で代表的なものがVirtual PCやVMware、Virtual Boxなどがあります。
一般的な用途としては、新しいOSへの移行に際して、古い業務用ソフトウェアが対応していない、または、動作が不安定になる可能性がある場合、新しいPC上に仮想PCを作成し、確実に動作可能なOSをインストールして使用するとか、新しいOSを仮想PCにインストールして、動作テストするとかでしょうか。
最近では、Windows7にXP ModeなるVirtual PC+Windows XPなんかが認知度が高いと思います。
ただ、Windows7のXP Modeの場合、Virtualization Technology機能を備えていることが必須条件となっており、この機能を備えたCPUを使用し、且つ、BIOSでVirtualization Technologyが有効になっている場合に利用が可能となります。
Virtualization Technologyのない環境でも、仮想マシンの運用は可能ではありますが、CPUの動作モードの切り替えなど、特権を必要とする処理に時間がかかったり、場合によっては、ゲストOSにパッチを当てる必要があります。
Virtualization Technologyはこういった問題を解決し、仮想マシンのパフォーマンスの向上を目的とした支援技術です。