第一の謎の際には、Windows 8 Enterprose x64を使って検証しましたが、今回は、動作を確認するソフトウェアが、Windows 8非対応だったので、Windows 7 Ultimateを用いました。
先ずは、マザーボードに組み込まれたセキュリティチップ(TPM)の活性化を行ない、有効にします。
TMPチップは、下記マザーボード写真の右下に実装されています。
Windowsのデバイスマネージャーからも、セキュリティチップが確認できます。
Windowsのコマンドプロンプトから、"tpm.msc"と入力してEnterキーを押すと、「コンピューターのトラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)の管理(ローカルコンピューター)」が起動します。
ここで、現在のトラステッド プラットフォーム モジュールの状態が確認できます。
トラステッド プラットフォーム モジュールが一度も有効になっていないか、現在無効になってる場合は、画面右端のフレームにある、TMPをクリア…を選択します。
すると、別ウィンドウが開いて、所有者パスワードの有無を聞いてきます。
初めての操作なので、TPM所有者パスワードを持っていません。(N)を選択します。
再起動を要求されますので、再起動ボタンを押します。
POST画面で、"TPMの初期化をすると、TPMに保持されていた暗号キーが全て消去されるので、暗号キーにアクセスできなくなり、暗号キーで暗号化したデータにアクセスできなくなる。
という注意文が表示されます。ここで、ESCキーを押すとTPMクリアはキャンセルされます。
F12キーを押すと、TPMがクリアされます。
Windowsが起動すると、TPMハードウェアを有効にします。というメッセージが表示され、再度、再起動を要求されます。
再起動終了後に、今度は、TPM所有者パスワードを作成します。というメッセージが表示されますので、「パスワードを自動的に作成します(推奨)(A)」を選択すると、
数字40桁のパスワードが表示され、パスワードを保存するか印刷するか聞いてきますので、「パスワードを保存します(S)」を選択し、
USBメモリ等に保存します。
今後、TPMの設定変更に必要なパスワードなので、大事に保管します。コンピュータ名.tpmというテキストファイルが保存されます。
保存が終了すると、TPMクリアの完了です。
ここで、再度、「コンピューターのとっらすテッド プラットフォーム モジュール(TPM)の管理(ローカルコンピューター)」を起動すると、TPM管理項目に、「TPMはオンで、所有権は取得されています」と表示されています。
これで、TPMは正常動作をしていますので、ドライブの暗号化を行うBitLockerでTPMを使うことも可能になりました。
「コンピューターのとっらすテッド プラットフォーム モジュール(TPM)の管理(ローカルコンピューター)」の左タブのコマンド管理を選択すると、TPMコマンドの一覧と説明が表示されます。
コマンド番号151が、TPMの起動コマンドのようで、PCの起動プロセス中にTPMに送られ、ソフトウェアで実行することはできないようです。
マザーボードのBIOS画面を呼び出し、Securityタブの、Intel Trusted Execution Technologyを、enableに設定するだけです。
今回の、第二の謎は、技術レベルも非常に高く、個人レベルで検証を行うことが非常に難しい謎でした。
本来であれば、レビューPCに対してハッキング等を行い、インテル トラステッド・エグゼキューション・テクノロジーの有効性を確認したかったのですが、私の技術レベルの低さと時間切れで、このようなレビューになってしまいました。
今後、時間を見つけて、時間を掛けて検証して行きたいと思います。