Intel VTの効果を証明するために仮想OS上で速度検証を行い、インターフェイス間やタイムラグの減少による速度変化を見て行きたい。
以下のとおり進めて行きたい。
- マスタOS上でのベンチマーク
- 仮想OS上でのベンチマーク
- 比較検討
- まとめ
1.マスタOS上でのベンチマーク
マスタOSはWindows7 Professional 64bit
スペックは以下のとおり
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CPU:Core i7 3770
M/B:DQ77MK
Mem:12GB(4*2,2*2)
HDD:Western Digital 160GB*3(Raid0)
電源:Hec 550W
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CrystalMark2004によるベンチマーク結果
CrystalDiskMark3.0.2によるベンチマーク結果
見て分かる通りIvyBridge世代のi7だけあってとても高性能な数値が出ている。
2.仮想OS上でのベンチマーク
仮想化ソフトとしてvmwareを利用した。
仮想OSはWindows7 Enterprise 32bitを利用した。
速度計測を行ったパターンはIntel VT-x:On/Off、Intel VT-d:On/Offのそれぞれで計測を行った。
・Intel VT-x:Off、Intel VT-d:Off
CrystalMark2004によるベンチマーク結果
CrystalDiskMark3.0.2によるベンチマーク結果
・Intel VT-x:Off、Intel VT-d:On
CrystalMark2004によるベンチマーク結果
CrystalDiskMark3.0.2によるベンチマーク結果
・Intel VT-x:On、Intel VT-d:Off
CrystalMark2004によるベンチマーク結果
CrystalDiskMark3.0.2によるベンチマーク結果
・Intel VT-x:On、Intel VT-d:On
CrystalMark2004によるベンチマーク結果
CrystalDiskMark3.0.2によるベンチマーク結果
3.比較検討
・読書速度比較
Intel TV-d:On/Off時の差は10~20MB/s程度あり、効果が絶大であることがわかる。最大でマスタ読み込み速度比97%という数値をたたき出している。
ただともにOnだとなぜかスコアが落ち込んだ。原因は定かではないが何らかのアプリの強豪か何かがあると思われる。
・ベンチマーク比較
Intel TV-x/d:On時に僅かではあるがベンチマークに差がでた。総合的にベンチマークを見るとIntel TV-xの力が明確に出たと思われる。
ともにOnはやはりスコアが落ち込んだ。これについては今後解明して行きたい。
4.まとめ
Intel VT-x/dによる効果が出やすいと思われるベンチマーク系を実行、統計をとった。概ね期待通りの性能を叩きだしてくれた。比較結果を見るとわかると思うがIntel VT-dの性能はよく実感することができた。
今、IT業界では仮想化がトレンドであり今後この技術がどんどん進化していくことで多くの人にその効果を寄与できると考える。Intel社には頑張っていただきたいと思います。