■まえがき■
やはりVMWareだったり仮想化の醍醐味と言えば
古いOSを仮想で走らせるのが一般人、PCユーザーでのIVTの需要であると思う。
今更古いOSを使うのはネットワーク的にも危険だったりする。
そこは割り切るべきだ。やはりネットゲームやインターネットは必ず
最新のOSで行ったほうが利便もセキュリティも高い。
となると古いOSで行うことと言えば
旧資産のOfficeソフトや、実家に眠るはがきソフトだったり
古いプリンタの使用。そういった面でも古いOSを使う必要が出てくるかもしれない。
仮想化は設定さえ済めばあとは起動するだけの簡単仕様。
そんな中でも、Windows2000。私はこのOSにはそこまでお世話にはならなかった。
最長駆動時間はダントツでWinMe、時点で7、そしてXP、そして2000。
すごい安定はしていたイメージもあるし
Win2000では充分なメモリ256MBも積んでいたので快適っちゃあ快適だった。
そんなWin2000も使わなくなっていたのです。
単にインストールしたPCがぶっ壊れただけのことですが
そして今更使う予定もなかったのですが、RAMディスクにOSをインストールすれば
爆速なんじゃね? とあほなことを考え付きこれを決行しました。
その一部始終をご覧いただけたら幸いかと思います。
とりあえず何よりも先にインストールですね。
VMWareは特に変態なことをしない限りは最新でいいと思います。
インストールもさっさと終わらし一気に進みましょう。
ちなみにスペックは
CPU: Core i7 3770
RAM: DDR3-1333 8GB(内4GBをRAMディスクに割り当てOSをインストール)
GPU: nVidia Geforce GT640 DDR3 2GB
SSD: m5Pro 128GB(こちらにはインストールしない)
サクッと起動。大体みて分かるように新規マシン作成をクリック
下のMacは断念したやつです。放っておいてください(泣)
下の黄色い付箋内は一旦インストール完了するまでは無視してください
インストールは進む。
バグってますが問題は無いようです。先に進みましょう。
とりあえずインストール完了ですがこれは酷い。
このディスクはSPを統合していない無印2000(ある意味貴重?)
とりあえずこのままだと色んな意味で危険。とにかく迅速にSP4をダウンロード
SP4をダウンロードし、KB835732を迅速にダウンロードしインストール。
VGA液晶でかつ、16色というWin3.1以下の衝撃を味わいながら先に進みましょう
上記インストールを完了したら、VMWare Toolsをインストール
ここを選択すれば出来ます。あとは流れで……
ここまで時間30分。早いのか遅いのか……
再起動を繰り返し遂に
16色から32Bitへと急成長。なんか凄くグラフィカルになりました!
画面もこんなに大きくなりました。快適にネット…は出来るんだが
セキュリティ的な意味で使えないのでさっさとネットはOFFにしました。
なんとVMWareはドラッグ・アンド・ドロップでOSから仮想OSへとものを送れるという嬉しさ。
VMWare Toolはもはや次元の壁をも超える(大げさすぎ)
色々環境を整えますが、ネットはしません。
ですが一応IE6ぐらいは入れておこうと思います。
許さない。IE6に何度殺されそうになったか。今でもトラウマブラウザです。
さすがRAMディスク。半端じゃない速度です。
全てにおいて現行のSSD並か以上の速度を見せつけ尚且つ
特殊なドライバーを使っていない辺り化け物です。
■ RAM上でのWin2000は快適か?■
普通に快適です。ソフトの起動も一瞬でびっくりします。
ただし、残念なことにUSB3.0のHDDやSSD等…そういったデバイスでもサクサクなので
正直RAMでインストールする必要は無いでしょう。
普通にWin7に見合ったハードウェアでなら快適に動かせます。
■ ゲーム性能
Windows2000時代のゲームであれば殆ど動くみたいだ。
最近の仮想化の進化は凄く、DirectXもWindows2000対応であればサポートされている
一応3Dアダルトゲーム作品を持っているので起動したが
きちんと動作し、当時と遜色なしで遊ぶことが出来た。
RAMディスクではなくSSDブートで遊んでいるがそれも問題なく動作しており
今後出てくるであろう、次期OSがWindowsの過去のソフトを起動不可になっても
Windows2000があればきちんと動作するのはありがたい。
仮想化の技術は一般PCユーザーにもきっちりと恩恵を受けることが出来ることがわかった。
ネットを使用するゲームは確実に現行OSに対応しているだろうし。
また、仮想化OSのバックアップは非常に簡単で
外付けHDDはもちろん、容量に問題が無ければメディア保存だって可能だ。
比較的低容量であれば、ブルーレイディスクなどにも保存できる。
もしトラブルがあって新しくOSを入れ替えたとしても迅速に復旧できる。
仮想OSはライセンス的な意味でやや問題が出たりするかもしれないが
そこをきちんとクリアすれば非常に便利な技術で
どこでも過去のOSと会うことが出来る。
懐かしい気分になりたい時、ふと過去のソフトで遊びたくなった時、
どうしても必要なアプリケーションがある…等。
常にITは前進しているが、ふと戻りたくなった時
仮想化は本当に素敵なテクノロジーだと思います。