今回はミズノの最新ワークシューズALMIGHTY ES31Lについて、レビューしていきます。

前作、前々作とミズノのワークシューズのレビューをしてきて、今回で3製品目となります。

【製品形名から感じ取った】

　何故だろう?、今回この製品形名のES31Lを見てふと高級車を思い浮かべてしまいました。(笑)

高級車のイメージとして、作り込まれた機能性、造形の美しさ、優越感　等々があるのではと思いますが、今回のこのALMIGHTY ES31Lではまずワークシューズとしての機能性は当然の事、ここ最近の2製品から採用されてきた造形の美しさが普段使いを妨げない事、そして今回は気軽な脱着に着目している。

【外観】

　このALMIGHTY ES31Lの外観は最近の2製品を踏守した美しい外観であり、危険と隣り合わせで作業するワークシューズをカジュアルなイメージに寄せてきた点はALMIGHTYシリーズが作り上げてきたカテゴリーと言っても過言ではないのかも知れません。

正面から外観チェック

ワークシューズとしてつま先部分を保護するカップが入っていますが、その存在はパット見た感じでは解りません。普通のスニーカーです。

側面から外観チェック

　履いた際に外側になる側にミズノのマークが配置されています。

靴底も厚めで底面の部分とつま先の部分を除き、ブルーで統一されています。しかも、かかと～上部の足が入る部分はカーボン的な加工がされています。

【内部と中敷き】

　内部は汗の発散性を助けるために、通気性を考慮した加工がされています。

中敷きはクッション性を補助する様に、少し厚めです。

　下の写真で内部の様子をご確認下さい。

内部の白い部分はメッシュ加工で、肌触りも中々良い感じです。もちろん、素足で履くことは無いと思いますが、靴下との相性もよく過度な滑りはありません。

ゴム紐を外し、大きく開き上部から撮影してみました。

　実際、この写真を見てもこの製品がワークシューズであるとは見分けは付かないと思います。

もちろん、表示(安全規格等に関する)を見なければ･･･その表示は上記の写真で折り返しているカバー部分に縫い付けられています。

　安全規格としては、型式認定合格証(丸印)、JSAA　A種、衝撃吸収、耐滑と有ります。

このALMIGHTY ES31Lはプロテクティブスニーカー規格に基づいて認定され、製造された製品になります。その型式認定合格の証明として型式認定合格証票が製品に添付されています。

型式認定合格証票表

型式認定合格証票裏

外に、サイズとメーカー名、製造国が記載されています。この製品は26.5cmでミズノのカンボジア工場で生産されたようです。

　☆　JSAAに関する情報は下記URLからご確認下さい。

　①　JSAAのHP: http://jsaa.or.jp/

　②　プロテクティブスニーカー規格:　http://jsaa.or.jp/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%86%e3%82%af%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%96%e3%82%b9%e3%83%8b%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%83%bc%e8%a6%8f%e6%a0%bc/

【変わったポイント】

　今までは、履く、脱ぐには重きを置いていなかった感のあるワークシューズにこのALMIGHTY ES31Lでは履きやすさ、脱ぎやすさにこだわりゴム紐を採用してきました。履く/脱ぐ動作時に靴紐を緩める/結ぶ動作が不要となり、外履きから中履き(屋外/屋内)と切り替える必要がある作業環境での時短に貢献できそうです。時短=作業性と捕らえることも出来ますね。

【嬉しいゴム紐付属】

今回レビューしているALMIGHTY ES31Lのカラーはブルー･ホワイト・ブルーですが、交換用(予備)のゴム紐として、黄色のゴム紐が付属しています。

【ゴム紐の結び方】

 　このALMIGHTY ES31Lでは、靴紐をゴム紐にしているので閉まりの強さをゴム紐を縛る位置で調整します。結び方に関する情報もしっかりと付属しています。

結ばれている様子

結び方に関する情報(文書)表面

結び方に関する情報(図解)裏面

早速、ブルーカラーの本体に黄色なら目立つので、付属のゴム紐に交換してみました。

【結び目の位置について】

　このALMIGHTY ES31L最大の特徴であるゴム紐ですが、調節する結び目は製品受領時は内側になるように最後に外から中に入れ、中で結んでありました。結び目が履き心地に関与しないのか少し気になったので、上の写真の様に左右で結び目を内、外に変えてしばらく履いて検証してみることにしました。

【先行の2製品と外観比較】

　先にレビューさせて頂いた2製品と並べて外観を比較してみた居て思います。

比較した2製品はこちら

先ずは正面から

靴底の比較

ALMIGHTY VSとALMIGHTY ES31Lの靴底比較こちらは、ほぼ同じ形状のパターンです。

ALMIGHTY TD11LとALMIGHTY ES31Lの靴底比較

　このALMIGHTY ES31Lを履いて普段使い、通勤、社内、現場と使ってみることにしました。

普段使いと通勤は、ジーンズです。社内と現場は作業服です。

　先ずは、普段使いです。

数日間、通勤で履いてみました。

　スタイル的には、問題ありません。

　履き心地も、全く問題ありません。

　正直言って、ずっと履いていたい気分です。

　階段を駆け下りても、全く問題はありません。

このALMIGHTY ES31Lは滑りに対してもしっかり対応しますので、安全でした。

室内でも

次に、職場で履いてみました。

白系の作業ズボンでも全く違和感は有りません。

歩行の際の滑り等もありません。

次に現場で履き替えのあるケースです。

室内履きからALMIGHTY ES31Lに履き替えているところですが、全く問題ありません。

ゴム紐という点が、履き替えをスムーズにしているようです。

こちらは、室内履きに履き替えたところです。

もちろん、脱ぐ際もとてもスムーズです。

スムーズ=ゆるいではありません。

その点はゴム紐を調節することで、締め付け具合を調整できますから、作業中や移動中に不意に脱げるとはありませんでした。

　今回、このALMIGHTY ES31Lを長期間履き、通勤、社内、現場、車の運転と使い込んで見ました。

どのシーンでも無難に熟す、成熟したプロテクティブスニーカーそれがこのALMIGHTY ES31Lではないかと、感じました。

　このレビューの期間、都内への電車移動、社内での荷物移動、現場での重量物運搬、車での長距離移動(運転)と使い込みましたが、足の痛みや疲れは皆無で、非常に履き心地のよい靴でした。

　ゴム紐がダメな環境もあるとは思いますが、作業中に頻繁に内履きと外履きを履き替える職場では思いの外、重宝すると思います。

　脱着時間の短縮は作業性に影響しますから、このALMIGHTY ES31Lは一つの選択肢として現場作業員さんにお勧めしたいプロテクティブスニーカーだと感じました。