製品の基本的な情報については公式サイトをご確認していただくとして、ここでは情報をピックアップしてお伝えしていきます。

まず、AKRacing(エーケーレーシング)はゲーミングチェアとされており、2019年8月現在では、下記のAKRacingシリーズが販売されています。

• Premium シリーズ
• Pro-X シリーズ
• ONE PIECE シリーズ
• OVERTURE シリーズ
• Nitro シリーズ
• Wolf シリーズ
• 極坐 シリーズ

今回レビューしている製品は「ONE PIECE シリーズ」ですが、基本仕様は、高い質感と快適な座り心地で発売以来大好評のスタンダードモデル「Overture シリーズ」を踏襲しています。

「Premium シリーズ」ですとキャスターにロック機能が付いたものが標準装備されていますが、「ONE PIECE シリーズ」ではロック機能無しのキャスターが標準装備となります。

ロック付きが欲しい場合はオプションとして別途購入すれば使用可能ではあります。

互換性のあるロック付きキャスター（オプション）

「ONE PIECE シリーズ」の主な機能は下記となります。

• 最大180°のリクライニング機能
• アームレスト
• 最大12°を傾ける機能をロッキング可能

リクライニング機能とロッキング機能を合わせると180°＋12°となるので水平よりちょい下の傾きとなります。

リクライニング機能

ロッキング機能

つまり、水平に近い状態で頭が下、足が上となる態勢を取ることが可能です（汗）

ここまで角度が付けられる椅子に出会ったことが無かったため、正直驚きました。

続いて、アームレストですが、上下の昇降機能があります。

アームレスト

「Premium シリーズ」ですと前後・回転がさらに出来ますが、「ONE PIECE シリーズ」では出来ません。

なお、アームレストの左右幅調整は座面部の背面でネジ止め調整という形で行うことが可能です。

椅子の全体像はこちらです。 

背もたれのチョッパー刺繍です。

座部のワンピースロゴです。

気が付く人は少なさそうですが、背もたれ部の背面下部にタグ(シリアルナンバーですかね？)

座部の裏側に東映アニメーションロゴがあります。（キラキラしてて写真がよく映らない）

実際に商品を目の当たりにして気が付いた残念な点がありました。

刺繍部は年数経過で汗ジミやカビが生えて変色する、擦れにより糸がほつれたりする恐れがあります。

このあたりは塩化ビニルシートで覆うなどの処理が出来なかったのか少々気になってしまいます。

コラボ商品が故に椅子として使用していきながら、メインでもある刺繍も大事にしていきたいと思う方は、個人で色々と対処する必要があるかなと思いました。

商品の梱包箱や配送箱のレビューは行わなくてよいのですが、もし軽めな気持ちで商品を購入する方がいらっしゃるのであれば、覚えておいて欲しいことがあります。

商品が届いたら、玄関の廊下の幅が2/3程埋まりました。

これを2階のリビングへ持っていくわけですが、その前に重さを体重計で測ってみました。

そう、公式サイトの寸法&重量にて「28Kg」と記載されています。

実際は約28Kgですので、ノリで購入すると大変なことになりますので寸法と重量を確認の上で購入に至る方がよいです。

ということで、頑張って2階への階段を１段ずつ運びます。

段ボールが歪んでいるように見えますが、きっと気のせいです。

なんとかリビングに運び終えたら猫チェックの洗礼を受けました。

ニャンだコレは？（興味津々）

スンスン（チェック中）

スリスリ（匂い付け中）

なんだ、ただの箱か(´・ω・｀)

無事に？猫チェックを通過したので開封してセッティングしていきます。

注意点として最低でも3畳スペース分の確保をしないと辛いです。

付属の説明書が割と丁寧に記載されていますので、順番に沿ってセッティングしていけば30分程で終わるそうです。

私は乳幼児の面倒を見ながら片手間作業していましたので1時間程かかりました。

以降、組み立てマニュアルの内容を抜粋して説明していきます。

まずは内容物の確認。

マニュアルより抜粋

記載はされていませんが、作業用の手袋がもれなく付いてきます。

背もたれ部と座部を取り付ける

取り付け前

取り付け後（ネジ止めもします）

サイドカバーとプラスチックカバーを取り付ける

取り付け前

取り付け中

シリンダー固定台を取り付ける

シリンダー固定台です

取り付けます

ガスシリンダーにカバーをかぶせてシリンダー固定台の穴に差し込む

左がガスシリンダー、右がカバー

カバーを被せたものを…

取り付けますっと。

キャスターを五本足ベースに取り付ける

 キャスターを取り付けていきます×5回

五本足ベースをガスシリンダーに差し込む

差し込んで椅子を立たせます

ヘッドレストを取り付ける

正面はこの位置で押さえて…

左右の穴からゴムを出して、固定クリップで止めます。

ランバーサポートを取り付ける

座部と背もたれの位置に置いて…

背後からゴムバンドで止めます。

一度座ってみてアームレストを確認

アームレスの間隔が狭ければひっくり返してネジ止め位置を調整する。

そもそもアームレストが不要ならネジを緩めて除去も可能です。

以上でセッティングは完了です。 

大人であれば一人で十分作業が可能です。

まずは各機能を個別に使用感をレビューしていきます。

ヘッドレスト

背もたれにもたれかかる時に頭を適切な姿勢で固定してくれます。

リクライニング時はとてもよい枕になります。

ランバーサポート

座った際にいい感じに腰にフィットして気持ちがよいです。

このサポートはかなり必須なものとなります。

アームレスト

座って作業する時には不要だが、もたれかかって一息つくときに手を置くと良い感じです。

オプションでマウスを置ける台に変更出来たら使い勝手が上がるのに。

キャスター

PU(ポリウレタン)製のため、フローリングでも傷をつけにくく、実際に使用したときにはコロコロと動くことがありませんでした。

リクライニング

90～180度くらいの角度をつけることが出来ます。

必要に応じてレバーを起こしながら角度調節をします。

90度の状態

180度の状態

ロッキング機能　ON/OFFと硬さ調整

主にリクライニングの時に効果が出てきます。

リクライニング180度の時に使用すると更に12度の角度が付けられますが、若干キャスターが動きます。固定したい場合はロック付きキャスターを装着するといい感じに使用することが出来ます。

また、座部のシリンダー固定台にある高さ調節レバーを内側に押し込むことでロッキング機能を固定出来ます。外側に引っ張ると解除されます。

更に座部の裏側に出っ張りがあります。これを回すことでロッキング機能の硬さ調節を行うことが可能です。

この後は、リビングに配置して実際に利用してみるレビューを行います。

比較対象の椅子はITOKI Prego (プレーゴチェア)です。

どちらかというとオフィスチェアでリビングでは使用していませんが、家の中で使用しているものです。

なお、個人情報の保護の為、顔出しNG扱いとしてマスクとサングラスをしています。

当初、チョッパーのぬいぐるみを用意しようと思っていましたが、実用的なものとしてチョッパーのTシャツを着てみました。

１．テレビで映画を見る

映画というか金曜ロードショーの某アニメです。

集中して見ることが出来ました。

ヘッドレストとランバーサポートがいい仕事をしてくれるので没入感を与えてくれます。

汗っかきな方なので、微妙に座部が蒸れるよう感じはします。

２．テレビでゲームをする

ゲームはこちらをプレイしてみました。

映画を見るときと同じ姿勢でリラックスしながらプレイ出来ました。

座部の蒸れは言わずもがな。

３．テーブルにノートパソコンを置いて使用する

背もたれはほぼ90度状態にして、ヘッドレストとランバーサポートがフィットするように調整します。

普段から前のめりで作業する方は、当然ながら背もたれの恩恵を受ける事が出来ません。

なお、手に持っているのはマウスです。 

レビュー応募時に下記観点を列挙しましたので、先に検証します。

…が、猫が動く逃げるでなかなかベストショットを撮ることが出来ませんでした。

なので、文字だけのレビューで一旦行います。

写真が撮れたら後日載せます。

１．猫を置いてみて居心地が良い場所かどうかを確かめてみる

ファーストコンタクトから２週間の間では、特に猫の関心を引くものではありませんでした。

とりあえずわかったことは、座部に座布団を置けば猫は座るようです。

この少ない期間では匂いが新品過ぎたようです。

２．猫毛が付きやすいか確認する

2週間ほど使用していますが、特に猫毛が付くことはありません。

静電気が発生するような素材ではなさそうです。

逆に衣類の方がよく付くような感じでした。

座部に猫毛が落ちていても、すぐに取り払えるようです。

３．猫の爪とぎ対象となるか確認する

そもそも興味の対象では無いので爪とぎはしませんでした。

猫の個体差はあると思いますが、猫は興味を示すことがありませんでした。

ということで、ボロボロになったり毛だらけになったりすることはありません！

これより先は製品美ではなく実用性を向上させた内容となります。

１．脚の改善

【状況１】

・子供の足がキャスターに巻き込まれそうになって危険！

【対処】

キャスターを外して使用してみました。

【状況２】

・キャスターを外して使用するとフローリングが擦れて傷付く

【対処】

フェルトシートを貼ってみました。

キャスター部に５つ

ガスシリンダー部に１つ

結果的に座席部分の高さが低くなりましたが丁度よい感じになりました。

個人的な意見ですが、AKRacingチェアの「極坐 シリーズ」以外は靴を履いた状態で調整されているのかなと思いました。

主にオフィスやeスポーツなどでは通常靴を履くのでその分の高さで調整されており、靴を脱いで座るシーンにおいては最適化されていないと感じました。

★2019/8/18追記

後からキャスターを付けられるようフェルトシートに穴あけしました。

公式からこんな感じのフェルトシートを売り出せばいいのに。

キャスター無し

キャスター有り

２．シートの改善

【状況１】

・子供（2歳児）がよじ登ってよだれまみれにされた

・クッキー系のお菓子をぶちまけられた

【上記の暫定対処】

・アルコールシートで都度清掃するが、PUレザーが劣化していきそう

【状況２】

・夏場でエアコンを付けている状態でも30分程座ると若干蒸れてくる(個人差はあります)

【上記の暫定対処】

・タオルを敷いたところ蒸れは軽減したので改善しました。しかし飲み物こぼしの際にビチョビチョになる不安要素がある。

【状況１と状況２の恒久対処】

ダニが発生しにくい素材で丸洗い可能な通気性の良いクッションを敷いてみました。

モノはこちらです。

座部のクッション性が強化され、蒸れもなくなりました。

エアネストがとてもいい感じです。

ピンク色もあればいいのに。

★2021-09-03 追記

合皮のシートがネコの爪によって少し剥がれてしまった。

放置しておくと、そこからどんどん合皮が剥がれていくので補修シートで保護することにした。

ビフォー

アフター

実は2020年の夏頃に貼り付けたものです。

現時点で１年くらい経ちますが、特に剥がれることもなく問題なく保護出来ています。