概ね良好な印象です。
観点ごとのレビュー結果は、後述の内容を参照下さい。
若干、大ぶりなこと以外は、気になる点はありませんでした。

製品名が"ミニドック"とある通り、USBハブ、映像出力、有線LANと、デスクトップPCが備える代表的なインタフェースが全て揃っており、ノートPCでデスクトップ並の拡張性を実現可能な製品と感じました。

（ただし、バスパワーでは、全ての機能を同時に使うことはできないので、マイクロUSBでの給電手段は用意しておいた方が良いかと思います。）

特に、これまでは、USBアダプター（マルチハブ）に2つのディスプレイ出力は不要と考えていましたが、今回のレビューの中でトリプルディスプレイの環境を作ってみて、意外と使い途がありそうだと、改めて気付かされました。

（「JCDP385 USB Type-C Powered Mini Docking Station」を組み合わせて、クアドラプルディスプレイ環境も作成してみました。）

また、JUA350 USB 3.0 HDMIディスプレイアダプターと同等以上の機能に加えて、USBハブ機能も付いてくるので、今後はPC-VK12CSKE56FK（VersaPro タイプVS）のお供としても使いたいと思っています。

しばらくは、USB Type AポートがPCからなくなることもないと思いますので、1つ持っておくと、家で、会社で、外出先で、いろいろと便利に使えそうだと感じています。
（今回のレビューのように、USB Type Cのマルチハブ経由で使えば、より便利だと思います。）

家電量販店での吊るし売を想定したようなパッケージです。
特別な高級感はありません。

カジュアルな位置付けの製品である印象を受けます。
さらに、パッケージの前側が開くようになっており、製品イメージを伝わりやすくする工夫が施されています。

パッケージ（閉じた状態）

パッケージ（開いた状態）

このタイプの製品（USBマルチハブ）によくある感じのデザインです。
表にはブランドロゴ、裏には認証類とシリアル番号があります。
質感も高く、それでいて軽い点は良いと思います。
1点、惜しいと感じたのは、サイズがやや大きい（かさばる）ことです。
VGAかRJ-45を省いて、コンパクトにしても良かったのではないかと思います。

※特別に大きいわけではありません。

　既に所有していた2つのUSBマルチハブに比べての感想です。

　ディスプレイアダプター機能を持っているので、USB Type Cの製品と比べるのはフェアではないかもしれませんね。

本体（表）

本体（裏）

USB Type A接続なので、ドライバーが必要です（USB接続のディスプレイアダプターが内蔵されているためです）。
デバイス名は「Trigger 6 External Graphics」です。
HDMIとVGAの2つの映像出力ポートがあるので、トリプルディスプレイ表示してみました。
最大2K（一般的な解像度ではフルHD）ということで、HDMI側、VGA側ともにフルHDのディスプレイに繋いでいます。
なお、GPD PocketのUSB Type AポートはUSBメモリを挿しっぱなし（OneDriveで使用しており、抜きたくない）なので、同時レビュー対象である「JCDP385 USB Type-C Powered Mini Docking Station」を組み合わせています。
イメージ的には、デスクトップPCにビデオカードを増設する感じですね。
ゲーム用途には向かないと思いますが、単純に広いデスクトップ領域で作業したい、という場合にはオススメです！

デバイスマネージャー

トリプルディスプレイ

ディスプレイ2 プロパティ

ディスプレイ3 プロパティ

SSD、USBメモリを接続してみました。
ディスプレイ接続がなければ問題ありませんでしたが、ディスプレイを接続した状態だと、バスパワーではSSDが認識できませんでした。

①VGA、HDMI、USBメモリ
正常に認識されました。

②VGA、HDMI、SSD（、USBメモリ）
ディスプレイ2台の表示が消え、SSDも認識されませんでした。
恐らく、バスパワーでは、電力量不足なのだと思います。
そこで、5V、2.1Aの電源を供給したところ、無事に、ディスプレイ表示もされ、SSD、USBメモリも同時に認識できました。

認識状態

③VGA、HDMI、SSD、USBメモリ、LAN

セルフパワーで正常に認識されました。

（クアドラプルにして確認しています。）

接続/表示状態

認識状態