さて、ここからは筆者がレビュー課題として設定した、「AINOHA Stik 徹底レビュー」について、書き進めていこう。

ちなみに、個人差はあるが、筆者は結構タバコを吸うので2週間で寿命を迎えた。

閑話休題。普通のタバコに負けず劣らず、煙量は豊かで、まるで本当のタバコを吸っているような雰囲気を感じることが出来る。

この製品でもっとも気になったのはその動作機構だ、吸い口を吸うと本体の先が光るのである。

中に電池が入っているのか、吸気で発電するのかは知らないが、蒸気化するため（後日談：中に電池が入っているそうです）喫煙時には若干持ち手の部分が発熱する。

それともうひとつ大事な点として、従来のタバコと違い、火が要らないのもポイントである。

電子タバコというからにはスイッチやら起動ボタンがあるのかと思えば、そうでもない。

ただ吸うだけ、という至極自然な動作で火が点く。便利だ。

うっかりさんな筆者はよくライターを無くすのだが、このAINOHAは吸い口を吸うだけで水蒸気が煙霧化して嗜むことが出来る。つまりコレ1本持っているだけでいいのだ。

しかもあまつさえ蒸気式なので、マナーやモラル云々を抜きに語れば、まさに「誰にも」「何にも」「憚ることなく」堂々と「寝タバコ」ができるのだ。（お勧めはしませんが）

吸うだけ吸ったら枕元にでも置いておけばいいのだから、これ以上簡単な方法は無い。

ただ、メンソールタバコに慣れっこな筆者としては、当フレーバーの「ミント＆ユーカリ」感はかなり弱く感じた。このあたりも禁煙チャレンジに失敗した要因かと思った次第である。

ただ、看板に偽りは無く、高濃度のメンソールオイルなどの小手先の味付けではなく、自然香料だけで雰囲気を演出する点は好感が持てる。

しかしである、軽度のニコチン中毒者ならコレだけで禁煙することも可能ではあるまいか。

しかもビタミン入りの水蒸気を吸っているので、健康＋精神衛生上としても非常によろしい。

早速一口。おお、来たキタ、なんか蒸気が生成されていって筆者の肺の中に吸い込まれる感覚、そしてビタミン成分は吸収され…るかどうかはわからないが、この電子タバコ、吸った気がしないのである。それもそのはず、蒸気だから当然か。

グリーンミント＆ユーカリと銘打っているので「スペアミント的な香りに刺激的なユーカリ」を期待したのだが、その割にはユーカリの風味は感じられなかった。（筆者がユーカリの香りを直に経験してないため、若干認識に疑問を呈する方もいるかもしれない。）

平たく言うと、噛み古したキシリトールガムのような香味である。その中にほのかな甘さがあった。

主張がとがってなく、本当に「リラックス向け」という感じの調合で、これはこれでアリか。

悪くは無い味だと感じた。

巷には様々なタイプの電子タバコ用のリキッドが溢れている、しかしながら、その多くは成分は非公表で、中に何が入っているのかわかったものではない。

また、粗悪な安物リキッドでは、VAPE吸引による健康被害も徐々に報告されつつある。

その中でも、水蒸気を吸う（人によっては若干むせるかも）というリスクはあるものの、この製品は信頼できる出来の製品ではないだろうか、と感じさせてくれるのがこのAINOHAである。

…タバコで健康的というのもナンセンスだが。

なんと、筆者でさえあまりつけたことの無い星採点２以下である。

400吸い出来ると書いてあるようだ。

機能性を追及し、あれほどまでデザインに優れておきながら、この太さなら内部にリチウムイオン充電池を仕込むことが出来たであろうに、なぜ使い捨てにしたのか。

 製品サポートによることをかいつまんで言えば、

先日ご確認させていただいた項目の中で「2週間程度」ご使用されたとのことですが、
製品に内蔵しているバッテリーの製品設計寿命から考慮し、
ご利用時の環境や個人差がございますが2週間程度ご使用されるとバッテリー残量が無くなります。
そのため、LEDが点灯しない理由もバッテリー切れによる正常な状態です。

大変申し訳ございませんが、正常な製品仕様範囲内であることから、
交換等の対応は致しかねますのでご了承下さい。

とのことだ。毎日喫煙をする筆者も筆者だが、2週間で寿命を迎えるバッテリーとはいかほどのものであろうか。
交換の電池やリキッドはないのだ。

製品名の「REFRESH」というよりかは、マイルドなフレーバー、安全性を押し出した製品スタンスから、この製品はアロマテラピーのようなリラックス感を演出する電子タバコだと感じた。

…と思った矢先、このレビューをブラッシュアップするためにもう一度外箱をじっくりと見てみた。

自然派志向。

なんとそこには、アロマセラピーの文字があるではないか！！

無煙タバコ界のビックウェーブの予感である、とそう感じさせてくれる逸品だった。