レビューメディア「ジグソー」

Let'snote W7に組み込み。相変わらずの安定した性能。あと、付属ソフトが便利…。

Intel マシンガンレビュー2ndシーズンに選出していただきました!
ありがとうございます。

ということで、このIntel SSD 320 120GBを、Panasonic Let'snote W7に組み込んでいきます。


●特徴

このSSDはIntel製のコントローラを搭載しており、インテルのメインストリームモデルだったX25-Mと似たような性能となっています。
現在のラインナップでは下位モデルとなっており、性能を変えずに容量を増加、容量あたりの価格を以前よりも引き下げたものと考えればよいでしょう。

Crystal Disk Markの結果は以下。
CDM結果
CDM結果

これが今回のSSD 320で、以下に示すのはX25-Mの結果。
SSD二回目キャプチャ.PNG
SSD二回目キャプチャ.PNG

以前にX25-M 80GBモデルで測った結果は、一回目の計測が酷く遅い結果となったために二回目を計測したものなのですが、他の方のベンチ結果から考えるともっと速くても良いと思われます。
ただいずれにせよ相変わらず読み込み性能は優秀で、書き込み性能も十分に早いことがわかります。
また、SSD 320はシーケンシャルの書き込みに関しては大分速くなっているように見えますね。

ちなみにX25-MやSSD 320はプチフリ等の解消された世代のSSDであり、実用上はSATA3.0対応のSSDとさして遜色のないレベルだと思います。
純粋に転送してみたり、ベンチをとれば差は明らかになるのですが、例えるなら地球と比べて木星と土星どっちが大きいのかという話でしょうか?


●組み込み

まず解体すべきLet'snoteを裏返してみます。
どうなっているか
どうなっているか

使っていればわかると思いますが、右がバッテリです。
そしてその左にある開きそうな部分が、HDDの収まっている部分であり、これを開けてやればいいわけです。

そのためには適当なサイズのドライバーを用意し、以下の写真の赤い●の辺りにあるネジを外していきます。
ネジの位置@裏
ネジの位置@裏

ネジの位置@表
ネジの位置@表

ちなみに写真のとおり、キーボード側からしかアクセス出来ないネジもあるのであしからず。
さて、ネジを全て外したら、以下の写真のようにふたがずらせるようになります。
右にずれる
右にずれる


このフタをとってやれば、黒い緩衝材に包まれたHDDが姿を見せます。
このとき、HDDの裏側にはフラットケーブルが通っており、無理にHDDを外そうとすると切れる可能性があるので気をつけてください。
まず下の写真のように黒い緩衝材からHDDを引き出し、SATAコネクタが見えたら破損しないように引きぬくのがよいと思われます。
HDD
HDD



以上で分解はひとまず終了です。


●データの移行
ここからデータ移行についてなのですが、これにはIntel純正のIntel Data Migration Softwareを使います。
これはGoogleなどで検索すれば一発で引っかかるので、そこからダウンロード・インストールを行います。

さて、ここで選択肢です。

1.家にSATA接続のHDDを二台(移行元のドライブと移行先のSSD)繋げる環境がある場合
  →ウィンドウズ上でそのまま作業を行えます。

2.家にSATA接続のHDDを一台のみ繋げる環境がある場合
  →ウィンドウズで作業後に再起動、黒い画面(DOSモード)で自動的に作業が進み、終わったらウィンドウズが起動します。

3.家にSATA接続のHDDを繋げる環境がない場合
  →通販や店舗等でそのための機器を購入し、1.か2.になってもらう必要があります。

ということで、3.に該当する方は、ポータブルHDDケースなどを買うのが安いかもしれません。
デスクトップをお持ちの方であればSATAケーブルでも良い「かも」しれません(ポートが余っていない可能性等々もある)。

ちなみに1.が個人的には一番楽だと思うのですが、作業量としては2.も変わりません。
差としては1.だと両方共SATA接続にできるので心持ち早いかも、という程度。
Intelの公式ページには使用方法が書いてあり、それは2.の状況を前提にしているので、普通に移行元のPCにSSDを繋ぐのが良いかもしれません。


・・・話が色々と逸れてしまいましたが、ソフトをインストールしたら後は簡単。
ソフトを起動し、右上の「Start Now」というボタンをクリックしたら後はメッセージに従ってOKを押していくだけ。
一応書いておくと、

1.「Start Now」を押す
2.「Automatic」を選び、「Next」を押す
3.移行元のドライブを選び、「Next」
4.移行先のドライブを選び、「Next」
5.容量などを計算してくれるので、エラーなどがなかったら「OK」を選択

これで概ねお終いです。

・ちなみに移行元ドライブで使っている容量が多すぎたりすれば5.の計算で弾かれます。
・また、移行元よりも移行先の容量が大きい場合はリカバリ領域の空きが拡大しますが、実用上さして問題にはなりません。気になるのであればその領域をクリックして、数値を打ち込むなり棒の横をドラッグするなりして容量を調整してやればいいだけです。


作業が完了したら、Let'snoteに再び組み込んで電源を入れるだけ。
そうするとちゃんと起動してくれるはずです。


ちなみにこのLet'snoteに入っているOSはVistaのため、デフラグを切っていたほうが良い・スーパーフェッチを切っておいたほうが良い、などの話をよく聞きます。
その辺りが面倒なのであれば、SSDを自動的に認識してくれるWindows7を入れてしまうというのもありかもしれません。
起動や終了に関しても、SSDと相性が良いのかVistaよりも大分早くなるようですし・・・。


●まとめ
Let'snoteがノートPCとしてはかなり分解しやすいこと、そしてIntel製SSDは専用のデータ移行ソフトを使えることにより、環境移行としてはかなり楽だと感じました。
分解まで考慮してある実用本位の設計をしたPanasonicと、性能だけではなくどのような使い方をされるかを考慮して移行用ソフトを使えるようにしてくれたIntelに最大限の賛辞を贈りたいです。
・・・いや、Let'snoteだけじゃなくVAIOの設計思想だって好きなんですけどね、VGN-TTシリーズは分解がそれなりに面倒で・・・。

未だに大容量モデルはそれなりに値が張る感もありますが、Let'snoteのような80GBのHDDを搭載したモデルから移行するのであればそこまで大きな容量のモデルを買う必要もないため、かなりコストパフォーマンスが良い印象を受けます。
衝撃にとてつもなく強くなるという点だけでも、使い方によっては十分な価値があるのではないでしょうか。
特にLet'snoteはラフな使われ方をすることが多いようですし・・・。

ただ、Windows7のデスクトップと比較すると起動時間などで今ひとつ劣っている感があります(Vista搭載モバイルノートとWin7搭載デスクトップを比較するなという話ではありますが、Vista搭載デスクトップもWin7搭載モバイルノートも持っていないので・・・あくまで参考程度に)。
とはいえ起動してしまえばHDDよりかなり快適になるので、起動くらいどうでもいいよという方であれば問題ないと思われます。
一方、起動時間が長いとイライラするという方であればもうWin7を入れるべきかもしれませんね。延命を考えても。


2011/05/11追記:
大したことはないのですが、やはりCPUが熱くなってくるとファンが回り、静かな環境にいるとその音が多少気になります。
これはHDDを使っている時からなのでSSDはほぼ関係ないのですが、せっかくならファンレスのモデルに組み込むとより静かでいいかも…。
SSDのほうがHDDよりも排熱小さいはずですしね。

2011/05/22追記:
やはり120GBという容量は大きいですね。
元々Let'snoteのHDD容量が80GBだったということもありますが、かなり余裕があります。
OSとOfficeとブラウザいくつかと画像ビューワとCCCPと・・・、といった感じでお仕事+@的な環境で使うのであれば、十分過ぎるといってよいでしょう。
元から比べると概ね40GB分余裕ができるわけですし、これなら音楽ファイルも結構入るのではないでしょうか。
家で据え置きにしてメディアをたくさん入れるぜ、という用途には少々容量が足りない気もしますが、まぁモバイル用のPCならばこれでも十分なのではないでしょうか。

コメント (13)

  • operaさん

    2011/05/03

    レビューお疲れ様でした♪
  • mineさん

    2011/05/03

    operaさん、ありがとうございます。

    画像を弄る環境を整えていなかったり他にやることがあったりで、思っていたより遅くなってしまいましたw
  • hiroさん

    2011/05/03

    レビューお疲れ様でした。

    私はこれから物が到着するんですが、送り元のHDDがSSDより大きな場合でもオートで走るんでしょうか?ちょっと気になったので・・・
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