SPOTLIGHT PRESENTATION REMOTEとは
企業の新製品発表だったり、TED Talksだったり、CEOだの、何とか団体の代表だのがカッコよくプレゼンテーションをする姿をよく見ます。あそこまではなくても、会社勤めをしている人であれば、お客さんに説明をしたり、社内会議で発表したりすることはあるでしょう。
これまで使っていたプレゼンテーションツールの弱点
そんなプレゼンテーションの時の道具と言えば、これまではレーザーポインターと、パワーポイントのページめくり用コントローラー。私も、中国の通販で買った格安版を使ってました。それがこれ。
値段の割にはそこそこ使えていて重宝してました。こんな感じで、レシーバーをパソコンのUSB端子に挿して使います。これで、PowerPointのスライドショーのページめくり(戻り)が手元のボタンでできるようになります。そして、レーザーポインターにもなっています。
これで充分、と思っていたのですが、世の中は変わって行くもの。最近は、プロジェクターでの投影ではなく、会議室だと大きめのディスプレイが置かれていて、そこにパソコンの画面を映すことが増えたんです。その場合、レーザーポインターだとダメなんですよね。レーザーの光でディスプレイを指し示しても、赤いスポットがとても見えにくいのです。と言うより、全く見えないといった方がいいかも。これでは“ポインター”の役割を果たしてくれません。
Logicool Spotlight Presentation Remoteの登場
そこで、今回試用させてもらった Logicool Spotlight Wireless Presentation Remote の登場です。
PowerPointスライドショーのページめくり機能はもちろん、画面ポインター機能が“レーザー”とは全く異なった形で実現。「ロジクール プレゼンテーション アプリ」をパソコンにインストールすることによって、多彩なポインタモードを利用できます。これまでのツールの弱点をこれでクリアしてしまったのでありました。
Logicool Spotlight Wireless Presentation Remoteはそれだけではなく、他にも気になる・これまでにない特徴を持っているようです。
例えば、
- スクリーン上にあるカーソルで、プレゼンテーション(スライドショー)上のビデオの再生・停止や、リンクのオープンなど、マウスのように使用可能
- パソコンとの接続は、附属の専用USBレシーバーと、Bluetooth接続のどちらでもOK
- Windows10, Windows8, WindowsRT, Windows7, Mac OS X 10.05以降, Chrome OS, Linuxの各プラットフォームで動作
- プレゼンテーションの時間管理として、ロジクール プレゼンテーション アプリのタイマーと連係。手元のスティックがブルブルとバイブレーションアラートによって時間が来たことを教えてくれる
- USB-C充電ケーブルによる高速充電を実現。一分間の充電で三時間のプレゼンテーションが可能。また、六十分でフル充電可能。
などなど。
高速充電は(一分間で・・・・)ありがたいですね。いざ、プレゼンテーションをしようとおもったらポインターの充電が切れていた、なんてことが過去にありましたが、一分間ならば気が付いてからでもリカバリー可能。ありがたい性能です。
開梱の儀
ということで、手元に使用品が送られてきたので、早速開梱。
箱の中身はいたってシンプル。本体がポンと入っていて、それを取り出すと充電用USB-Cケーブルが登場。ものとしてはこれだけです。
本体のデザインもシンプルですね。大きなボタンが三つだけ。これは間違いがなくて良さそう。
ケーブルはこの長さ。端子も含めて約15cm。
あとは保証書と安全の栞の類が入っているだけ。
パソコン側に入れるアプリによってボタンの動作が変わってくることもあり、紙のマニュアルはなし。
使ってみた
Bluetooth接続してもいいんですが、せっかくなので専用レシーバーを使ってみました。
本体の下側に刺さっていて、取り出すとこんな感じ。
これをパソコンのUSB端子に挿します。上記の、私がこれまで使っていた奴と比べるとかなり小型です。それでいて、そこそこの存在感があるので、「あれ?どこにいったかな??」となくなってしまう心配もなさそうです。
このあとアプリをインストールするんですが、その説明は後回しにし、取りあえず使ってみました。
真ん中の大きなボタンを押すとページめくりできます。まあ、これは出来て当然なので、それほど感動はなし。
三つあるポインターモードの一つである「強調表示」。示したい部分だけが残り、あとはご覧の通りに暗くなって見えなくなります。確かにこれならば「ここだけを見ろ!」という意志がはっきりと伝わりますね。これまでのレーザーポインターが“指し棒”の延長だったのに比べて、より積極的な強調の仕方です。
なお、この円形部分の大きさは設定によって変えられます。
次は「円形」ポインターモード。白丸が画面上に現れて、それで指したいものを示す形です。これは、これまでのレーザーポインターと同じような感覚で使えますね。
ただ、白丸だとちょっと見にくい場面もあり、色が変えられるとベターかな。
最後は「拡大」モード。強調したい部分を拡大表示することによって指し示そうというもの。小さな文字が並んでいる資料だと、これは有効ですね。プロジェクトの進捗やら、売上一覧表やら、細かい資料を提示しなきゃいけないことはよくあるもの。このモードを使えば、その中でも言いたいポイントだけをポンと抜き出してしゃべれます。グッド、グッド。
これら三つのモードですが、スティックの一番上の○ボタンを押せばOK。また、設定によりますが、その○ボタンをダブルクリックすれば、モードの切り替えが可能となってます。
設定の仕方(ツールのメニュー)
さて、パソコン側の設定ですが、 Logicool Spotlight Wireless Presentation Remoteの公式サイトから入手可能です。現在はWindows(7以降), Mac OS(10.10以降)のみ対応です。他のOS版はないみたい。
さて、サイトからツールのインストーラーをダウンロードして、セットアップをしてください。特に注意する点はなく、素直にインストールできました。
インストールされると、“常駐ソフト”として起動されます。Logicool Spotlight Wireless Presentation Remoteを接続してから呼び出すと、下記のようなメニューが現れます。各コマンドを簡単に説明すると、
- タイマー : パソコンにタイマーを表示させることが出来ます。スライドショーを開始するとタイマーもスタート。通常の時刻表示モードもあります。
- ポインタ : 上記の通り、ポインターのモードを設定するサブメニューを呼び出します。
- 「次へ」ボタンを押し続ける : 「次へ」ボタンへのコマンド割り付け。長押しした時に発動します。
- 「戻る」ボタン : こちらも長押しした時に発動するコマンドの割り付け。
ポインタモード
スライダーは、各ポインターの丸の大きさ設定用です。
モードは上記の通り、三種類。「強調表示」、「拡大」、「円」の三つです。それぞれ、オン・オフのラジオボタンで設定可能。ここでオンに設定したものだけ、実行時に切り替え対象になります。オフにすると、切り替え操作をしても呼び出せません。
「次へ」ボタンへのコマンド割り付け
次の六種類から選べます。「アクションなし」、「早送り」、「空白画面」、「スクロール」、「音量コントロール」、「カスタムキーストローク」。
「戻る」ボタンへのコマンド割り付け
次の六種類から選べます。「アクションなし」、「巻き戻し」、「空白画面」、「スクロール」、「音量コントロール」、「カスタムキーストローク」。
タイマー
次の五種類から選べます。「オフ」、「クロック」、「30分」、「60分」、「カスタム」。
感想
これまでレーザーポインターに頼っていたので、ほとんどがディスプレイに変わってしまった会社の会議室では使えなくなっていました。また、客先に出向いた時も然り。その時はしょうがなく、普通にマウスでポインターを動かして指し示すようにしていたんですが、ちょっと見にくいんですよね。
それに比べてこのLogicool Spotlight Wireless Presentation Remoteはグッド。指し示しには「強調モード」と「円」をもっぱら使用してます。表示する資料によって使い分けている感じかな。必要に応じて、さっと切り替えが出来るので、資料の各ページごとに変えることもできるのがさらによし。この点は気に入りました。
これ、おすすめです。
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