今回の製品について公式のリンクを張ります。

WD Black

見てみると「クリエイティブ&プロフェッショナルやパワーユーザー、ゲームファンのニーズにピッタリ」とあります。

ラインナップにはオフィス用途などから大型ストレージ構築用までありますが、これはRAIDを組まずに単体でパフォーマンスを狙う製品の位置づけのようです。

それでは性能を見てみましょう。

まずはベンチを。

比較対象のSSDからいきます。

けっこう使い込んでますがまだまだいけます。

速度に関しては文句なし、ただいかんせん容量が不足。

続いてWDのGreenのベンチもとってみました。

アクセスがやはり遅いですね。

エラーセクタもちょっと出ています。

こうやって見ると随分差が出ていますが、実際使ってみてちょっと遅いです。

先に書いたようにSSDを起動ドライブにして使っているので久々にこちらから起動するとちょっと待ちくたびれます。

そして今回のWD Black。

はやっ！

HDDの弱点は出てしまっていますが、圧倒的に速いですね。

そしてこの製品は速度と耐久性は高いかわりに少し電力を消費するモデルとのこと。

なので温度が高めに出ています。

温度が高くても耐久性は大丈夫なのか気になりますが、ここはしばらく観察してみます。

さて、実際にゲームをしてみた時の動画を見ていただきます。

まずはWD GreenでStreetFighterVをプレイした場合。

動画が始まってすぐにアイコンをダブルクリックしていますが、起動までに時間がかかっているのがわかります。

つづいてSSDにインストールしたStreetFighterV。

起動速度が格段に違いますね。

起動してからの動作もスムースです。

最後にWD Black。

なにより起動が速い。

それがなにより嬉しいです。

対戦格闘ゲームですから さくっと起動してさくっとゲームを楽しみたいのは当然。

それをHDDでこのレスポンスを実現しているのは素晴らしいです。

比較 

さて、比較してみましょう。 

SSDとWD Greenを比べるとまずGreenは起動が遅い。

そしてマッチングしてから対戦を開始するまでの時間も長い。

これはPS3でStreetFighter4をやっていた時に言われたことですが、データはPS3にインストールしておけということがありました。

4はデータを本体にインストールしなくてもゲームをすることはできたのですが、その場合都度ゲームのBDメディアにアクセスするので非常に時間が掛かる。

その場合待つのは自分ばかりではなく対戦相手も待たせるということでほぼインストールは前提だったと言っていいでしょう。

最悪ブロックされる事もあったと聞きます。

今回の動画で比較して見る限り起動さえしてしまえばブロックするほど遅いとは思いませんが、速いに越したことはないですね。

そして今回レビューさせていただいているWD Blackですが、SSDと体感は変わらないです。

非常に快適。

しかも大容量。

とても満足です。

今回のレビューでOSを久々にWD Greenから起動しましたが、実は起動にとても時間がかかっています。

もしかしたら10分ぐらいかかっているかも。

RAID1を組んでいるということも在るのでしょうが、この状態では気軽にゲームが楽しめません。

ちょっと２，３回対戦したいなというときに起動に時間がかかっては面倒です。

SSDでは非常にスムースに起動が行われます。

しかし私の120GBのモデルではOSと少しのアプリケーションを入れたらおしまいです。

SteaｍのゲームだけでもStreetFighterVの他に大人気RPGのSkyrimやレースゲームのDiRT3も購入していますが、それらをすべてSSDに入れることは諦めていました。

なのであまりシビアにデータの読み書きを行わないものはWD Greenのドライブを使って、システムとStreetFighterVだけをSSDに入れて使っていました。

しかしWD Blackでは速度と容量が両立できます。

正直ここまで快適だとは思っていませんでした。

当初の予定ではIRSTをつかって更に高速化を試そうと思っていましたが、必要を感じません。

レビューの直前にStreetFighterVにアップデートがあり、データが増えましたがそこでのボトルネックは全く感じません。

ゲーム側でチューニングをしたかも知れませんが、少なくとも重くはなっていません。

PCでゲームをやるならWD Blackはオススメです。

将来的にはSSDのようなストレージが主流になってくるのでしょうが、速度と容量の両立が高いレベルでできる。

ベンチのところで少し触れましたが温度が少し高めになるということと電力を多めに消費するという点が気になるのでその点だけマイナスをしました。

あとはこのHDDを継続使用して長期使用してどうかを見てみたいと思います。

今回はSteamのゲームということでStreetFighterVをメインにレビューしましたが、他のゲームもちょこまか入れてます。

たとえばPSO2とかですともちろん起動も速いですが、キャッシュには載っていないだろう緊急イベントでも読み込みが早いです。

んでもって緊急ですからかなりのデータの読み込みがあるのですが、SSDと体感では変わらないですね。

夜の混雑する時間帯だと遅くなるのはうちの回線のせいということで、逆に実はもっと速いんじゃないかというくらい。

オープンワールド系のレースゲームも入れてみましたがどのタイミングでデータを読んでいるのか全くわからないです。

StreetFighterVで新ステージなどが配信されて、そういうときでも対戦のリズムは非常に快適です。

ゲーセンで対戦しているのと変わらない。

格闘ゲームですが、やはり新しいゲームですので背景などもかなりこったものになっています。

それでもマッチングする時間の間に読み込みは終わっているようでどのステージでもテンポが変わることはないですね。

ゲームをやる方は本当におすすめですよ。