レビューメディア「ジグソー」

複雑な間取りで威力を発揮できそうです。

今回はアイ・オー・データ社製「WN-AX1167GR」のレビューです。

2016年2月下旬発売の最新モデルです。

IEEE802.11a/b/g/n/ac対応しており、全方位にハイパワー通信を行える「360コネクト」技術を備えた無線LANルーター。
間取りの目安として、3階建て4LDKまで可能ということです。

もちろん、上下階の構造物や部屋の壁材により、全て可能とは限りませんが、購入目安としての検討材料にはなりますね。

Wi-Fi設定コピー機能、QRコネクトなど、簡単かつ便利な機能も搭載されています。

また、iPhoneなど対応機種に関しては「ビームフォーミング」機能で狙い撃ち!されるかのように、

電波を飛ばしてくれるそうです。

 

今回のレビュー期間に連休もありましたので、単身赴任先のワンルームと比較として間取りの複雑な自宅にも戻れることになりましたので、2か所で機器の比較を行いました。 

更新: 2016/05/12

今回使用する機材やアプリケーションなど

●iPhone6s:IEEE802.11a/b/g/n/acすべて対応であるので、電波の速度計測や動作確認の

       主だった目的で使用

 

●Dell XPS15+バッファローWI-U3-866D:XPS15が5GHz未対応の為、WI-U3-866Dを取り付けて

                    動作確認

 

●NEC WR8700N:現在の自宅で使用しているもの(単身赴任先で利用しているので)

 

●NEC WR8175N:家族のいる自宅で利用しているもの(GWに一時的に戻るので比較しました)

 

●Speedtest: iOS版 Ver3.7.1 ダウンロード、アップロードのスピード測定で使用

 

●Wi-fi Analyzer:Android版 アクセスポイントの電波強度、チャンネル測定で使用

 (会社のスマートフォンを拝借しての測定の為、1ルームでの測定のみ)

 

●BB.exciteスピードテスト:インターネット版 1ルームでのテストで使用

更新: 2016/05/14

WN-AX1167GRのパッケージ

早速、開封してみます!

 本体・アダプタ・マニュアルなどの付属品。

標準的な構成です。

底面にはシリアルナンバーやMACアドレス、初期設定のSSIDと暗号キーが書かれています。

背面にAC電源、WANポート、LANポート×4、RT動作モード切り替えスイッチ、WPSスイッチ

電源に接続すると、WANポートの下に小さなランプが点灯します。
ランプ関係は、電源ランプとWPS利用したときに点滅するランプのみです。

正面や側面にはランプなど動作状態が分かるものがありません、

側面です。

かなりシンプルで、スタイリッシュです!

スタンドを付けたてるだけでなく、壁かけなどもできます。

設置場所なども自由に決めることができます。

ちなみに本体色は、紺というか紫というか・・・

「ミレニアム群青」という色だそうです。

落ち着きのある感じの色です。

QRコードでの無線設定も可能になっていますので、スマートフォンなどの設定も簡単に行えます。

購入の目安になる、間取りなどの情報がしっかり記載してあります。

3階建てが可能ということは。かなりの電波送出できるのでしょうね。

特に「360コネクト」を売りにしているだけあって、上下階の接続も可能ということなんでしょうね。

ちょっと期待が持てそうです。

更新: 2016/05/14
設定方法や各機能のレビュー PREMIUM REVIEW

便利な機能満載ですが・・・

早速、設定をしてみましょう。

今回、「Wi-Fi設定コピー機能」がどのメーカよりも先駆けて搭載されています。

無線ルーター買換えの時の、設定の手間がかなり省ける気がします。

 

まずは、移行するルーターの設定は、

 ●NEC WR8700N

  2.4&5GHz両方使用

  デュアルチャンネル機能使用

  暗号化モード:WPS-PSK(AES)

      SSIDステルス機能使用

  MACアドレスフィルタリング使用

 

 ●NEC WR8175Nも同様の設定です。(2.4GHzのみ使用)

 

「Wi-Fi設定コピー機能」の注意点として、マニュアルに記載がありました。

WAポートのケーブルを外してから、「Wi-Fi設定コピー機能」を利用しないといけないそうです。

コピー中に、通信動作やファームウェアの更新などでコピー中断になったりしないようにするためだと思われます。

また、暗号化をしていない端末は接続できません

もちろんセキュリティの為です。

2.4GHzのSSIDと5GHzのSSIDを1つずつコピーをすることができます、既存のルーターのWPSの仕様により片方しかできない場合もあるそうです。

 

では、マニュアル通りに

①既存ルーター電源オン

②既存ルーターのWPSボタンをランプが点滅(WR8700NやWR8175NはPOWERランプ)が点滅するまで、長押しする

(ちょっと手ぶれ(笑))

③WN-AX1167GRのWPSボタンを、WPSランプが点滅するまで長押し

④WPSランプが点滅から点灯に変わったらコピー完了です。

 

・・・しかし、コピー元のWR8700NやWR8175Nは先にPOWERランプの点滅が先に終了し、

WN-AX1167GRのWPSランプは点滅のまま・・・

たぶんコピーしたもの書き込んでるんだろうな~と、安易に考えていると・・・

WPSランプは早い点滅に・・・

コピー失敗のようです・・・

WR8700NやWR8175Nの設定で、「自動無線設定」のモードが「らくらく無線/WPS自動」となって

いることを思い出し「WPS」にしてみました。

しかし、コピーは出来ませんでした。

試しに「らくらく無線」でも行いましたができません。

WN-AX1167GRのWPSスイッチの下に動作モードの切り替えスイッチがあり、出荷時はオート

になっているようでしたので、試しにカスタムに変更しましたが、こちらもダメでした。

まあ、ルーターモードかアクセスポイントのみの設定だけにするかのスイッチだと思いますので、

関係ないとは思いましたが、念のため・・・

コピーできなかった詳細については不明ですが、自分なりに推測しますと、

①コピー元のSSIDをステルスモード(SSIDの隠蔽)をしているので、WN-AX1167GRでコピー元のルーターを見つけられなかった

②コピー元では、MACアドレスフィルタリングの設定をしており、コピーに時間がかかりタイムアウトになった。もしくは、NEC設定ではMACアドレスは、「12:34:56:78:90:12」と入力しますが、WN-AX1167GRではコロン(:)なしで、「123456789012」と入力するので、桁が番うためコピーできなかった

③MACアドレスフィルタリングの設定をしていることで、WPS等の自動設定が無効になっているとみなされコピーがキャンセルされた。

この辺は、今回時間がなかったので後日検証してみたいと思います。

 

せっかくの「Wi-Fi設定コピー機能」が使えなかったため、手動で設定しました。

SSIDの設定など、色々な製品とほぼ同じでした。

MACアドレスフィルタの設定でNECやバッファローなどと違い、各MACアドレスに説明が記載できます。

今までは、ルーター載せ替えの際に、MACアドレスがどの端末のものかわからず、1つ1つ調べて再登録を行っており時間がかかっていました。

最近では、面倒だったので全部打ち込んでいました・・・

今後は、接続端末がなくなったら削除していけば、整理もしやすいし、接続を一時的に増やした場合には削除すれば大丈夫です。

それ以外に、ルーターの機能として、ネットフィルタリング機能とペアレントコントロール機能などもなかなかだと思います。

ネットフィルタリング機能としては、URLやMACアドレスに対してフィルタをかけることができますので、不要なサイトや機器への制限など細かく行えるのがいいです。

ペアレントコントロール機能としては、MACアドレスに対して時間制限などかけることが可能です。

例えば、子供のスマートフォンやゲーム機などを20時から22時まで使用可能にする。など

更に、ネットフィルタ機能と合わせれば、課金サイトや不要なサイトへの接続までコントロール可能ですので、子供へのネットワークの管理も可能です。

ここまで、ざっと特徴的なもの書いてきましたがまとめますと、設定に関してはかなり簡単に行えるようです。

今回は試していませんが、スマートフォンなどのカメラ付き機器は、QRコードの付いた設定シートを使えばすぐにつなげますし、PCやプリンタなどはWPAでの接続で繋げますので、買って来たらすぐに無線環境構築可能です。

 「Wi-Fi設定コピー機能」が今回は出来ませんでしたが、こちらもコピーさえできれば、再接続するだけですので、すぐにルーター交換できるはずです。

更新: 2016/05/14
無線LANルーター 体験レビュー PREMIUM REVIEW

ここでは、単身赴任中ということもあり、単身赴任先と自宅の2か所での体験をレビューします。

(測定値に関しては、測定状況や時間などに左右される可能性はありますが、できるだけ普段の状況ということで計測しています。再測定などした場合、若干のずれが出るかもしれませんが、その辺はご了承ください)

 

【1】単身赴任先

普通のワンルームで、あまり電波の障害になるようなものがありません。

しいて言えば、リビングと廊下をつなぐ木製にガラスの入った扉が障害になるかもしれません。

ちなみに計測点②で計測する場合、扉は閉めて計測しています。

《1-1》既存ルーターでの計測

NEC WR8700Nを設置している環境で計測箇所①②で計測しました。

WR8700Nは2.4&5GHzの両方の電波を出していますので、各周波数の測定を行っています。

Dell XPS15+バッファローWI-U3-866Dに関しては、計測点①のみでの計測です。

 

計測点①

2.4GHz

計測した時間帯では、近所のアクセスポイントはこのような状況。

夜になると、2.4GHz帯は乱立しています。

チャンネル選択に苦労します。

5GHz

5GHzは近所では独占状態です!(笑)

Windows PCでも速度計測しています。

Dell XPS15+バッファローWI-U3-866DでWR8700Nにつないだ場合は、IEEE802.11aで接続されています。

 

計測点②

2.4GHz

5GHz

5GHzで電波の減衰があるようです。(念の為、3回計測しましたが同じ状況でした)

 

《1-2》WN-AX1167GRでの計測

計測点①

2.4GHz

5GHz

Dell XPS15+バッファローWI-U3-866Dで計測した場合は、IEEE802.11acで接続されるため、かなり高速で動作しているのがわかります。

ダウンロードで約5倍 アップロードでは約3倍以上の速度が出ています。

iPhone6sより速度の差が、よくわかります。

 

 

計測点②

2.4GHz

5GHz

結果としては、既存ルーターの方が、ダウンロードは早い状況でした。

もしかするとデュアル(ダブル)チャネル機能で帯域を安定するまで切り替えて良いところ見つけている最中に計測した可能性もあります。

シングルチャンネル(20MHz固定)で試してみてもよかったかもしれませんね。

数時間設置後にWN-AX1167GRを計測したら結果が変わっていたかもしれません。

アップロードに関しては、計測点②の5GHzが速度が上がりました。

ただし、Youtubeでの動画再生については、若干ですがWN-AX1167GRの方が、早く再生が始まりました。約1秒程度の違いでしたが・・・

思ったより、太くて長い電波状況なのでしょうか?

強さより安定感を感じました。

もしかするとデュアル(ダブル)チャネル機能で帯域を安定するまで切り替えて良いところ見つけている最中に計測した可能性もあります。

電波が可視化できれば、わかりやすいんでしょうけど、さすがにありませんので・・・

逆に見えたら、怖いですけどね(笑)

※Wi-fi Analyzerの計測は、②の地点ですと2.4GHzがかなりのアクセスポイントが見えてしまい、判別付かなくなりましたので載せませんでした。

 

 

 

【2】自宅にて

ゴールデンウィークとレビュー期間が重なり、自宅に戻っての状況も確認できました。

間取り的に、電波が十分に届かず、中継器などを利用して接続している状況ですので、

WN-AX1167GRでどの程度変化があるのか?楽しみです。

またWR8175Nが2.4GHzのみしか使えませんので、5GHzだとどれくらい電波が取れるのかも確認したいです。

短期間での滞在でしたので、電波計測と動画再生のみを今回行いました。

 

自宅 間取り

五ヶ所で計測を行いました。

①リビング

②ルーター前

③トイレ

④脱衣所

⑤風呂場

③~⑤を計測する場合、全て扉を閉めた状態での計測。

扉は木製でリビングと廊下の間の扉のみガラス入りです。

家の中心に近いところに無線ルーター設置して、できる限り各部屋での通信ができるようにしています。

また、風呂でポータブルTVを無線接続して録画したものを見ることもありますので、風呂場にもしっかり安定した電波が届くのが理想です。

 

《2-1》既存ルーター

既存ルーターに関しては、2.4GHzのみしか対応していませんの2.4GHzのみ計測しました。

計測点①

計測点②

計測点③

計測点④

計測点⑤

どの地点も、ダウンロード12Mbps程度。

アップロードは14Mbps程度でした。

そこまで速度出ていないのが良く分かりました。

 

《2-2》WN-AX1167GRでの計測

計測点①

2.4GHz

5GHz

 

計測点②

2.4GHz

5GHz

 

計測点③

2.4GHz

5GHz

 

計測点④

2.4GHz

5GHz

 

計測点⑤

2.4GHz

5GHz

 

各計測点で、既存のルーターより速度向上が見られました。

 また、速度だけでなくデータ使用量も増えていることから、既存のルーターよりセッションがきちんと保たれていることもわかります。

電波減衰などで、リトライが減っていることで速度向上とデータ送受信が増えていると推測されます。

Youtubeの動画再生でも、今回は顕著に差が出ました。

既存ルーターでは各測定点で、再生開始までもたつくことがありました。

WN-AX1167GRでは計測点④の2.4GHzのみ、再生開始まで多少時間がかかりましたが、サクサクと再生されたので、安定した通信の表れですね。

これが、「ビームフォーミング」機能の恩恵なのでしょうか?

特に、5GHzのIEEE802.11acの威力はかなり実感できました。

 

更新: 2016/05/14

総括

間取りにより、大きな変化が見られない場合がありましたが、部屋がいくつかあるような間取りであると、隅々まで電波が届いているように思えました。

上下方向の電波に関しては計測できませんでしたので、機会があれば木造二階建ての実家でも試してみたいと思いました。

とにかく、速度に不満がある方は、WN-AX1167GRに変えてみるのもいいかなと感じます。

ちょっと前のPCを使っている場合でも、WN-AX1167GRに無線ルーター変更して、無線アダプタや

内臓無線がIEEE802.11ac搭載でなければ、無線子機を対応のもを増設するだけでも、かなり変わると思います。

 

 

 

 

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