Ⅰ：はじめに
今回ZIGSOW特派員として、約一週間ほどSONYのスマートウォッチ「SmartWatch 3 SWR-50」をレビューさせていただくことになりました。
この製品はOSにAndroid Wearを搭載したスマートウォッチです。
今までのSONY SmartWatchは独自OSでしたが、どうやらここから舵取りを変更したようです。
基礎機能はAndroid Wearなので、「OK,google」による音声コマンドや、Google Nowの連携が行えます。またSONYの独自機能として、TrackIDなどが使えるようにもなっています。
元も子もない言い方をしてしまうと、要はGoogle Nowのカードが見れて、スマートフォンの通知が来るだけのモノだったりもします。
正直新しいモノ好きな自分でも値段の高さ（SWR50：25,000円＋税）に引いてしまっていて購入していなかったので、今回SWR-50を試すことができる機会をいただき、嬉しく思います。
Ⅱ：製品スペック
※公式ページから抜粋。
公式ページ：http://www.sonymobile.co.jp/product/smartwear/swr50/
Ⅲ：開封してみました
シンプルなパッケージです。透明部はそこそこ厚みがあるのか、落としても心配なさそうな硬さがあります。
入っていたのは、「本体（コア＋バンド）」「ケーブル（Micro USB）」の２点でした。
検品されているようなので、多分他には「保証書」などが入っていたのではないか、と思います。
レビュー品のバンドカラーはブラックでした。他にはピンク、ライム、ホワイト、メタルが存在しています。
コアとバンドは外れます。
これにより、同社製のカラーバンドやメタルバンドへの交換を可能としています。
コアへの充電は、裏面のMicro USB端子から行います。
コアは防水性能を持っているので、キャップがありました。
Ⅳ：使ってみました
これを使用するのには親機となるスマートフォンが必要なので、今回はXperia Z1（C6903）を利用しました。
SONY Mobileのいう動作対象機種（国内キャリア品）ではないですが、Android WearなのでAndroidが載っているスマートフォンなら使えるはずです。
ちなみにiPhoneは使えません。使えるようにする動きもあるみたいですが、今はまだ無理です。
Z1にAndroid Wearアプリをインストール。Play Storeからダウンロードしてきました。
起動すると簡単な説明とペアリングが入ります。Bluetoothでペアリングします。
ペアリングが済めばすぐ使えるようになります。
一応チュートリアルがきますが、AndroidでGoogle Nowを使ったことのある人は慣れた動きだと思います。
カードは簡易情報が見れるようになっており、左にスワイプすると少し詳細な情報が提供されます。
簡易情報から右にスワイプするとカードが削除されます。
「上下で移動、左で詳細、右で削除」が全体的なWearでの動きとなります。
使う機能によってはSWR50単体では機能できない場合もあるので、その際は端末側で開かせるように設定されています。
例としては音声コマンドで何かを調べた場合や、天気を詳細に見たいなどという場合です。
音声コマンドを利用するには「OK,Google」と話しかけるか、文字盤をタップします。
文字盤に戻るには、コアサイドにあるボタンを押せばOKです。
もし音声コマンド以外のメニューを使いたい場合には、この状態から状態から上にスワイプするとメニューが表示されます。TrackIDなどの機能もここから呼び起こす形になります。
設定はここから開きます。
明るさの設定からリセットまで、すべてがここにあります。
さりげなくウォッチフェイスの変更とありますが、これはここから以外に文字盤をロングタップすることでも変更できます。文字盤はかなりたくさんの種類がありますが、Play Storeからさらに増やせるので「気にいる文字盤がない！」ということにはならないと思います。
スマートウォッチなのでディスプレイに時刻などが映ります。
省電力機能として画面を使わないときは自動的に消灯します。
画面を点灯させて確認するためには、腕を少し顔側（内側）に傾けるか、画面をタップします。
逆に意図的に消灯させる場合は、手のひらで画面を覆うと、振動とともに消灯します。
GetNavi編集部からの質問に対する回答
GetNavi編集部からの質問に回答していきます。
Q.「SmartWatch 3 SWR50」のファーストインプレッションを教えてください。サイズ、デザイン面、高級感、素材感などはいかがでしたか？
A.SONYらしいデザイン。洗練されていて野暮ったくは見えなくしてある。ただ、時計らしく見えることはない。サイズは少々大きくも感じ、手首の細い人にはちょっと不恰好かも。バンドはさらっとしていて安っぽくは感じない。金属のアクセントも好印象。バンドの長さはわりと自由で、大抵の人は装着できると思う。
Q.「SmartWatch 3 SWR50」を実際につけたときの感想を教えてください。装着のしやすさ、フィット感や重さ、服（フォーマル／カジュアル）との相性などはいかがでしたか？
A.バンドはワンタッチで装着できるので、とても使いやすい。デザインと使いやすさの両立が素晴らしいと思う。重量はなかなかに重く感じる。フィットしていないわけではないので、多分実際に重いんだと思う。シリコンバンドなので通気性はやっぱり悪い。シリコンだが黒バンドなので、スーツにも合わせられるかな？ピンクやライム、ホワイトはカジュアル向けに感じる。メタルはどっちでもいけるかな？
Q.「SmartWatch 3 SWR50」の使用感はいかがでしょうか？ 文字の視認性や操作感、他機器との連携など、実際に使ってみての感想を教えてください。
A.文字は結構見やすくてよかった。晴天下でもある程度視認できた。ディスプレイの追従感は十分だが、スペックが足りないのかワンテンポ遅れるときあり。本体を自分側に傾けるとバックライトが点灯するが、ごく稀に点灯しない。センサーのせいかな？Android Wearなのでボイスコマンドが使えて便利。スマートフォンが使えない運転中や歩きながらのときに使えると思う。
Q.「SmartWatch 3 SWR50」の機能の中で、「これは便利だな」と思った機能、気に入っている機能を教えてください。
A.防水機能が便利です。汗をかいてしまっても丸洗いできるので気が楽。前述したバックライト点灯も便利。
Q.「SmartWatch 3 SWR50」は、どのようなシーン（ビジネス用、デート用、スポーツ用、普段使いなど）で力を発揮すると思われますか？
A.手がふさがっている状態で使えることが利点。水場で何かをするとき（キャンプなど）にも便利かも。
Q.スマートウォッチはさまざまなメーカーから発売されていますが、「SmartWatch 3 SWR50」はどのような人にオススメでしょうか？
A.前述の通り、手がふさがっている状態が多い人にお勧めできる。バンドがシリコンなのでどちらかというとカジュアルユーザーよりかとも思う。メタルにすればビジネスシーンにも使えそう。
ただ、物自体が特殊なので、自分で使い方を模索していける人じゃないと厳しいかも。
Q.「SmartWatch 3 SWR50」の改善点として、気づいた点がありましたら教えてください。また、こうした機能があればいいのに、という希望はありますか？
A.Micro USB端子の位置が悪すぎる。キャップも小さく、硬いのでここまでくると邪魔でしかない。
「Pebble Watchのような接点式にしてほしいなぁ」と思った。Xperiaシリーズも接点式だし…。
それに連なってキャップレス防水になるとうれしい。
他には、普通の腕時計のバンドも使えるように、ばね棒でバンドを固定する方式になってほしいと思った。アダプタでもいいかな。
Q.「SmartWatch 3 SWR50」などのスマートウォッチを使用することで日常生活、生活スタイルは変わると思いますか？
A.あんまり変わらないと思う。多少スマートフォンを見る時間は減ると思うけど。
もし生活スタイルが変化するときがくるなら、それはスマートウォッチを含めるウェアラブルデバイスたちが親機を必要とせずにスタンドアロンで動くようになるときだと思います。
Q.スマートウォッチは、スマホのように、今後、誰もが持つ当たり前の存在になるでしょうか。
A.前述した通り、スタンドアロンで動けるようになれば当たり前の存在になれると思う。
今のスマートウォッチはただの高いアクセサリでしかないと感じてしまった。もし「通知が見れて、メールも見れるよ！」というのがメイン機能だとするのなら、8年も昔に発売されたCITIZENのi:VIRT Mから形が変わっただけで、何も本質的に進化していないと感じてしまった。
スマートフォンがフィーチャーフォンより多彩なことが出来て便利だと認知されて世に受けられたように、スマートウォッチがどんなメリットを提供してくれるのかが認知されない限り、誰もが持つ当たり前の存在にはなれないと思います。
まだまだ難しいかなと思ってしまう
Ⅴ：最後に
どちらかというと否定的なレビューになってしまいました。
というのも、１週間という短い期間でスマートウォッチの魅力に気付けなかったのが原因かもしれません。「確かに便利には感じる場面はあったけど…。」というところで止まってしまったからですね。
幸いにも今後使ってみたいとおもったスマートウォッチがあるので、それを使っているうちに意見は変わってくるかもしれません。
ただ、SWR50をレビューさせてもらえてよかったなと思うのは、「腕という一等地をどう使っていくかの重要性を認識することができた」ことですね。そもそも腕時計はつけない派でしたが、「情報を確認するのにこれほどまで使いやすい場所はないな」と思いました。
スマートウォッチがこれからどう進化していくのか、とても楽しみです。
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