レビューメディア「ジグソー」

このマシンを使って、放送初心者の私はゲームプレイのライブ放送を実現できたのか!?

  はじめに


 

この度、<ファイナルファンタジー® XIV: 新生エオルゼア 推奨パソコン ~ヤルならこれだ!第1弾 G-Tune編~>のレビュアーを務めることになりました、千里一歩です。私がレビューを担当する製品はNEXTGEAR-MICRO im550SA5-FF14になります。但し、レビュー作成中にG-Tuneさんの公式サイトを見たところ、型番がim550SA6-FF14に更新されていました。スペック上の違いは特に見当たりませんが、あらかじめご了承ください。

 

2015年1月12日に撮影したG-Tuneさんの公式サイトより


さて、私のレビュー内容について説明しましょう。私のパソコンに関する能力はHDD(SSD)の換装やメモリの増設ができる程度。レビュー製品のスペックから判断してその性能を技術的に評価することはできません。しかし、今回は「ファイナルファンタジーXIVのプレイを通じてレビューする」という課題(レビュー要項参照)でしたので、その点に軸足を据えてレビュー項目を考えてみました。

 

1.ファーストインプレッション(外観や内部の紹介、ベンチマークなど)

2.レビュー期間中のプレイ日記(主に動画を利用して)

3.レビュー課題以外でやってみたい内容(初心者が行うゲームプレイのライブ放送など)

 

何と言っても製品レビューですので、項目1は当然ですね。項目2も募集要項に動画を交えてとありましたので、同趣旨を提案されたレビュアー応募者が多かったのではないかと思います。私はレビュー内容の予定として……

 

レビューの中心として、昨年のレビューであった『ZBN』(http://zigsow.tv/)的なものをイメージしています。プレイ日記的な構成で、キャラメイキング、チュートリアル、日常会話、名所観光、戦闘シーンなどを紹介したいと考えています。理想としてはレビュー締切日まで毎日動画を更新したいところですが、現実的には2週間で7~10本の動画(各3分程度)を目標にするつもりです。

 

と記入しました。ところが、ZIGSOW運営事務局側でレビュー作成の締切日(2015年1月12日)までの公開がロックされていたため、随時更新することは出来ませんでした(体裁としては日記風にまとめてみましたが)。そのような訳でして、おそらく私がレビュアーに選出された理由は項目3だろうなと推察できるのですが……

 

放送初心者の私は、果たしてゲームプレイのライブ放送を実現できたのか!?

 

以下では、<ファーストインプレッション><プレイ日記>とレビューを展開し、最後に<ゲームプレイのライブ放送>の実現に向けた私の取り組みを紹介することで、レビュー製品の魅力を伝えることができたらと思います。

 

 更新履歴 

【2015/01/13】レビューを公開しました

【2015/01/13】<主な仕様 -バーツの紹介->に、HDDの2度目の測定結果を追記しました
【2015/01/16】<ShadowPlayとTwitch>を追記しました
【2015/01/17】<OBSとTwitch>を追記しました
【2015/01/18】タイトルを改題しました(「果たして私は~」→「放送初心者の私は~」)

【2015/01/19】レビューを見直して、文脈における「ビットレート」の意味を明確にしました

【2015/01/20】<OBSとTwitch>に、CPU使用率の比較を追記しました。

【2015/01/24】編集ミスが見つかり、新生FF14公式ベンチマークの動画を差し替えました

【2015/01/26】BootRacerによる起動時間テストを撮影した動画を追記しました

【2015/02/06】<結びにかえて>に、ユーザー登録を追記しました

【2015/02/18】<結びにかえて>に、パーツの増設と変更を追記しました

【2015/04/28】<ファイナルファンタジーXIV 公式ベンチマーク>に『蒼天のイシュガルド ベンチマーク』を追記しました

 

  

 権利表記 


 

『ファイナルファンタジー® XIV: 新生エオルゼア』公式サイトはこちら

Copyright (C) 2010 - 2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

 

 

 レビュー製品の使用環境 


  

 

  

  ファーストインプレッション(1) -外観-


 

レビュー製品は、G-Tuneさんをご存知の方でしたらお馴染みのケース(IN WIN製、こちらに面白い記事を見つけました)を採用しており、全体的に「放熱性を重視したメッシュ加工」が施されています。その詳細については、G-Tuneさんの公式サイトをご確認ください。では、レビュー製品の外観を見ていきましょう。

 

 


前面から撮影した写真(クリックで拡大画像が見られます、以下同じ)。左がメッシュパネルあり、右がパネルなしです。2基の黄色いファンが特徴的。現時点ではファンの色を選べませんが、オプションで選択できるようにして欲しいですね(個人的には真っ赤なファンが似合いそう)。G-Tuneさん、ご検討の程よろしくお願いします。

  

 

左の写真ですが、上からDVDスーパーマルチドライブ、17メディア対応マルチカードリーダー、オーディオ入出力とUSB2.0(×2口)とUSB3.0(×1口)、そして、電源ボタンとリセットボタンの順で並んでいます。カードリーダーには保護カバーがありませんので、私としては埃の混入が気になります。それから、<インテル、はいってる(intel inside)>を証明する青色のシールも貼ってありますね。真ん中と右の写真に写った2基のファンはメッシュパネルを外した状態(この状態で電源を入れると危険ですので絶対に止めてください)。

 

 

 

メッシュパネルはワンタッチで取り外しできます。簡単にファンをお掃除できる点はポイントが高いですね。但し、写真2枚目のようにフックが突起しており、本体を持ち運んだりする時に指先などに引っ掛かったりして落下や破損する恐れがあるのではないか、と心配になりました。耐久性の面では、ネジ止めのほうが好ましいような気もします(撮影時の移動で何度か手にかけました)。

 

  


ケース上部にも大型ファンです(物を置いて塞がないようにしましょう)。ケース右側はメッシュ加工が広く施されていますが、オプションでアクリルパネルにも変更可能とのコト(詳しくは公式サイトをご覧ください)。ここにはシリアルナンバーが記載されたシールも貼り付けられています。ケース左側は、ストレージを搭載する場所(写真左下の部分)に通気孔が開けられていました。

 

  


ケース背面を見ると、何よりも青いUSBケーブルが目を引きますよね。マザーボードのバックパネルには、上からPS/2(×1口)とUSB2.0(×2口)、D-Sub、DVI-D、USB3.0(×2口)とLAN、オーディオ入出力の順で並んでいます。

 

  

 

背面のケーブルはケース内部から延びていますが、どこに繋がっているのか気になりませんか? 後述する<内部構造>で明かすことにします。グラフィックボードには、1列目にDVI-IとHDMI(キャップが挿入)とDisplay Port、2列目にDVI-Dといった各端子。拡張スロットの最下段右下に<Windows 8 Pro>のシールが貼ってあります。電源ユニットには、コードの接続口と主電源のスイッチ(ONの状態で届きました)が見えますね。

 

 

ケース底部には、4個のインシュレーターが標準で装備されています。オプションでアルミ素材のより高品位なものを選択することも可能とのコト(詳しくは公式サイトをご覧ください)。メッシュ加工が施されている部分は、電源ユニットが載っている場所になります。

 

 

 

  ファーストインプレッション(2) -内部構造-



ZIGSOWユーザーの皆さんであれば、ケース内部への関心が強いことでしょう。<はじめに>でも述べましたが、私はパソコンを自作しませんので、配線の取り扱いや各パーツの是非について判断することはできません。とは言え、どのメーカーのパーツを採用しているかであれば、確かめることはできます。ここでは私が分かる範囲で触れたいと思います(誤りがあればご指摘ください)。

  

 

ケース左側のパネルを外した写真(クリックで拡大画像が見られます、以下同じ)。配線の取り扱いについては上手いのか下手なのか、主観が入る部分になりますのでコメントを差し控えます(自分でメンテナンスすることを想像したとき、どの配線がどこに繋がっているのか、タグが着けられていると助かるかな……とは思いますが)。真ん中の写真はHDDが格納されている場所。この右手が電源ユニットになるため、コード類が複雑に入り組んでいます。右の写真はCPUの裏側周辺ですね。

 

  


こちらはケース右側のパネルを外した写真です。エアフローの設計はG-Tuneさんの公式サイトをご確認ください。ここでは電源ユニットとマザーボードに焦点を当てましょう。電源ユニットの写真は上下逆さまのように思われるかもしれませんが、この向きで搭載されていますので間違いではありません。型番はFSP500-50ERNと読み取れます(詳細はこちら)。マザーボードはGIGABYTE製で、型番はGA-H81M-D3V-JPこちらの市販製品をベースにしたOEM製品のようですが、レビュー製品は拡張スロット数やUSBコネクター数が少ないなどの違いが見られました。

 

  

 

ケース前面の裏側。左の写真は光学ドライブとマルチカードリーダーです。気になっていたケース背面の青いUSBケーブルは、前面にあるUSB3.0に繋がっていました。外観を見るとUSB3.0は3口まで使えそうなのに、仕様では2口までと表記されていたので疑問だったんです。背面にあるUSB3.0の1口をケース前面で使用できるように延長ケーブルで繋いでいたわけですね(これで納得しました)。真ん中の写真はグラフィックボードを冷却するための140mmファン。その下にHDDが搭載されています。右の写真はグラフィックボードと電源ユニットの隙間を撮影したもので、奥には拡張スロット(PCI Express ×1)の空きが確認できます。

  

 

グラフィックボードに注目してみました。左の写真は上からボードの基盤を、真ん中の写真は下からケース前面に向かって見上げるように撮影したもの。右の写真を見ると、製造メーカーがZOTACと判りますね。こちらの市販製品に外見が似ていますが、<主な仕様>で後述するようにOEM製品ではないかと思います。

 


CPU周辺。CPUファンはCooler Masterと確認できますね。CPU右側にメモリスロットが2つあり、そのうち1つが占有されています(メモリを抜いて撮影すればよかったのですが、忘れていました)。左側のスペースには、所狭しと配線がまとめられています。

 

 

 

  ファーストインプレッション(3) -添付品-


 

最後に添付品の写真です(クリックで拡大画像が見られます)。BTOパソコンらしくとても簡素な印象を受けましたが、必要最低限のアイテムは揃っているように思います。

 

  

 

梱包を解くと、最初に目にするファーストステップガイドです(「価格.com ショップ評価キャンペーンの案内用紙」も含まれていますが、こちらは2015年1月16日までとのコト)。梱包品の確認~パソコンの設置~初回設定までの流れが簡潔に説明されています。BTOパソコンで初めてパソコンに触れる方は殆どいらっしゃらないでしょうから、説明どおりに手順を踏めば難しくはないでしょう。

 

 

 

レビュー製品にインストールされたOSはWindows 7 Professional 64ビット(Windows 8.1 Pro ダウングレード版)のため、OSリカバリーメディアは2枚あります。そのほか付属品が幾つかありますが、詳しくは2枚目の写真でご確認ください。

  

 

USB日本語キーボード(102キー)とUSB光学式スクロールマウス。正直なところ、いずれもオマケ程度の品質に感じます。自分に合ったお気に入りのものを準備されるほうが良いでしょう。尚、レビュー製品には、PS/2コネクターが1口しかありません。

 

 

 サプリメントディスクの作成 


 

サプリメントディスクとは……【ユーザーマニュアルより引用】

 

製品搭載の各種ハードウェアの性能を最適に発揮するためのドライバや、アンチウィルスソフトなどの各種ソフトウェアが収録されたディスクになります。Windows再インストールを行った際に、このディスクをインストールすることで、パソコンをご購入いただいた直後の状態に復元することができます。

 

という訳で、もしもの時に備えてサプリメントディスクを作成しておきましょう。手順は次の動画をご覧ください(書き込み可能なDVDメディアを1枚用意してください)。

 

 

 

  

  主な仕様 -パーツの紹介-



レビュー製品(NEXTGEAR-MICRO im550SA5-FF14)の仕様詳細については、G-Tuneさんの公式サイトをご確認ください。ここでは主なパーツについて、私の調べることができた範囲で紹介していきます。主に『CPU-Z』で確認した情報です(誤りがあればご指摘ください)。

■ OS ■
Microsoft Windows 7 Professional 64ビット(Windows 8.1 Pro ダウングレード版

 

■ CPU ■
Intel Core i5-4460 プロセッサー
4コア / 3.20GHz / TB時最大3.40GHz / 6MB スマートキャッシュ



■ マザーボード ■
GIGABYTE: GA-H81M-D3V-JP(Micro ATX)

チップセットにIntel H81 Expressを採用しています。こちらの市販製品をベースにしたOEM製品のようですが、レビュー製品は拡張スロット数やUSBコネクター数が少ないなどの違いが見られます。


■ メモリ ■
ADATA Technology: PC3-12800 8GB(8GB×1枚)



■ グラフィックボード ■
ZOTAC: ZOTAC GeForce GTX 760 2GB DDR5
型番は確認できていません。こちらの市販製品に外見が似ていますが、『GPU-Z』が示すクロック周波数などとは異なります(レビュー製品は定格でした)ので、それをベースにしたOEM製品ではないかと思います。

 

 

■ 電源ユニット ■

FSP: FSP500-50ERN

500W(80PLUS SILVER)*

 

*電源ユニットもベンチマークを測定できるようです(『OCCT』参照)が、私には敷居が高く感じられました。その代わり、マウスコンピューターさんの電源ユニットに対する取り組みを特集した記事を紹介します(「マウスコンピューターの電源の“ド安定化”は厳しすぎる品質確認が生み出した」)。尚、G-Tuneはマウスコンピューターさんのブランド名です。

 

■ HDD ■
TOSHIBA: DT01ACA050
500GB / SerialATAIII / 7200rpm

 

 

 

同機種をレビューされたmachineさんに比べると、あまりにCrystalDiskMarkの結果が低いことに気付いて再測定を行いました。尚、私の環境ではパーティションを分割しており、Cドライブの容量が半減されていますのでご了承ください。1度目の測定では、裏で何かのソフト(自動アップデートなど)が動作していたのかもしれません。【追記:2015年1月13日】

 

 

■ 光学ドライブ ■

LG: GH24NSC0(DVDスーパーマルチドライブ)

LGのロゴはプリントされていませんが、デバイスマネージャーで確認したかぎりではこの製品だと思います。サプリメントディスクの作成(既述)で一度だけ動かしましたが、書き込み時のディスクの回転音がかなり煩く感じます。
 


■ マルチカードリーダー ■
不明(私では判らず)。個人的には使うことの少ないデバイスです(デジカメ写真などは、USBケーブルで接続して取り込みますので)。一つだけG-Tuneさんに注文をつけるならば、<ファーストインプレッション>でも触れましたが、保護カバーを被せられるようにして欲しいです。普段使わないだけに埃の混入がとても気になります。もしくは、リーダー自体が無くてもよいかもしれませんね。

 

 Windows エクスペリエンス インデックス 



Windows 7では、7.9が最高スコアになりますグラフィックスの項目はいずれも最高評価ですね。プロセッサとメモリの項目は7.5と惜しいところ。ハードディスクの項目は5.9で、少し足を引っ張っているようにも見えます(SSDに換装できれば、満足できる評価に上がりそうですが)。

 

 

 起動時間テスト 



BootRacerによる起動時間テストの結果です。2015年1月8日に測定しましたが、レビュー製品を使い始めて10日ほど経っており、購入直後の状態における実力を保証するものではありません(例えば、プレインストールソフトの『マカフィーインターネットセキュリティ(90日体験版)』を削除して、『Microsoft Security Essentials』を導入しています)。


2015年1月26日、BootRacerによる起動時間テストをデジカメを使って撮影しました。「デスクトップ表示までの時間」が上記よりも短縮されていますが、システムドライブをデフラグした以外には特別なことは行っていません。【追記:2015年1月26日】

 

 

 

 

  3DMark -ベンチマーク-



定番ベンチマークとして、まずは3DMark - Basic Editionを試してみましょう。

 

 

G-Tuneさんの公式サイトを見ると、NEXTGEAR-MICRO im550SA6-FF14(レビュー製品後継機)ではありますが、3DMarkで測定したNVIDIA Geforce GTX 760のGraphics Scoreが5796と掲載されています。それでは、レビュー製品はどのような結果になるでしょうか?

 

 

 

実際に測定したところ、Graphics Scoreは6234と出ました。これはG-Tuneさんで示された測定値を約7.5%も上回っています。SCOREも5364でBetter than 57% of all results(測定結果は全体の57%よりも良い)とありますので、G-Tuneさんの「ミドルクラスモデル」という位置づけは適切だと評価できるかもしれません。

 

 

 

  ファイナルファンタジーⅩIV 公式ベンチマーク


 

レビュー製品は<ファイナルファンタジー® XIV: 新生エオルゼア 推奨パソコン>を謳っていますので、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編』(公式ベンチマーク)を使ってどの程度快適にプレイできるかをチェックしてみましょう。私のようにパソコンに詳しくない方々にとっては、この数値が一番信頼できるのではないでしょうか?

■ 画面解像度: 1280×720(HD)■

  

 

左から標準品質(デスクトップPC)、高品質(デスクトップPC)、最高品質の結果です。ウィンドウモードで測定しています。いずれも「非常に快適」の評価を受けたうえ、ケース内部から聞こえるファンの音にも大きな変化はなく、まだまだ余力を感じさせます。

■ 画面解像度: 1920×1080 (フルHD)■

  

 

左から標準品質(デスクトップPC)、高品質(デスクトップPC)、最高品質の結果です。フルスクリーンモードで測定しています。いずれも「非常に快適」の評価を受けていますが、ケース内部から聞こえるファンの音がちょっと煩くなった気がします。


ところで、このレビューを読んでくださっている皆さんからすれば、ベンチマークの結果だけを見ても面白くはありませんよね? そこでベンチマークを撮影した動画を用意しました。録画しながらベンチマークを走らせているため、上記の結果よりもSCOREが低めになっています。あらかじめご了承ください(録画ソフトは『ロイロゲームレコーダー』です)。

 

 

 

 

『蒼天のイシュガルド ベンチマーク』


 

2015年4月27日から『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク』の配信が始まりましたので、早速試してみました。詳しくは次のモチモノ登録をご覧ください。

 

  

 ベンチマークの番外編 



『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』が「非常に快適」(公式ベンチマークのSCORE基準)で動作するほどであれば、最近のオンラインゲームを遊ぶには十分な性能だろうと思います。そこで番外編として、『PHANTASY STAR ONLINE 2』と『ドラゴンクエストX』のベンチマークを測定してみました(クリックすると拡大画像が見られます)。また、このタイトルのベンチマークを試して欲しいとのご要望があれば、コメントにてお寄せください。可能なかぎり追記していきます。

■ PHANTASY STAR ONLINE 2 ■
 


1280×720のウィンドウモード表示(左)と1920×1080のフルスクリーン表示(右)の結果。いずれも簡易描画設定=5、テクスチャ解像度=高解像度を選択してあります。

 

権利表記

『PHANTASY STAR ONLINE 2』 (C)SEGA 

公式サイトは http://pso2.jp/ です。また、画像は『PHANTASY STAR ONLINE 2』キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0において撮影された実機画像です。

 

■ ドラゴンクエストX ■

 


1280×720のウィンドウモード表示(左)と1920×1080のフルスクリーン表示(右)の結果。

 

権利表記

『ドラゴンクエストX』

(C)2012-2015 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像を利用しております。当該画像の転載・配布は禁止いたします。




  プレイ日記(1) -準備編-



<ファーストインプレッション>はひと通り終わりましたので、ここからは<プレイ日記>という体裁でレビューを進めていきたいと思います。さて、レビュー製品の設置作業については割愛し、最初に私が行ったことはパーティションの分割です。G-Tuneさんでもオプションで行ってもらえますが、それほど難しい作業ではありません。


Cドライブ以外のパーティションを作成しておけば、もしもの時にも被害を最小限に抑えることができます。例えば、ドキュメントなどの保存先であったり、ゲームクライアントのインストール先として利用できます。某オンラインゲームでは一昨年(2013年)、アップデートによりHDD内のデータが削除されるという大惨事がありましたよね。

続いて、各種ベンチマークのインストール作業。ここで1つ、トラブルに見舞われました。『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編』(公式ベンチマーク)をダウンロードしてインストールしたのですが、起動時にエラーが表示されたのです。

 

 

<XINPUT1_3.dll>というキーワードで検索してみると、ファイナルファンタジーXIV公式フォーラムで「DirectXを最新版にしていないとベンチマークが動かない」というスレッドを見つけました。このスレッドを参考にして『DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラ』をダウンロードしてみたのですが、今度はDirectXのセットアップ途中で内部システムエラーが発生!!

 

 

解決法を求めていると、Microsoftコミュニティで「Direct Xエンドユーザーランタイムがインストールできません」というスレッドが。『DirectX End-User Runtimes (June 2010)』を利用すればよいというヒントを得て、早速試してみると無事に起動させることができました(公式ベンチマークの測定結果は既述)。

さて、今回のレビュー製品における『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』のプレイは、こちらのキャンペーンで配布されたシリアルカードを利用します(対象製品を購入するともらえるものですが、残念ながら2015年1月14日までとのコト)。

 

 

キャンペーンサイトにアクセスするとシリアルコードの入力が求められますので、指示にしたがって手続きを進めていきます(特に難しいことはありません)。


■ キャンペーンサイト ■

  


その後、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』のランチャーをダウンロードして起動します。ここでも指示にしたがって、キャンペーンサイトで入手したレジストレーションコードの登録を進めます。

■ レジストレーションコードの登録 ■

  

 

コードの登録が済めば、ランチャーのアップデートを行います。約13802MB(残り452分以内)とか表示されて・・・・・・この作業、ちょうど新年を迎えたときでした。

 



しばらくレビュー製品をいじりながらアップデートの完了を待っていましたが、予想したよりも早く終わりました。eo光100メガ回線で、約2時間50分(170分)です。これでプレイできます!!



  プレイ日記(2) -チュートリアル-



ゲームを起動したら、まずはキャラクターを作成します。選択できる項目(種族と性別、外見、バトルクラスなど)が多すぎて、この作業だけで何時間でも過ごしてしまいそうですね。ところで、以下に掲載するスクリーンショットや動画は、モニター(1920×1080)に作業スペースを確保するため、1280×720(最高品質)のウィンドウモードにしてあります。また、録画ソフトは『ロイロゲームレコーダー』を利用しました。あらかじめご了承ください。

 

■ キャラクターの作成画面 ■

  

 

キャラクターの作成が終わると、いよいよゲームの舞台であるエオルゼアに降り立ちます。右も左もわからない状況でチュートリアルが始まりますが、ここでは「チュートリアルを開始します(マウス操作モード)」と「クエストを始めてみよう(最初のクエスト)」を動画で紹介しましょう。

 




  プレイ日記(3) -弓術士ギルドの試練-



弓術士を選んだ私は、弓術士ギルドに加入するための試練を受けることに。指定された敵モンスターたちを倒すだけの簡単なクエストですが、その途中で初めてのレベルアップを経験しました!

 




  プレイ日記(4) -水辺(グリーンティア択伐地)-


 

クエストを順調にこなしていると、水辺を散策できる場所を発見。レビュー製品のグラフィック能力を判断するには丁度良いところと考えて、動画を撮影しました。

 

 

リアルに再現された水面、流れ落ちる滝にかかっている虹、水しぶきなどが確認できます。可能であれば、YouTubeの設定を720P(HD)にしてご覧ください。オリジナル(ゲーム画面)に比べると画質の劣化は否めませんが、それでも十分にレビュー製品の能力が伺えると思います。



  プレイ日記(5) -ふたつの目と弓-



レベル5に到達して、再び弓術士ギルドを訪れると新たなる試練が。弓術の基本であり、真髄でもある「見ること」を学べとのコト。弓術用の的を射る場面では、水面に映っている橋の影や揺らめく木陰をチェックしてみてください。また、夜間戦闘の様子も編集しました。グラフィック設定はいじっていませんが、画面がちょっと暗く感じるかもしれません。




  プレイ日記(6) -不審者を追って-


 

メインシナリオが進んで、「インスタンスバトル」という特別なクエストに挑戦。このカットシーン(挿入ムービー)では、本来はキャラクターボイスも入るのですが、なぜかボイスだけが抜け落ちていました(録音できていませんでした)。録画ソフトは『ロイロゲームレコーダー』を利用しています。原因に心当たりのある方はどうぞコメントをお寄せください(1月5日にロイロさんにも問い合わせましたが、原因不明とのコトでした)。【後述するように自己解決しました】

 

 

 

 録画トラブル時の環境 


 

■ レビュー製品: NEXTGEAR-MICRO im550SA5-FF14

■ USBヘッドセット: BUFFALO BSHSUH05BK

■ 録画ソフト: ロイロゲームレコーダー

 

左からロイロゲームレコーダーの設定、Windows 7の音量ミキサーとサウンドのプロパティです(クリックすると拡大、次の画像も同じ)。

 

  

 

次は、USBヘッドセットのサウンドドライバーになります(変な設定はしていないと思います)。

 

 

 

また、そもそも『ロイロゲームレコーダー』が原因ではなく、レビュー製品に何かしらの問題が潜んでいるのかも知れないと考えて、これまでのプレミアムレビューでも利用したことのある『Bandicam(無料版)』を試してみました。その結果、ボイスは無事に録音されていました。とすると、レビュー製品が原因である可能性は排除してよいのでしょうか?(参考までに比較動画を載せておきます)

 


尚、『Bandicam(無料版)』は大半の設定を初期のままにしてありました(録画開始ボタンを変更した程度)。詳しくは下記の参考画像をご覧ください。繰り返しになりますが、原因に心当たりのある方は、是非ともコメントをお寄せください。

  

 

 

 自己解決 


 

……と、この日記はここまでをレビュー締切日(1月12日)までに仕上げていたのですが、その締切日当日に何とか自己解決できました。結論を先に述べると、USBヘッドセットのサウンドドライバーで「システム入力」を8CH以外に設定してやれば、ボイスも録音できるようになりました。詳しくは次の動画をご覧ください(関係者の皆様、大変お騒がせしました)。

 

 

 

 

  プレイ日記(7) -チョコボポーター-



ファイナルファンタジーのマスコットキャラと言えば、チョコボですよね。今回は「チョコボポーター」という輸送サービスを利用する場面を紹介しましょう。もちろん、BGMはチョコボのテーマ。チョコボが森の中を駆け抜けますが、緻密に描き込まれた景色をお楽しみください。レビュー製品のグラフィック能力の高さが実感できます。

 

 

 

  プレイ日記(8) -ウォーレン牢獄の影-


 

2度目の「インスタンスバトル」に突入です。ゲーム内の時間が真夜中だったため、残念ながら戦闘場面が暗くなってしまいました。同じクエストでも、ゲーム内の時間によって受ける印象がずいぶんと異なるんですよね。レビュー製品のように、より良いグラフィック環境でプレイできれば、朝焼けや夕焼けの映えるシーンに感動すること請け合いだと思います!!

 

 

今回のカットシーンは、これまで通り『ロイロゲームレコーダー』で録画していますが、キャラクターボイスが入っていなくても正常だと思います。少なくとも私がプレイしている時は、ボイスは聞こえませんでしたので……(このシーンでもボイスが入る場合、コメントにてお知らせください)。

 

 

 

  プレイ日記(9) -地神の忘却-


 

「地神の忘却」という地域を訪れました。この場所は、ファイナルファンタジーという世界の立体感(高さや奥行き)を体験してもらえる良いところだと思います。立体感の再現はグラフィック能力に依存しますよね。皆さんはレビュー製品の能力をどのように感じるでしょうか? また、前回の日記で「ゲーム内の時間」に触れましたので、時間経過によって同じ風景がどのように変わるかを撮影してみました。一例として参考にしてください。

 

 

さて、冒険はまだまだ始まったばかりですが、ひとまずこの辺りで<プレイ日記>を閉じて、このレビューの主題でもある<ゲームプレイのライブ放送>に取り掛かることにしましょう(本音はもっと遊びたいところですが……)。

 

 

 

  ゲームプレイのライブ放送(1) -準備編-


 

<はじめに>でも述べたように、私はレビュー課題以外でやってみたい内容として「初心者が行うゲームプレイのライブ放送など」と記入しました。そこで以下では、ライブ放送の実現に向けた私の取り組みを紹介していこうと思います。私のレビュー課題のメインになります。

レビューで利用するライブ配信サービスには『YouTube Live』を選びました。ニコニコ生放送と違って有料会員登録をする必要がなく、既存のYouTubeアカウントの認証を受けるだけで使うことができたからです(認証手続きについては、JUNS STUDIOさんの解説記事を参考にしました)。


YouTube Liveの使い方については、「ライブ ストリーミング ガイド」をご覧ください。ここで問題となる点は、ライブエンコーダー(放送ソフト)の選択だと思います。私は『Open Broadcaster Software(0.638 BETA)』(以下、「OBS」と表記)を使うことにしました。公式サイトは英語ですが、ソフトは多言語に対応しており、日本語でも操作することができます(設定方法については、cavetubeさんの解説記事などが参考になるでしょう)。

 

 

 

 

  ゲームプレイのライブ放送(2) -テスト放送1回目-


 

とにかくテスト放送をしてどのような感じになるのかを掴もうと思い、新年早々ZIGSOWの日記(2015年1月1日)で突発的な告知を行いました。

 

告知日記


結論としては、いろいろと不手際が目立つ放送でした。まず、YouTube Liveのコントロールパネルでチェックしていた様子を垂れ流し、しかもコントロールパネルのプレビュー音声を切っていなかったため、放送序盤(7分48秒まで)はゲーム音楽が二重に聞こえていたと思います。また、告知不足でしたがマイク音声をオフにしていたので、作業工程も分かりづらかったのではないでしょうか?(放送最後のメモ帳で「ご視聴ありがとうございました」はご愛嬌……)。

 

 

ご協力くださったZIGSOWユーザーの皆さん、本当にありがとうございました。アナリティクスを見ると、最大で同時接続数が5名を記録していました。こちらの目論見としては480Pまで視聴可能だったはずですが、接続された殆どの方々が360Pでご覧になっていたようです。
 



 テスト放送1回目の主な設定 


 

  

 

OBSの主な設定(クリックで拡大画像が見られます)。左からエンコード、ビデオ、詳細設定になります。要約すると、キャプチャー領域はモニター全体(1920×1080)とし、配信映像は1280×720の30FPS、ビデオビットレートは1500kbpsにしてありました。

 

 

YouTube側の「取り込みの基本設定」は500Kbps~2000Kbps(480P)を選択しました*。こちらもクリックで拡大画像が見られます。

 

*ご指摘があるかもしれませんので注記しておきます。YouTubeでは「Kbps」、その他では「kbps」と単位表記が微妙に違いました。K(大文字)=1024、k(小文字)=1000という区別があるらしいのですが、放送設定では無視しても構わないと思います(このレビューでは、ソースに忠実にそれぞれの表記を使い分けるよう配慮しましたが)。

 




さて、ライブ放送の分析は切り上げて、レビュー製品の性能を検証してみましょう。以下の比較画像は放送なしと放送あり(放送中)で、ほぼ同じシーンを切り取ったものです。放送ありの画像はYouTubeの録画映像から用意したため、画質が劣化しています。また、ベンチマークは1280×720(最高品質)のウィンドウモードで走らせています。

 

■ 放送なし ■

 

 

■ 放送あり(放送中)■

 

 

タスクマネージャーを比べると、CPU使用率は放送なしが69%、放送ありが90%で、21ポイントの差が見られます。しかしながら、放送中に100%に達することはなかったかと思います(おおむね90%前後で推移)。メモリ使用率はいずれも3GB強で、まだまだ余裕を感じますね(レビュー製品は8GB搭載)。


放送ありの場合、比較画像を見るとベンチマークのSCOREが約15%ほど低下していますが、最終的なSCOREとしては12646をマークしています。7000以上であれば、プレイ環境は「非常に快適(非常に快適に動作すると思われます。お好みのグラフィック設定でお楽しみください)」とのコト。1920×1080(最高品質)のフルスクリーンモードでも8946をマークしていますので、レビュー製品をゲームプレイのライブ放送に使っても、十分なパフォーマンスを発揮してくれそうだと思いました。




  ゲームプレイのライブ放送(3) -テスト放送2回目-



1月4日深夜(日付が変わって5日でしたが)、こっそりとテスト放送の2回目を行いました。このテストは『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』をプレイしている様子を流すもので、グラフィック設定を1280×720(最高品質)にしたウィンドウモードだけの放送を試しました。つまり、モニターの作業スペースは1920×1080のままで(タスクマネージャーや放送ソフトを操作するため)、ゲームを起動させているウィンドウだけを放送できるか、それをチェックしたかったのです。尚、テスト放送2回目もマイク音声なしです(今回は告知段階でお知らせしました)。

 

 

また、テスト放送の1回目で「キーフレーム間隔を2秒以下にしてください」というYouTubeの警告表示がありましたので、それに関するOBSの設定を見直しました(詳細設定を見ると「キーフレーム間隔」の項目があります)。そのほかの設定は前回のテストを引き継ぎました。

 


そして、テスト項目をもう1つ。YouTube側の「取り込みの基本設定」を1段階あげて、1500Kbps~4000Kbps(720P)にしてみました。ところが、この設定はどこかでミスがあったかもしれません。

 

現在の録画映像では720Pでも観られますが、ライブ放送直後に確認したときは360Pしか視聴できませんでした。そのため、ライブ放送中も360Pに固定されていた恐れがあります(アナリティクスでも、360P以外の視聴が確認できません)。YouTubeが推奨するビデオビットレートを満たさなかったことが原因かもしれません。この点は次の課題として残りました。




  ゲームプレイのライブ放送(4) -テスト放送3回目-



1月5日夜、今度は高画質配信を目的としたテスト放送を行いました。放送内容は『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』をプレイしている様子です。グラフィック設定は1280×720(最高品質)のウィンドウモードを選択し、最高で720Pまで視聴できるように調整。さらに、放送途中でタスクマネージャーを見てもらえるよう準備しました。また、テスト放送3回目に至ってもマイク音声はなしで、その代わりに放送ソフトの字幕機能を試してみました。

 

 

 テスト放送3回目の主な設定 


  

  

 

OBSの設定は「ライブ ストリーミング ガイド」を参照にしながら、ビデオビットレートを720P配信の最大値である4000kbpsに変更し、配信映像は1280×720の30FPSのままです。YouTube側の「取り込みの基本設定」は1500Kbps~4000Kbps(720P)を選択しました(クリックで拡大画像が見られます)。

 




では、録画映像をご覧ください。タスクマネージャーは後半(15分53秒)から表示したのですが、不細工なブラウザの切れ端が映り込んでいますよね。ゲームや放送ソフトなどを操作する時に、アクティブウィンドウが切り替わることが原因でした(この点は、オプションの「常に手前に表示」をチェックすれば解決できそうです)。

 

 

CPU使用率は、最も低いときで28%、最も高いときで99%を確認。全体的にみれば、80%台後半から90%台半ばで変動していました。しかし、今回のテストではビデオビットレートが4000kbpsであったことを踏まえると、高負荷になるのは当然かと思います。また、ニコニコ生放送であれば、通常のビットレートは384kbps、サービスタイム時でも480kbpsに制限されます(「ユーザー生放送のサービスタイム」参照。尚、ニコニコ生放送でいう「ビットレート」とは、ビデオビットレートとオーディオビットレートの合計値を指します)。その点を考慮してみても、レビュー製品の性能は十分過ぎるのではないでしょうか?

 


肝心の高画質(720P)配信のアナリティクスですが、最大で同時接続数が5名を記録。そのうち1名の方は720Pでの視聴をチェックしてくださいました。ライブ放送も停止するような事故はなく、無事に終了することができました。ご協力くださったZIGSOWユーザーの皆さん、本当にありがとうございました。最後に私の感想としては、高画質のライブ放送は配信側だけでなく、視聴側にも相応の環境が要求されるため、高すぎるビデオビットレートは控えるべきかもしれないと思いました。

 

 


  ゲームプレイのライブ放送(5) -テスト放送4回目-



1月8日夜、半日以上の告知期間を設けてから、マイク音声を主眼としたテスト放送を行いました。私が使用したマイクは、BUFFALOさんのUSBヘッドセット(BSHSUH05BK)です。もちろん、放送内容は『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』をプレイしている様子。グラフィック設定は1280×720(最高品質)のウィンドウモードを選択し、最高で720Pまで視聴できるように調整しました*。また、レビュー製品の性能を見てもらえるように、タスクマネージャーと『Open Hardware Monitor』を表示できるよう準備しました。

 

*OBSの設定については、前回の反省からビデオビットレートは2500kbpsまで下げましたが、配信映像は1280×720の30FPSのままです。YouTube側の「取り込みの基本設定」についても、1500Kbps~4000Kbps(720P)で変更はありません。


さて、今回の録画映像は約77分にも及びます(本来は30分の予定でした)。マイク音声を使うと、お喋りなしの時よりもコミュニケーションが取りやすく、ついつい時間が延びてしまいますね。

 

もはや定番となったタスクマネージャーは、放送中に3回表示しています(9分37秒、28分00秒、53分46秒)。Open Hardware Monitorも同様です(18分23秒、26分10秒、57分14秒)。また、レビュー製品から聞こえるファンの音も拾いましたので、静音性が気になる方はチェックしてみてください(59分54秒)。

 

今回はビデオビットレートを抑えたためか、CPU使用率は前回ほど上がらず、ピーク時でも90%程度に収まりました。Open Hardware Monitorによれば、レビュー製品を暖房をつけていない部屋(室温12.0℃前後)に置いて、CPU温度はMaxで43.0℃、CPU消費電力がMaxで49.2Wを示しました。同じく、GPU温度はMaxで76.0℃、GPUファンの回転数がMaxで1500RPMを記録しました(57分42秒以降を見てください)。あいにく比較できるデータを持ちあわせていませんので、これらの数値が高いのか低いのか判りかねますが、少なくともテスト放送には影響しなかったように思います**


**放送後に調べてみたところ、レビュー製品が搭載しているIntel Core i5-4460 プロセッサーの最大温度(Tcase)は72.72℃、同じくNVIDIA GeForce GTX 760の最大温度は97℃であると確認しました。これらの最大温度に常時達するような状況にならなければ、放送設定で無理はしていないだろうと理解しています(この理解が誤りであれば、コメントにてご指摘ください)。

 

YouTubeのアナリティクスを見ると、360P、480P、720Pと満遍なく視聴者の居たことが確認できます(視聴側の回線環境などに左右される部分があるため、必ずしも720Pの画質でスムーズに観られるわけではありません)。また、放送が停止することはありませんでした。

 


ところで、マイク音声をテストしてみて気付いたのですが、YouTube Liveの仕様***により、配信側の画面や音声が視聴側に届くまでに30秒から60秒ほどの遅延が発生するようです(決してレビュー製品の性能不足ではありません)


***「ライブ ストーリミング ガイド」を読み直したところ、次のような説明がありました(このレビューにおけるテスト放送は、すべて「遅延なし」の設定にしてあります)。

 

また、ある個人さんのブログでは、「ラグの原因は(おそらく)、サーバ側で高い解像度の映像をトランスコード(変換)して、低い解像度の映像も生成しているためです。例えば配信ソフトで1280x720に設定して送出すると、Youtube側で854x480、640x360、426x240の映像も生成されます。おかげで低スペックなPCやスマートフォンでも見やすくなるのですが、その代償がこの遅延である」と考察されていました。

 

高画質配信のできる点がYouTube Liveの魅力のひとつだと思いますが、遅延の少ない状態で視聴者とのコミュニケーションが図れるという点ではニコニコ生放送に軍配が上がりますね。ただ、テスト放送はレビュー製品の性能(特にグラフィック能力)を確かめてもらうという目的も兼ねていましたので、高画質配信の可能なYouTube Liveを選択したことは間違いではなかったと考えています****。

 

****「ほかの配信サービスは試さないのか?」とのご意見もあるかと思いますが、ZIGSOWのシステム上、レビューへの動画の埋め込みはYouTubeかニコニコ動画に限られています。どうぞご容赦ください。とは言え、ほかの配信サービスであっても、レビュー製品の配信能力に不足はないだろうと考えます。前回のテストでは、配信映像が1280×720の30FPS、ビデオビットレートが4000kbpsのライブ放送をこなせましたので……。

 

 

 

  ShadowPlayとTwitch 【追記:2015年1月16日】


 

プレミアムレビュー公開後、ShadowPlayを使えばTwitchでゲームプレイを放送できることを知りました。そこで突然でしたが、1月15日夜にTwitchで『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』をプレイしている様子をテスト放送してみようと思い立ちました。ご協力くださったZIGSOWユーザーの皆さん、本当にありがとうございました。

 

■ ShadowPlayの設定 ■

 

テスト放送は2回行いました。1回目のテストでは、ZIGSOWユーザーの皆さんに1時間近くもお付き合いいただいたのに、放送映像をアーカイブし忘れるという失態(YouTube Liveでは自動でアーカイブされたので、Twitch側で「配信をアーカイブ」という設定があるとは思いも寄りませんでした)。

 

 

という訳で、急遽延長放送として2回目のテストを15分程度ですが実施しました。今度は放送映像を無事にアーカイブできました。次の動画はそれをYouTubeにエクスポートしたものです(エクスポート機能はTwitchに備えられています)。

 


レビュー製品の性能をチェックするため、タスクマネージャーなどが開いている点はご容赦ください。また、1回目のテストも同じだったのではないかと思いますが、YouTube Liveの時とは違ってマイク音声が聞きづらくなっています。これは、マイクのプロパティで音量レベルが低かったことが原因のようです(ShadowPlayにはマイク音量の設定が見当たりませんので、OSのほうで調整してやる必要がありそうです)。

 

■ Twitch放送時のマイクのプロパティ(音量レベル)■

 

さて、一連のテスト放送の結論ですが……CPU使用率が50%を超えることはなく、ShadowPlayはかなり軽いと実感しました。システム設定をもう少し調べて使い方に慣れてくれば(例えば、マイク音声の音量改善など)、ゲームプレイのライブ放送は「ShadowPlayとTwitchの組み合わせ」が一番になるかもしれません。レビュー製品の配信能力については、特に問題はありませんでした。

 

 

 

  OBSとTwitch 【追記:2015年1月17日】


  

1月17日午前、OBS(Open Broadcaster Software)を使ってTwitchのテスト放送をしてみました(ShadowPlayを使えば簡単にTwitchで放送できますが、個人的には字幕なども操作できる点にOBSの魅力を感じています)。OBSの設定は、ベースとしてYouTube Liveにおけるものを踏襲。Twitch向けの調整についてはOBSが警告もしてくれますので、特に難しくはありませんでした(このテストでは、ビデオビットレートを1000kbps、配信映像を1280×720の30FPSにしました)。

 

■ OBSの設定(Twitchのテスト放送)■

   

 

次の動画は、Twitchのエクスポート機能を用いてYouTubeに転載したものです。ゲーム音量が小さい原因はOBSで出力を抑えているためで、実際に私が聞いている音量の約60%になります。

 

 

CPU使用率は、同じTwitchによる放送にもかかわらず、ShadowPlayを使った時に比べて高くなることが確認できました。ShadowPlayで放送した時のビットレートは2Mbps(=2000kbps)と今回の2倍でしたので、CPU使用率が上昇した要因はShadowPlayとOBSとの違いにあると判断してよいと思います(ShadowPlayで設定できる「ビットレート」については、私はビデオビットレートだと理解していますが、もしかしたらオーディオビットレートも含んだ特殊な用法かもしれません)。レビュー製品の配信能力については、特に問題はありませんでした。

 

 

 CPU使用率の比較【追記:2015年1月20日】


 

CPU使用率はShadowPlayとOBSでどれほど違うのか? 比較動画を作成したほうが皆さんの参考になるだろうと考え、できるかぎり等しい条件になるよう調整したうえでテスト放送を行いました。素材は『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』のOPENING MOVIEを利用しています。

 

■ ShadowPlayの設定 ■

 

 

■ OBSの設定 ■ 

  

 

いずれもゲームの解像度は1280×720の最高品質ですが、ShadowPlayはゲーム画面だけの放送ができず、仮想フルスクリーンモードを選びました(OBSはウィンドウモード)。配信映像は1280×720の30FPS、ビデオビットレートは1Mbps(1000kbps)。OBSの録画映像でゲーム音量が小さくなっている原因はOBSで出力を抑えているためで、実際に私が聞いている音量の約60%になります。

 

 

 

動画を比べると、ShadowPlayではCPU使用率が30%台前半で落ち着いているのに対し、OBSでは30%台後半から40%台半ばと揺れ幅が大きく、平均的にみても40%前後になっています。この結果から、ShadowPlayは軽いという印象が裏付けられるのではないでしょうか。しかしながら、レビュー製品で使うことを前提にするならば、どちらのソフトを選んでも好みの範疇で収まることでしょう。視点を変えて「お気に入りの放送ソフトが使えるか?」という基準で判断してみると、ユーザーの選択肢を狭めないという意味で、レビュー製品の性能は満足できるレベルにあるとも考えられます。

 

 

 

  結びにかえて


 

今回、G-Tuneさんの<ファイナルファンタジー® XIV: 新生エオルゼア 推奨パソコン NEXTGEAR-MICRO im550SA5-FF14>をレビューする機会を与えていただき、本当にありがとうございました。年末年始を通して、とても楽しく取り組ませていただきました。

 

レビュー製品の性能を技術的に評価する点では十分でないかもしれませんが、<プレイ日記>で紹介した幾つかの動画をご覧くだされば、NVIDIA GeForce GTX 760(2GB)を搭載したグラフィック能力の高さを実感してもらえると思います。ファイナルファンタジーの素晴らしい世界を「最高品質」(公式ベンチマークのSCORE基準)でプレイできる環境は、ゲーマーとしての喜びを感じますね。

 

また、<ゲームプレイのライブ放送>では、Intel Core i5-4460 プロセッサーが期待に応えるパフォーマンスを発揮したのではないでしょうか? このレビューではライブ配信サービスにYouTube Liveを選びましたが、おそらくニコニコ生放送であっても満足できるだろうと思います*。

 

*ニコニコ生放送の場合、ビットレートは最大480kbpsまでに制限されます(ニコニコ生放送でいう「ビットレート」とは、ビデオビットレートとオーディオビットレートの合計値を指します)。そして、このレビューではYouTube Liveを利用した放送で最大4000kbpsのビデオビットレートにも挑戦できました。これらを踏まえると、レビュー製品の配信能力はニコニコ生放送でも十分過ぎると考えます。

 

新しいパソコンをお探しで、予算的にハイスペックは厳しいけれどグラフィック能力には妥協されたくない方や、私と同じようにライブ放送(ゲームプレイに限りませんが)に興味を持たれている方は、レビュー製品(レビュー公開時点で型番が更新されていますのでご注意ください)も検討に加えてみてはどうでしょうか?** レビュアーである私としてはお奨めできるパソコンですよ!!

 

**G-Tuneさんのパソコンはオプションで仕様変更も可能です。また、アフターサポートの面でも、1年間の標準保証(初期不良対応1ヵ月+センドバック修理保証)や24時間365日の電話サポートが用意されています。

 

 

 ユーザー登録【追記:2015年2月6日】


 

レビューを公開して4週間足らず、現時点ではレビュー製品を返却しなくても良いみたいですので、ユーザー登録を済ませてみました(クリックで拡大画像が見られます、以下同じ)。

 

 

お客様専用サポートページでは、「お問い合わせ」などは当然として、「製品構成確認」の項目がありました。パソコンに詳しくないユーザーにとって、ケースを開けなくてもパーツの型番を調べることができる点は、とても助かると思います(次の画像はレビュー製品の場合です)。

 

 

 

 パーツの増設と変更 



■ 2015年2月14日 ■
Intel Club Extremeさんが実施された「Hzを探してクロックアップ! ポイントキャンペーン」で『Intel SSD 530 Series(120GB)』を頂きましたので、システムドライブとして活用することにしました。

 

コメント (12)

  • ゴンタさん

    2015/01/13

    レビューお疲れさまでーす。
    動画観ましたが画質が綺麗ですナ。
    生放送やってたんですかぁ、観たかったなぁ。

    プレイ動画の方、「引き打ち」を既にマスターされてる。
    大分、遊んでますねw
  • 千里一歩さん

    2015/01/13

    ゴンタさん
    コメントありがとうございます。

    動画は、今回初めて使った『ロイロゲームレコーダー』が優秀で、それほど劣化なしに撮影できたと思います(YouTubeへアップロードするために、Windowsムービーメーカーでファイル形式が変換されていますが)。

    生放送は、実はテスト段階だけで終わったのが残念です。予定ではもう1回できるはずでしたが、レビュー期間のスケジュールが予定通りに進みませんでした。

    「引き打ち」は、ほかのタイトルで培ったスキルです。一度マスターすると、どのゲームでも自然と使えるようになりますねw
  • タコシーさん

    2015/01/13

    ゲームのライブ放送お疲れ様でした
    設定がかなり大変そうですね

    でもプレミアムレビューも詳しい興味のあるレビューでした 
    ほね休みしてください...
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