◇Intel製 超小型コンピューター「Edison Kit for Arduino」
「Edison Kit for Arduino」は「Edison」本体に加えて「Edison」をArduino Uno互換として動作させるためのボードがセットになった製品です。Intel Edison Board for Aduinoと組み合わせることでGPIOを簡単に利用することができます。初期段階から Arduino および C/C++ の開発をサポートしているということで、箱を開けての 第一印象は、「小さい!」。SDカードサイズという触れ込みでしたので、お決まりのSDカードと並べての写真撮影を行いました。
本当に、この中に1GBのメモリと4GBのストレージを搭載し、さらに無線LANまで利用できるスペックのコンピュータが1万円そこそこで手に入れられるのなんて、驚きです。
SoC:Silvermont Dual Coreプロセッサ 500MHz
MCU:32bit Quark MCU 100MHz
RAM:1GB LPDDR3 POP Memory(2ch 32bit 800MT/s)
Flash Strage:4GB eMMC
Wifi & Bluetooth:Broadcom BCM43340(IEEE 802.11a/b/g/n + Bluetooth 4.0)
箱には、「What will you make?」直訳:あなたは何を作りますか?工作心を擽られるメッセージが書かれています。しかし、このKitだけでは、何もできません。
まずは、プログラムを書き込むためのパソコン(Window、MacOS、Linux)と、プログラムを転送して書き込むためのMicroUSBケーブルを用意いたします。今回は、普段から利用しているWindows8.1のPanasonic Let’s Note MX3を用意いたしました。
【準備1】 FTDIチップドライバのインストール
ケーブルでボードを接続する前の準備として、ドライバのインストールが必要です。
互換ボードに搭載されている変換チップのドライバをインストールします。「Edison Kit for Arduino」にはFTDI社製のチップが搭載されており、そちらからダウンロードすることが可能です。
ダウンロードサイト:http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm
ここで、Windows用のドライバのインストーラをダウンロードして実行します。使用許諾に同意して次へを押して進めていき、完了の画面が表示されれば終了です。
【準備2】 Edison本体のドライバのインストール
こちらはIntelのEdisonサイトよりダウンロードします。
ダウンロードサイト:https://communities.intel.com/docs/DOC-23242
ページ下部にある「Driver Software」よりダウンロードします。
ドライバセットアップが完了したら、いよいよ、USBケーブルで「Edison」本体とパソコンを接続し、ドライバをインストールしてください。
ここでの注意としては、J16(転送用USBコネクタ)、J3(電源用USBコネクタ)とありますが、私の環境では、J16のみの接続で利用できました。
ドライバの読み込みには、3-4回の接続音(ポロン)が聞こえてくるはずで、3-5分程度かかります。5分程度待っても、1回しか聞こえない場合は、失敗している可能性がありますので、その際は、ケーブルを外して、SW1を上(AC電源側)にしてからケーブルを指して3分程度してから、ケーブルを抜いてからSW1を下(MicroUSB J16側)にしてケーブルを指してみてください。
私は、ドライバの読み込みに失敗してしまい、試行錯誤してこの方法にたどり着き、ドライバの読み込みに成功しました。
ドライバのインストールが完了したら、「Intel Edison Virtual Com Port」に割り当てられたCOMポート番号を控えておいてください。後ほど開発環境の準備にて必要となります。確認方法としては、システムのプロパティのデバイスマネジャーを開いて、ポート(COMとLPT)を表示して、Intel Edison Virtual com port (COM X)の項目に表示されます。私の場合は、COM6番のポートになります。
【準備 3】開発環境Arduino IDEの準備
「Edison」本体にプログラムを転送するための開発環境をダウンロードします。
注意としては、「Edison Kit for Arduino」を利用する場合は、他のサイトからダウンロードできるArduino IDFではなく、必ずIntelサイトにある開発環境を用意してください。
(Arduino標準開発環境では「Edison」を認識することが出来ず、プログラムの転送が行えません)
こちらもIntelサイトからのダウンロードとなります。
ダウンロードサイト:https://communities.intel.com/docs/DOC-23242
「Download the IDE zip file for~」よりご使用OSに合わせてダウンロードして下さい。
開発環境は「7zip」形式となっているため、ZIP標準の解凍機能では、ロングネームの取り扱いでエラーになり、解凍できませんのでご注意ください。
【点灯式】ボード上のLEDをプログラム転送して点滅
解凍したフォルダを表示して、開発環境「arduino」を起動させます。最初に、通信ポート等の設定をします。「ツール」→「マイコンボード」とクリックすることで識別可能なマイコンボード「Edison」を選択します。
続いて、ドライバのインストールした際に登録されたCOMポートを設定します。
ここまで特にエラーなく完了すれば、いよいよ「Edison」にプログラム転送します。メニューの「ファイル」→「スケッチの例」→「01.Basics」→「Blink」をクリックします。プログラムが表示されたら、「ファイル」の下にある「→」マークのボタンを!
さあ、点灯!
マイコンを勉強するのに最適
試作機を作るにあたって、試行錯誤するたびに半田ごてを使うのも時間がかかるので、まず、Anduino エントリーキット(Physical Computing Lab )を購入しました。
また、マイコンは久しぶりということで、Anduino ではじめる電子工作超入門を購入してお勉強しながらスタートします。
Edisonは小さいが、ボードが少し大きい
組み込みに利用するには、少しボードが大きいので設置場所を考えないといけない。
第一印象は、楽しく電子工作ができる素晴らしいキット
まずは、動作するまでを実施してみたが、驚くほど簡単に実行できる環境が1万円少々で実現できることは、これから製品開発する人にとって、アイディアさえあれば実現できる世の中になったということで素晴らしいことです。
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