レビューメディア「ジグソー」

ピュアオーディオに迫る内蔵音源とゲームの親和性は抜群なのだ!

今回レビューさせて頂くマザーボードは、GIGABYTE製Z87搭載マザーボード、G1.SNIPER Z87だ。
新型の第4世代Core processor、Haswell対応で、その性能向上と省電力性能、付随するチップセットによる周辺のスペックアップが期待される。

スペック紹介
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G1.SNIPER Z87は、ATX型のマザーボードだ。
LGA1150ソケットを搭載し、4本のメモリスロットを備えている。
拡張スロットは、PCI-Ex16 x2、PCI-Ex1 x3、PCIx2だ。
レガシーなPCIスロットを持っているため、旧資産も活かしやすい。
最近のマザーでは持っていない物が殆どなので、活用度合いは高く、古くからPCを活用している人にもおすすめのポイントと言える。

背面コネクタは、
PS/2コネクタ、USB2.0x3(うち1つUSB-DAC用低ノイズポート)
SPDIF同軸コネクタ、HDMIポート、DisplayPort
USB3.0 x4、GigabitLAN、光SPDIFコネクタ
オーディオ入出力3.5mmジャックx5
となっている。

内部ポートは、
6Gbps SATAx6(チップセット)
と、別チップのSATAは搭載していないが、十分な数の高速なポートが利用できるため不足はしないだろう。
他、USB3.0のピンヘッダx1、USB2.0のピンヘッダx2となっている。

特徴
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本マザーボードはゲーム用マザーボードである!
そのための仕組みが盛り込まれており、快適にゲームをしよう。
まず、その機能とは。
1.オーディオへのこだわり。
搭載しているオーディオ用のヘッドホンアンプICを交換できるようになっている。
オペアンプと呼ばれる代物で、これを交換することでより良い音色、または自分好みの音色にしたりすることが出来る。
さらに、高インピーダンスなヘッドホンに対応するためゲインアップスイッチも用意されており、どんなヘッドホンも使用することが出来るだろう。
また、オーディオ用コンデンサの採用や、出力コネクタの金メッキ部品採用で、オーディオ用へのアピールがされている。

2.ゲーム用ネットワークICである、Qualcomm Atheros製Killer™ E2200を搭載している。
ネットワーク制御のうち、いくらかをCPUでは無くKillerが受け持つことで、低CPU負荷、低遅延を目指したチップだ。ネットワーク対戦をすることが多い、FPSゲームなどで威力が発揮される。

3.オーディオアンプが良くても出力が良くなければ意味が無い。
Creative製最新のCore3Dプロセッサを採用することで、これをクリア。制御ソフトがゲーム用ということもあり、ゲームとの親和性を高度な物にしている。

4.オーディオ用ノイズガード。
デジタル回路は性能を高めるため、信号線を広いGND電位の銅箔で覆うベタグランドを通常採用する。しかし、アナログ回路へは必ずしも良い影響を及ぼすとは限らないし、デジタルのノイズが影響を及ぼすことがある。
そのため、銅箔に意図的にスリットを入れることでノイズの影響をなくす手法を採用している。
ちなみに、そのスリットは電源投入時、裏にあるLEDの光が透けるようになっており、デザインとしても活用されている。かっこいい。



5.GIGABYTE Ultra Durable™ 4 Plusで安心!
長寿命のコンデンサの採用、低発熱なFETの採用で全体の信頼性の底上げが図られている。
また、UEFI-ROMを2つ搭載して片方が壊れてしまっても安心。
静電気ガードや、USBポート個別にヒューズを搭載することで全体のUSBが一斉にダウンすることが無いようにしてあるなど、トラブルにも安心だ。

組み込み!
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それでは早速開梱していこう。
パッケージはゲーミング仕様なだけあって、かっこいい感じに仕上がっている。



内容物は、マニュアル、インストールガイド、SATAケーブルx4、
ドライバCD、背面ブラケット、SLIケーブル、サポート用紙、ロゴシールとなっている。



マザーボードの外観はこの通り。
黒ベースに緑のソケットや装丁が使用されている。



オーディオチップには、金色のシールドが付けられており、採用チップであるCreative Sound Core3Dのロゴが入っている。



緑色のコンデンサがオーディオ用のコンデンサで、ニチコンのMUSEシリーズだ。
この緑色だと、無極性のコンデンサなので、出力部分に使われていると思われる。
オペアンプがソケットに乗っており、採用されているのはテキサスインスツルメンツ製バーブラウンブランドのOPA2134。オーディオ用としては定番の5534等よりちょっと良いスタンダードなオペアンプだ。



背面のコネクタは映像、音声、特別なUSBは金メッキ品で非常にプレミアムな印象を受け好印象。



ゲーム用らしく、電源スイッチやリセット。CMOSリセット、エラーコード表示の7セグが用意されており、いざというときのメンテが容易だ。



CPUソケット周りはすっきりしており、クーラーの装着は簡単だろう。
黒い固体電解コンデンサもデザインにマッチしており、とても良い感じである。



さぁ完成だ。
これから視聴に試すヘッドホンは、Sony MDR-1RBTMK2。
Bluetooth付きの製品だが、有線で繋ぐとMDR-1RMK2相当となる。



自慢のオーディオ回路は聴感に耐えるのか?
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早速ゲームをしてみたいところだが、完全に組み込む前にオーディオの確認、調整を行ってしまおう。
今回、交換用にオペアンプをいくつか用意した。
左から、
オリジナルのOPA2134、LME49780、OPA2227、OP275、MUSES8920
だ。
※ICの抜き差しは手では行わず、専用の工具を用意することをお勧めする。
慣れていないと、抜くときに必ずICの足を曲げてしまうことになる。



●OPA2137
リファレンスにふさわしい音。
低音から高音まで、しっかりとした解像度を持っており、基本これで大きな不満はない。
このオペアンプとヘッドホンの組み合わせは実にマッチしている。

●LME49720
性能通りフラットな音。
しかし、少々解像度が足りないか?悪くないが物足りない感じがする。
少し詰まったような感じ?
OPA2137から交換する意義はあまりなさそう。

●OPA2227
印象としては元気なイメージ。
多少きらびやかな色付けがある感じだが、OPA2137と比べて聴感に遜色なく、好みに合うか試す価値はあり。ゲームには向いている印象。

●OP275
傾向はOPAシリーズに近い。
少々高音の伸びが足りないような気もするが、高音を抑えめにしたい人にはちょうどいいかもしれない。解像度はOPA2134と比べて遜色なし。
交換対象として十分考慮する価値はある。

●MUSES9820
今までのオペアンプからワンランク上と感じる。
OPA2134から全体的に耳心地よい色がついて解像度が1段よくなったイメージ。
MUSES9820、君に決めた!

Creativeのソフト群を見てみよう。
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Creativeの音源チップを採用することで、調整用ソフトウェア、SBX PRO STUDIOが使えるようになっている。
これにより、サラウンド感の調整、Crystalizerの調整BASS、他イコライザーの調整が可能だ。


また、CRYSTALVOICE項目では、ノイズリダクションやエコー防止など、ゲーム中でのボイスチャットがクリアにできるよう機能が備わっている。



FPSゲームに欠かせない、敵感知のためのイコライジング調整機能も装備。
ゲームに合わせて使いこなそう。



事前にヘッドホン利用の場合は設定を切り替えておこう。



ミキサー項目では、再生リダイレクトの調整や、接続した入力の確認ができる。



イコライザは、PRO STUDIO、SCOUT MODEと排他利用だったので、注意。
音楽再生用に使おう。



高度な機能では、デジタル出力を使ったステレオミックス再生が可能になるようだ。
おそらく、入力の音声をミキシング後、SPDIFなどのデジタルで出力が可能になるオプションと思われる。とりあえずチェックをつけておいて不都合はないと思う。



さて、これの調整後、バトルフィールドやCrysis、シムシティーなどで遊んでみたが、オペアンプの交換でさらに高音質になったこと、イコライジング機能によりゲーム向けに調整されたことにより、快適にゲームができた。

危うく没入してレビューが間に合わなくなるところだ(笑

総括
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ゲームに没入して楽しむには、高音質な音声アウトプット性能は必要不可欠と感じた。
せっかくのゲームを高クォリティな音声なしでプレイするなどナンセンスだ。
本マザーボードで、それの一角は成せる。あとは、良いヘッドホンやスピーカーを買っておくだけでいいのだ。
コストパフォーマンスは抜群。ゲームPCを組むのに、候補に入れない理由はないだろう。
Z87搭載のおかげでオーバークロックも可能。不満と言えるものは特に見当たらなかった。
ぜひ検討していただきたい。

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