レビューメディア「ジグソー」

この母板は弱点が少ない!

 

……(すべったかな?)じゃ…じゃあ早速レビューをしていきたいと思います。

 

 

 

【基本性能】

 

 

HaswellのマザーボードのH87チップセット搭載。

Z87と較べて全機能は無いものの、SATA3を6ポート搭載し

USB3.0のサポートであったり、その他にも高機能なチップセットを搭載している。

SLIや、OverClockを搭載しておらず、K付きモデルを限界まで動かすのには不向き。

 


 

 

【このマザーボードの特性】

 

(親切……)

 

このマザーボードのいいところを一言でズバッと言うと

 

「弱点がとても少ない」

 

といえるでしょう。何かしらのマザーボードには「~がある」とか

「~がない」とかが後々出てきて後悔する印象が強いですが

 

あってて欲しい機能が大体揃っているので、初心者はもちろん

低価格で出来るだけ納得行くパーツ選びをしたい上級者にも向いていると思います。

 

その面も出来るだけわかりやすく解説していきたいと思います。

 

(さぁマザーボードを丸裸に!!) 

 


 

 

【CPU周り、メモリ周り】

 

CPUはもちろんHaswellのLGA1150ソケットをサポートしています。

メモリスロットは4つで、オーバークロックは不可の為、DDR3-1600までをサポート。

 

 

電源周りに豪華なヒートシンクを搭載していたり、一見オーバークロックモデルに見える。

ただしオーバークロックは出来ないので、冷却安定重視の装備と思ってもらっていいだろう。

 

 

メモリスロットは4つあるので、最大32GB、特に迷いなく16GBぐらいまでは可能。

ただし昨今のメモリ高騰は苦しく、2年前は16GBを5千円で買えた時代があった。

 

結論:オーバクロックは微妙そうだが、品質冷却性共に悪くなさそう。

 

 

【PCIスロット周り】

 

 

PCI-E x16スロットが2つ、PCIスロット、PCI-e x1が揃っており

基本的な拡張性は申し分ない。1GPUユーザーであれば特に文句もないだろう。

SLIは非対応だが、CLOSSFIREは対応とのことなので、AMDビデオカードを利用した

より高性能なPCを組むときの手段にもなるだろう。

また、地デジチューナーやキャプチャーボードを搭載することも可能なので

割りと高安定なサーバーを作る上でもひとつの選択肢と取ってもらっていいだろう。

 

 

【SATA周り】

 

 

SATA3を6ポート搭載しており、以前のIntel チップセットマザーからは大きな進歩だろう。

ただし、SSD+HDDで構成するユーザーであれば、実はそんなに使わなかったりする。

ただ今後、SSDの価格下落と容量上昇を見込み、ゲーム用途にかぎらず

動画編集や写真編集などで、高速+大容量ストレージが必要になるユーザーであれば

あっても問題ないだろう。大は小を兼ねる。いい言葉だ。

 

 

【映像出力】

 

 

D-Sub DVI HDMIの3構成であり、HDMIに限り4K出力は対応である。

但し、30Hzでの出力なので、動画では問題ないだろうがゲームや動画編集等

製作用途では内蔵グラフィックの出力では厳しいだろうか。

但し、これに関してはまだまだ発展途上だし、別途グラフィックカードで4Kは対応させておきたい。

そういった面では普通と評価したい。

個人的にはディスプレイポートがあっても良かったのでは無いだろうかと思ったが

ミドルスペックマザーボードなので仕方ないとも思う。

 

【音声出力】

 

Realtek® ALC892 codecを搭載しており、正直に申せば

「普通」

ゲーミングPCや、オーディオ向けマザーボードには載っていない。

だが、普通であるが故の安定感とも言える。

 

高音質のスピーカーを買うなら、別途USB DAPも追加するべきであろうし

PC向けスピーカーを使うなら、特に文句も出ないだろう。

 

 

【LAN】

 

リアルテック製であり、上位機種はIntel LANを搭載しているだけ

ちょっとしたコストカットにギリギリ残念な気分だ。

サーバーで組む予定も無いので、オンラインゲームやネット利用であれば問題ないが

ワークステーション用途や、FPSでより安定した接続、24時間駆動体制のサーバーであれば

別途LANを追加してもいいんじゃないでしょうか。

まぁ全く問題は無いんですが……。

 


【内蔵ピンヘッダ】

 


なんとパラレルポートも搭載しており(ご指摘ありがとうございました @ふっけんさん)
古い2000年台前半のパーツ諸々も使えるのは凄くいいだろう。
まぁ実用させるには速度が遅い。

まぁ飽くまでも古い機器を使う必要があったり、大事なファイルをバックアップとったりするときに使える。
そりゃ態々PCI対応の外付けドライブやケースを買うより内蔵ピンを使ったほうが安上がりだろう。

 

【基本的な観点から見て】

 

 

やはり、安定したマザーボード「The スタンダードモデル」と言えるでしょう。

これといって特化した所はないが

レガシーな接続端子の内蔵や、充実した基本性能。

高性能なパーツは搭載していないが、高品質なパーツを搭載していると言える。

GIGABYTEらしい普通のマザーボードといえるでしょう。

 

 

 

 【BIOS設定は幅広い。簡単にかつ、シビアな設定も可能】

 

 (BIOSがデュアル仕様で片方が損失していても復旧できる利点がある)

BIOS画面ではグラフィカルでマウス操作も可能。時代は進化しましたね。

 

なんと、先ほど申していたオーバークロックは不可と言っていたこと

 

覆します。

 

なんと、H87チップセットにも関わらずオーバークロックが可能であったと。

(ただし倍率フリーのCPUを選択する必要がある)

どうりでH87チップセットにも関わらず豪華な電源周りだったのかと納得。

 

 

 

とは言え、付属のクーラーで限界まで行くのは危険なので

4.0GHzあたりで常用しています。

 

省電力設定等、様々な用途が光るマザーボードですが

メモリが初期設定だと、DDR3-1600をサポートしているにも関わらず

DDR3-1333で動いてしまい、より高速な動作をすることができません。

ゲーム等、外部GPUで遊ぶユーザーであれば、CPUのメモリバスはそこまでネックになることはありませんが

内部GPUでゲームを動かす場合は、それこそ共有メモリバスは相当重要です。

DDR3-1600をサポートしたメモリを購入したならば、BIOSから設定を変えておきましょう。

 

ただBIOSを使わなくても、EasyTuneからも設定変更可能です。

 

 

 

EasyTuneを使うと、簡単にオーバークロックPCとして設定できたり

ゲームをしないネットをする状態であれば省電力設定も便利です。

 

 

これがなにげにすごく、わずかワンクリックでCPUの上限クロックが800MHzに抑えられます。

ゲームや映像処理やお絵かきでは相当力不足になりますが

800MHzの4コアPCとかいうある意味ロマン溢れるPCにトランスフォームします(笑)

 

 

で、話は戻りますが……

そこでスマートクイックブーストの高度な設定から、メモリのバスを変更すれば無事1600で動作します。

再起動は必要ですが、いつもPCを再起動し、BIOSを起動する手間が省かれるため

ライトオーバークロッカーにとっては凄く嬉しいことじゃないでしょうか?

 

わざわざBIOSに行かなくても設定できる。

 

 

また、高度な設定はガチオーバークロック設定も可能だと思うので

H87ではあるが、ムラムラとオーバークロックしたくなった時は是非使ってみてください。

 

 

【BIOS更新も楽ですね】

 

 

@BIOSを使用すると、BIOS更新を快適に行えます。

本当簡単なので、態々手順を載せる必要はないかも(笑)

 

Update From Serverで大体こと足りる。(ネット環境がない場合は別途ファイルを用意すればOK)

 

しかもその時に、BIOS起動の画像を変えることができます。

 

 

ここで好きなアーティストやアニメキャラはもちろん企業ロゴを差し替えれば捗るのでは?

 

 

ちなみに私はコルセアのPCをケースを使用しているので、コルセアにしました。

 

 

 

【省電力機能】

 

 

アラームでPCを再開する機能があったり

内蔵グラフィックを省電力にする設定があったり、なにげにPCマウスやキーボードでPC起動という

夢みたいなPCを作ることができる……。

 

【省電力性】

 

 

使用電源 450W 80+プラチナ電源

 

内蔵GPU使用(SSDのみの構成 CPU設定通常)

アイドル 27W

負荷時  70W

 

GT640搭載時

アイドル 37W

GPU+CPU負荷時  96W

 

 

H87 Performanceより少しアイドルが高く、負荷時はあまり変わりはない印象。

あくまでも、絶対的な省電力性を求めて使うマザーボードではなさそう。

そういったユーザーであれば、H81のMicroATXやMiniITXマザーが

消費電力を極限まで低く組める印象があります。

 

それでもワークステーションと匹敵する構成を目指しながらも

100Wレベルで構成することができる現在のPC事情は好きですね。

ATXだから拡張性も高く、ゲームユーザーにも、ちょっとしたクリエイターも満足できる仕様。

 

消費電力はそこまで評価はできませんが、オーバークロック可能な分

電源周りが豪華になってしまった分仕方がないことでしょう。

それに、消費電力が少ない=高品質というわけではないので……マザーボードに関しては特に。

 

 

 

 

【総評】

 

省電力性はイマイチだが、基本性能も優れているし

何故かオーバークロックもできる…(!??)

追加機能も便利で簡単、そして何よりお手頃で高品質なマザーボード。

良い意味で凡個性なマザーボードと取って問題は全く無いでしょう。

個人的にはとても好きなタイプのマザーボードです。

 

 


 

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27人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (1)

  • ふっけんさん

    2014/01/26

    ベーシックだけど基本性能の良さげなマザーですね(;=゚ω゚)=333

    ちなみに内蔵ピンヘッダの項目に書かれているIDEポートですが、この機種ににはIDEは搭載されていないはず・・・それっぽく見えるLPTと書かれたピンヘッダはパラレルポートですね。

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