レビューメディア「ジグソー」

「2」の名に恥じない進化したSurface Pro

※背面にツッコミを入れたい人はぐっとガマンしてください。 

 

 

Microsoft自ら出したタブレット型端末Surface。その上位版であるProは10インチのタブレット型筐体にデュアルコア+HTのIntel Core i5をぶちこんで、ノートパソコン級の性能とフルHD液晶、そして機能制限無しのWindows8 Proを動かし、更に10点マルチタッチ液晶に筆圧感知デジタイザ&ペンまで用意しており、オフィス2013もプリインストールという、タブレットのガワを被ったノートPCとも言えるハイスペック機。

 


その正等な後継機となるのがこのSurfacePro2。日本では初代Surface Proの発売が2013年の6月と遅めだったせいで、僅か5ヶ月程での新型投入というカタチとなる。


もともと初代Proは海外では2012年に発売されていたモデルなので、日本で発売されたとき既に性能のポイントとなるCPUが1世代前になってしまっていたのだが、今回のPro2で正真正銘「最新型」のSurfaceとなったカタチだ。

 


私自身発売間もなくSurfaceProを購入し、5ヶ月間毎日のように使っている。仕事に遊びに…特に最近は某ブラウザゲームに大活躍している。そこで今回は「初代SurfaceProを使っている人間から見たSurfacePro2」といった感じで、相違点を中心に検証していこうかと。

端末としての基本的性格は初代もPro2も非常に近いので、同じ部分は内容をばっさり省いている部分もある。以前書いた初代Proのレビューもご覧頂ければより判り易いかと思う。

私はタブレットではなくノートパソコンとしてSurface Proを見ており、初代に惚れ込んでいるので基本的に評価は甘いです。


パッケージ・付属品についてはほぼ共通。ACアダプタやペンも初代と同じもの。

また比較条件を近くするために、液晶保護フィルムも同じものを貼り付けた状態でのレビューとなる。初代Proの時と同じように箇条書きで書いておけば…

●基本的な部分は初代と共通、ノートパソコンとタブレットの中間的な性格。

●性能は十分ありWindows8.1Pro搭載なので従来型のソフトからUIアプリまで多彩に使える。
●Haswell搭載で内蔵GPU性能アップ。カジュアルネットゲームなら性能的には十分。
●但し画面が10インチなので快適にプレイ・使用できるかはソフトによる。
●入手個体ではSSDの性能も向上。

●オフィス2013入りなのでオフィス導入予定ならコスパ◎
●給排気口の位地やACアダプタ等、優秀だった筐体は継承、スピーカー音質もアップ。

●タブレットとして見ると重めな重量は相変わらず。片手で長時間持つのは厳しい。
●その分キックスタンドによる自立が便利で今回は2段階角度調整も可能になった。
●初代の難点の1つであったバッテリーの継続時間は改善。

●デジタイザによる液タブ的な使い方もできるが、初代同様ドライバや設定は要カスタマイズ。
●USBは3.0が1ポートのみ。しかし通常版WindowsなのでUSBデバイスサーバーといった既存周辺機器の流用がし易いのでそれらでフォロー。
●あえて専用のキーボードカバーを使用せず、好きなBTキーボードと組み合わせる事で「キーボードを自分で選べる&好きな場所におけるノートパソコン」にもなる。

初代Proレビューで書いたものを若干の編集の上そのまま使ってしまったが、実際そうなのだから仕方ない。まさに正統な後継機。

更新: 2014/01/08
Surface 2 / Surface Pro 2 と、その他デバイスとの比較 PREMIUM REVIEW

見た目は同じ 中身は新型

先に表でスペックを比較。あくまで内部パーツの型番は私の入手した個体のもので、公式に公表されていない部分は製造時期等による変化もあり得るので注意。

※ProのOSはWindows8ですが、今回比較に使ったものはWindows8.1にアップしてあります。

 

初代SurfaceProと比べると外装面の変化は殆ど無い。背面の窓型ロゴが「Surface」の文字に置き換わっている点くらいしか外見上の判別はつかない。何か印でもつけておかないと間違えそうなくらいだ。

ああ私の初代は背面のマークとかそういうレベルじゃなかったですね。

背面はフラットで、側面の隙間から給排気、インターフェイス類もすべて側面という筐体は同じ。色も素材も当然一緒なので、傷がつきやすいのはそのままと思われる。

インターフェイス類は位置さえも全く同じ。マグネット式の給電コネクタも、万が一ケーブルを引っ掛けたときに自然に外れるので重宝している。

コレ中身のスペックを現行型に差し替えただけなんじゃね?とも思ってしまいそうだが、まず判りやすい上に重大な改良点がある。

キックスタンドの2段階調整だ。Surfaceシリーズ最大の特徴とも言えるキックスタンド。単体で自立できるというのはすごく便利で、別途タブレットスタンドを用意することなく、サっと置ける。


しかしノートパソコンと違って角度が固定というのが弱点。Pro2ではさらにもう1段階キックスタンドの角度を増やし、より浅い角度での自立が可能になっている。この状態だと場所はとるが、低い位置に置いたときに画面の角度が自然になる。

接合部の見た目はぱっと見同じ(左:Pro、右:Pro2)

私自身は初代Proのキックスタンドの角度について特に不満がなかったのだが、実際触ってみると確かにこれは便利だ。2段階になって、ロックの強さは大丈夫なのかと心配していたが、硬すぎずやわらかすぎずOK。

 

OSはほぼクリーンな状態で入っており、余計なソフトは少ない。起動速度も相変わらず速く、後述のSSD速度の恩恵か、8秒程で起動する。これは初代Proより若干速い。


そして性能面でのハイライトはやはりHaswell世代のCore i5採用による、バッテリー継続時間及び発熱の改善と内蔵グラフィック性能のアップ。

まずはお決まりWindows Experience Index…といいたいところだが、Windows8.1になってなぜか簡単には見られなくなってしまった。いやほんとコレ不便なんでなんとかしてください。Surfaceのせいじゃないけどさ!

という訳で簡単にスコアを見せてくれるありがたいソフト Win Score Shareで表示。

WEIでみると微かにCPU関連のスコアが上がっている程度だが…

ちなみにCPU-Zでは不明だったメモリメーカーが取得できた。ProがMICRON、Pro2がHynix。実はさっきのスペック表で表記したのだが、CPU-Z読みのメモリタイミングはなぜかPro2の方が遅くなっている。まあ微々たる差だろうが…

 

という訳でFF14ベンチワールド編。標準の1280*720設定をフルスクリーンにしたもの。

Proの3202ptに対してPro2は3862pt。スコア的には660ポイント差と極端に大きくないが、コレ、10インチのタブレット型筐体でのスコアという事を考えるとスゴイ。

用途を考えれば十分すぎる性能のCPU性能に加え、少し前のカジュアル3Dゲームなら余裕を持ってこなせる3D性能を持っている。

 

画面が小さいので本格的なプレイには不向きだが。

 

予想外の変化点としては内蔵スピーカーの改良がある。明らかに音質が異なっており、Pro2は全体的な音のバランスが改善されて、聞きやすくなっている。
音楽ももちろん変化があるのだが特に動画やゲームのセリフがよく聞こえる。音声通話などにも有利だろう。また初代Proの音量60=Pro2の音量45くらいの大きさなので最大音量も大きい。

慣れってのは恐ろしいものでPro2の音を聞いた後だとProに不満が出てしまう。それまで全く気にならなかったのに。

 


また動画の項目でも少し触れるが液晶パネルの輝度や色合いも異なる。個体差の可能性を断っておいてあえて触れておくと、Pro2の方が色温度が高めで、白を表示した時に「青系の白」といった感があるのに対して、Proは色温度が低めで「黄色系の白」といった感じ。

写真だと差が出にくい…個人的には普段のモニタも色温度を高くして使うので(この2つの個体なら)Pro2の方が好みだが、人によるだろう。自然さでいうとProのがいいか?

しかし、並べて見てやっと気づいたレベルだ。最低輝度はほぼ同等、最高輝度はPro2のほうが明るく見えるので調節幅はPro2のほうが広く感じる。

今回の個体は同容量だがSSDのモデルも異なる。今回はLITEONのモデル。一般的に販売されているSSDの中でベンチスコアが近いものとなるとPlextorのM5M 128GBモデル。同系統のSSDにLiteon M6Mというものがあるので、それかもしれない。

 

初代Proはやはりベンチマークスコアからの推測からSamsung 840のMSATA版と思われ、耐久性が未知数なTLCを採用したモデル。若干の不安材料であったわけだが、今回のPro2搭載SSDは(M6Mと仮定すれば)その心配は無さそうだ。

ベンチマークスコアもPro搭載SSDを全てにおいて上回っており、起動速度の向上に一役買っていそうだ。

 

一方変わらない点は、デジタイザペンやタッチパネルの使用感。タッチパネルはPro同様文句なし。 

上の写真はPro付属のペンなのだがPro2も全く同じモノ。構造上どうしても画面端でカーソルとの位置ズレが起きるが、そこもProと大差無し。優秀なホバー性能(2cm程!)もそのまま。手が画面に当たってもペン側が優先されるので違和感無くメモやラフ描きができる。

結局のところ10インチというサイズのおかげで本格的な画像編集をしようとすると疲れる。ささっとラフを描いたりするのが楽しい。

 

Wacomの汎用タブレットPCドライバの入手はこちらで可能。

http://us.wacom.com/en/feeldriver

 

こちらのドライバを導入すると、標準ドライバでは筆圧の機能しないソフトも使用できるようになる場合がある(PhotoShopなど)。但し自己責任。

更新: 2014/01/08
Surface 2 / Surface Pro 2 の特長的な利用シーンを動画で紹介 PREMIUM REVIEW

艦隊、全力出撃する!

さて、SurfaceはほぼノートPCのような中身を持ったタブレット。なのでパソコン向けのゲームもプレイできる。そこで今年ツイッターのハッシュタグで猛威を振るった「艦隊これくしょん」(以下艦これ)をプレイしてみよう。

艦これのゲーム自体はいわゆる「ブラウザゲーム」であり、Flashで動作している。
案外Flashは重く、旧型ATOM搭載のネットブックでは起動時にエラーが出る始末。現にSurfacePro/Pro2でも電源設定を「省電力」にすると明らかにフレームレートが低下し、1つ1つの動作が遅くなる。しかし電力プロファイルが通常状態ならデスクトップPCとプレイ感は変わらない。

10インチのタッチパネルなら指で好きなところをタッチ…じゃなかった、ボタンも問題なく押せるので、「艦これプレイ端末」として優秀。

一方Proでの艦これプレイにおいて難点だったのがバッテリーの消耗だ。ブラウザやエディタといった軽量なソフトを使う分には初代Proで4時間程度の使用時間だったのだが、艦これはそれらより負荷が大きい。

今回のPro2はCPUの世代が進み、負荷時の消費電力は抑えられているハズだが、もともとSurfacePro自体のバッテリー駆動時間の公証値が無いのもあって、未知数。

そこでProとPro2で艦これを思う存分プレイして駆動時間計測してみよう。年末の忙しい時期に耐久ゲームプレイとか何考えてんだってかんじですが、レビューのためなら仕方ない。

しかしよくよく考えたら長時間録画できる機材が無いじゃないか。…ああ、Surfaceが2台あるんだからSurfaceで撮影すればいいじゃないか。Surfaceの背面カメラはキックスタンドで立てたときに水平になるようになっている。設置カメラだ!つまりPro2をProで撮ってProをPro2で撮るんだ!

なんだこれくしょん。


また耐久動画を撮るのに手でペタペタ触っていたら動画的に映えないので、今回はDPポートから外部モニタに出力、BTマウスとキーボードを使って撮影範囲外で操作している。
艦これのプレイはなるべく2台のプレイに差がでないようにするべく…時間内全力出撃。とにかく装備品の入れ替えや近代化改造、クエスト切り替え等を除いてとにかく全力で出撃する艦隊の頭脳筋。

画面輝度については当初同じ値に設定するつもりだったのだが、よく見るとパネルも変化しているのか撮影予定の輝度数値だとProの方が明るい傾向がある。そこでProは輝度40、Pro2は輝度50に設定。目視で大体同程度だ。ちなみに自分の場合普段使いには10とかその辺で十分なのだが。
音量は逆に同じ数字だとPro2のが大きく聞こえるのでProは音量30、Pro2は音量20だ。
初代の方は5ヶ月間毎日のように使用している個体なので、バッテリーの状態は不利。


結果は初代Surface Proが2時間16分、Surface Pro2が3時間24分。ほぼ1.5倍の継続時間なので、初代側のバッテリー劣化の可能性を鑑みても目に見えてアップしている。
中程度の負荷が常時かかる状況でここまで伸びたのなら、実使用では更なる伸びも期待でる。

 

但し1.5倍と計算しても昨今のウルトラブック系よりは持たない。やはりバッテリー駆動時間という点ではウルトラブックや軽量小型タブレットに分があるだろう。

動画内BGMはこんとどぅふぇ様[http://conte-de-fees.com/]よりお借りしました。

艦これプレイについて余談
撮影中艦無理やりな連続出撃…本来はイベント海域でもない限り途中に修理や疲労回復を挟むべきなのにペースをあわせるのが面倒だったのでできる限り戦闘しまくったせいで、バケツは80個以上使うわ修理待ちは30隻超えるわ悲惨な状態に。
普通は合間合間に待機を挟むのでバッテリー消耗はもう少し抑えられるはず(やはり戦闘中の方がCPU消費が大きい)。

更新: 2014/01/08
周辺機器と組み合わせた使い勝手や対応状況 PREMIUM REVIEW

無いものは好きなものを足せばいい

タブレットとしてみると重装備なSurfaceProだが、逆にノートパソコンとしてみると「無い」ものがいくつかある。

どう見ても無いのがキーボード。そりゃそうだ。タブレットなのだから。
で、専用オプションとしてキーボードカバーが販売されている。幸いこれら純正オプションはPro/Pro2で共通となっており、ドッキングステーションさえも初代で使用可能だという。

Surfaceといえばカバーが定番とばかりに展示品や広告では常にセットになっている。しかしこのカバー、キーボードとしてみるとはっきり言って高価。ノートパソコンの代用として買った以上キーボードは必須なのだが、結局ブルートゥースキーボードとの組み合わせが自分にとって都合がよかったので未だにカバーは導入していない。

手で持って使うときはいいとして、キーを使うのは大抵置いて使うときだ。Surfaceのメリットはやはりキックスタンドによる自立。
本体をわざと少し高い位置において、BTキーボードは自然な位置で使えば、ノートパソコンよりも自然な姿勢でタイピングできる。ノートパソコンのポジションが苦手な私にはこれがとてもありがたい。
そしてBTキーボードは小型のものから大型のものまであらゆるものがラインアップされている。本体と同じくMicrosoftからリリースされているWedge Mobile Keyboardは幅がほぼSurface本体と同じで、ビジュアル面もバッチリだ。

なんか痛いですけど!
(ただしWedge Mobile Keyboardは本体カバーが重いという欠点があるのが惜しい。)

別に専用カバーが悪いという訳ではなく、むしろ展示品のタイプカバーを触った印象は好印象だったのだが、あえて別のBTキーボードを使用するというのもアリな選択肢と言っておきたい。

そしてもうひとつノートPCと比べて無いもの…それはインタフェイス類だ。イヤフォンジャック・USB3.0・MiniDPとタブレットらしいスッキリインターフェイスは、ノートとしてみると頼りない。それをカバーする純正のドッキングステーションも正直お高い。

というわけでない物は足せばいい。USBポートが足りないならUSBハブを、有線LANが必要ならUSB→有線LANアダプターを。幸いコレは普通のWindowsだ。対応機器なんてそこらじゅうに売っているし、それまで使っていたノートパソコンのものを流用したっていい。

そしてSurfaceProにとって強い味方となってくれるのが「USBデバイスサーバー」I・O DATA等が販売している周辺機器の一種で、専用のものやルーターに内蔵されたものもある。
判りやすく言えば「LAN経由でUSB機器を接続」する装置で、当然速度の問題や相性が起きる事もあるが、プリンターや光学ドライブ類なんかはネットワーク経由で普通に使える。


この装置のポイントはずばり無線接続。Surface自体が無線で家庭内ネットワークにつながっていれば、本体からケーブルが出ていないのにプリンター複合機や光学ドライブ類が使えるという訳。

専用の常駐ソフトはWindows8用となっているが、Windows8.1のPro2でも動作は確認した。よりによってMOドライブをな!

そして最後にディスプレイ出力。先ほどの艦これプレイでも外部に出力して使用していたのだが、MiniDP。さすがにMiniDPをそのままつなげるモニタなんてめったに無いので、DVI等への変換をかますことになるが、すでに持っているという人は少数派だろう。きっちり純正オプションも用意されているが、汎用品でOK。


なぜか私はMATROX製グラボのオプション品でMiniDP→DP→DVIケーブル一式を持っていたのでそれを使いましたが。D-Sub変換はいずれ導入したいところ…まあ滅多に使わないんですけどね。そういう時は未だにネトブ出すし。


そして最後にMicroSDカード。128GBモデルの場合ソフトをガンガン入れているとユーザーデータに割く容量が少なくなってしまう。幸い内部でUSB3.0接続されたMicroSDXCカードリーダーが内蔵されており、更に挿した状態ならカードは殆ど外部に出ないので挿しっぱなしが可能。


私はユーザーフォルダのいくつかを32GBのSDHCカードに設定しているが、問題は無い。特にマイピクチャフォルダを外部に設定すれば、カメラアプリで撮影したものや、スクリーンショット(Winロゴを押しながら音量下げボタンでPNGのスクリーンショットが即時保存される。便利)がそちらに保存されるので、後々取り出して他のPCで見たりバックアップしたりするのもカンタンだ。先ほどの艦これ動画もMicroSDに直接保存していた。

更新: 2014/01/08
Surface 2 / Surface Pro 2 の良かった、気に入った、オススメしたい機能や特長など PREMIUM REVIEW

フルフラットってすばらしい

Surfaceの背面は見事な平面。給排気口を側面にしたからこそできるスタイルだ。

一見給排気口が小さく頼りないので、ファンの音が大きそうなのだが、2基ファンを搭載する事で余裕を持たせ、この小型サイズにi5を押し込んだとは思えない静音性を発揮してくれるのだ。しかも今回はCPUがより低発熱化したHaswell世代なのでProよりも温度が低く推移する。

先ほどのFF14ベンチ中もProが56~71℃だったのに対して、Pro2は47~62℃に収まる。10℃の差は背面を持ったときも大きく、Proはバッテリー充電と負荷が重なるとホッカホカになったのだが、Pro2は明らかに発熱が抑えられているので夏場も期待できる。

側面の吸排気口はテーブルやカーペットにベタっと置いてもエアフローは確保されるメリットにもなる。底面に吸気口のあるノートPCだと、柔らかい場所に置いた場合吸口が塞がれて温度が高くなってしまう場合があるが、このレイアウトならその心配も少ない。

 

但し比較のトコで書いたとおり、このマグネシウム面、結構傷がつきやすい。

これは5ヶ月使った初代Pro充電部。表面のコーティングのようなものがはがれたような状態になっている。カドも同じような状態になってしまっている。結構ラフに持ち歩いたりしていたので仕方が無い。

そこで登場するのがこの背面シール!汎用のインクジェット用ステッカー用紙をそれにあわせてカットしたものだが、これ、ネタではなく背面保護という意味で実用性があるものだったのだ!

同じデザインを持つRTはファンを持たないパッシブ冷却なので、背面シールを貼ると温度が上がりそうだが、Proならデュアルファンでガンガン冷却してくれる。私はシール付きでProを5ヶ月使ったが特に問題は無かった(周囲の視線が問題アリアリだが)

 

公式には自己責任といった扱いだが、クラブマイクロソフトのプレゼント品やコミックマーケットの頒布品、そしてエレコムからカット済みの背面シールがリリースされているところを見ると、存外大丈夫なのだろう。

Proが窓辺ななみだったので今回は窓辺ゆう&あいにしようかと思っていたのだが、プレミアムレビューで公式イラストを使うのはどうかと思ったので、動画内容にあわせて自作イラストの艦これ菊月さんに。

型紙はカメラ位置含めてProのもをそのまま流用できた。前回はカメラ&ライト位置がシビアだったので、カメラとライトの穴をひとつの大きな穴に変更。絵柄がグレー系なので違和感ナシ。キックスタンドの稼動域が広がっているので、上下の隙間は少し広くしたほうがよさそうだ。

更新: 2014/01/08
Surface 2 / Surface Pro 2 を一言で表すキャッチコピー PREMIUM REVIEW

着実な進化を遂げた設置型タブレットPC

「艦これやりたい放題」とか「おふとん生物養成マシン」とか書こうとしましたがさすがに自重。タブレットではなくタブレットPCというのが個人的ポイント。ノートPCからの置き換えにも余裕のある性能と、工夫や用途次第でそれらを上回る使い勝手を発揮する。

GPU性能アップ、SSDの性能向上、発熱の低下、バッテリー駆動時間の延長など、順当な進化を遂げていて、見事SurfaceProの後継としての役目を果たしている。果たしすぎていてSurfaceProを買った身としては嬉しくもありちょっとさびしくもあり…だって1個くらいSurfaceProのほうが優れてる場所探してやろうと思ったのに、隙が無い。


そして「設置」。キックスタンドが「角度変更」ではなく「2段階調節」だったのは嬉しい。Proと同じ角度なら、奥行き8cm、幅27cmというわずかな平面があれば安定しておけるので助かっているのだ。キーボードのついたノートパソコンにはマネできない省スペース設置だ。

あ、あとProと同様のフラット背面そのままなのサイコーです。2つ重ねてフューリアスごっこできるんで、これからも背面平らにしててください。

 

難点を上げるとすれば、初代Proが発売されてからまだ5ヶ月という点。確かに正常進化で全てにおいて上回っているのだが、まだ半年も使っていない初代Proから買いなおす程の差があるかは用途や人によるだろう。今回上げたメリットの幾つかは初代にも言えることなのだ。

 

しかし256GB/512GBモデルなら買い替えという選択肢もある。256GB以上のモデルは搭載メモリが4GBから8GBにアップされており、更なる性能アップが望めるのだ。初代からの買い替えなら256GB/512GBモデルを狙っていきたい。

 

 

とにかく初代に対して着実に完成度を上げてきているので、他機種との比較でも無視できない存在になっているハズだ。タブレットでもPCでもある独特の立ち居地はぜひ展示機なんかを触って検討して見てほしい。

もし使い方に噛み合えばいつの間に手放せない存在になっている…かもしれない。

 

ますますオフトンライフが捗るな!

 

長いレビューをご覧頂きありがとうございました。

更新: 2015/10/28

追記:残念ながら1年半で故障発生

ハードウェア的には実に満足していた製品なのだけど、残念ながら2015年6月頃に音量を下げるボタンが故障。ボタンは押されていないのに内部で押しっぱなしの状態になっているようで、それが影響して毎回UEFIセットアップ画面にいくわ一部のキーが押しっぱなしと認識されているのかペンのタップがうまくできないわ。

どうせ1年の保証は過ぎてるし忙しかったので10月に問い合わせたのだけど、丸ごと交換になるようでヘタなタブレット買えるような金額がかかるというので保留。不調部分はシカトして使えないこともないし。

それにしても、併用していた初代Proは結構乱暴に扱っても平気だったのでハズレだったか…?

 

ハードウェア保証が1年な点は安い買い物でもないし気をつけておくべきだろう。

コメント (8)

  • かげちゃんさん

    2013/12/20

    力作お疲れ様です。
    バッテリー時間と値段だけが弱点だったProがPro 2に正常進化していますねえ。

    比較表のSSDのところが文字化けしておりますですよ。
  • 下小川さん

    2013/12/20

    ありがとうございます。さすがに初代はACアダプタを常時持ち歩くような状態だったのですが、これなら頻度も減りそうです。

    >SSD
    「ん!」どうやらnmを日本語入力してんmになってたみたいです…なおしました。
  • CLWさん

    2013/12/20

    お疲れ様でした。m(__)m
    非常に解りやすい内容でした。\(^o^)/
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