① First Impression
(レビュー期間 2013/6/22~6/30)
届いて1週間。短期間共に過ごした印象は、「思っていたより使いやすい。」「意外と楽しい。」です。ただ、キーボードドックに本体を立てた時の角度だけはわたしのスタイルに合わないので使い方には工夫が必要かな、というところです。
見出し画像は、ヘタ文字フォントではありませんよ(笑)わたしの直筆です(^_^;)
V713の”拘り”の手書き機能で作ってみました。後述します。
開梱からセットアップまでは、日記に書きました。(日記はzigsowユーザのみ閲覧可能です。)
タブレット+キーボードなのか、
小さいPCのキーボードが離れるようになったものか。
タブレット+キーボードです。従来のノートPCを小さくして画面とキーボードが離れるようにしたのとは違います。
Ultrabookというのはインテルが提唱したスタイルで、商標登録されており、サイズやスペックが定義されているようです。カナ表記もしないようです。
インテルのUltrabookのwebページ
インテルに賛同するメーカがインテルの決めた定義に沿って作りこみ、認証をうけた機種がUltrabookを名乗れるというわけです。
だから、Ultrabookの"book"にとらわれると、製品の実像が伝わらない可能性があります。実際、ノートPCからの系譜を引くUltrabookもあります。KIRA V832などがそうです。
また、ノートPC的なUltrabookでも画面の後ろにキーボードを含む本体を折り返してタブレット的なハンドリングを可能とする製品や、VAIOのようにタブレットに折りたたみのギミックを経てキーボードと接合しているものなど、各社様々な形態の製品が発表されていますが、これらをまとめてUltrabookと呼称することが市場の困惑を招かないかちょっと心配ではあります。
この点、V713の「デタッチャブルUltrabook」との謳い文句はたしかにその通りですが、タブレットPCに専用キーボードパットが付属していると理解すればより明快です。
キーボードパットがいい。専用ならでは。
(角度のことは除く。)
■ 着脱のロックがしっかりできて、ぐらつきが少ない。
キーボードパットに装着した状態でもタッチ操作は行います。
ポインタ、キーボードだけで操作できないこともないのですが、画面をタッチしたい場合もあります。そんなときに画面がしっかり固定されていることは大切です。
■ タイピングのフィーリングは気に入ったぁ!
これは好みが大いにわかれるところかと思いますが、わたしは好きです。
キーストロークは浅め、キーピッチも狭めですが、ブラインドタッチに支障はありません。[漢字]キーの位置が数字キーの横ではなく、ファンクションキーの列に並んでいるのでちょっとだけ手が止まることがあります。
参考までに、少し古いdynabookとキーボードを比べてみます。(dynabookのキーボードは、何世代もこの配列が15.6インチ型と14.1インチ型で共通の部品を使いながら受け継がれていました。最近では、大きめノートPCでは、キーストローク浅め、テンキー付きという時流のようですね。)
■ バックライトは助かる。しかも、きれい。
わたしの使用シーンには、暗がりで使うというのは今のところないのですが、いつかきっと役に立つでしょう。部屋を暗くして、楽しんでみました。ソフト点灯、操作なしで約10秒で ソフト消灯します。
■ タッチパッドは上々。アキュポイントは…あら?
タッチパッドは、従来機で使い慣れた感触で違和感なく使えます。
アプリによって、多少反応が異なる(後述します)のと、2本指でスクロール操作をしたときの向きが従来機と反対向きになります。これは、画面をタッチしてスクロールする向きと合うので感覚にも合っています(Macの操作と同じ?)。
アキュポイントは、ThinkPadの赤いトラックポイント(最近は付かなくなった?)と同様の操作を期待するとがっかりします。デフォルトで操作に対して移動量が少なすぎる(調整可能か?)のと、文字キーとの高さの差がなさすぎるので、誤って周囲のキーを押してしまうことがあります。
■ 画面の角度は固定。もっと角度を!
机の上に置いて、普通のノートPCのようなポジションで使う場合、V713の場合、画面の高さが視線に対して低いので、画面をやや上に向けたくなります。しかし、キーボードパットに本体を挿した場合は、その角度は固定となっています。
液晶の視野角が広いので、斜め上から見下ろす形になっても、操作に支障はないのですが、視線と画面は垂直に近い角度で使いたいのが人情というもの。
それで、仮にスペーサを入れてみました。
電車の中や、屋外で膝の上に置いて操作するときも同様で、両手でキーボードパットを操作するのは、不可能です。
厚めのカバンなどを膝の上に置き、その上で操作することになります。
というわけで、
- キーボードパットは移動中にはタブレットの画面の堅固なフタになるから装着して持ち運び、
- 使用開始時には使い慣れたノートPCと同じアクションで開き、
- 手書き入力時など必要に応じて外して使用し、
- キーボード入力したい時のみ、姿勢が悪くなることを覚悟でキーボードパットを装着する、
という使い方がV713には適しているようです。
販売中の類似製品へ目を移すと、
- 中途半端に本体とキーボードが連結されていたり(VAIO Duo 11)、
- 見るからにタイピングに適しないキーボードだったり(Surface Proなど)、
- 着脱式で角度に融通が効いても連結部のガタが多く脆弱だったり(富士通機で確認)、
- 小さなノートPCタイプでキーボード部が画面の裏側にピタッと折りたたまれるが画面の反対面がキーボード面になるのでハンドリング性が悪い(NEC機で確認)など、
使用スタイルが既定されそうな製品が多いようですが、角度が固定されていても、V713のように確実に着脱ができてシーンに応じて使い分けができる方が自由度が高くてよいのかなと思います。
ちなみに、本体(タブレット側)とキーボード(パット)の通信は、有線(たぶん、USB)なので、本体をキーボードパットから外すとキー入力やタッチパッド操作はできなくなります。これがもし、無線なら、完全に離して並べて置いてもキー入力できるのに、と残念です。ここで、外付けキーボードを持ってきたのでは、全然スマートじゃなくなってしまうのです。
V713で講義ノート。
■ 手書きメモ用のアプリはどこだ?
ある会のイベントに誘われましたので、行って講演のメモを手書きで取ってみました。
使用したアプリは、NoteAnyutime (無償版)です。
手書きメモにちょうどいいアプリがV713にプリインストールされているかわからなかったので、検索して出会いました。VAIOには同じ名のアプリがプリインストールされているようです。
イベントの当日、急いでインストールして、チュートリアルをざっと見た程度の習熟度で、とりあえずの用を果たすくらいには使用することができました。
オリジナルフォーマットの他、JPEG、PDFを扱えること、iPad版、Andoroid版もあるので便利そうです。
特殊なペンとオプションのインクが有償になっています。オプションのインクは一定量書くと無くなる仕掛けなので買い足す必要があります。新しい課金のしかただと思いました。
けれど、基本的な使い方なら無償の範囲で十分で、もっと表現方法を増やしたい場合にはオプションが欲しくなるかもしれません。
※ なお、V713には、マイクロソフトのOneNoteがプリインストールされていて、手描きのノートを作成するのに使うことができそうです。
■ スタイラスペンを握り手書きでメモする
画面に対して文字を手書きする場合どうしても、利き手の小指側の手のひらを画面に付けなければ安定しませんが、画面はペン先と手のひらの区別がつかないらしく、ハンカチを手と画面の間に挟んで書く必要がありました
少し前の手書きメモと言えば、ビットマップで記録していたかと記憶していますが、NoteAnytime は、手書きデータをベクトルデータで保持しているらしく、曲線がキレイに表現されています。
■ 書き味、感度が進化している
入力デバイスは、いかにユーザの意思を正確に反映できるかが大切です。
そして、文房具としての筆記具は書き手の好みがそれぞれあって、ボールペンであれ、万年筆であれ、お気に入りの1本に出会うと嬉しいものです。
この点、V713の画面の表面性状とペン先の組み合わせは、違和感なく使用できる仕上がりとなっています。
感応フィーリングは、V713のデバイスとしての性能とこのアプリの性能とがよく合っていると感じます。わたしは、筆圧はさほど強くなく、乱暴に筆を運ぶタイプですが、それでも一応形になっています(急いで書くと、画が飛ぶことはあります)。いくぶんゆっくり、ていねいに文字を書けば確実に全ての画が反映されます。
また、紙とペンが適度な摩擦をもって進む感じにも似た書き味もあるのも良いところだと感じました。
スタイラスペンの相手がもし平滑度の高い光沢の画面ではスベリすぎるのではないかと思います。
V713の画面の表面は、指で触れるアクションでもスタイラスペンでも両方が快適に使用できるようよく研究されていると感じました。
帰宅後、手書きデータを見ながらテキストを打ちつつ、入力アプリでOCRまでできたらなと思ったのでした。
@専修大学302号教室
ネットのお友達は、飲み会中もネットでつながる。
こんなシーンでは、タブレットモードで。
しかも、iPadよりでかいのでちょっと偉そうにできるのです。
ご同席のみなさんは、スマホの操作になれているので、抵抗なくV713に触ることができます。
このタブレットがWindowsマシンだとわかると、「え?Wordとかもできるの?ATOKは?」などと声がかかります。
ガラケーのユーザさんでも、Windowsには馴染みがあるので敷居は低そうです。
たとえば、宴席でアレはどうだったかね?」と話題にのぼったことがらをその場でネットで検索したり、互いのFacebookのページを確認したり、それを直ちに回覧することができるので、盛り上がります(とわたしは思いますwww)。
ただ、片手でV713を差し出して「これね?」というには、ちょっと重いので、テーブルの上に置いてしまうことになります。願わくば、もう少し軽量化をお願いしたいところですが、贅沢というものかな。
ロケ地:神保町・漢陽楼
ブラウザは、ChromeじゃなくてIEの方が相性がよさそう。
■ Win版Chromeは、タブレット用に最適化しにくい
Chromeには、Windows8モードというのがあるのですが、ツメ切れていないように思います(特にタブレット対応)。たとえば、タッチパッドで操作中に(特に2本指でスクロール中、または誤ってタッチパッドの上にほかの指が触れていて)、予期せず画面の拡大縮小が起きてびっくりすることがあります。
Chromeの設定にタッチバッドからのピンチアウト、ピンチインを無効にする設定は実装されていないかもしれない、または発見できていません。
勝手に拡大縮小されたのをピンチイン・アウトで戻そうとしても、ちょうどいい倍率で止めることが操作上むずかしいので、キーボードから[FN]+[1]または[FN]+[2]で元に戻すことになります。こんな操作がたびたび発生するのはストレスフルです。
Googleにしてみれば、なにもWindowsのタブレット用にChromeを対応させる必要はないのですね。Nexus/Androidがありますから。
■ Win8+タブレットならIEにしておこうか(しぶしぶ。)
というわけで、Windows標準のIE(InternetExplorer)を使用してみると、操作感は向上しました。
けれど、ブックマークが共有できなかったり、広告グロックや緊急地震速報など普段Chromeの拡張機能で使っているものが使えないのは若干不便です。
iPhoneにさえ、Chromeはちゃんと対応していてWindowsPC、Macと連携して便利なのに、ちょっとがっかりです。まあ、多くの手間をかけてChromeにこだわるほどのことでもない気もしますし、いずれは改善されることと期待しています。
というわけで、以上、レビューの前半です。
後半では、「CS6などを使ってお絵かき」とか「24インチ画面に出力しつつデジタイザとして試してみる」「寝床で動画(いやん♪)」「バッテリーの持ちは?」など(仮題)、まだまだ続きます。
② Activity
(レビュー期間 2013/7/1~7/7)
その後の1週間で慣れたこと・わかったこと
はじめの1週間で気になったことのうち、さらに1週間使うことで慣れたせいか苦にならなくなったことがあります。
■ キーボードパットの角度
たしかに背すじをピンと伸ばした良い姿勢では画面が視線に正対しないので違和感があるのですが、たとえば、ファミレスの壁側の椅子や、新幹線のリクライニングを少し倒したくらいのややリラックスした姿勢では、視点が下がるし、体勢もラクなので、この角度もありなのかなと感じるようになりました。
それでも、”角度固定”というのは、いただけない仕様なので、せっかくUltrabookを名乗るのなら一般的なノートPCのように画面の角度は自由な方がよいと思います。
■ Chromeの拡大表示、縮小表示、困りごと
デフォルトの拡大率を175%に設定しておくと、どのページを開いても拡大表示となります。
閲覧中に不意に拡大/縮小してしまったら、キーボードショーカット([FN]+[1]または[FN]+[2])か、アドレスボックスの右端の☆の隣にでる虫眼鏡アイコンをタップ/クリックすると出てくる [デフォルトに戻す]ボタンで設定した175%に一発で戻ります。
ただ、拡大/縮小とは別の問題ですが、タッチ操作でスクロールするときに、触りどころが悪いと1画面分くらい選択状態で文字が反転したままになってしまうことが多く、ちょっと困っています。
■ 手書き文字のOCR
NoteAnytimeにはOCR(文字認識機能)がないのですが、OneNoteでは出来そうだとわかり、しかもOneNoteはSkydriveと併せてEverNoteのように使えるようです。
このレビューでは行き着けませんでしたが、後日試したいと思います。
手書き作業がいつでもどこでもできる。
■ 作例1・プレゼン資料
NoteAnytimeで作ってみました。
作業は、出先での作業を想定して、一部の自分撮りを含めて深夜のガストで行いました。(”深夜”に特に意味はないです。空いていましたから。作例の内容は、そのときのわたしの気持ちです(笑))
無線ルータAtermWM3500R、iPhone4を同時に持参しています。
iPhoneで撮った写真は、iPhoneアプリFileExplorerを使用してV713の共有フォルダに転送しています。
出力はNoteAnytimeでJPEGで保存しました。それが上掲の画像です。
行為としては、印刷した写真を台紙に貼って、マジックペンか何かで手書きするのと似ています。
タブレット端末が配られた小中学校では、こんな方法で壁新聞や発表資料などを子供たちが作っているのでしょうか。そういう作業にちょうどいいと思いました。
[よいところ]
- 何度も貼り直し、書き直しができる
- 画面表示を拡大縮小して、細かいところまで1本の物理ペンで作業できる
- 作業スペースはタブレット1つ分(物理的な紙を広げなくてよい)
- 物理的な紙がいらない=プリンタがいらない
[イマイチなところ]
- スタイラスペンやアプリにまだ十分に慣れていないので、時間がかかる
- 同様の理由で、思うような表現ができない場合がある
■ 作例2・見出し画像
ところで、今回のプレミアムレビューの見出し画像もNoteAnytimeで作りました。
背景の黄~赤のデザインは、V713に同梱されているFreshPaintでいろいろ描いてみた中から切り取り、NoteAnytimeへJPEG画像として挿入し構成しました。
出力はNoteAnytimeで輪投げツールのようなやり方で選択した範囲をJPEGで保存しました。
余白の調整に、別のPCのPhotoShopを使用しています。
テレビを見る、録画ファイルを見る。
■ TV録画サーバのこと
先日レビューさせていただいたNUCは、録画サーバとして快調に働いています。
そのサーバにつながったチューナを使用してV713でフルセグの地デジTVを観ることにします。
チューナは、サーバにインストールした、Spinel3(チューナ管理アプリ)配下にあります。
LAN内のクライアントPC(今回は、V713)では、Spinel3用のdllを仕込んだTVTest(視聴アプリ)からサーバのSpinel3を経由してチューナにアクセスすると、あたかもクライアントPCにチューナを直接接続したかのように視聴することができます。
設定は、Spinel3用のdllのiniファイルにサーバのIPアドレスと接続したいチューナを記述するだけです。
なお、拙宅のWi-Fiルータは非力なので、NUCのWi-Fiアダプタをアクセスポイント化してみました。V713のWi-Fiはそちらへ接続することで帯域が安定して確保できるようになりました。(Conenctifyというフリーソフトです。リンクを開くといきなり広告が開くという失礼なサイトですが、黙って[X]すれば進めます。)
帯域(?)は65Mbps~130Mbps(ネットワーク接続の{状態}でわかる値)、実トラフィックは、チューナ映像1スレッドあたり、平均約17Mbpsくらい(リソースモニタを目視した値)になりました。
画面を小さくしても、データ量はフルHDのままですが、2番組同時表示くらいならコマ落ち音飛びもなく視聴できます。
AtermWR4100N(ルータ) との接続では、帯域が50Mbpsを下回ることもあったり、サーバ~ルータは100Mイーサネットが挟まるので、条件的にダメでした。
なお、地上波1チャンネルを視聴し続けた場合、バッテリー時間は2時間20分でした。
録画サーバのAPに接続、TVTestを開いて2番組マルチ受信を試します。
■ 録画したファイルを観る
サーバで録画したデータは、サーバにつながったドライブにTSファイルのまま保存しているか、エンコード後、mp4ファイルとしてNASに格納しています。
TSファイルの視聴には、ファイル視聴用のdllと早まわし再生用の音声フィルタを仕込んだTVTestを使用しています。
■ ひとりで楽しむ快適さ~映像、サウンドのこと
チューナからのリアルタイム放送も、録画映像も快適に視聴できています。
全画面表示にすると、フルHDで観ることができます。1920x1080のIPS液晶らしく、フルHDの再生が本当にきれいです。
ただ、TVTestが行うフルHDの再生は、CPU負荷が大きいらしく、気温にもよると思いますが、10分も再生を続けると、クーリングファンがうなりを上げ始めるのがわかります。静かな場所で静かな場面や音楽を視聴するには気になるノイズ量です。おそらくバッテリーの持ちも悪くなることでしょう。
付属のスピーカが、大きさなりというか、お世辞にも良い音とは言えないので、ファンのノイズの大きさと合わせて、本格的に視聴するにはちょっと残念な感じです。画面がこんなにきれいなのにとアンバランスを感じます。
しかし、V713がタブレットだということを思い出すと、良いヘッドフォンを用意して一人で楽しむには十分過ぎるほどの視聴環境であることは間違いないと言えます。
mp4ファイルの再生には、通常VLCを使用していますが、試しに付属アプリを使用してみました。
Windows付属のスタートにある「ビデオ」、WindowsMediaPalyer、ToshibaMediaPalyerです。
再生画質など厳密に比べれば差があるのかもしれませんが、どれも一応再生できます。
しかし、任意倍速の再生や複数音声トラック(2か国語)が思うように使いこなせず、これらのアプリはわたしの常用には適さないことがわかりました。
■ 展望
パーソナルAV機としても使えるタブレットだとわかりましたので、アームを付けてベッドサイドに取り付ければ、かなり楽な体勢で、かつ充実した鑑賞環境ができそうです。
もちろん、移動中でも楽しめそうです。その場合は、mp4ファイルをコピーして持ち歩くのが最も確実な気がします。また、出先のネット環境が十分ならPogoplugのようなパーソナルストリーミングも可能かと思われます。
絵を描いてみる
CS6のPhotoShopで絵を描いてみました。
筆圧対応のプラグインを入れ忘れて出発したため、デフォルトのままです。
実際に外で写生をしました。(写真を見ながら描いたんじゃなくて!)
ちょうど、関東は梅雨明けの日で、陽射しも夏のそれでしたが、V713の液晶は十分にな明るさで操作に不自由することはありませんでした。(環境がかなり明るいのが写真でわかります。)
1枚描いてみて思ったのは、PhotoShopがデスクトップ向けの作りになっているので、ペンタブレットで使うと、クリックするべきボタンやスライダが画面上で小さくタッチしにくかったり誤操作を招いて若干ストレスフルだったということです。
タブレット用にインターフェースを変えるプラグインがあったりするのかなと思いながら、描いていました。
できることなら、スタイラスペンをできるだけ、現物の色鉛筆や絵筆のように使いたいものです。そのためには上記のインターフェースや混色の操作に工夫が必要かなとおもいます。
それでも、何年ぶりかのお絵かきは電子的なものとして、それなりに楽しめた、ということで、満足です。
実際の写真と絵の印象が異なるのは、よくあることだとは思いますが、わたしは眼で見た印象のとおりに色をえらんで描いたつもりでした。
しかし、写真は、撮影が夕方近かったので寒色フィルタをかける加工をしたにもかかわらず、絵のほうが大分原色寄りの冴えた感じになっています。
紙に絵の具で描くのと異なる難しさを感じました。
写生場所:房の駅・加曽利
自炊データを読む
自炊結果のPDFをWindow標準のビュワーで開くと、文庫本が90%くらいの大きさで閲覧できます。見開きで読むのにちょうどよいです。
新書版を原寸に近く読もうと思えば、自炊データのトリミングが必要かもしれません。
雑誌だと、縦画面ですが、画角がちょっと合わないかもしれません。
けれど、これまでタブレット端末でなく、ノートPCで読んでいましたので、読書の環境が変わりそうな予感はあります。
雨の日は読書です。レビュー期間はおおかた梅雨どきでしたので、ちょうどよい使いかたでした。
CADではどうかな、ペンタブレットとして。
■ CADの構えよし。
HDMIで24インチのディスプレイに表示させ、Bluetoothでキーボードとマウスを使える環境にしました。その上でペン入力を試します。
試したCADは、JW-CAD(汎用)とBSch3V(回路図用)の2つです。
どちらも、通常の使い方でもさほど習熟している方ではありません。
これら、2つのCADは、DOSの時代からバージョンアップが繰り返されてきたフリーのCADですが、Windows8でも問題なく使うことができました。
■ 使用感
コマンド操作にはキーボードが必須です。
そして、コマンド操作に慣れないうちはマウスでメニューを選択するのが効率的です。
スタイラスペンは、画面を大きく移動するのには向かないし、ボタン類の操作もアプリケーション側がタブレット向きの画面づくりになっていない場合は難儀します。これはPhotoShopを操作した時と同じ状況です。
しかし、回路図のワイヤリングの操作や、一般図面の線引、矩形、円の操作については、スタイラスペンで操作するのが、リアルな紙にペンで描いていくのとかなり近い感覚です。マウスなどには代えがたいものがあります。
■ 練習してペン操作のCADを極めよう
CADはただでさえ、マウス操作にクセやコツがあったりして、難しく一定の習熟が必要です。そして、CADのインターフェースは、職人技と思われるほどの過酷な操作に耐えられるような特殊な作りになっています。
ペンの導入は、そうしたCADの使い方のバリエーションの一つとして良いもののように思います。実務の詳しい事情はわかりませんが、少なくともわたしは、もう少しペン操作のCADに慣れて、図面作成に役立てたいと意欲を高くしています。
役に立つにもほどがある
情報やノウハウをシェアするのは大切です。
■ かっこよく泳ぎたい
ジムでレッスンを受けたあとすぐ、ビデオでフォームを確認します。
■ 日曜大工でもいい仕事をしたい
ホワイトボード代わりに。自分で検討するのにも、共同で作業する人に説明するのにも便利。
むすび
いつもデスクトップやノートPCで行なっていることがV713でどれだけ置き換えることができるんだろう。新しくできることはどれくらいだろう。
そんな期待というか、企てのようなもの含んでレビューを敢行させていただきました。
結果、普段のPC利用のほとんどは、V713でできることがわかりました。
そして、そうした機能の総合体を外へ持ち出すことで、人とあらたな形のコミュニケーションが生まれたり、美しいもの、感動できるものへの接し方の幅が増えたりして、レビューをさせていただいてよかったと感じています。
モノが増えれば使用者の負担もふえるのは確かですが、それによって得られるものも少なくありません。それらによって暮らしがより便利になったり、大切なことに気づいたりできるチャンスを得ることができます。
今回もまた、よいツールを与えていただきました。
もっと上手に使いこなして、仕事は効率よく、心はゆたかに、体は元気にいきたいと思います。
#PREMIUM REVIEW #プレミアムレビュー
Windows 10 にする
あれから3年、便利ツールとして仕事に学習に活用してきました。ただ、Windows8、8.1 の操作性だけはどうしても馴染めない部分がありました。他機への Windows 10 導入が進み、操作のインターフェースが改善されていること、使用アプリや設定の個人的な条件にも合致して使えることがわかってきたので、このV713にも「無償アップグレードキャンペーン」を利用して Windows 10 を導入しました。
Windows 10 にアップグレードするとき、機種や環境によってうまくいかないことがしばしば話題に登っているので若干不安はありましたが、作業は問題なく完結し、特に心配だったタッチパネルやデジタイザペンも正常に機能しています。
準備
- デスクトップの片付け
- 最近使用した記憶のないプログラムのアンインストール
- 東芝サービスステーションからのソフトウエアのアップデートは可能な限り完了させておく。(特にBIOSは最新に)
- Windowsの更新プログラムを完了させておく。
- Windows 10への自動アップグレード抑止するときにしたレジストリ変更は、元に戻していない。
- 節電機能はOFF(勝手にスリープに入ったり、電源が切れないよう)にしておく。
- 重要なデータは別の場所に退避する。
など あらかじめ行いました。
手順
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-upgrade
から [始める] をクリックして、
Windows10Upgread9194.exe(アップグレードアプリ)をダウンロード、実行します。
互換性のチェック後、「アップグレードを準備しています(Windows 10 をダウンロードしています。お待ちください。)」の画面が始まり、Windows 10 のログイン画面が出るまで 約90分ほどかかりました。
ログイン後「こんにちは」の画面から2、3分待ち、プライバシーなどの設定で入力を求められる場面では一応デフォルトのままに進めてアップグレードが完了しました。
ここからは、わたし独自の設定ですが、
- プライバシー設定やバックグランドでの動作許可でことごとくOFFまたはセキュアな(ユーザー情報を外へ渡さない)方向に切り替えました。
- Windows Defender が機能しないようにレジストリを変更しました。(画面からの設定では完全にOFFにできません。)
- Windows Update の サービスを無効にしました。(home エディションでなければ、詳細設定がユーザーに開放されているので無効にせずとも対応できます。)
アップグレード前(systeminfo コマンド結果抜粋)
ホスト名: V713_28J
OS 名: Microsoft Windows 8.1
OS バージョン: 6.3.9600 N/A ビルド 9600
最初のインストール日付: 2015/11/16, 1:57:04
システム起動時間: 2016/07/09, 11:29:47
システム製造元: TOSHIBA
システム モデル: dynabook V713/28J
システムの種類: x64-based PC
プロセッサ: 1 プロセッサインストール済みです。
[01]: Intel64 Family 6 Model 58 Stepping 9 GenuineIntel ~780 Mhz
BIOS バージョン: TOSHIBA Version 1.40 , 2013/05/08
アップグレード後
ホスト名: V713_28J
OS 名: Microsoft Windows 10 Home
OS バージョン: 10.0.10586 N/A ビルド 10586
最初のインストール日付: 2016/07/10, 1:11:11
システム起動時間: 2016/07/10, 2:09:03
システム製造元: TOSHIBA
システム モデル: dynabook V713/28J
システムの種類: x64-based PC
プロセッサ: 1 プロセッサインストール済みです。
[01]: Intel64 Family 6 Model 58 Stepping 9 GenuineIntel ~800 Mhz
BIOS バージョン: TOSHIBA Version 2.00 , 2014/01/23
プロセッサの情報がヘンな感じですが、OSの更新はできました。
Windows 8.1 (無印)からのアップなので、Windows 10 Home なのですね。
Homeだとちょっと不便なこともあるのですが、まあ、よいことにしましょう。
yuiさん
2013/07/01
ファーストインプレッション
お疲れ様でした。
手書きの見出し画像がサスガです。
NoteAnyutime 面白そうですね。
見たら、ストアに右上「東芝のお勧め >」の一番上に出てました。
ありがとうございます。無償版、試してみまーす。
ちばとどさん
2013/07/01
手書き機能に力が入った製品ですからね。作ってみました。
適切なアプリが、プリインストールされているのかもしれないけれど、分かりにくいですよね。
ヒロセジロウさん
2013/07/08
手書きノートは便利ですね。
私はライターなので、取材時に使えないかと考えたのですが、
さすがにちょっと…大きいんですよね。
講義タイプのセミナー取材などであれば活躍するかも…。
「V713-mini」なんてのが欲しくなりますw
それにしても、チェック項目が広範囲ですごいっ!
勉強させていただきます!
ちばとどさん
2013/07/08
V713は、惜しいところもあるのですが、新しい技術をほどよいバランスで統合されたデバイスに仕上がっていますよね。
このよさが、7インチくらいの大きさにうまいこと収められたら、これまたいいのができそうですよね。Windows8もそういう方向を重視してるみたいですし。 作って!> 東芝の中の人!
開封実況やベンチマーク的スペックのチェックもおもしろいとは思うのですが、そういうのはそれがお得意なレビューアーの方にお任せするとして、また、一点を深く掘り下げて書き上げる技量もないので、リアルな暮らしの中でのツールとしてどうかなという視点で書かせていただきました。そんなスタンスが今後のレビューアー選考の基準にかなうかわかりませんが。
magicbroomさん
2013/07/08
それにしてもこの機種いいですね~。
アンドロイドにしろiOSにしろタブレットはOS的にいろいろ不満があるのですが、Windowsが動いているというのがなんとも魅力的です。
ちばとどさん
2013/07/08
V713は、おおむね評判がいいし、わたしもそう思います。
お値段も、それなりによろしいのですけれど。
Windowsは、多くの人に馴染みがありますし、困ったら誰かに聞けばなんとかなりそうですものね。
yuiさん
2013/08/09
ちばとどさん
2013/08/09
好意的に引用してもらっているので、ちょっと光栄な気分です。
ただ、引用元にご連絡がないのは、いかがなものかなぁ。
zigsow事務局に聞いてみようかな。あと、IT Life hackにも。
ちばとどさん
2013/08/23
http://itlifehack.jp/archives/7990450.html
aoidiskさん
2016/07/10
レビュー何度も読み返せば、読み返すほど
いいな~って思っています。
接続部が無骨なのも いい
ちばとどさん
2016/07/10
このレビューは、楽しくて役に立つ!というノリで書いていますが、実は製品もしっかりできていて結構長持ちしています。
Windows 10 では、キーボードと本体を離すとタブレットモードに切り替わるのでさらに使いやすくなりました。
最近ジャンクで同型機を入手し分解してみて、配慮の行き届いた作り込みになるほど重たいだけのことはあると感心いたしました。
残念ながら新品ではもう販売していなくて、中古ですらヤフオクなどであまり見かけなくなりました。
VT712/HやV714なら幾分入手しやすく、たぶんV713とハード的に似た仕様と思われますが、VT712/Hの場合、キーボードではなくてクレードルが付くようです。
ジャンク同型機は復旧復活を画策中です♪