レビューメディア「ジグソー」

東芝のウルトラブックを使ってみました。高速SSD内蔵のノートPCは撮影現場で大活躍。

       ウルトラブック 体験記
「ウルトラブックでテザー撮影を実験してみました。」

 今回、撮影で使用したウルトラブック東芝の「 dynabook KIRA V832 」である。
ウルトラブックの中には当然僕の大好きなSSDが入っているのでとても楽しみなマシンの1つなのです。軽くてコンパクトでありとても軽快にPCを楽しめるのは確実だ。
これだけ軽くて高速で処理出来るウルトラブックを撮影で使うとどんな感じだろう。
実際にスタジオで使用してみましたのでご報告です。

******今回のレビュー対象製品は発売前の試作機であり、実際に販売される製品とは仕様が異なる場合があります。*******



まずは最初に外見から見てみよう。




このウルトラブックにはCPUは「i5」の「1.8GHz」メモリは「8GB」が最初から搭載されているマシンです。今回のウルトラブックはバッテリーのモチが良くなったらしいので非常に助かる。PCを持ち出して外で使う場合は電源が確保されない時も多々あるのでバッテリーのモチがとても重要となるので長時間使用出来るようになった事は大歓迎です。

ディスプレイは人気のタッチモニターが搭載されている。驚くのはディスプレイ表示ががとても美しく写真を閲覧して見ると更に輝きが増し素晴らしくなる事がわかった。文字を表示してもかなり小さい文字でもしっかりと読む事が出来る。
斜め方向からディスプレイを見てもしっかりと画像を確認出来る。これなら同時に2人で画面を見てても疲れる事は無いだろう。
HDMIも搭載してるので外部モニター等に接続出来るのもとてもありがたい。
これならプロジェクターにも簡単に接続出来る。


そして本体の質感がとても Good!!! 触れるとどことなくクールでもありしっかりとしている。クリエイティブ感が漂うシルバーの筐体にはブラックのキーが並んで独特の高級感がある。キーの隙間から中の基盤とか見えないのもカッコ良い。 後に書くがキータッチは本当に良い感じです。
ウルトラブックは軽いのは当たり前なのですが、この「KIRA」は本体の重さもサイズも絶妙でとても設計からバランスを考えて作られたのかと実感。
正直なところもう少し本体に厚みがありバッテリーある為に確実に重たくてどちらか左右に重心がズレてると考えてた。



写真をよく見てもらうとわかるのですが宙に浮いてます。





実はPCの真ん中あたりの真下にフイルムケース程度のアクリルブロックを1つ置いてバランスを取りながら宙に浮かせてみた。すると見事にセンター付近でバランスが取れる事がわかった。


このウルトラブックKIRAがスゴいのは全体の重量は軽くされており、しかもバランスが絶妙である。おそらく重心はど真ん中に設定されているだろう。スタジオ内ではカメラを右手にPCを左手に持って移動する事があるのだが、この時バランスがズレていると床に落としてしまう危険性もある。しかしこの「KIRA」はバランスがとても良く軽いので何も気にしなくて良いだろう。事務所では片手にコーヒー片手にPCを持って部屋を移動する事があるから便利なのは間違いない。


サイズもカバンに入れて持ち運ぶ事を考えても抜群のジャストフィットな事も判明。サッと入れてスパッと取り出せる。





本体の片側だけが薄くなる形状なのでカバンの中にも入れやすく出す時も重量バランスが良いのでとても出し入れが簡単である事もわかった。
ここまでバランスの良い設計をしてるウルトラブックはここまで使えるデザインになったかと感心。
お客さんの前でもカバンからサッと素早く出して起動させ瞬時に仕事が出来る。これはとてもスマートでもあり大人っぽい。カッコイイクリエイターって感じになるだろう。



A社のタブレットと比較してもこの程度です。
ちょっと横長になってます。
キーボードも付いてるしタブレットと同じようにタッチディスプレイです。
色々と考えると今後はウルトラブックの方が有利ですよね。ウルトラブックの方が重そうに感じるのですが、タブレットの場合画面にキズが付かないようにケースに入れたりします。結果、ウルトラブックと大差ないのですよ。よくよく考えるとウルトラブックの方が大きいのに軽い事に気がつきます。

正直お客様の前でモタモタとPCを出してノンビリと起動するHDDノートや初期型のSSDノートとは全く別次元のウルトラブックが仕上がってる。
デザインも良いわけだし、お客様も興味を持ってくれ色々と話が進むだろう。

実際に電源を入れてみると起動が速い。


電源をONにして数秒でウィンドウズのスタート画面が表示される。ビックリするだろう。購入してすぐの時は色々とOS内部で初期設定を作るのに少しだけ時間がかかるようだが一度設定が出来てしまうとあっという間に起動してしまう。




これがSSDの素晴らしさでもある。起動時間の短縮は幸せ度UPである。ウルトラブックはオモシロいルールが有りスリープからの復帰は7秒以内と規定されている。
その為に最新の技術が盛り込まれているウルトラブックは本当に使っていると毎回気持が良い。高速で動くと待ち時間が短縮されクリエィティブな時にはとても助かる。

Windows8ではすっかりおなじみのタッチモニターも当然使用出来るのも楽しい。
キーやマウスを使用せずにモニターを指でなぞるだけで作業が進む。しかも高速で仕事が処理されてゆくので楽しい時間となるのはモチロンである。
「カーソル」で選択をして「enter」で選択する事も可能。

サウンド
スピーカーシステムはなんと「harman/kardon」である。


あのデザインが独特で音も素晴らしいハーマンのスピーカーが組込まれているのだ!!!
おそらくネットで見たら1度はデザインを見て憧れた事があると思うあのスーパーブランドだ!!! このウルトラブックには本体の底部分に左右に音が出る部分が設置されている。




実際に音を出して聞いてみるとスピーカーの大きさからは想像出来ないダイナミックなサウンドが体験出来る。
ここまで小さくて薄いノートPCにも関わらずここまで高音質に出来るとは驚くのは確実だ。
ボリュームを大きくして音を出しても音割れや本体からのビビリ音も無くとても快適である。最近話題の「バトルフィールド4」のゲームCMを見てるとハッキリ言って怖い。
ゲームサウンド独特の高音部と低音部の心理的にビシビシ伝わり恐怖感まで伝わってくるのだ。ここまで小さいスピーカーから本当に出てるのかと疑問にも思うほどだ。
まじ恐いです・・・。ホラー物の映画は見ないように・・・・。ホントに。
音に関しては全く問題無しと言っても過言ではないだろう。特にネットを見たり動画を見たりする事はとても快適である。モニターが小さいという場合はHDMIのポートもあるので外部出力も簡単に出来る。ここまで仕上りの良いウルトラブックは1台所持してても良いだろう。





キータッチも絶妙!!!
変にカチャカチャと音がしないので高級感がある。安いキーだとどうしてもプラスチックの安い音が出てしまうのだがこのウルトラブックはシットリとした感じで打ち込める。



コレであれば移動中の車内やお洒落なCafeでも周 りの人に迷惑をかけないだろう。
そして暗闇ではフワッとキーが光るのもカッコイイ。



キーの下に優しい照明が組込まれておりしっかりとキーを認識出来る。
フワリとゆっくりと明るくなるのも何処と無くステキな高級感がある。



ウルトラブックのデザインと雰囲気は本当に大人っぽくクールな感じでセンスの良い大人が持ち歩くと最高な相棒となるであろう。

外観の話はこれくらいにしてそろそろ本題のスタジオ撮影!!

一眼レフカメラからデータを取り込む性能はどんな感じでしょう。
私達、写真家はスタジオやロケ先で撮影データをデザイナーさんと2人で確認しながら作業が進む事も多々あるので、今回はニコンの一眼レフカメラ「D800」をUSB3.0ケーブルを使用してウルトラブックと接続して撮影してみました。
ニコンのD800はUSB3.0の接続端子が組み込まれているので今回のウルトラブックとのテストには最良なはずである。
ウルトラブックのKIRAにはUSB3.0端子が3個あるのでとても便利。基本的にカメラと接続中はアプリを起動してるのでUSBケーブルを抜く事が出来無い状態なのでUSB3.0が3個もある事はとても幸せ度が高い。USB3.0のポートは左に2、右に1接続部分が作られている。




少し余談ですが USB3.0は2.0よりも10倍近く高速でデータを転送する事が出来ます。USB2.0は480Mbit/s程度でしたがUSB3.0になると5Gbit/sなのである。スーパースピードUSBなのである。カメラの画素数が多くなると1枚当たりのデータ量もどんどん大きくなります。


このニコンのD800は3600万画素オーバーでありRAWで撮影すると1枚あたり44MBです。
RAW DATAとJPGのダブル記録方式だと48MB程度までふくれあがる。

大きくて重たいデータを作り出す一眼レフカメラD800のデータを連続的にシャッターを切るテストをしてみました。


USB3.0を使用出来る一眼レフカメラとウルトラブックKIRAを接続

1枚44MBのRAWデータがドンドン取り込まれウルトラブックのSSDに保存される事がわかる。
ここまで高速で重たいデータを軽々と保存してしまうとは正直驚いてる。
カメラのRAWデーターにもかかわらず高速で転送されSSDに記録。そしてディスプレイにデータの重たさを何も感じさせずにドンドン表示してしまうのだ。。。




これはホントにスゴい!!!! 感激です。 ほんと凄いスピードで処理されます。



人物撮影時も本当に便利。
D800の44MBをスイスイと記録してしまう。


ここまでストレス無く作業出来るのには本当に驚いた。


HDDのパソコンは使えないですよ〜。 SSD搭載ウルトラブックが本当に便利!!


内蔵SSDで1000枚から3000枚程度は記録出来るがOSやアプリを入れているので実際には2000枚程度までが実用域と考えられる。
2000枚撮ったらその後はどうする??

外付けのHDDにコピーしますか?? それともDVDに記録??
さてどうしようとお困りの人にコッソリとお知らせ。

SSDにはSSDですよっ。 それはこれ。


SSDは何個持ってても便利ですよね。



このパーツを使用するのです。


本体のウルトラブック KIRAの内蔵SSDからUSB3.0を使用してデータを外付けのSSDに移動してしまおう。
データを移動する時の方法も驚くほど簡単である。


ケーブルを差し込んで保存先を外付けのSSDにデータをドラック&ドロップしてしまえばOK。
あとはコピー時間が表示されPCから外付けのSSDへの作業終了を待つだけである。

その時に表示されたコピー時間を見て本当に驚くだろう。こんなに高速でデータを移動してしまう環境が手に入ると仕事のスピードが増すので時間にも余裕が出来、心ばかり時間のゆとりが出来る。幸せ度高い!!!

コピーが終わったらケーブルを抜いて、今度はデスクトップマシンで画像処理へと進む訳だ。



その時もデスクトップマシンのマザーボードから「S-ATA」のケーブルを出しておくのです。
このコードはショップで800円程度だったはず。
マザーに差し込むケーブルはL型やI型があるので調べて下さいね。

ここまでくるとカメラのメモリーとウルトラブックと外付けSSDにデータが3個体制でバックアップされる事になる。ここまでくるとデーター紛失の心配もかなり減る。

外付けに記録したSSDをいつも画像処理で使用してるデスクトップマシンと接続して電顕をいれwindowsを起動し、画像処理アプリで作業をするのだ。


この時、ポイントなのはデスクトップマシンにデータをコピーしないでいきなり作業開始をする点だろう。時間の短縮にもなるし高速で読み書き出来るSSDの長所をうまく利用するのだ。

驚く事がまだある。実はディスプレイはとてもキレイで驚く
しかも細かい所までハッキリクッキリ見えるので写真のピントがボケてるとか光と影の部分が見やすくなるので写真を見るにはとても気持が良い。
自分で撮った写真が更に美しくなる。
それと今回のウルトラブックはディスプレイを正面から見ても斜め横から見てもそれほど違和感はない。思いっきり横から見ると少しイエローかぶりが出るが、実際この角度でディスプレイを見ながら作業する事は無いので問題無し。

美しいディスプレイ表示 正面から見てると本当にキレイで驚く。


ここまでおもいっきり斜めから見て、やっと色が崩れる。

ファン
熱対策のファンは思っている以上に音を立てて回転する。

ファンは本体の裏に1個あり台風イラストの様な穴があいている。
PCが熱くなり始めると当然のように音を出しながら冷やす作業を自動的に開始する。



次は少しウルトラブックに対して意地悪をしてみた。
なんと、D800とD3sのカメラを2台接続して同時にデータを取り込むのである。


1台シャッターを押すともう1台も同時撮影する時のコードです。

必要なアプリはニコンカメラコントロールとアドビのライトルームです。
ニコンのアプリケーションにある「ニコンカメラコントロールプロ2」にはD800を設定し「ライトルーム」にはD3sを設定してフォルダーに記録せよの設定を組んでみた。
最近のライトルームもテザー撮影が出来るようになったのでPCとカメラをケーブルで接続してデータ転送が可能になったのでとても便利である

さてウルトラブックにUSBでカメラと2台接続させ認識させた。
そして撮影開始!!
D800を連続撮影&D3sを連続撮影開始してみた。

2台の撮影データがウルトラブックに転送される!!! しかも重たいデータ!!!

するとどうだろう、驚く事にウルトラブックは何事も無かったかのようにスイスイとデータをSSDに記録してしまう。
ここまで高速で重たいデータを記録してしまうとは正直驚いた。しかもディスプレイがとてもキレイで驚く。料理やモデルを撮影するときは役に立ちそうです。

写真や動画撮影等ではカメラの画素数が大きくて巨大なデータを書き出しながら作業が進むのでGB単位でもスイスイ動くウルトラブックは確実に撮影現場で使われるだろう。

今まではストレージ等を持ち歩いてデータのバックアップ等を数分かけて行っていたが今回使用したウルトラブックがあれば撮影現場での作業はとても快適で高速になるのは間違いない。
 今後の撮影は随時クラウドにデータをUPしながらも可能なはずなので、高速で記録できる事はとても期待出来る環境となるはず。今後のネットワークの環境も楽しみが増えた。


そして今回のテストでわかったが初期のウルトラブックよりも更に手を加え改良され進化してるのが伝わってくる。最初の頃はどことなくギコチナイ仕上りで、動きもぎくしゃくしてた。
キータッチやパッドの動きもイマイチで残念な事が多かった。
しかし今回はとても仕上りが良い!! 本当に素晴らしい時代が始まった。
今思うと私が数十年前に触れてい
たPCマシンと比べたら本当に軽量コンパクト化なりあるいみ気軽に持ち歩けるスーパーコンピューターである。

そして私達写真家の撮影スタジオ環境も大幅に変化する事となるだろうと予感させた。
カメラバックの中にはウルトラブックが1台入り現場ではとことんまで撮り、メモリーが無くなるまで撮影が出来そうだ。ウルトラブックの中に入るSSDの容量がさらに大きくなってくれたら嬉しい限りだ。

今回触れる機会が出来たウルトラブックは本当に便利!!
触れる機会を作って下さった事に感謝したい。

******今回のレビュー対象製品は発売前の試作機であり、
実際に販売される製品とは仕様が異なる場合があるそうです




コメント (26)

  • manya嫁さん

    2013/04/18

    レビューお疲れさまでした。素敵なお写真の数々に癒されました。
    本当にキレイなUltrabookで一気に欲しくなってしまいました。
    エッジの丸みやロゴのさりげなさがまた素敵な1台ですね。
  • いきものがかりさん

    2013/04/18

    ずーっと見ていたくなる美しい写真です。
    もったいないので、東芝の広報さんに、そのまま使って欲しい気がします。
  • ZRTさん

    2013/04/18

    ウルトラブックをテザー撮影に使うのも凄いですが、
    SSDをデータ移動のメディアに使っているところも凄い! 
    しかも筐体から出たコードでぶら下がってるなんてw
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