前回に引き続き、TopGun Reviewに選出いただき、ありがとうございます。Zigsow様、intel様に深く御礼申し上げます。
ある日、Zigsow事務局のお姉ちゃんから、
「i7-3770Kレビューの依頼のメッセージを送ったのですが(以下略)」
とのお電話を頂き、レビュアーに選出された事を知りました。
i5に引き続きi7もお願いするかもね、的な事をどこかで見た記憶があったのですが、私自身がi5のレビューを読み返したく無い(笑)内容なのに、選出して頂けるとは…事務局のチャレンジ精神に感服致します。
開封の儀
レビュー内容
・オーバークロック(以下OC)初心者がリテールでどれくらいできるか挑戦!
・友達にi7-3770K(ハイエンド)の素晴らしさを実感させる
レビューレシピ
①OCCT(ver4.3.2)によるストレステスト
②ベンチマーク測定
③友人にゲームを実際にプレイしてもらう
前回と同じく友人のパソコンに組み込み、反応を見るという実験で、i5-3570Kとの比較がメインになっております。
マシンデータ
OS:Windows7 64bit Home Premium
マザーボード:Asrock Z77 pro3
HDD:不明
SSD:AS510S3-120GM-C(ISRT最速設定)
ビデオカード:Palit NE5X56T01102-1140F(GTX560ti 1GB)
ケース:GIGABYTE GZ-G1SGS
電源:DLT GPS-750AB A F42(750W,2.2,APFC,wJPcd,rev.01)
メモリ:ADATA AX3U1600GC4G9-2G (4GB×2枚)
① OCCTによる負荷テスト
設定&条件
バラック状態、リテールファン、室温は20℃くらいです
ARCTICCOOLING MX-4/4g 送料込みで約1,000円
CPU:OCCTを実行しました
OC設定はUEFIで以下の様にプリセットがあるのでこれを使用しました
M/B Asrock Z77 pro3 電圧はAuto設定
薄すぎず、厚すぎ無い程度に上手く塗れたと思う
結果
前回満足にOCできなかったので、まずはi5-3570Kを再計測しました
i5-3570K OC無 Vcore電圧 1.085V
リテールは静かで非常に良いのですが、やはりその分冷えないですね。
CPUをフルに稼働させる事は友達の使用環境上無いとは思うのですが、心配になる温度だと感じました。にしても、熱すぎでは無いでしょうか?(笑)
i5-3570K OC 4.0GHz Vcore電圧 1.154V
i5さんの悲鳴が聞こえてきそうです。
個人的には70℃超えは黄色信号、80℃超えは赤信号と判断しているので、おもいきっりアウトですね。
OC4.2GHzは確実にOCCTが止まると判断したので測定は断念しました。
次はi7-3770Kの測定結果です
i7-3770K OC無 Vcore電圧 1.025V
誤差の範囲なのか、i5と比較して通常状態はこちらが若干温度が低いです。しかし、これでも若干高めな印象なのは否めません。
i7-3770K OC 4.0GHz Vcore電圧 1.075V
意外にもi5-3570K OC4.0GHzより温度は低い結果となりました。しかしこれでも…(以下略)。
i7-3770K OC 4.2GHz Vcore電圧 1.088V
Autoの電圧は結構いい加減という事なのでしょうか。4.0GHzはもっと電圧を抑えても実現できそうですね。
i7-3770K OC 4.4GHz 完走できず
いきなり跳ね上がりましたね。電圧の数値はデータがどっかにいってしまったので不明なのですが、開始2、3分で強制ストップを食らいました。
感想
・カジュアルユーザーにも優しいが…
多分どのマザーボードでもBiosやUEFIからのOCは、今回のようなプリセットがついているので気軽にOCが可能です。しかし、ストレステストの条件や設定、OCが安定する判断材料、というのは経験値が無いと難しい物なんだと感じました。
・リテールからの卒業
OCすると熱くなるのは当然なのですが、通常状態でも発熱が気になりました。電圧は特に問題無いと思うので、ivyが熱いのか、リテールが冷えないのか…。大人しく、Zigsowレビューで人気のあるクーラーを買いましょう(笑)。
・新しい事への挑戦
探求心が満たされる喜びというのを再認識する事ができました。次は電圧をマニュアル設定、グラフで推移を調べる、長時間の負荷テスト等、考え付くことを色々やってみたいですね。
② ベンチマーク測定
設定・条件
・ビデオカードはPalit NE5X56T01102-1140F(GTX560ti 1GB)
・GEFORCE R304 DRIVER ver 306.97
・NVIDIAコントロールパネル設定は初期設定
前回測定したデータがあるのですが、nvidiaのドライバのバージョンが上がっており、スコアに大きく変動があった為、再測定しました。
使用ソフト
・ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版
結果
感想
・スコアに差がでて一安心
PSO2とFF14のHigh以外は多少なりともスコアの上昇が見受けられます(LostPlanetDX11も誤差の範囲内かも)。ある程度は予想していたのですが、上昇率としてはこんなもんでしょう。
・OCするとHigh設定が上昇
i5を4.0GHzにOCすると、i7を超えるスコアを計測する事ができました。ちなみに、FF14ベンチ以外も計測したのですが数値は誤差の範囲内でしたので割愛させて頂きます。
・ベンチは所詮ベンチ
スコアが上昇するのは嬉しいし、性能がアップしたという事が数値で明確に判断できます。が、スコア以上に「比較して動きが良くなった」だとか「ロードが早くなった」といった体感の方がi7の凄さも分りやすいはず・・・、と意気込み、前回のレビューでも体験してもらったが、反応が薄かったというトラウマを抱えながら、再度チャレンジしました
③ 友人にゲームを実際にプレイしてもらう
設定・条件
・i5とi7を使用する。だが、どちらを使用しているのか教えない
・CPU以外はこれまでと同じ仕様
・Left 4 Dead 2(以下L4D2)、BattleField 3(以下BF3)、The Elder Scrolls V Skyrim(以下TES)を最初から15分程度プレイ
・L4D2は既に200時間ほど、BF3とTESは初プレイ
・映像品質はプリセットの高(High)を使用
レポート&友人感想
L4D2
・何か滑らかになった
・ゾンビが大量に沸くところで少しは処理落ちしてたのに、ほとんど無い
嬉しい報告なのですが、実はGeforceのドライバを最新(306.97)に変更して初めてプレイだったのです。i5&i7とも同じ感想だったのでcpuの差は体感差は無いみたいです…残念!
BF3
・i5よりi7の方が少しかくつきが無くなった気がする
・視点移動させた時が少し滑らかな気がする
両方とも「気がする」です(笑)。視点移動に関しては、どこかの雑誌にも同じような事がかかれてた気がするので、もしかしたら人によっては違いが感じられるのかもしれませんね。
TES
・違いが感じられない
ノーコメント(笑)
総評(2012/11/11 現在)
・ゲームに関しては、i5-3570Kの方がコストパフォーマンスが高い
実は、TESとBF3は4gamerさんのレギュレーション設定(ver12.2)に基づきFPSを計測しました。が、CPUの違いは誤差の範囲内という結果に収まってしまいましたので、友人のプレイした感覚は間違ってないのでしょう。
・i7という最新ブランド
友人はパソコンに関する知識は乏しいので、i7とi5を掻い摘んで説明したところ、「ハイエンドのパーツを組み込んでいる事が良い」みたいな感じに見受けられたので、換装できた事に大変喜んでいました。
i5かi7どちらか選ぶなら(ゲーム用途)
・差額でIRSTを使用できるSSDを買った方が良し
i5とi7の販売価格の差額が5,000円程度なので、もしSSDやIRSTを利用していない方でしたら、こちらをお勧めします。ゲームのロード時間ももちろん早いですが、通常の起動の速さはもう普通のHDDには戻れなくなるでしょう。
・GTX5xxなら660Ti、670、680に買い替える貯金をしよう
友人がプレイ検証時の日にGTX670を購入しました。GTX560tiでしたので、BF3の最高設定、TESのウルトラ設定で全く処理落ちしていないところがテストの中で一番感動していたと思います(笑)
前回レビューのトラウマが再発症しそうな結果となりましたが、いかがだったでしょうか。レビュー内容自体(友人を驚かせる)に無理があったのは重々承知の上で、1stレビューの時から、「どうせ選出されないだろう」と思ってたら、2ndにまで選ばれてしまい、もっと内容を考えて決めれば良かったと後悔しています。ですが、今回貴重な経験をさせていただいた事を無駄にせず、これからのレビューに役立ていきたいと思います。
最後まで見ていただきありがとうございました!
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