今回、ASUS Pad TF300T TF300-BL32Dのレビューをする機会をいただきました。
ASUS製品(マザーボードやノートパソコン(UL20A)など)、コストパフォーマンスの高い
製品を実際に使用していた経験から、個人的にASUSには海外メーカーの中でも良い
イメージを持っているので、今回の製品にもかなり期待しています。
では、早速始めたいと思います。
★★ まずは、主要スペックの確認から・・・。
● OS
ASUSの製品ページでは、「AndroidTM 3.2.1」となっていますが、
サイトにリンクしている「ASUS Pad/Eee Pad 2012年夏 総合カタログ
(PDF)」では、実際のバージョンである「4.0.3」となっています。
● ディスプレイ
10.1型 LEDバックライト 1,280×800ドット(WXGA)IPS液晶
この部分では、上位機種に若干劣りますが、ディスプレイサイズと
解像度の関係は無理がなく、10インチのネットブックに多い
1,024ドットのディスプレイに比べると、WEBブラウジングにも快適な
環境です。
● CPU
NVIDIA Tegra3 モバイル プロセッサ
ここ良いですね。タブレットにクアッドコアCPU。動作の軽快感と将来性を感じます。
実際にWebブラウジングなどを行ってみると、引っかかりもほとんどないスムーズな
操作感が味わえます。
● バッテリー駆動時間
タブレット+モバイルキーボードドック:約15時間
タブレット単体:約10時間
ここは素晴らしい!
タブレット単体で、1日の外出をカバーできるスペックですね。
今までのところ、外出時にバッテリーを心配することは
一度もありませんでした。
● 質量
タブレット単体:635 g(実測 640g)
タブレット+モバイルキーボードドック時:1.1kg(実測 1.163kg)
この部分ははっきり言って微妙です。タブレット単体でもあと100gほど
軽かったら、かなり印象は変わるでしょう。
タブレット+モバイルキーボードドック時の約1.1kgは、所有している
12インチモバイルPC(1.067kg)より重いのです。
重量が変わらず、バッテリーでの長時間駆動が必要ないのであれば、私は
機能的に制約の少ないWindowsPCを持ち出します。
この機種に限らず、タブレットにキーボードドックを装着できるものは
重量バランスの関係でドック側にウエイトを持たせる必要があり、
なかなか難しいようですね。
ただ、ドック時はドック内蔵のバッテリーにより、圧倒的な駆動時間を
得ることにもつながっているので、デメリットだけではないですが。
ここはまだ改善の余地ありそうですね。
★★ 開封します!
手持ちノートPCと比較
まずは13インチノートと。
12インチノートとの比較。
7インチタブレットとの比較。
★★ セットアップ
ドッキングして充電開始します。
Wi-FiはモバイルWiMAXルーターと、無線ブロードバンドルーターに接続してみましたが
どちらもすんなりOK。(WPA2)
こちらはWPSで接続
こちらは暗号化キーをキーボードから入力。
ここで、さっそくキーボードのありがたさを実感。
桁数の多い暗号化キーを、スクリーンキーボードから打つのはキーボード派の自分には
気が重くなるところですが、リアルのキーボードは本当に打ちやすい!
やはり横画面時の1,280ドットは余裕ありますね。
★★ いろいろ接続してみました。
まずはマウスから。
Bluetoothのこれからつないでみます。
ちゃんと正しいデバイス名で認識しましたが、どうしても画面上にマウスカーソルが現れません。
いろいろとトライしてみましたが、だめでした。
次はワイヤレスのこれ。
キーボードドックにあるUSBコネクタにレシーバーを差し込むと・・・、
すぐに画面にマウスカーソルが現れ、そのまま操作可能に。
拍子抜けするぐらい簡単でした。
有線マウス。
当然のようにすぐ認識。上のマウスと同様、ホイールもちゃんと動作します。
キーボード&マウスで使っていると、OSがアンドロイドであることを忘れる使用感ですね。
やはりおすすめはワイヤレスマウス。
タッチパットはホットキーで簡単に無効にできるので、本当に使い心地がよくなります。
ワンセグチューナーも。
まずはアプリをダウンロード・インストール。
キーボードドックのおかげで、スタンドなしで好みの角度に調節できるので
非常に快適に視聴できます。
またここで驚いたのがサイズ感を超えた「音の良さ」。モノラルにもかかわらず、
かなり自然な鳴りかたです。個人的にはこれでステレオスピーカー内蔵なら、
オーディオプレーヤー代わりに鳴らしておきたいと感じるレベルです。
★★ アウトドアに持ち出してみました。
今回、このタブレットをアウトドアに持ち出して、いろいろと楽しんでみました。
アウトカメラ(800万画素)で撮影。リンク先はリサイズなしです。
まずキャンプ場に持って行ったのですが、事前リサーチでは微妙だったネットが
見事に圏外だったため、思ったような楽しみ方をすべて試すことはできませんでした。
ただ、写真を撮ってみんなで見たり、ゲームをしたり、事前保存しておいた
アウトドア料理のレシピを見たりと、もちろんかなり活躍してくれました。
次に大阪市内の野鳥園へ。ここならネットも・・・。
はばたきの丘で野鳥園のサイトをチェックして、マップを表示してみました。
ターゲットを写真で調べます。
今回は発熱のため連れていけませんでしたが、子供を連れて行ったら、かなり楽しく
野鳥観察できたと思います。
大きな画面を持ち運べるので、歩きながら現在位置や鳥の写真を確認するのは
非常に便利でした。実際、帰り際に駐車場の方向が分からず、マップが役立ちました。
アウトドア持ち出し全般で感じたことですが、日よけのない場所では映り込みが激しく、
角度によっては画面が全く見えません。これにはかなり苦労しました。
ノングレアタイプの保護シートなどを使用すれば、改善するかもしれません。
また、本体保護と持ちやすさのためには、タブレット状態で取り付けるカバー(ケース)は、
やはりあったほうがいいですね。
★★ 最後に
この製品 ASUS Pad TF300T TF300-BL32Dは、キーボードの利便性とタブレットの軽快さを
どちらも味わえる、欲張りなアイテムですね。
この製品の良さを味わうには、2つの状態の使い分けがキーだと思います。
ドッキング状態では、マウスも使用することができ、SDカードもそのまま刺さるので
アプリのインストールや各種の設定・SDのデジカメ写真チェックなどが快適にできます。
また、スタンドなしで自立するので、ワンセグ視聴や長い駆動時間を活かして、デジタル
フォトフレーム的にも使えるでしょう。
なといっても、スクリーンキーボードでの長文入力は想像したくないです。
持ち運ぶ際は、タブレット単体で軽さ・持ちやすさのメリットを味わいましょう。
マップアプリやブラウザ・メーラーなどタブレット使いの定番ですが、高いCPUパワーや
長い駆動時間・綺麗な液晶画面で、よりハイレベルな次元で楽しめる仕上がりになっています。
※9/27 追記
タブレット状態での使い勝手向上のため、ケースを買いました。
2つの状態の使い分けがさらに快適になりました。
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