レビューメディア「ジグソー」

素材の豊富さに脱帽

■ 観からしてソフトウェアを手に入れたという感じがする

 

 

自然な書き味だったり、パワフルなパフォーマンスと豪語する。

最近はPixiv等やオタク文化の急激成長のかいもあり

圧倒的にイラストレーターというビジネスやら趣味やら文化が確立された。

 

 

 

何より裏面から見てワクワクする。

今まで使ってきたソフトでSAIは使ってきたが

SAIはこういったパッケージは存在しないので、あまり所有感は満たされなかった。

 

 

だが実際に高級感あるソフトを手に持ち、ドライバをインストールしただけで

「やらなければ」という闘争心に狩られる。

だが、気軽に~♪ みたいな気持ちを持ってはいけない

「戦う!」という意識に囚われてしまうようになった…。

 

開封する楽しさは是非、手にとって楽しんでいただきたい。

中には説明書やちょっとした指南書も入っている。

CLIP STUDIOはCOMIC STUDIOよりパッケージが幾文か軽い。

インストールディスク。これはWindowsとMacでディスクが分かれている。

 

何より大きいことはMac対応だということ

つまり

これでも使用可能。BootCampでWindows7も入れているからさして影響は出ないとはいえ

とりあえずCLIP STUDIOをMacメインで試してみたいと思う。

 

 

インストールに関しては、お手持ちのDVDドライブから可能。

 

はてさて、無事にインストールも完了したのだがどれ程までに使い勝手がいいのか

SAI等とも比較していこう。

 

 

 

 

 

 

■ 作性はSAIと似た印象。

基本的に作業パレットはウインドウ固定の様で

たたむことは出来る。

 

レイヤー辺りもかなりシンプルで

軽くお絵かきするレベルであれば何一つストレスは感じない。

 

SAIの動作に慣れているユーザーから考えれば意外と違和感なく移行できるかも。

 

手ぶれ補正やカラーパレット、線の太さの設定もかなり充実している。

ナビゲーターやレイヤーパネルもかなり充実しており

ひと通りのイラストは何も考えずスラスラ行える。

また、キャンバス上の絵をすべて消したい時は「Delete」を押せば消えるので

キャンバス上の絵を削除するキー割り当てに特に迷わなくていいのは素晴らしい。

 

 

ペンの設定だけでここまで楽しめるのは良い感じ。

もちろん筆圧対応のペンタブレットを使えば筆圧利用で繊細なお絵かきが出来る。

私は下絵もデジタルから行うタイプなので

最初からいろいろなキャンバス設定が豊富なこのソフトは高評価だ。

そして書き味もSAIと似た感じにも出来るし、好みの書き味に設定できる。

 

 

特に何も考えずパッパッと絵をかけるのはいい。

まぁ基本は「簡単」だということだ。

 

 

 

 

 

 

■ 材0のSAIに比べ、素材が無限大

 

 

素材の豊富さはSAIと比べ物にならないぐらい搭載されており

絵を書く上でどんな世界観にするのか迷うことが多い中

適当に素材を配置してそれに併せて絵を作り上げて行ったり

背景を素材でごまかす等の暴挙も容易にできるのはすごい助かる。

 

 

また便利なのが3D機能。

 

 

なんと、3Dキャラクターや背景を設置して

それでイラスト制作なり場面作成が可能という神仕様

3Dモデルでトレースしても、誰にもバレないぜ(ゲフンゲフン

 

 

3D背景やらプリセットの3Dおにゃのこを配置して

さっさと漫画のシーンを作成するということだって出来る。

 

ようは、ただのイラストソフトではない。

 

時代は「3D」なのだ。

ようやく私は3Dの素晴らしさを知った。ようやく私は時代に追いつくことができたのだ。

 

ただ単調に絵を描いていても飽きるので

どこで何を作るのか楽しめるのはすごくいい。

かなりいろいろなことができて、素材が豊富

アマからプロまで楽しめる機能の豊富さはもはや脱帽。

 

これで何でも出来るってのは素晴らしい以外言えない。

 

 

 

 

 

 

 

■ 能は素晴らしいが恩恵を受けるにはマシンスペックが必要

 

とにかく機能はSAIを大きく上回り

中の素材の豊富さも圧倒的に差があるCLIP STUDIOだが

 

やはり快適なイラストレーションを実現するためにはマシンスペックが必要だ。

 

ここでMac Miniの性能やウルトラブックでいろいろ試してみたが

ノートパソコン程度の性能では限界がいろいろ見えてきた。

 

まず、高解像度で多重レイヤによるお絵かき。

このソフトは基本的にはメモリを食わないのだが

多重レイヤーになるに連れメモリを食うようになる。

またたくさんのエフェクトや、トレースや定規やグラデーションなどを使うと

ノートパソコンの2GBや4GBでは辛くなってくる。

 

単純なお絵かきレベルなら問題なしだが

本格的な高度なイラストを行うならメモリ増設は必須。

また、SSDなどを採用した製品を使うことをおすすめする。

 

 

 

次に3D機能。

これもまた、メモリ食いにのみならず、GPU、CPU食いのエゲツナイやつだ。

Mac Miniで内蔵グラフィックモデルを使用している故

ノートパソコンレベルである故、3Dを表示させるとすごくカクカクしてしまう。

CPUやGPUにやや限界が来てしまっているようだ。

現行である程度楽しむためにはデスクトップPCや拡張グラフィックモデルのノーパソ推奨か

より快適な3Dイラストレーションを求めるなら

 

CPUはCore i3 2100以上

GPUはGT 640レベル(本製品はNVIDIAのGPUを推奨とのこと)

メモリは8GB以上

ぐらいは付けておいたほうが無難だろう。

場合によってはこれでも重くなったりする可能性も出てくる。

 

とにかくまぁノートパソコンで本格的イラストは厳しいだろう。

 

 

 

 

 

■ 業スペースはFULL HD以上は欲しい

 

 

とにかく、作業スペースが重要で

ノートパソコンのHDレベルのスペースではとてもではないが

作業効率も悪くストレスが溜まった。

これまでデスクトップでイラストを行なってきたユーザーにとっては

わざわざノートパソコンにまで性能を落としてどこでも作業できるという利点のみを

追求するのはやや限界があるか…と思った。

ウルトラブックを推奨するのはいいことだが、解像度が低い液晶での作業は

いくらいいソフトやハードウェアやデバイスを得ても本末転倒だ。

もしノートパソコンで作業を行うユーザーがいるなら、外付けディスプレイぐらいは

持っていたほうが確実に作業効率が変わるだろう。

 

 

 

 

 

 

■ 評としてはこのソフトに不満は無い。

 

何より定価で1万をきるソフトでありながらここまで充実した機能は無いと言いたい。

完全にSAIと同等の機能性を持ちながら、簡単な操作性

そしてSAIを完全に食いちぎる素材の豊富さ

挙句の果てには3D機能や、定規、そしてSAIにはない

文字入れやグラデーション機能…

おそらく「フォトショップ」も食う存在ではないだろうか?

 

ただ言うまでもないが、様々な機能を使いこなすにはハードも視野に入れよう。

 

 

CLIP STUDIO PAINT PROを使いこなす前提なら

情弱に店の店員に薦められるがまま

内蔵グラフィックCeleronのノートパソコンを購入したり

内蔵グラフィックのPentium一体型とかそういうマシンは

「本当におすすめ出来ない」

 

せめてCoreシリーズを採用したノートパソコンこれに尽きる

低価格ノートは一般使用ならすごく魅力的だがイラストレーター視点からは微妙だ。

 

推奨は、グラフィックカード増設が容易なデスクトップパソコン

BTOでも自作でもメーカーでもなんでもいい。そういったマシンを介し

解像度の大きいモニターを使用すればとてつもない快適なイラストを実現できるだろう。

 


CLIP STUDIO PAINT PROのレビューを完了させました。

MacでもWindowsでもほとんど差がなく使えたのは大きいです。

ただし、Mac ProやiMacを持っているなら別ですが

Mac Miniではやや非力でした。

 


■ レビュー関連リンク

31人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • リーダーさん

    2012/09/23

    レビューお疲れ様です(^^

    これ、マジでCPUとGPUとメモリ必要ですよね。
    ちょっと仕事関係で、A4サイズの印刷用モノクロの版下もどきを作ったんですが
    たかだか600dpi だというのにカックカクです・・・
    (i7-920&24GBメモリ&GTX470)
  • 退会したユーザーさん

    2012/09/23

    そうですね高解像度の作品だととても重くなりますね。
    あくまでもWEB向けのイラストを行う前提であれば
    ある程度ロースペックでも制作可能です。

    ただし3Dはそれなりに性能が必要ぽいです。
    やはり最新ゲーム会社が開発しているわけではないので
    3Dもそこまで最適化されているわけではないようですし

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ほかのユーザーのレビュー

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから