レビューメディア「ジグソー」

MicroATXとはなんだったのか…そう感じさせる圧倒的作り

 

このたびはプレミアムレビューを行いたいと思います。よろしければ御覧ください

Zigsow関係者及び、Shuttle様、選出いただきありがとうございます。
これはベアボーンでのレビューという形で
自作PCパーツを主にレビューしてきた私にとって
「半完成品」をレビューするのは初めてであります。
ワクワクと緊張を共に感じながら、如何に快適であるかをレビューしていきたいと思います。

 

 

■開封■

送られてきた箱は、こういった感じでプチプチに包まれて

シンプルイズベスト

 

元箱はシンプルでホワイトベーシック。メーカーPCとも思えず
ましてや、Macのように凝ったデザインをした感じでもない外見。
だからといってバルク製品といった手抜き梱包というわけでは無いあたり凄く好印象。

 

お手紙が入ってました。

 

2.5インチ変換アダプタ。これにSSDをつけて内蔵します。

これがないとSSDが内蔵出来ないのが辛いところ。純正以外でも

もちろん使えますよ。

その他付属品

 

■外見■

 


キューブ状のデザインであり、奥行きが長い印象。
その代わり、高さと幅が短めという形で、Mini-ITXを彷彿とさせるデザインをしている感じがする。
ただ、このベアボーンはただMini-ITXを採用しているのではない。
なんとも言えない独自規格のオリジナルマザーボードを採用しているのだ。
これが、このPC全体のどういった影響をおよぼすのかレビューしたい。

話は戻るが、デザイン…
ピアノブラックや、ノングレアのデザインではなく、カーボンブラックといったらいいのか
テカらない金属がなんとも言えない。嫌いじゃない。
個人的にはHPのあのテカテカしたデスクトップデザインが好みではあるが
こういった高級感を感じる塗装を施したケースというのも悪くない。
また、ロゴ等の強調もなく、ドライブベイをカバーで隠すあたり
非常にシンプルでかっこいいケースに見える。
だが、欠点といえば、5インチベイは、ODDベイオンリーなところで
DVDドライブやブルーレイドライブを内蔵するか、クラウドでハードディスクを内蔵するしか出来ない

なので、ドライブベイの引き出しとか、ファンコントローラーを内蔵とか…出来ない。
だがしかし。考えてみて欲しい。ファンコンはいらない。

逆に考えれば、ドライブベイを隠せるのはいいんじゃないだろうか。
LG製品のドライブとか安い製品のドライブはどうしてもロゴが目立ってカッコ悪いと思っている方や
ドライブのベゼルのデザインが好みじゃない方にとってはこれは嬉しいだろうし。

また、下段もプッシュドアがあり、それを開けると3・5インチベイが隠れている。
そこにSSDやHDDを収納するのもアリ、また、カードリーダー等のデバイスを収納するのもいいんじゃないだろうか。

で、一番下のプッシュドアを開けるとUSBが隠れている。
USBは、2.0と3.0が「それぞれ2つずつ」また、オーディオジャック内蔵。
このUSBが4つというのは非常に助かる…が、個人的にはもう少し奥行きがあればよかったと思った。
最近は無線マウスの受信機が小型になっており、2cmを切る短さが魅力なんだが、
デスクトップユーザーなら分かると思うが、無線子機をフロントパネルに付けると
いろいろ干渉して、反応が悪くなることが多い。
なので、どうしてもハブ経由で接続したり、延長ケーブルでマウス付近まで伸ばしたりすることになる。
だが、全面のUSBにつなげればそういった干渉が少ないので、そこに接続できたら万々歳なのだ。
奥行きがややあっても大して不便にはならないと思うので、今後新製品が出るならば、プッシュドア採用のケースには
奥行きをもう少しとってもらえると最高だなぁと思った。

とはいえiPhoneの接続やデジカメの接続などには非常に重宝するだろう。

 

 

■拡張性■


このPCの拡張性は、Mini-ITX以上、MicroATX以下といった感じだ。
メモリスロットは4つで、いずれも通常のデスクトップタイプ。
また、PCI-Expressはx16とx4を搭載。それぞれ隣接しており
2スロット占有のビデオカード使用の場合、下のスロットは使うことが出来ない。
PCIは非内蔵。なので旧型のビデオキャプチャーやサウンドカード等の拡張は不可。
SATAはSATA6Gが2ポート、SATA3Gが2ポート
SSDx2でRAIDをして、HDD1台、ODDが1台という構成もやり方しだいでは不可能ではない。
チップセットはまぁ見なくてもわかるが、Z77なので、オーバークロックや、各種様々なIvy-Bridge世代の機能を
惜しげなく使用することが出来る。


また、Mini-PCI-Eを2つ内蔵しているので、やり方次第では(知識が高めの方)Wi-Fiを内蔵したり
様々な拡張の可能性を残している面白い製品。
特にMicroATXでは上位クラスの製品でしか、MiniPCIeは内蔵していないので
それを視野に入れている方にとってはこの製品の魅力がとても伝わることであろう。

 

電源あたりの説明。
このPCの電源は独自規格の電源のようなので、より高性能な電源やを求めるのはやや難しい。
ACアダプターを使用するぐらいなら比較的簡単な改造で済むが
通常の電源を採用するのはほぼ無理と考えていいだろう。

また、電源コネクタで、グラフィックボードの補助電源コネクタが6Pinが2つついているので
高性能なグラフィックカードを増設するのも可能だということだ。
80+認証しているので、GTX560Tiレベルならなんとか搭載できるかもしれない。

一見内蔵できたASUSのGTX560も

 

補助電源の位置がボトルネック!!

 

 

気をつけて欲しいのは、補助電源コネクタの位置。
グラフィックカード周辺は、ある程度の長さのカードはさせるが
横の幅が窮屈な為、横に補助電源があるカードは理論上不可能と考えていいだろう。
それでも使用したい場合、「ドライブ関連全てを犠牲にしないといけない」

おそらく可能なのは、後ろに補助電源があるタイプだ。
とはいえ、相当窮屈なのと、熱処理の不安から見て
補助電源のいらないor1本で済むビデオカードを使用したほうが無難だと思う。
個人的には1スロットのGT640や、HD7750等が良い感じだとは思う。
そうすれば、のこりの1スロットにPT3等の地デジチューナーを搭載出来るからだ。

拡張性はたくさん説明してきた。
MicroATX比で見れば、拡張カードのスロットが少ない以外は
上位のZ77チップセットマザーと殆ど引けをとらない印象で
グラフィックカードだけ拡張したい or 地デジチューナーを2つ拡張したい
等のユーザーにとってはMicroATX並か、以上の恩恵を受けるベアボーンではないかと思う。
Mini-ITXケースの大概が、1スロットだけだったり
ケース次第では、大型ビデオカードはもちろん
LowProfileのカードに限定される仕様が多い中
フルハイト2スロットビデオカードを楽に設置出来るのはビデオカード選びの選択肢を大きく広げれるのではないだろうか?

 

 

背面もUSB3.0から、LAN、HDMI、DVI、多チャンネルオーディオ端子

さらにフルハイトVGA、光デジタル音声と豪華絢爛!!

 

 

■メンテナンス性・組立しやすさ■

HDDやドライブベイは取り外して、全て外で取り付けして、あとは元に戻すだけ
これは相当素晴らしい機能で、HDDやSSDの取り付けにそこまで抵抗を感じさせない
とはいえ、初期状態だと、2.5インチベイが存在しておらず
SSDはそのまま設置することは不可能になっている。
なので、3・5インチ→2・5インチ変換ベイは必須ということは覚えておこう。

また、ケーブルはやはり多いので、それを上手に取り回すように入れないと
ケースが上手く閉まらなかったりする。
まぁ小型ベアボーンなのでしょうがない。
とはいえ、投げ出したくなるぐらいイライラすることはなかった。
そういった面、この製品の拡張と組立のしやすさはそこまでひどくない。
CPU取り付け、SSD取り付けなどにかかった時間は30分程度だった。
これは意外とナイスだとおもいます。

外装のメンテナンスは軽いので拭き掃除も手軽に行えるが
指紋がすぐ目立つデザインなのと指紋や手の脂が付着しやすい。そこは気をつけた方がいい。

■消費電力■

 

 

構成:
CPU: Corei5 3450
GPU: XFX HD6670 GDDR5 1GB
SSD: Intel SSD 330 120GB
HDD: SAMSUNG 500GB 2.5インチ

(ワットモニター読み)

アイドル時:36W
CPU使用100%:110W
PSO2起動時:80W
ネット巡回、動画視聴:45~60W

電源は80+銅なので、安物電源に比べれば電源効率は優れているおかげか
Z77チップセットを採用していながら、グラフィックカードを搭載しつつ
この消費電力に押さえ込んでいるのは中々優秀だと思います。
ACアダプタを使用し、更に、発熱の低いCPUを使用すれば
かなり低い電力でありながら快適に動くPCを作れるんじゃないかと思った。

DB65ALB3で80+金でHD6670構成と殆ど同じアイドル時の消費電力なので
このベアボーンはまだまだ可能性に秘めているんじゃなかと思います。

 

 

■発熱■

 

独自デザインのCPUクーラー

だい、かっこいいだろう?

【審議中】
ババ        バババ  ババババ
バババ ∧_,∧  ババ ∧_∧ バババ
∧_∧バ( ´・ω・∧_∧ (・ω・` ) ∧_∧
(´・ω・)=つ≡つ);;)ω(;;(⊂≡⊂=(・ω・`)
(っ ≡つ=つ  (っ  ⊂)  ⊂=⊂≡ ⊂)
/   ) バ∧_∧| x |∧_∧ バ (   \
( / ̄∪バ (  ´・) ∪ ̄∪(・`  )ババ ∪ ̄\ )
ババババ/    )  バババ (   \ ババババ
バババ  'u-u'. バババ ババ 'u-u'

 

 


CPUはIvyBridgeのCore i5なのでおなじみグリスCPU。
とはいえ、オーバークロックをしないつもりで買っているので全然無問題
ファン設定はデフォルトです。BIOSでスピードを早くしたりできます

室内温度は 30度(クーラー付けていない感じですね)

CPUのアイドル時は48度
付属されていたグリスを使用しています。

OCCTでCPU負荷をかけると
81度までグングン。

かなりあっちっちですね。このままのOCCT使用はあまりオススメできません。
なので、CPUパワーをフル活用する用途に関しては
夏場はそこまで推奨できないでしょう。
CPU側の内部の排熱が追いついていないのか、CPUクーラー側の排熱が追いついていないのかはわかりませんが
内部吸気のファンは搭載出来ないので
個人的には、Sシリーズや、Tシリーズの付いたCPUをセレクトすることをおすすめします。

HD6670の温度も一応計測。
アイドル:42度
負荷時(OCCT計測):75度

GPUは2スロットで尚且つ低発熱で定評のあるカードなので夏場にしてはなかなかの温度キープでした
より高負荷のビデオカードは検証できてませんが
このあたりのカードなら使えると思います。
ただし、HD5450の1スロファンレスやめておいたほうがいいでしょう。
必ず「ファン付き」をオススメします

 

 

■静音性■

ファン音、並びに電源の音を確認しましたが
かなり静かな部類です。自作PCでもここまでのレベルをするにはそれなりに知識がいりますね。
ファンが少ないのが大きな決定打ですが、そして振動もひびきにくいので
このケースに内蔵グラフィック、そしてSSDのみでの使用とすれば
かなり優秀な静音PCになると思います。
買ってきたHD6670も相当に静かなので快適なPSO2ライフ、そしてイラストレーションが行えます。

 

■私なりの使い方■

これはもう机の上においても問題ない作りを求めていただけなので

静かで、発熱が少なくて、MicroATX並の拡張性の高さかつ、省スペース

100点満点です。こいつが俺のSuzumium-2だと思っています。

B75とはなんだったのか…これをそう感じさせるぐらい完成度の高いバランスの良い製品です

デスクがシンプルになり、Z-10も栄えていますね!

 

■総評■
消費電力は徹底して低いわけではないですが、控えめであり
省スペース、更に拡張性のバランスそれぞれが素晴らしい製品ですね。
実売3万ぐらいの製品ですが、妥協せずとも買って損は無い製品ですね。
こういう製品をリリースしてくれるメーカーは少ないので
性能や様々な用途での使用を考えているユーザーは是非導入をオススメします。

 

☆今後の予定☆

より拡張していき、より内蔵拡張を利用できたらいいなと思います

また、それをレビュー出来ていけたらいいなと思います。

 

コメント (8)

  • リーダーさん

    2012/07/22

    レビューお疲れ様です(^^

    拡張性や静穏性など、小型ベアボーンとは思えないほど
    グレートなマシンですね。
    CPUの排熱が気になってましたが、やはりあっちっち・・・
  • リンさん

    2012/07/22

    レビューお疲れ様でした!

    私も昔のですがsheltie のベアボーン使ってます。

    ヤッパリ使いやすいですよね。

    小さいけれどハイパワーは羨ましいです☆
  • notokenさん

    2012/07/22

    レビューお疲れ様です。

    PCIが使えないのは残念ですけど、色々と遊べそうなかんデジですね。
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