レビューメディア「ジグソー」

ネットトップとしてだけなんてもったいない!開発しよう!

zigsow運営事務局様、日本Shuttle株式会社。
このたびは、「Shuttle製 Intel Atom デュアルコアD2700(2.13GHz)搭載 ファンレス薄型ベアボーン「XS36V」Premiu Review」に選出いただき、誠にありがとうございます。

さて、今回は「シリアルポートが前面に付いた」超小型ベアボーンということで、これを活かさずにはいられません。シリアルポートを使用したレビューを今回は行ってみたいと思います。

今回のお題は、「電子工作のお供に!」
・ロジックアナライザー
・オシロスコープ
を接続して使用し、シリアルポートを活かして
・マイコンリーダライタ接続
を実演します。
作業台で使用するに辺り、省スペースがどれだけ有利かをレビューします。

1.【開梱】
それでは、早速開封していきます。
到着時から、非常に小さいパッケージでとても気になります。

IMG_3619.JPG
IMG_3619.JPG


スペックは、
・Intel Atom D2700 DualCore
・Intel NM10 Express Chipset
・Intel GMA3650 Graphic Engine
 HDMI/DVI-D/D-subサポート
・2x DDR3-1066 SO-DIMMサポート(最大4GB)
・Gigabit Ethernet
・IEEE802.11b/g/n 無線LANサポート
・RS232Cシリアルポートx2サポート
・2.1ch HD Audio
・SD(SDHC)/MS(MS-Pro)メモリカードサポート
・ファンレス
・40W ACアダプター添付

IMG_3620.JPG
IMG_3620.JPG


と言ったところで、実際性能が楽しみです。

外形寸法は「200×160×36 mm」で、非常にコンパクト!

付属品を確認すると、
・クイックインストールガイド
・ドライバCD
・メモリの取り付け位置注意差し込み
・ACケーブル/ACアダプタ
・スタンド
・2.5型HDDマウンタ-
が入っていました。

IMG_3625.JPG
IMG_3625.JPG

IMG_3623.JPG
IMG_3623.JPG


今回利用するのは、以前プレミアムレビューで頂いたIntel SSD 320です。
今回のPCはちょうどSATAIIまでのサポートなので、スペック的にもちょうど良いです。



IMG_3627.JPG
IMG_3627.JPG


さて、本体を取り出すと、不織布に包まれており、こだわりが感じられます。

IMG_3629.JPG
IMG_3629.JPG


不織布から取り出すと、空冷穴がたくさん開いた本体のお目見えです。

IMG_3631.JPG
IMG_3631.JPG


早速ポート類を確認します。
裏には
・ACジャック
・DVI-D/RGB/USBx4/HDMI/LAN/マイク/ヘッドホン出力/ケンジントンロック穴
があることが分かります。
右端のポッチはねじ穴でゴムシールで隠されています。

IMG_3633.JPG
IMG_3633.JPG


前面には、
USB/シリアル(ポート2)/メモリカードスロット/シリアル(ポート1)/スイッチ&電源/HDDアクセスランプ

IMG_3635.JPG
IMG_3635.JPG


それでは、背面の隠されたネジを外し、内部を確認していきましょう。
側面をスライドすることで簡単に内部にアクセスできます。

CPU側には、メモリスロットや無線LAN用ハーフハイトMiniPci-expressカードがあります。
マザーの左半分がヒートシンクで覆われ、さらにヒートパイプでフィンクーラーを付けることでデュアルコアの熱を排熱しています。動作中は結構熱くなりますので、触ったり塞いだりしないように注意しましょう。
メモリスロットは、1枚で使用するとき、上段に付けないと認識しないようですので注意しましょう。

IMG_3636.JPG
IMG_3636.JPG

IMG_3676.JPG
IMG_3676.JPG


今回使用するメモリはDDR3-4GBです。
いきなり4GB(最大容量)で大丈夫か?ということで確認します。



さて、反対側に移ると、ストレージです。
マウンタに固定後、3つのねじ穴を利用して固定し、ケーブルを接続しましょう。

IMG_3637.JPG
IMG_3637.JPG

IMG_3679.JPG
IMG_3679.JPG


最後に、スタンドをネジで固定して初期セットアップ終わりです。
ネジで固定というのは、頑丈で安心感がありますね。

IMG_3641.JPG
IMG_3641.JPG


2.【インストール】
早速BIOS画面から確認していきましょう。
CPUはAtomD2700で認識されてますね。
メモリもしっかり4GB認識されています。
余談ですが、BIOSバージョンは最新1.03が公開中です。(12年6月現在)
メモリの対応リストも公開されており、4GBモジュールは対応となっています。
安心して2GBが2枚でも4GBが1枚でも使用できます。

IMG_3642.JPG
IMG_3642.JPG


ストレージも、AHCIでIntel SSD 320が認識されています。

IMG_3643.JPG
IMG_3643.JPG


OSをインストールするには、いつもの最強、仮想CDツールを使います。


IMG_3645.JPG
IMG_3645.JPG


BIOSでもしっかり認識されており(iODD Virtual CDRom)ばっちりです。

IMG_3646.JPG
IMG_3646.JPG


Windowsのセットアップは、この後難なく終わり、ドライバ類のインストールをしていきます。

IMG_3647.JPG
IMG_3647.JPG

IMG_3648.JPG
IMG_3648.JPG

IMG_3650.JPG
IMG_3650.JPG


3.【セットアップ】
早速デバイスマネージャを確認します
Atomで32bitインストールできているのが確認できます。
必要なドライバ類は、
・LAN/WLAN
・チップセット
・グラフィック
・カードリーダー
です。せっかくですので、予めシャトルのページから最新版を落としておきましょう。

XS36_001.jpg
XS36_001.jpg


無線LANも内蔵されていますので、予めセットアップしておけば何処に持って行ってもアクセス可能。
このような持ち運び可能なミニPCの場合、内蔵無線があるとうれしいです。
アクセス速度は1x1の150Mbpsです。300Mbpsタイプでは無いのが惜しいですね。

XS36_002.0.jpg
XS36_002.0.jpg

XS36_002.1.jpg
XS36_002.1.jpg


有線LANはギガビット対応です。
こちらは文句なし!
ジャンボフレーム9kも設定可能でした。

XS36_002.2.jpg
XS36_002.2.jpg


カードリーダーは、意外にもPCI-Eにぶら下がっていました。
スピードはそれなりに確保できていそうです。

XS36_006.jpg
XS36_006.jpg


では、インストールが一通り終わったところで、エクスペリエンスインデックススコアを表示します。
CPUとゲーム用グラフィックが低い以外、まぁまぁな値になっています。
SSDはIntelを使っているので、高い7,7となっています。

XS36_003.jpg
XS36_003.jpg


ただ、AeroをONのテーマにしていると、すこぶるGUIパフォーマンスがいまいちだったので、切っておいた方が良いと思いました、
Aeroパフォーマンスが5.9なのでいけるかと思いましたが、難しかったですね。

3Dゲームパフォーマンスは意外に3.4となっているのですが、詳細を見るとデバイスが未決。
3D対応のデバイスとして認識されていないようです。
ちょっとよく分からないですね。
とりあえず、3Dについては期待はしない方が良いでFinalAnswerですね。

4.【使ってみる】
さて、それでは実際に組み合わせて使ってみましょう。
まずはロジックアナライザーです。

ロジックアナライザーとは?と思う方が大半だと思いますので簡単に説明すると、
コンピュータなどのデータ通信は複数の線を使って行われます。
USBも2本の信号とプラスとマイナスの4本線、CPUやメモリも大量の配線を使ってデータ通信をしています。
その信号を、同時に観測して目で見えるようにするのがロジックアナライザーです。

今回は、身近なデジタルオーディオの信号を見てみます。
SPDIFから一般的なデジタル信号に復調され、アナログ信号に変換するDACに入力する前の段の信号です。

作業風景は、このような感じ
IMG_0088.jpg
IMG_0088.jpg


キャプチャ画像はこのような感じです。
XS36_004.jpg
XS36_004.jpg


CDと同じ44.1KHzの他、いくつかの信号が見れますね。
一番上のDATAが、最終的にみんなが聞いている音楽になります。
不思議ですよね~。

さて、お次はオシロスコープです。


ロジックアナライザは、信号をデジタル的に見るのに対して、オシロスコープは、対象の信号線をアナログ的に見る機械です。
オシロスコープは時間対電圧で表示します。
横軸が時間で縦軸が電圧です。
並べてみると、オシロスコープよりも本機の方が圧倒的に小さいですね。

IMG_3665.JPG
IMG_3665.JPG


オシロスコープにUSBポートが付いているのが見えますが、USBメモリを接続して画面キャプチャができます。
実際にキャプチャするとこのような感じで見ることができます。

ADS00001.jpg
ADS00001.jpg


さて、お次はマイコンのライターを接続してみます。
分かる人にはおなじみ、秋月電子のPICライターキットを使用します。

IMG_0090.jpg
IMG_0090.jpg

IMG_0091.jpg
IMG_0091.jpg


これを接続し、リーダライタソフトで確認。
しっかり認識して読み込みもできていることが分かります。

XS36_005.jpg
XS36_005.jpg


シリアルポートは何の苦労せずばっちり使えます。
特に不都合はありませんが、下側のシリアルポートがポート番号1だと、わかりやすかったですね。


5.【総括】
ハードウェア開発環境用に考えてみました。
いざ使ってまとめてみると、
・計測器具よりもコンパクト。
・USBもシリアルもネイティブで付いているので接続機器を選ばない。
・SSDで使うと静かと言うより無音。
※よくある負荷時のキーキー音もしません。
・Windows7は過不足無く動く(AeroはOFF推奨)。
・無線も内蔵しているので最低限何処でもネットができる。
・有線はギガビットで速度に不足なし。
・HDMIで音声も同時出力。
・消費電力がアイドル16W、負荷時で20Wととても省電力。
・組み立ては簡単。

と、コンパクトPCに求められる要求はすべて満たしているように思えます。
注意点は、ファンレスなので放熱の邪魔になる置き方はしないこと、ぐらいです。
・Atom故の非力さ。
・グラフィック性能はおまけ。
ぐらいしか弱点が無く、本機を選択する人は分かっている人なので問題にならないでしょう。

要望としては、XS35シリーズにあるような、液晶背面に取り付けるオプションが用意されていないように見えるので、これも正式対応したら置き場所を考える必要がなくなりパーフェクトだと思います。

ちょっとしたPCが欲しかった、と言う方には、お勧めできるPCですね!

以上、Shuttle製XS36Vのレビューでした!


6.【番外編:保証外】
BIOSを見ていて気になりました。
「EMT64:Support」
・・・本機は64bit保証対象外のはず。
でも、CPU-Zにも表示出ている。

XS36_008.jpg
XS36_008.jpg

IMG_3675.JPG
IMG_3675.JPG


なら、やってみるしか無いよね!?
※64bitOSのインストールはメーカー保証外行為なので何が起こってもメーカーに問い合わせたりしないように。
また、本記事はそれを推奨、保証する物ではありません。
あくまで検証結果としてご覧ください。

XS36_x64_001.jpg
XS36_x64_001.jpg


・・・インストールできちゃった。
ドライバもインストールが・・・・・


できない!

XS36_x64_002.jpg
XS36_x64_002.jpg


VGAドライバだけ、64bit非対応です。
Windowsアップデートにも出てきません。
標準VGAでなら動かせますが・・・・
うーん。サポート対象外な訳ですね!

コメント (14)

  • mickeyさん

    2012/06/20

    レビュー、お疲れ様です。
    前面のシリアルポートは電子工作に向いていますね。
    確か内臓のVGAが、64bit非対応なので32bitまでに
    なっているのですね。Rdeonを積んだXS35GSV3は
    64bit対応でしたので、ポチッと・・・・(笑)
  • eulerさん

    2012/06/20

    レビューお疲れ様でした。
    確かにシリアルポートが前面にあるのはいいですね。
    でも本体よりオシロスコープが欲しい・・・
  • リーダーさん

    2012/06/20

    レビューお疲れ様です(^^

    これだけ小さいとオシロスコープのほうが
    大きくなっちゃいますね(笑
    用途が決まってるなら必要十分なマシンだとおもいました
他11件のコメントを表示

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ6MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが6MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから