お久しぶりSSD320！

去年のマシンガンレビュー 2ndで、買ったばかりのSandyBridgeノートの 5400rpm 640GB HDDを SSD320 600GBに換装する手順と効果についてレビューを行いました。

そのレビューから1年ちょっと。

「Intel Technology Day in Akiba 2012」 来場者限定特別企画 ということで、
2台目のSSD 320が我が家にやってきました。

1年経つとSSD320を取り巻く環境もすっかり様変わりして、市場ではSATA3 SSDが主流となっていますので、今回のミッションは、
「SATA2世代のSSDを使ってエコマシンを！」
ということでレビューさせていただきます。

なお、SSD320 がどういうものなのかってことについては、以前のレビューに書いておりますので省略するとして、前回茶箱で今回はリテールボックス仕様という違いがあります。

よって、3.5インチ　マウンタ、SATA2ケーブル、4ピンペリフェラル→SATA電源変換ケーブルもついてきます。

スピードデーモンは今回もついてくるのね　付属品

どれくらいエコ？

SSD320と後継の330やその上位の520、以前私が購入した OCZ Agility3の定格消費電力を比較してみましょう。

Intel,OCZの資料による

SSD320が如何に少ないか分かっていただけると思いますが…
これはあくまで定格値ですし、容量・モデルごとの消費電力は公開されていません。

システムとしては実測してみるしかないですね。

ストレージがエコなら構成も…

SSDがエコならば、もちろんCPUもマザーボードもエコじゃないと！ってことで、
手持ちからチョイスしてみました。

・CPU Pentium G630T

・マザーボード ASUS P8H61-M

・メモリ A-DATA

・電源 ANTEC NeoPOWER 550

グラフィックボードは、サーバーとして使う予定なので、オンボードグラフィック (Intel HD Graphics)で、OSは Windows7 Enterprise です。

測定結果

今回は、ディスクとしての速度より消費電力の低さを求めてますので、消費電力量(Wh)がメインで、Windows7 エクスペリエンス インデックスとSSDのベンチマークとして CrystalDiskMark Nano Pico Editionでの速度測定を行います。

SSD320だけでは比較しづらいので、SSDだけSSD320 vs Agility3と構成を変えてみました。

●ラウンド1 アイドリング時の消費電力量　→　25Wh　：　25Whでドロー！

SSD320 120GB アイドリング

Agility3 64GB アイドリング

●ラウンド2 OCCTによるCPU100%負荷状態の消費電力量　→ 54Wh ： 54Whでドロー！

 (計測時間は1時間未満のため1時間になるように計算)

SSD320 120GB OCCT

Agility3 60GB OCCT

●ラウンド３ Windows エクスペリエンスインデックス →　7.7：7.6でSSD320の勝ち！

SSD320 120GB

Agility3 60GB　(ドライババージョン違いによるグラフィック差があります)

●ラウンド４ CrystalDiskMark Nano Pico Edition → SSD 320の勝ち

SSD320 120GB

Agility3 64GB

手持ちの60GBのAgility3には圧倒的な性能で勝てますが、120GB版には一部逆転されるようです。 http://www.ask-corp.jp/products/ocz/2-5inch-sata3-ssd/agility3.html に Agility3 120GBのランダムパターンでの ベンチ結果が出ています。

参考情報　Crystal Disk Mark実行時の消費電力変化

有意な差異は認められませんでした。

まとめ

消費電力量では有意な差はありませんでしたが、ベンチマーク性能からは十分高速であり、計測していませんが、起動時間でもSATA3世代のものにも負けないことを実感しています。

SSD320は現在でも十分入手可能ですし、突然の8MB病問題がなければ、とても良いドライブです。

これをみていいなぁって思っていただければ購入していただければと思います。

zigsow、インテル様関係者の方々にレビューの機会をいただけたことに感謝いたします。

余談

インテルが今後メインストリーム用の3シリーズ SSDや5シリーズで自社コントローラ品を出すことがあるのか、とても興味があります。

Samsungのようにコントローラで市場を狙うのか、使用するFLASHメモリの生産子会社がマイクロンへ移管されたいま、それとも自社では作らずにファームチューニングのみのOEM品に移行するのか…どうなるんでしょう？