レビューメディア「ジグソー」

VAIO TypeZに

まずは関係者各位、「インテルSSDマシンガンレビュー」第一弾に当選させていただきありがとうございます。

第二弾ではAOD250も当選いただきましたが、先に、難しいVAIOから着手します。
すでにWeb上でVGN-Zシリーズの分解レポートがいくつかあったので予習。爪の位置とその攻略法が掲載されており助かりました。

樹脂のボディならいざ知らず、弾力性のないアルミだけに爪が最大の難関になることは想像に易しいことですから・・


■参考にしたサイト

・ソニーが基本的に好き。
http://kunkoku.livedoor.biz/archives/51485330.html

・半田付け
http://n-logical.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/vaio-type...


組み込んだPCは、下記VAIO TypeZです。


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VGN-Z90US
・P9500(2.53GHz)
・320GB(7200rpm)
・4GBメモリ
・DVDスーパーマルチドライブ
・Windows Vista UltimateSP1
・WXGA++ 1600×900クリアソリッド液晶
・指紋センサー/セキュリティチップ搭載
・ワイヤレスWAN搭載
・3年保証
・Webカメラ搭載

※2010年4月に物損により大規模破損。ボディ、マザー、HDD、モニターASSYとほとんどの部品を交換。
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データ移行
データ移行

↑ 予習も出来たことなので、まずはHDDの内容をSSDの容量に合わせてデータをずいぶん削除する。
およそ全体で67GBまでシェイプアップ。

その後、HDD革命CopyDrive3で、まるごとSSDへコピー。


VAIOネジ位置
VAIOネジ位置

↑ 問題なくコピーが済んだら、シャットダウンし、バッテリを外す。天板に傷が付かぬよう下敷きをして裏返す。
ネジサイズは2種類、メモリアクセスパネルの内側にも1本(次の画像)あり、全部で11本。

■赤=長、水色=短


メモリパネル内
メモリパネル内

↑ ここにもあるので注意。
マグネット付きのドライバではない場合、一つずつネジを緩めてはボディをひっくり返してネジを回収。面倒だけど一度に行うと紛失の恐れ。


ツール1
ツール1

加工したペーパークリップ
加工したペーパークリップ

あ、今回使用した工具。ネジはすべて+なので、サイズに適合したビットを選ぶこと。合わないビットではなめる危険性や変形のリスクが高くなります。
樹脂製の工具は「コジアケ」。ボディの隙間に差し込み、ボディを軽く変形させながら爪をリリースしていきます。
ピンセットはメモリアクセス部分などにネジを置くときに使用。指先でのネジの保持はボディ内にネジを落としてしまうイージーミスの元。
マイナスドライバはHDD固定プレートや一部の爪外しに使用。

ペーパークリップはまっすぐに伸ばしたものと鈎状に曲げたものを用意。前者は光学ドライブのトレーを出すために。後者は光学ドライブ部分の爪のリリースに使用。

トレーはネジの仮置きに。天板を載せるための保護材もあると良いかも。
あと、厚紙を短冊状に切ったものが数枚あると効率が上がります(後述)


バッテリ収納部
バッテリ収納部

↑ さて、ネジを外し終えたらバッテリ収納部を見る。丸印の部分。

スライドさせる部品
スライドさせる部品

↑ ここの穴にクリップを差し込んで逆方向にスライドさせる。ファンクションキー上の爪を一気にリリース。

Fキー内部の爪概要
Fキー内部の爪概要


↑ こんな感じの爪です。上記作業は水色矢印の方向にスライドされて爪がリリースされるわけです。

※赤の線は爪の接合箇所です


LANコネクタカバー
LANコネクタカバー

↑ これが済んだら、有線LANコネクタカバーを外しておきます。


光学ドライブのトレーを開ける
光学ドライブのトレーを開ける

↑次に光学ドライブのトレーを開きます。トレー側面に小さな穴があるので、まっすぐに伸ばしたペーパークリップを差し入れると開きます


光学ドライブ部分の爪1
光学ドライブ部分の爪1

光学ドライブ部分の爪2
光学ドライブ部分の爪2

↑ ここの黒いパーツを、鈎状に加工したペーパークリップで数ミリ引っ張ります。そうするとここの爪がリリースされます。

光学ドライブ部分の爪・内部
光学ドライブ部分の爪・内部

光学ドライブ部分の爪・内部拡大
光学ドライブ部分の爪・内部拡大

↑ 構造的にはこうなっています。樹脂の弾性で常時爪がロックされるようになっているので、加工クリップで引っかけてリリースするわけです。
無事に外れたら、短冊状の厚紙を爪の位置に差し入れ、マスキングテープなどで仮固定しておきます。

なぜか?やればわかります・・(笑) せっかく外した爪はボディを動かした拍子などで簡単にまたロックされてしまうのでそれを防ぐためです。
ポストイットなどの薄い紙では切断してしまうかも。なので、厚紙推奨です(紙じゃなくても、ようは爪の結合を邪魔できて絶縁性の高いものならなんでも)

パームレスト側の爪
パームレスト側の爪

パームレスト側の爪1
パームレスト側の爪1

パームレスト側の爪2
パームレスト側の爪2

   ※上記3枚の画像いずれも液晶/ヒンジ側から撮影。
↑ 続いてパームレスト側の爪、3カ所をリリースします。ここはボトムボディの弾性で固定されているので、コジアケを使って確実に外していきます。
コジアケがない場合・・・はどうしましょう?いらないクレジットカード・キャッシュカードの先端を研いだもの・・がいいかもしれません。
間違ってもマイナスドライバーは使うのは避けましょう。間違いなく傷や隙間が生じます。

爪をリリースしたら同じように厚紙を挟んでいきます。


ファン側爪2カ所
ファン側爪2カ所

↑ 残る、ファン側には爪が3カ所。


LANコネクタ部の爪
LANコネクタ部の爪

↑ あらかじめ外してある有線LANコネクタ内部を覗きます。ここの爪を精密マイナスドライバで慎重にリリースします。矢印のように軽く押しながらキーボード側パネルを持ち上げます。

LANコネクタ部爪スライダー
LANコネクタ部爪スライダー

↑ 同じくコネクタ部にこの黒いパーツがあるので(見えにくいですが・・)、鈎状に加工したクリップで、向かって右に数ミリスライドさせます。

スライド爪概要
スライド爪概要

スライド爪拡大
スライド爪拡大

↑ このようなパーツがあるので、画像で言う下にスライドすれば爪はリリースされます。念のため、厚紙を挟んでおきます。

最後のHDD脇の爪はコジアケで慎重に外せば、ケーブルで繋がった状態でキーボード側のパネルが外せます。

キーボード分離
キーボード分離

↑ すべての爪をリリースしてキーボードが本体と分離した状態。このようにひっくり返します


キーボードコネクタ
キーボードコネクタ

↑ コネクタをしっかり保持して、垂直に外します。これでキーボード側パネルは完全に分離できるようになります。

HDDマウンタのネジなど
HDDマウンタのネジなど

↑ パームレスト下の左側に、HDD収納場所があります。水色矢印のネジを2本外します。その後、HDDのコネクタをしっかり保持して垂直に外します。キーボードコネクタとは違い自由度が低いので外れた拍子に必要以上に引っ張らないように注意。破損したら大変です。

HDDマウンタ手前
HDDマウンタ手前

↑ 向かって上下にあるマウンタ(固定用のプレート)を外します。手前の爪は強くないので、変形に気をつけながら上方に引き抜きます。そう力はいりません、逆に言えば力が必要なときは無理せずに爪を精密マイナスドライバでリリースします。

HDDマウンタ奥
HDDマウンタ奥

↑ 向かって奥側のマウンタは左側の爪が強め。脇から精密マイナスドライバを差し込み、爪をリリースします。数ミリ動かすレベルです。下部にはモデムなどのケーブルがあるので必要以上に攻撃をしないように注意します。
右側の爪は向かって奥側にマウンタを軽くこじれば外れるはずです。外れない場合は無理せずにHDDをスライドしながらボディから外せば結果同じことです。

HDD分離
HDD分離

↑ 取り外したHDDの構成です。コネクタの左右をしっかり保持しながらまっすぐ引き抜きます。
四隅にあるプロテクタを外します・・とはいえ、HDDを取り出す際にポロッと落ちる可能性が高いので、SSDに取り付ける際は下記画像を参照に間違いの無いように取り付けます。

HDDプロテクタ1
HDDプロテクタ1

HDDプロテクタ2
HDDプロテクタ2

HDDプロテクタ3
HDDプロテクタ3

HDDプロテクタ4
HDDプロテクタ4

↑HDDの向きは上述画像と変わらず。右にコネクタ。表が上。


SSD組み付け1
SSD組み付け1

↑ HDDと同じ向き、同じようにプロテクタとコネクタを取り付けます。プロテクタは柔らかいのでしわが寄ったり変形しないように注意します。

SSD組み付け2
SSD組み付け2

↑ HDDを外したときと逆順でボディに組み込みます。マウンタはプロテクタの上でしっかり押しつけて爪をはめ込みます(完全に固定されるわけではないので力加減は観察しながら)
ネジを2本締め込み、コネクタを基板にはめ込み接続します。軽い力で接続されるので引っかかる感じがする場合は位置合わせを再確認。


キーボード側パネルを取り付ける前に、2カ所爪の位置を確認・修正します。
Fキー付近内部の爪
Fキー付近内部の爪

↑ 緑○のように間隔が空いている状態、画像で言う左にスライドした状態にします。

スライド爪拡大
スライド爪拡大

↑ ファン側のスライド部品は、画像で言う上にスライドした状態にします。

キーボード分離
キーボード分離

↑ 確認が出来たら、キーボードをひっくり返した状態で画像のように配置します。

キーボードコネクタ接続
キーボードコネクタ接続

↑ キーボード側のコネクタを基板にはめ込みます。HDDコネクタ同様、軽い力で接続できます。

接続が出来たら、パームレスト側から上下ボディを合わせて爪を接続していきます。位置が正確に合えば、軽く押さえるだけで気持ちよく爪がかかります。

Fキー側の爪は、ボディを横に立て片手でFキーあたりを押さえつつ、
Fキー側の爪ロック
Fキー側の爪ロック

↑ 電源ボタン側にスライドさせます。
スライドさせたら、Fキー上部のパネルが浮いていないか確認します。爪がかかっていなかったら、リリースして再度押さえながらロックします。

あとは長短間違いの無いようにネジを締め、メモリアクセスパネルを取り付け、ここもネジ締めすれば完了です。

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初めてのベンチマークテストですが・・
お馴染み?の、「CrystalDiskMark」にて。

HDDベンチマーク
HDDベンチマーク

↑ まずは交換前のHDDにて。ソニースタイルでチョイスした、320GB/7200rpmHDD。

・起動時間:約1分30秒
 ※途中、指紋認証含む。すべての常駐ソフトなどが起動し、砂時計表示が消えるまで

・シャットダウン:約30秒
 ※すべてのソフトを終了させてから。


SSDベンチマーク
SSDベンチマーク

↑ HDDの同一コピーのX25-M SSDで計測。

・起動時間:約1分
 ※途中、指紋認証含む。すべての常駐ソフトなどが起動し、砂時計表示が消えるまで

・シャットダウン:約30秒
 ※すべてのソフトを終了させてから。

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体感的に、起動は速くなりました。
また、各ソフトの起ち上げも迅速です。

全体的にスピードアップしたのはわかります!単体のSSDでこれですから、新型のZのクアッドSSDはどれだけの速度なんでしょうね。

また、物理的に回転を行うHDDから静的なSSDにしたことで、衝撃に対するストレスもずいぶん軽減されます。持ち運びにも有利に働くことでしょう。


80GBという容量はメインとして心許ないのですが、エクスプレスカードの32GB、メモリスティックの8GBでなんとかこなせそうです。


あとはいろいろ調べて、Vista+SSDの最適な設定に仕上げたいと思います。

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