レビューメディア「ジグソー」

男性好みのスピーカー

去年から言ってたぼくの音楽道、飽きてた訳じゃありません。
年末からコツコツやってはいたのですが、それに伴い小物が増えすぎて
収拾つかなくなっていました。持ち物登録が多すぎて、この際一気に爆発しようかと。

 

 

今回見つけてきたのはスピーカー。昔のC級?B級?スピーカー。
音響バブル時代にメーカーの拘りで作ったであろう意地のあるスピーカーです。

 

去年買ったEdifierのスピーカーも良いのだけど、低音が物足りなかったし
それはそれで主にレコード録音用のモニタースピーカーとして使う事にしました。


この際「やっぱダイヤトーンで聞いてみたーい」と発熱してしまい見つけてきました。
その時のスピーカーは今でも持っているが、何分物がデカイ。当時その後出てきたコレに憧れても高い金を払う気がなかったですw

 

 

DIATONE DS-200Z (1992年発売 当時¥60000-)

 

もうね、カッコ良すぎでしょ。こんなオサレな部屋で聞いてみたーい!
男が好きにならない訳がない男性向けなデザインですよね!
当時のDIATONEってかっこよすぎなのが多いです。
今こういった作りをしたらどんだけ売れるんでしょうね。
これが30年前ですからすごいなーと思います。

 

更新: 2021/03/18

DS-200Z

DIATONEのエッジは布で出来ており、ダンプ剤という溶剤で程度良く硬められて作られています。
年数が経つとダンプ剤が劣化してくいのか性質上の特性なのか、次第に硬くなってしまいます。環境次第では終いには割れたりしてボロボロになって張りなおすしかなくなります。
今回ヤフオクで購入したのですけど、エッジの割れもなく見た目の程度はとても良かったです。

 

 

見た目は良かったけどエッジを触るとやはりカッチカチに固まっていました。年数経ちすぎているので覚悟はしていましたが、ここまで硬いとは思いもしませんでした。爪が剥げるんじゃないかというくらい。押さえすぎると割れそうです。

試しに音楽を流してみてもスッカスカで低音が全くでない。というか低音がないw なんじゃこりゃ?失敗したかな?という感じです。安物スピーカー以下。エッジが原因でしょうけどエッジが硬いとどうなるか良く分かりました。エッジはスピーカーの命ですね。音だすコーンが揺れませんからね。そりゃそうだ。

 

前もってエッジを少しでも柔らかくする方法を調べていました。分解してスピーカーの裏から固まったダンプ剤をシンナーなどで溶かし時間をかけてゴリゴリ取り除く方法が良いそうです。が、私はそんな技量は持ってないので、お手軽な前面より塗って柔らかくするDIATONE専用の軟化剤なる魔法の液体を購入。硬いエッジのみに塗る為、そこで筆も購入しておいた。準備は万端。

コーン紙まで塗ると染みになったり、コーン紙を痛めてしまうので慎重に塗って乾かします。薄く塗って繰り返し、この作業を週に1~2回。時折エッジを指で押さえながらマッサージ。数週間掛けて繰り返しました。ドライヤーで温めると良いとの事でしたけど、冬場でもあるし温めたり冷やしたりするのが嫌で常温で実施しました。その分時間を掛けました。

 

するとあら不思議、寒い冬場でもポヨポヨになってきました。この時点で音楽を聞くと驚きです。少しはまともに聞こえてきます。すごいぞ魔法の液体。

 

しかしながらもっと柔らかくしたい。

元々資料なんて無いかもしれないけれど、新品当時の柔らかさという基準は今となってはいくら調べても分かりません。なのでとにかく柔らかくしたい。サイト上で参考になる人が居て、その人曰く「とにかく柔らかくしろ」という事でした。音楽を聴きながら、自分好みの柔らかさにするしかなさそうです。

 

そして今度は更に怪しいエージング用CDという物を入手。60分のエージングCD。1時間のエージングで効果が出てくるらしい。ぼくは何でも信じる性格です。

 

 

早速聞いてみると、サーーッという海の波の音っぽいだけなのだがウーハーが激しく動く代物でした。ボリューム上げすぎると危険なくらい動きます。この動きでエッジのマッサージをしているのでしょうか。不思議な波の音です。そうとなれば、軟化剤を塗りながらエージングを定期的に繰り返し試みました。

 

通常の音量で流せば良いという事で、音楽流しながらエージングするより静か。尚且つ効果が高いという事で通常のエージング時間より短くて済むという・・・。怪しいけど確かにあのエッジの動きは効果がありそうでした。魔法のようなCDです。エージングというより硬くなったエッジのマッサージには良いと思い使用しました。信じる者は救われる、はず。

 

そんな事ばかりやってる最中は、表面のワックス掛けをやったり、LPやCDを採集しまくりな訳です。それはもう帰宅後と休みの日は楽しくて楽しくて、会社に行きたくないくらいでした。

道のりがホント長かったです。12月くらいからやってたので4か月? うんアホです。

 

 

サランネットはブラウン系で、ロゴは艶消しのゴールド地に鏡面のゴールド文字。素敵です。

 

手間暇かかったけど、真面目に聞いた時の音色は素晴らしかったです。特に中高域。低域はまだまだ出てほしいけどバスーンではなくバスンと締まり具合があってパンチ力を感じます。ぼくの好きな音色になり感動しました。信じる者は救われた。

 

 

<DS-200Z 仕様>

方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁タイプ(EIAJ)

使用ユニット 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型

定格インピーダンス 6Ω

再生周波数帯域 45Hz~32000Hz

出力音圧レベル 90dB/W/m

クロスオーバー周波数 5000Hz

最大入力 150W(EIAJ)

外形寸法 幅206x高さ333x奥行240mm

重量 6kg

 

更新: 2021/03/18

DS-200ZA

更に求めてDS-200ZAも買いましたw 200Zの数年後に発売されたので弟分という所でしょうか。

DS-200Zの全てを見直し、スペシャルチューンモデルとして開発されたスピーカーシステム。

 

スピーカー、ネットワークは200Zと同じという事ですがエンクロージャー外形寸法が全体に1cmほど大きめ。板厚も増して、よりがっちり作りこまれています。4サイドラウンドバッフルとすることで音質向上を図っているそうです。表面にあるバスレフ用の穴はパイプなんですが200Zに比べ長めになっていました。低域を強調した作りなんでしょうか。ケーブル接続端子もバナナプラグの金メッキ高級仕様。

 

DIATONE DS-200ZA (1994年発売 当時¥60000-)

サランネットはブラック系で、ロゴはブラック地にゴールド文字。渋いです。

 

譲ってくれた人が大切にしていたのか、これも程度の良い物でした。自分でエッジを交換したそうでウレタンエッジになっていました。硬化は見られず気持ち悪いくらい柔らか。

布エッジでは真似できない柔らかさです。張り替えた跡が残っているのは大切にされてたと言うことで文句なし。しっかり引き継ぎ大切にさせて頂きますとメッセージで伝えたら喜んで頂けました。

 

音色は、中高域がやっぱり素晴らしいです。低域が200Zとは違ってよく出ています。エッジが変わった事もあるかもしれません。低域が出るので中高域が消されている感もあるけど、200Zと比較しての事なので、これはこれで中和の取れた聞きやすいスピーカーだと思います。

初めて聞く人はこれが一番いいと思うはず。

 

 

<DS-200ZA 仕様>

方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型防磁タイプ(EIAJ)

使用ユニット 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型

定格インピーダンス 6Ω

再生周波数帯域 45Hz~32kHz

出力音圧レベル 90dB/W/m

クロスオーバー周波数 5kHz

最大入力 150W(EIAJ)

外形寸法 幅218x高さ355x奥行220mm
ネット付奥行:240mm

重量 7kg

更新: 2021/03/18

DS-500

血迷ってDS-500も購入w 発売が早いので今回のDSシリーズでは兄貴分となります。

バスレフ式でなく密閉型。ウーハーサイズも16cmから18cmになり一回り大きいです。

その分低域はドドーンと出て床揺れます。たった2cmの差で大きく変わる物です。当時は30cmウーハーも盛んでしたけど小型2ウェイ式もあったりと各メーカー流行に左右されず拘って作っていましたよね。

 

 

DIATONE DS-500 (1988年発売 当時¥98000-)

サランネットは200Zと同じブラウン系。ロゴはブラック地にシルバー文字。

 

手元に届いたときは、これもエッジが硬化していたので200Zと並行し、焦らず時間をかけて軟化剤投入です。

1980年代のスピーカーは、とにかく新素材の採用が盛んだったそうです。
このDS-500に採用された新素材液晶ポリマー(LCP・・・Liquid Crystal Polymer)も、高速の射出成型をすることにより、その要求に答える優れた性能を持っているそうです。現在のDIATONE車載スピーカーに使われている元祖がこの液晶ポリマーになるんだとか。作りはフレーム幅を小さくするために外側からの取り付けボルトを排除、内側から固定されてるそうな。確かスピーカー面のみクロス張りの合板でなく本物の木を繋ぎ合わせた物だったはず。なので木目で同じものは無く、個体ごとに味のある作りになっています。拘り過ぎやろ。

 

音色は、低域はもちろんですが中高域が綺麗。繊細という感じですか。200系に比べてですけど落ち着いた綺麗な音になって広がって聞こえてきます。これがB級というのかな。パンチ力はないけど、とにかく聞きやすいです。ゆったりと落ち着いて聞きたいときに良いかもしれません。

 

 

 

<DS-500 仕様>

方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ)

使用ユニット 低域用:18cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型

公称インピーダンス 6Ω

再生周波数帯域 42Hz~30kHz

出力音圧レベル 88dB/W/m

最大入力 180W(EIAJ)

クロスオーバー周波数 2kHz

外形寸法 幅230x高さ401x奥行242mm

重量 10.0kg

更新: 2021/03/18
満足度

昔のスピーカーを侮るな

もうほんと、調べれば調べるほど拘りばかりで作り込まれているのですが、共通のこだわりの点はウーハーは直結、ツイーターだけにネットワークを噛ませるという仕様、結線には半田を使用せず圧着にて結線されているとの事です。「どんだけ拘るの」みたいな感じですが、そこが日本人ぽい所でもありますし誇れる点ではないでしょうかね。DIATONEという文字、復活してほしいです。

3台とも目立つ傷はなく、ネットも破れのない状態で奇跡的に綺麗な個体を手に入れる事が出来ました。

 

さてこのスピーカー類、PCからBluetoothで飛ばしDAC経由で鳴らしています。

中華製の安いBluetoothDACを使用しているのと、エッジが硬化し軟化作業をした事から新品当時の本来の音質ではないと思います。特にその部分の拘りはありませんが、とても元気よく気持ちよく聞けています。昔のスピーカーですが大満足です。 いいアンプで聞くとまた違うんでしょうね。

 

更新: 2021/04/04
プチ贅沢度

ジャンルを分けて使う

スピーカーって2つで1セットな訳。という事は上の写真の倍あるんですよ。

セットするのが大変で置くとこ無い訳。今のところ息子の部屋に場所を確保し、耳の高さ付近になるようなスタンドの上に置いています。上すぎたり下過ぎると鮮明さが無くなってしまうんですよね、そこまで気にしていませんでした。

 

いろんなジャンルを聞いてみて、分かったのはDS-200系のツイーターのすばらしさを実感。ほんとに良く音が出ています。中高域が飛び出てくるんです。特にギターやサックスにはびっくりします。

設置高さが気になってきたのはこのツイーターの為だからかもしれません。

 

それからしばらく使ってきて、使うスピーカーを変えるようになってきました。

軽い音楽だと高域が出すぎて耳が痛くなる時もあるのでジャンルを分けて切り替えたりしています。

 

DS-200Z

パンチ力があって一番私好み。ポップス系、鈴木聖美なんか最高。

また力強く聞きたかったら200Z。

 

DS-200ZA

ポップス系でも男性の歌手にあってる感。鈴木聖美の弟である鈴木雅之とか。

高域を残しつつ低域の音を出したければ200ZA。

恐らく一番好まれるスピーカーかも知れない。

 

DS-500

クラシック・JAZ系。JAZだと200ZAの方でも良いかな。

もしくはソファーに座ってゆっくりとゆったり聞きたい。という時に使うようにしています。

広がりがあり、耳障りなく綺麗に聞けるという感じです。 

 

 

といったように、ジャンルによって使い分けるってプチ贅沢というより大贅沢だけど「今日はコイツで聞こう♪」とかモチベーションや気分を変えたい時に、どれかを選んで音楽を聴くのも楽しみの1つです。孫の世代まで使えるように大切にしていきます。

 

その前に耐震対策を考えよう・・・

  • 購入金額

    8,600円

  • 購入日

    2020年11月21日

  • 購入場所

    ヤフオク

26人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (8)

  • まこりんさん

    2021/03/18

    やりすぎw
    でも、昔のスピーカーは今聞いても本当に良いですよ。

    僕は下記使ってます。今でもとても良い音でなります。


  • jive9821さん

    2021/03/18

    DS-500は大型3ウェイのDS-77HR辺りがヒット作だった時期の製品で、DIATONEとしては異色な存在でしたね。弟機にDS-300という製品もあったと記憶しています。

    しかし、私も結構いろいろスピーカーを入手しましたが、ここまで一気に並べたことはありません。ある意味壮観です。
  • kaerkiさん

    2021/03/18

    まこりんさん

    ONKYOもいいですね、当時はDENONもあったと思うけど、迷って私はコーンのデザインで三菱にしたんです。男らしいじゃないですか!自分、ひ弱だったしw
    海外のスピーカーもあったけど、小心者の私は手が出ませんでしたw
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