レビューメディア「ジグソー」

造りは古いが独特のオシャレさ

日本では「雨音はショパンの調べ」というタイトルで有名になった、「I Like Chopin」を含む、イタリアのミュージシャン、Gazeboのデビューアルバムです。原題は単に「Gazebo」ですが、日本盤には「幻想のガゼボ」というタイトルが与えられていました。

 

アイテム情報は通常の日本盤LPにリンクしていますが、今回取り上げているのは、一応高音質盤という位置づけであったMaster Sound盤となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帯以外は、デザインは通常盤と特に変わりありません。実は通常盤も持っているのですが、こちらは傷を付けてしまったので、買い直した結果Master Sound盤が手に入ったという経緯があります。

 

 

 

 

 

 

 

盤面のラベルはMaster Sound盤専用デザインとなります。通常盤は当時のCBS/SONY標準の赤いラベルとなります。

 

 

 

 

 

 

 

一応帯にも「雨」に関連付けた文句が書かれていますが、何というかこの煽り文句はちょっと演出しすぎという印象もあります…。

 

 

収録内容は以下の通りです。

 

 

Side A

 

01. Lunatic

02. Love In Your Eyes

03. London

04. Masterpiece

 

 

Side B

 

05. I Like Chopin

06. Wrap The Rock

07. Midnight Cocktail

08. Gimmick

 

 

フルアルバムながら収録曲は僅か8曲となります。これはどちらの面にも7分超えというかなり長い曲(「Love In Your Eyes」と「I Like Chopin」)が収録されていることも影響しているものと思われます。

 

 

LP収録の「I Like Chopin」と同じバージョンは、残念ながら公式では公開されていないのですが、今年収録されたリモートセッションによる最新バージョンが公開されていますので、そちらを紹介しておきましょう。

 

 

 

更新: 2020/06/30
雨の日のオススメ度

一応原曲の歌詞にも雨は出てきます

冒頭で紹介した通り、「I Like Chopin」は日本では「雨音はショパンの調べ」というタイトルで知られているのですが、これは小林麻美 with C-POINTによるカバーに付けられた邦題です。

 

「雨音はショパンの調べ」の歌詞はGazeboによるオリジナルの歌詞とは直接は関係なく(所々でキーワードは流用しています)、事実上は松任谷由実によるオリジナルの日本語詞となっています。具体的には、サビの「Rainy Days」というワードが同じように使われているという共通点があります。

 

この曲は小林麻美以外にも様々なアーティストに取り上げられているのですが、公式でYouTubeに公開されているものということで、男性デュオ「レディオサイエンス」のカバーを紹介しておきましょう。歌詞はこちらでご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くのカバーを聴いても、Gazeboのアレンジの影響が色濃く出ている辺り、元歌の完成度の高さを感じさせられます。

 

さて、オリジナルのGazeboによる「I Like Chopin」ですが、こちらはタイトルには雨を連想させるワードは当然ありません。ただ、サビ後半はこんな歌詞となっています。

 

 

Rainy days never say goodbye
To desire when we are together
Rainy days growing in your eyes
Tell me where's my way

 

 

歌詞の解釈については人それぞれと思いますのであまり言及しませんが、元々Gazeboの詞はいわゆる詩的表現が多く、機械翻訳等で手っ取り早く意味を掴もうとするのはお薦めできません。また、Webでこの曲を検索して上位に出てくる和訳詞は、明らかに解釈が不自然なのでこちらもお薦めできません。単語自体はそれほど難しくはありませんので、ご自身で意味を考えていただければと思います。

 

この曲は歌詞もそうですし、アレンジもなのですが、同じ洋楽でも当時の英米系のアーティストとは違った、独特のオシャレさがありました。私が初めて聴いたのはまだ小学生の頃でしたが、未だに頻繁に聴く曲となっています。

 

 

このアルバムに収録されている他の曲もヒットを記録していて、最終的にはこの中から5曲がシングルカットされたというほどの反響でした。ただ、アルバムとして次作に当たる「Telephone Mama」も持っているのですが、こちらは何となくピンと来ない出来で、実際にそれ以降は本国イタリア以外でのヒットにはあまり恵まれていないようです。

 

それでもGazebo自身はまだまだ現役で活動を続けていて、時々YouTubeの公式チャンネルにライブの模様等も公開してくれていますので、これからも思い出した時に聴くような存在となりそうです。

 

 

 

 

  • 購入金額

    500円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

14人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • タコシーさん

    2020/06/30

    ジャケット裏面の女性はグレタ・ガルボですか? 松任谷由実も呉田軽穂で作詞
    行っていたと思います 
    いやなんか Gazebo から 何となくグレタ・ガルボを連想しただけですが。
  • jive9821さん

    2020/06/30

    > タコシー さん

    調べてみたのですが、Cheryl Stevensというモデルさんのようです。

    恐らく「Masterpiece」(これが彼のデビューシングルでした)の歌詞に登場する、かつての大女優をイメージしたカバーアートなのではないかと思われますが、詳細はわかりません。
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