レビューメディア「ジグソー」

使用環境にはオーバースペックだが、価格が手頃なので

私がWindows XP時代から使い続けているメインPCは、CPUがCore i7-970、マザーボードがASUS P6X58D-Eという、かなり時代に取り残された仕様のものです。

 

 

 

 

 

 

とはいえ、世代の割には体感速度はそこそこ出ていて、特にOS起動にはSSDを使っているため、使っている限りそれほど大きな不満は出てこないのです。

 

ただ、現時点でも一部ソフトを動かすためにWindows XPが残っていて、512GBのSSDであるCSSD-S6T512NHG5Qを半々に割ってWindows 7とのデュアルブート環境としています。

 

 

 

 

こうなると、Windows 7の領域は250GBにも満たないことになり、メイン級のPCの起動ドライブとしては意外と手狭でした。

 

CSSD-S6T512NHG5QもこのPCで使い始めて5年近く経過していますし、容量の拡大を兼ねてSSDを入れ替えようかと考えていたところ、ここ数ヶ月でSSDの価格がかなり下がってきたこともあり、セール価格を見つけて買ってくることにしたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

Western Digital WD BLUEの第2世代モデルです。この世代からTLC NANDではあるものの64層3D NANDを採用していて、速度性能向上と省電力化を達成すると共に、耐久性も向上しています。

 

具体的には、この1TBモデルで400TBWという寿命を達成していて、以前のMLC SSDと比較しても耐久性はむしろ向上しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

外装は良く言えばシンプル、悪く言えば素っ気なく安っぽいものです。まあ、普段から眺めて使うようなものでもありませんので、これで問題は無いでしょう。

 

それにしても、メジャーブランド品のメインストリームクラスの1TB SSDが実売価格1万5千円を楽に割り込んできたのですから安くなったものです。このPCでかつて使ってきた512GBのSSD(OCZ Agility4、CFD CSSD-S6T512NHG5Q)の約半額ですからね…。

更新: 2019/03/20
総評

PCの性能がSSDに全く追いついていない

メーカー公称の性能では、

 

 

・シーケンシャルリード:560MB/s

・シーケンシャルライト:530MB/s

・ランダム4Kリード:95,000IOPS

・ランダム4Kライト:84,000IOPS

 

 

となっています。

 

参考までに、これまで使ってきたCSSD-S6T512NHG5Qは

 

 

・シーケンシャルリード:530MB/s

・シーケンシャルライト:500MB/s

・ランダム4Kリード:98,000IOPS

・ランダム4Kライト:51,000IOPS

 

 

でした。書き込み寿命は恐らくWDS100T2B0Aの半分もないはずです。まあ、それでも約5年フルに使って何も問題はありませんでしたが…。

 

 

それでは、実際にPCに搭載する前に、まずはUSB 3.0接続でベンチマークテストを実行してみました。

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 5.1.0 (USB3.0)
▲Crystal Disk Mark 5.1.0 (USB3.0)

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 6.0.1 (USB3.0)
▲Crystal Disk Mark 6.0.1 (USB3.0)

 

 

 

当然ではありますが、USB 3.0ではSSDの性能は傾向すら見えませんね。今時極端に遅いSSDもなかなかありませんし…。

 

 

続いてPCに内蔵して、Windows稼働環境で計測を行いました。とはいえ、P6X58D-EはSATA端子が3Gbps止まりですので、理論値でもSSDの公称性能の約半分しか発揮できないことになるわけですが…。

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 5.1.0 (SATA 3Gbps、データサイズ4GB)
▲Crystal Disk Mark 6.0.1 (SATA 3Gbps、データサイズ2GB)

 

 

 

さすがにシーケンシャルではメリットが全くありませんが、ランダムではこの環境ですら進歩していることが分かる結果となりました。実際にWindowsの操作をしていても、今までよりも反応は良くなっています。

 

とはいえ、今更この世代のPCに最新のSSDを宛がう価値は、通常は無いと言って良いでしょう。今からこの価格帯のSSDを投入するのであれば、せめてHaswell世代以降のPCにするのが正解です。私の場合はあくまで現在の環境を使い続ける必要があって買っただけであり、誰にでもお勧めできるものではありません。

 

 

一応Crystal Disk Infoの情報も掲載しておきましょう。

 

 

 

 

 

元のCSSD-S6T512NHG5Qをクローンコピーして、Windows 7側の領域を拡大したという使い方ですので、Windows 7の起動にたどり着くまでに結構使用時間や書込量がかさんでしまっていますが、この辺りは仕方ありません。

 

 

SATA向けのSSDについては、速度は最近のメインストリームクラス製品ではほぼ頭打ちであり、どれを買っても大差の無い性能というべきです。ただ、メジャーブランドのNANDフラッシュの出所が判っている製品を買っておく方が、耐久性等も含めて安心感があるのは確かです。

 

その意味で、実売価格が割合安く、東芝メモリ製のNANDという安心感のあるWD BLUE 3Dは確実性の高い選択肢の一つといえるでしょう。

  • 購入金額

    14,450円

  • 購入日

    2019年03月16日

  • 購入場所

    BUY MORE 秋葉原

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