レビューメディア「ジグソー」

6コア12スレッド 新CPUを試す!

私がPCで処理する作業として、比較的重たい処理(パフォーマンスを必要とする処理)は、通勤時間にスマートフォンでフルHD動画を見るために、MPEG-2 ストリームファイルをMPEG-4 AVCにエンコードすることと、高画素デジタル一眼レフカメラで撮影したRAWファイルの現像です。

 

動画ファイルのエンコードに関しては、マルチコアの数より、CUDAプロセッサの数より、CPU内蔵グラフィックスによるインテルQSV ハードウェアエンコードが経験的に高速です。

 

観終わったら消去するファイルですし、5.5inchのスマートフォンで見るものですから、さして高画質は求めません。ビットレートも6-8Mbps程度に抑えています。

なので、CPU内蔵グラフィックスの進化にはとても興味があります。

また、RAWファイルの現像に関しては、ファイルのI/O速度とCPUのパフォーマンスが影響します。


ファイルの読み書きに関しては、多くのファイルをバッチ処理する際にはSSDを用いることで改善します。

しかし、現像自体の処理はCPUのパフォーマンスにリンクしますので、充分な搭載メモリと高速処理が可能なCPUが必要なのです。

今回、Core i7 8700Kの購入を決めたのは、この現像処理を高速にしたかったからなのです。

これまでは、3,630万画素のNikon D800Eで撮影した14bit可逆圧縮したRAWファイルを現像していましたが、今回、Nikon D850という、4,575万画素のデジタル一眼レフカメラを購入した(予約した)ため、画素数比較でいうと、単純に25%以上のパフォーマンスアップしたCPUで処理しなければ、今迄のような現像処理でのレスポンスが得られないのではないかと考えました。

 

実は、未だNikon D850が予約注文の段階で、手元に届いてい(既に一月以上待っています)ないので、RAWファイルの現像処理速度に関してはレビューできないのですが、PCを組み上げて、少し色々処理

しただけで、従来使っていた、Core i7 6700Kとは格段の差があることが分かりました。

 

クロックに関しても、何もオーバークロックの設定をしなくても、簡単に4.7GHzまで(使用コア数が少ない場合)クロックアップしますし、重たい処理をさせても、全コア100%の利用率@4.3GHzで楽々処理をしてくれます。

処理速度は実際に試してみないと分かりませんが、フルHD動画の12本同時エンコードも可能です。

 

パッケージは、これまでのブルー基調のパッケージから、赤を加えたパッケージとなり、パワフルさを感じます。

CPU自体は、端子面を見るとこれまでと異なることは分かりますが、詳細は分かりません。

早速CPU-Zです。

デフォルトで、クロックは800MHz-4.7GHzに設定されています。

メモリは、DDR4-3333 16GBx2=32GBを搭載しています。

メインPCなので、グラフィックスは、nVIDIA Quadro K4200を搭載しています。

インテルQSV利用のため、マザーボードUEFI BIOS設定で、インテル UHD Graphixs 630はデュアルモニタとして常時ONに設定しています。

CPU-Zのベンチマークで、これまで使っていた、Core i7 6700Kと比較すると、マルチコアで、164%のパフォーマンスなので、CPUの価格を考えると、抜群のコストパフォーマンスではないかと思います。

マザーボードは、AsRock Z370 Taichiを使いました。

試しに、Core i7 7700Kと比較してみました。

Core i7 7700Kと比較しても、マルチコアで144%のパフォーマンスです。

 

続いて、CineBenchです。

グラフィックスカードが、nVIDIA Quadro K4200なので、OpenGLのスコアは高いですが、参考まで。


CPUのスコアを見ると、シングルスレッドでも、マルチスレッドでも良いスコアが出ていると思います。

 

シングルスレッドのスコアが良いせいなのか、Crystal SSD Mark,Crystal Disk Mark共にこれまで以上のパフォーマンスが表示されます。

 

最近アップされた、SSDの測定に最適化された、SSD Markから

従来の、DiskMark

SSDは、PCIe 3.0 x4 NVMe Samsung 960EVO 250GBです。

最後に、フルHD動画のエンコード比較です。

 

同じ動画ファイルを、Core i7 8700K,Core i7 7700K,Core i7 7700Tでエンコードしてみました。
動画のエンコードは、Pegasys TMPGEnc Video Mastering Works 6を用いて、Intel QSVでのハードウェアエンコードを使って行ってみました。

ソースファイルは、2時間3分 MPEG-2 TS 映像24Mbps 音声256Kbps 約17.3GBのファイルで、このファイルを、MPEG-4 AVC 映像6Mbps 音声125Kbps 約5.3GBにトランスコードしてみました。

Core i7 8700K 31分31秒 , Core i7 7700K 39分36秒 , Core i7 7700T 48分56秒でした。

思った以上に差が付きました。

試しに Core i7 8700Kで、フルHD動画12本同時エンコードを行ってみましたが、12本同時エンコード中もCPUの使用率が100%になるどころが60%程度で推移していますので、エンコードをバックグランドで行いながら、他の作業を行うこともストレスなく行うことができます。


エンコードに3時間48分28秒掛かりましたので、約20分/本でエンコードできたことになります。

近来稀にみる大幅パフォーマンスアップだと思います。


強豪AMDの出現(再到来)で大きくパフォーマンスアップしたCPUが、手ごろな価格で得られるようになったことは、消費者としてとても喜ばしいことです。

  • 購入金額

    47,980円

  • 購入日

    2017年11月03日

  • 購入場所

    TUKUMO

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