レビューメディア「ジグソー」

剃り味に対する価格=コストパフォーマンスの高さと、簡単に清潔にできるのがマル

以前使っていたシェーバーのバッテリーが逝かれてしまって、コンセントに繋がなければ動かなくなった。

それまでcybercatは5台続いて某海外製シェーバーを使っていた。F1パイロット中嶋悟がそのメーカーのスポンサードを受けたマシン(Tyrrell 020)に乗っていた頃からなので、かなり長期に渡って使い続けていたわけ。

というのもこのメーカー(BRAUN)は上級機種には洗浄ユニットが付属し、それに仕込んだ専用洗浄液で洗浄するタイプ。シェーバーが逝かれたときには専用洗浄液を大量に買い込んだばかりだったり、洗浄液が切れたときには特に本体が不調でなかったりと連動がとれず、ついズルズルと?使い続けることになったが、今回バッテリーが逝かれてAC直繋ぎしなければ使えない状況になったときに、ちょうど洗浄&充電ユニットの接触も悪くなっていて充電はできていたが洗浄が時々うまくいかない状態になっていた。さらに洗浄液があと1パックという在庫だったので、全てが「終了」というカンジで、後腐れ?がなかったことから、久しぶりにメーカーに囚われず探してみようと(BRAUNのシェーバーや電動歯ブラシは消耗品の互換性が高く、新しい機種でも(新機能を使わなければ)古い消耗品が使い回しができるのは、囲い込みを狙っているのかも知れない)。

いままで自動洗浄装置付きの機種を使っていたが、前述の通り
専用洗浄液が地味にランニングコストがかかる
本体と洗浄&充電ユニットの寿命が同じでなく、本体生きてるのに洗浄不可の時期もあった
というようなことから、「専用洗浄液」を使ったり「洗浄ユニット」があったりするタイプではないのを探すことに。

また自分はあご下~首につながるあたりのちょうど骨のないところに一本かなり太い癖毛の髭があって、固定ヘッドや丸型のヘッドでは剃りづらく、ヘッドが「前後に」追随して動くタイプがいい。

そして剃りカスの掃除は別体の洗浄機構は不要としても、粉が散るドライなブラシ式より流水などで洗い流せる方が良いかな、と言う方針で調査開始。

結果、
・PHILIPSは回転式で例の癖毛を考えると除外
・パナはヘッドの動きが左右だけで、前後がなく除外
・BRAUNは一部のトラベル系と中~低価格帯のモデルが洗浄ユニットがなく該当
・日立は高価格帯のモノが「3Dヘッド」になり該当
...というあたりで、欲しいタイプが「専用洗浄機構がつかない廉価グレード」扱いのBRAUNより、日立の方がこのタイプに力入れてそうだったので、日立の「最高ではない上級機種」=つまり2~3番手くらいの性能が良いのに価格が抑えられているあたりを本命に探していたところ、ここZIGSOWで泉精器のシェーバーのレビューを見た。

それまで泉精機=IZUMIブランドの製品は、オーブントースターやコーヒーメーカーなどの調理器具やドライヤーなどの「あまり込み入っていない日用電化製品のブランド」というイメージでしかなかったが、結構このレビューに説得力があり、このメーカーに興味を持った。

思い返せば自分が使っているドライヤー

もIZUMIので、特にメーカーにこだわりなく店で勧められたから購入したのだが、使ってみると熱くないのにすぐに良く乾く優れもので、朝の忙しい時間帯にめちゃくちゃ役立っている。

調べるとIZUMIのシェーバーは固定ヘッドのタイプもあるが「深剃りシリーズ」と呼ばれる製品群が前後に動くタイプのヘッド。特殊な洗浄用具は必要なく、水濡れしても大丈夫なIPX7グレードの防水仕様で丸洗い可能。ほぼ自分の要求仕様?とマッチしたので、探し始めたが...時は既に2016年の秋。世代はIZF-V86/66/36/361の2016年型に移っていた。36/361は3枚刃で、例の癖毛を考えると66以上の4枚刃の方が候補として有力。

色以外の差は意外に多くない
 

前モデルV85と比べると(色の違いと2016年モデルから本体上部に追加装備された滑り止めの部分を除けば)、V86はバッテリー残量表示がランプ色の表示からデジタルの分数表示に進化、一方V66はV85から付属品として充電スタンドとオイルが省かれ、ポーチの材質がスエード調でなくなり、本体の生産が中国となったという違い(刃の部分は変わらず日本製)。充電スタンドは洗面台の近くに安定して設置できる場所がなく必要ないので、本命はV66かなと思いつつ複数の店を探したのだが、さすがに9月に製品リニューアルされた直後であまり値引きをしているところはなかった。

前のシェーバーもバッテリーは完全死亡していたけれど、コンセントに繋げば動いていたので、のんびりと探していたところ、役所に会社関係の手続きに行った帰り昼食で寄った店から看板が見えた家電店にふらりと入ると、前世代の最高機種V85の売れ残り発見!しかもそこにあった2台のうち、1台は「現品限り」でもう一台が「開封品」なのだが、後者の方が1000円(税抜き)も安い。...といっても商品コーナーに製品を出して飾ってあったか、箱に入ったまま棚にあったかというくらいの違いのようで、「開封品」の方も各種ラベルや保護シールまで全く剥がされた痕がなく、静態展示されていただけのよう。

瑕疵と言えば外箱に正札貼り付けていた跡があったけれど、それだけ。
瑕疵と言えば外箱に正札貼り付けていた跡があったけれど、それだけ。
 

激安だったので、その場で購入して帰宅。

付属品はポーチと充電スタンド、ブラシとオイル
付属品は説明書とポーチ(スエード調)、充電スタンド、ブラシとオイル
 

現行の最高機種V86と比べると機能的な違いはバッテリー残量の表示がデジタル表示か否か程度。事実V85とV86は(V66も)替え刃は共通で「剃る」部分の変化はなさそう。充電スタンドはシェーバーのヘッドを上にして立てて使うタイプ。ちょっと洗面台の周りには安定して設置できる位置がなくて、こいつは使わないことに⇒というかこの製品に充電スタンドって必要?

充電スタンドにはこういう方向でセット
充電スタンドにはこういう方向でセット
 

....というのが、使ってみて実感したが、こいつ異常に」バッテリーの保ちが良い。自分は髭が濃い方ではないのと、外出しない週末は無精して剃らないこともあるからか、「完全に」1ヶ月保つ。従って「都度充電する必要がそもそもない」のだ。ニッカド電池に比べるとメモリー効果が少ないリチウムイオン電池とはいうものの、つぎ足し充電はバッテリーにとって良くはないので、赤ランプ灯ってから充電コード接続という運用で。実は購入後3ヵ月以上経つのにまだ3回しか充電してない(^^ゞ

なかなか赤ランプを見ない。
なかなか赤ランプを見ない。
 

そして肝心のひげ剃り能力?も高い。例のあご骨の下の癖毛だが、完全に横に向いて生えていて(肌から垂直に生えているのではなく、皮膚に沿うような形で生えている)、毎日剃っていれば問題ないものの、週末二日無精すると一度きわ剃り刃で短くしてやらないとシェーバーの刃にかからなかったような超癖毛。それが、4枚刃効果かバッチリカンペキに剃れる(以前のBRAUNのは3枚刃の5644)。

 

また、いつもは朝出かける前に剃っているのだが、出かけない週末などは風呂に持ち込んで入浴時に顔にボディソープつけて剃ったりする。風呂場で剃るのは水没してもダイジョウブなIPX8防水を嘔う専用の「お風呂剃りシリーズ」がイズミには別にあるが、本品もIPX7防水なので永続的に完全水没さえさせなければ水濡れOKなので問題ない。それどころか、風呂場で剃るとドライで剃るより深剃りができて理容店で剃ってもらったみたいにトゥルットゥルになる(ツルツルよりさらに上)。剃った後バラして洗って乾かせば、つかった石鹸成分で脂も落ちて一石二鳥!

週末のウエットシェービングは本体清掃の効果もある。
週末のウエットシェービングは本体清掃の効果もある。
 

強いて欠点を挙げるならば、本体に関しては4枚刃でもありヘッドがやや大きいので、前のBRAUNのよりはヘッドの肌への追随性が良くなく、耳の下のあご骨が尖っているあたりが若干剃りづらいのと、キワ剃り刃が通常の4枚刃の一つを持ち上げて使うタイプで、BRAUNのほど「くっきり」は剃れそうにないことかな(自分はもみあげをきっちり落とすようには剃らないので未検証)。

新旧比較すると、そもそもヘッドの大きさが違う。
新旧比較すると、そもそもヘッドの大きさが違う。
 
前側への傾斜角はあまり変わらないが...
前側への傾斜角はあまり変わらないが...
 
逆側で若干差が付く(あと動きも少し硬い)。
逆側で若干差が付く(あと動きも少し硬い)。
 
IZUMIのはキワ剃り刃が4枚目の刃と兼用の造りなのでキチンとキワを落とすのは難しそう
IZUMIのはキワ剃り刃が4枚目の刃と兼用の造りなのでキチンとキワを落とすのは難しそう
 

あとケースはハードケースではなく単なる「巾着袋」なので「保護機能」はなく、大切なヘッドの部分を守るのがプラ製(ポリスチレン?)のカバーだけという点も持ち歩くならチョイ気になる。透明な方が見栄えは良いけれど、衝撃には弱そうな材質なので粘りがあるPP系などならもっと安心なのにな、というところか。

ただ総合的に見ると非常に満足度が高い製品。
一般的にはメジャーなメーカーではないかも知れないけれど、もの作りのコダワリが感じられていいなぁコレ。
真剣にオススメです

【仕様】
色調:N(シャンパンゴールド)
電源:充電/交流 両用式(AC100~240V・50/60Hz)
蓄電池:Li-ion
充電時間:2時間
外形寸法:幅64×奥行44×高さ163 mm
重量:約197g
付属品:充電スタンド、 スエード調ポーチ、 オイル、ブラシ、キャップ

IZF-V85N商品紹介アーカイブページ
泉精器製作所HP

 

 











...ちなみにここ泉精機には宣伝担当萌えキャラとして「松本イズミ」なるキャラクターが設定されていて、「泉精器製作所公式PV“シェーバーの歌”」を歌っている。


べっ、別にイズミちゃんにつられてこのシェーバー買ったわけじゃないんだからね!

勘違いしないでよね!

「シェーバーの歌」


松本イズミプロジェクト

 

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2019/07/19 通電しなくなったため、もっていたものに移動

更新: 2019/07/19
切れ味

新品時は良い。深剃りも充分。

新品時は言うことない。深剃りも問題ない(さりとて痛いくらいの深剃りではない)。ただし、(特にウェットシェービングでは)切れ味の劣化が早い。

更新: 2019/07/19
電池寿命

「充電」という行為を忘れそうになるほど長い

髭が平均的な量・範囲の場合、普通に使っていれば1か月は追加充電不要。

更新: 2019/07/19
寿命

短命

2年半は短くないか?今まで使用したことがあるシェーバーの中でダントツの薄命。

  • 購入金額

    5,400円

  • 購入日

    2016年10月05日

  • 購入場所

    エディオン

30人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • hidechanさん

    2017/01/23

    ブラウンのシェーバーと比べると激安ですね^^
    充電スタンドに挿している姿が、ロボットっぽくて良い!
    ヘッドが頭にしかみえません@@
    松本イズミは、twitterでも頑張っていて凄いと思います(*´▽`*)
  • cybercatさん

    2017/01/23

    ヘッドの大きさは慣れが必要ですけれど、剃り味、ロングライフ、水陸両用?な上に税抜き伍千圓とは、ほんっっと安すぎます!



    イッイズミちゃんにつられて買ったんじゃないンだからねっっっ!

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