泉精器製作所製の電気シェーバー。

2015年モデルの最上位グレードだが、つい最近2016年モデルが出たので価格が下がってきたことを受け購入。

個人的に泉精器っていうと、電設工具メーカーって印象（やってた仕事の関係上）なんだが、実は家電も作ってたりする。

このシェーバーにしても、かなり昔（60年前）から作ってたそうなのだが、2000年代までは殆どOEM供給だったそうな。（セイコーブランドの奴）

そういうわけで、シェーバーメーカーとしては実際のところかなりの老舗なのだ。

なにせこの会社、実は「フィリップスが売ってる、小型回転三枚刃」型シェーバーの特許所有者。

この方式、泉精器が先に製品化して特許も取ってたが、それを知らないフィリップスが特許侵害で訴えてボロ負けした挙句、逆提訴されて特許料払う羽目になってたりする。

製品パッケージ。正面にがっつりMade In Japan.

閑話休題。

まず製品に関して、結論から言うと「この値段でこの性能はすげえ」と思った。

なにせ、剃刀で最強の5枚刃T字と比較しても、剃り味で殆ど遜色がないのだ。

私は「髭があご下で巻いている」ので、シェーバーだと綺麗に剃れないため長く剃刀を使ってきた。

だが、ここ最近の製品は完全防水でウェットシェービングにも対応するため、よほどの癖毛でもない限り、シェーバーでもかなり綺麗に剃れるという。

んで、本来こういう「癖毛」持ちは回転式刃、それも先に特許抗争云々で述べた三枚小型回転刃のシェーバーのほうが向いている訳だが、残念な事に泉精器は回転三枚刃を国内向けに売ってない。

この方式「癖毛も剃れるが、深剃りには向いてない」という特性があるため、深剃り派の多い日本では「シェーバーでも剃刀負け」する人向けになってる事から、海外輸出専用モデルになっちゃったようだ。

製品外観。プラスチッキーではあるが、安っぽい印象はない。

私の場合、癖毛はあるけど肌は強いので、往復刃の深剃りモデルを選んだ。

ちなみに、泉精器のシェーバーは完全国産モデルと、中国生産モデルがあるが、刃などの剃り味に重要な部位は全て国産。無論、こいつはパッケージの表記通り、完全国産モデル。

操作方法は、ボタン押すだけ一発駆動。

もう一回押すとターボモードになり、早剃り向けに刃の動作速度が上がる。

もう一回押すと電源断。

長押しするとロックモードになり、長押しで解除。

シェービングフォームの使用OK、風呂場利用も水剃りも勿論問題無し。

充電は充電台に置くだけ方式で、充電状況はLEDで目視出来る。

手入れについては、完全防水（IPX7）なのでそのまんま水洗いでOK。

ほぼ昨今のシェーバーが持つ基本は押さえており、機能面では必要十分だ。

内容物一式。充電台とACとブラシとカバー、メンテ用オイル。ごくごく普通。

何気に優れた特徴は、この価格帯にも係わらず、リチウムイオン電池を採用している点。

約四週間充電不要とある（長時間かけて剃る人は二週間くらいか）ように、一回の充電でかなりの稼働時間が確保されており、充電台に突っ込むのはLED表示が赤点滅したときだけでいい。

フル充電にかかる時間は、赤点滅から二時間くらいとのこと。

リチウムイオン電池を採用しているので、使ったら充電のつぎ足し運用でも問題は無いと思われる。

（リチウムイオン電池はメモリー効果がないので、つぎ足し充電でも劣化しない）

充電状態は、本体部分のLEDで確認出来る。

電源OFF時は完全消灯するが、充電中は表示しているので「いざ使おうってとき電池切れ」という状況は殆ど考慮する必要はない。