■これはなに?
デンマークが産んだ世界中で愛されているプラスチック製ブロックLEGO。
これはさらにただ組み立てるだけでなく、ブロックにプログラムをして命を吹き込ませる事ができる学習教材です。
ちなみにレゴという言葉は「よく遊べ」を意味するデンマーク語「Leg Godt」から来ているそうです。子供たちが自由な発想で遊びながら、様々な事を学べるようにと今もなお精力的な商品展開を続けているレゴ社。この商品はその中でも特にプログラムに始めて触る子供たち向けの商品とのこと。今は色々ハイテクですねえ。
■触った経緯
アフレル社の100組親子体験リレーのキャンペーンで体験レポートを書く機会がありました。
http://www.ev-3.net/wedo2_100review/
触った感想はこちら。
http://www.ev-3.net/wedo2_100review/sp/detail.php?id=60
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2週間という短い時間ではありましたが、夏休み中の娘と一緒に色々といじらせていただいたレビューをこちらにも書いてみようと思います。
■登場人物
○娘 8歳
謎の工作と身体を動かすことが大好きな女の子。
最近ハマっていることはプラバン焼きとローラー靴
苦手のなものは生卵とおばけ
○父 39歳(僕)
一応IT系ディレクターでご飯を食べている人。長いことプログラムは書いてない。
最近ハマっているのはポケモンダイエット。
苦手のなものは殻が剥けないゆで卵とアスファルトをやすりで削る音
○息子 1歳
破壊と食欲の権化。なんでもバラバラにして口にいれるのが得意。
最近ハマっていることはカスカスダンス。
苦手なものは掃除機の音
息子に邪魔をされつつも、二人三脚で夏休みの工作を作ってみた感想を書いてみます。
■Wedo1.0やマインドストームEV-3との違い
始める前に、まずは今までのレゴ社が出しているプログラミング教材のおさらいを。
レゴのプログラミング教材といえば、昔からある「MINDSTORMS」シリーズが有名ですね。
94年から発足しているこのプロジェクトは今もなお次々とVerアップを重ねており、最新版のEV-3ブロックでは自作の組み込み装置のコアユニットとして世界中で色々な作品が作られています。
ただ少し難点を上げるとするならば、その高機能と汎用性の高さ故に少し敷居が高くなってしまっていること。
レゴ社では専用の教育用プログラムを設けて対象年齢を「小学校高学年〜」として、多くの子供たちが親しめるような工夫をしていますが、それより小さな子はちょっとまだ難しすぎるようですね。
Wedoシリーズはそんな「早くも僕らもプログラムしたい!」という子供たちのために用意されたプロダクト、部品点数や機能を抑え、かわりに親切な教育プログラムをセットにして展開しているシリーズです。さらにWedo2.0は2016年に大きな改良を加えて発売されたばかりのキットでも有る様子。内容的にはより今の教育環境に適した工夫(タブレットでに操作等)が随所に盛り込まれたセットになっているようです。
ちなみにそれぞの違いを少し表にまとめてみました。
注目するところはEV-3に対してキット価格が約半分に抑えられている点や、本来38,200円するカリキュラムパックが2016年中なら無償でダウンロードできる点でしょうか。この手の商品は結構値がはるので、買い与える親の立場としてはありがたい限りです。
■ブロックの特徴
前述の表にあったように。Wedo2.0のピース数は158pcsと決して多くありません。EV-3の約半数です。
小学校低学年の子にはこのくらいがまさに「ちょうどいい」感じです。
仕分けトレーにどのパーツが入るかシールを貼れるのもグッド。遊び終わったあとのお片付けがぐんと楽になりました。
どの部品が足りないかもこれで一目瞭然です。
今回の肝となるインテリジェントハブブロックは、大きさは控えめで単3電池2本で駆動するようです。
専用の充電パックもありますが、ダイソーで買い置きしていた電池が大量にあったんで今回はそれを使いました。
前モデルであるWedo1.0はパソコンからUSB経由で電力を供給していたので、それに比べれば格段の進歩です。アンビリカルケーブル邪魔。
同梱されているパワーサプライはMモーターが1つと少し控えめ。
形状はパワーファンクションシリーズのMモーターとそっくり(たぶん中身は一緒)ですが、接続端子が独自規格となっているので互換性はありません。このあたり少し残念。変換ブロックとかあればいいんですけどねえ。それとも中身が進化してるのかな?
使えるセンサーも動態検知と傾きだけというシンプルさ、しかもスマートハブブロックの入出力ポートは2ポートしかないので、必然的にモーター使えばセンサーは片方しか使えません。なかなか悩みどころです。
でも面白いのはディスプレイやマイクなど「リッチコンテンツな機能は全てタブレット側にまかせている」こと。
つまり音を出したりするのは全部タブレット、ブロックからはなんにも出ないという清々しい設計。
そのおかげでブロック側に機能がなくても、様々なリッチコンテンツを制御できるブロックになっているようです。なるほどねえ。
まさに「ちょうどよい」パッケージ
・お片づけに配慮されたパッケージ
・部品点数がちょうどよい
・ブロックの色使いがポップで子ども受けがする。
・タブレットでのプログラムは直感的に操作可能
・ノートツールは学習の記録を残すのにはとても便利
・説明コンテンツも動画が豊富でこどもが飽きづらい
・プロジェクトライブラリは段階的に子どもの考える力を育てられそう
互換性は少し難あり。過去資産は活かせないと思ったほうが。
・他のプログラム教材レゴパーツと互換性なし
・センサーやモーターの種類が少なく少し物足りなさも
初めてプログラムを触る小学校低学年には「ちょうどよい」教材
タブレット側のマニュアルや動画が充実しているのもいいですし、なにより「自分の作ったブロックとプログラムをすぐに目の前で動かせる」というのは子どもにとってとても嬉しい体験になると思います。
近年中に小学校でもプログラム教育が導入されるそうですが、今のうちにプログラムに触れさせておくにはもってこいの教材とだと感じました。
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購入金額
25,000円
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購入日
2016年08月10日
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購入場所
karariさん
2016/08/10
リンク先の動画も拝見しましたが、実際にhakonekoさんのお子さんが体験した様子を見ても楽しそうなのが印象的ですね。
hakonekoさん
2016/08/10
コメントありがとうございます。
娘も生き生きと遊んでいたので、本格的に購入を検討していたところです。
今後はこういったプログラム教材が増えていくんでしょうねえ。
takamizuさん
2016/08/10
工学部系の大学と高専では授業で活用しているみたいですね。
エデュケーション版だと半値で購入できますね。
hakonekoさん
2016/08/10
コメントありがとうございます。
こんな楽しそうな教材を授業で活用できるなんてほんと良い世の中になりました。
エデュケーション版はそんなに安く購入できるのも驚きです。
今にこういった商材が当たり前になるんでしょうねえ。