人工知能学会監修の深層学習について綴られた１冊です。

深層学習の学習にと思い入門書のような気持ちで買いました。

この本に対して言いたいことは、ともかく説明が不十分で、計算の省略が多いと

いうこと。式に出てくるf()は何なのか、wは何の重みなのか、

一切の記載がなく進むことが多々あります。次章に登場するからと、その時に

記載があったり、また前触れもなくいきなり記号が追加されることもあり、

とてもではありませんがスムーズに読み進めることができません。

式の省略も同様です。式変形の説明の文もなく、はなから変形後の結果のみを記載します。

それは参考書としてよくあることでもあるので仕方がないかなとは思いますが

他の参考書と比べてもあまりにも省略しすぎかなとも感じます。

またそれによって求まるものは何なのか記載が曖昧なものも多いのです。

「〇〇は▽▽と呼ばれ、□□のような式で表される。」このような記載が多いです。

それがそもそも何なのかを説明する場面は非常に少ないような気がします。

結論として、深層学習の入門書として買うのは一切反対で、ある程度の知識がある人が

その知識を深めるためにかうものではないかなと。

ただ、深層学習に関する本が少なく、選択肢に入れざるをえないとも思います。